No.470309

恋姫外史終章・いつまでも一刀第9話

アキナスさん

戻ってきた明命の報告に一刀は・・・・・・

2012-08-15 01:49:55 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:6737   閲覧ユーザー数:5208

一刀の下へ戻ってきた明命は、すぐに一刀に報告をした。

 

「・・・・・・やっぱあいつらが一枚噛んでたか」

 

明命からの報告を聞いて、うんうんと頷きながら一刀は言った。

 

「しかし、月が帝と結婚・・・・・・悪意100%のイベントだな」

 

「どうするんですの?」

 

「当然阻止する」

 

麗羽の問いに、一刀は即答した。

 

「まあそう言うとは思ってましたけど、下手をしたら朝敵ですわよ?」

 

「分かってる。とりあえず・・・対策考えるべ」

 

その後一刀、麗羽、明命。それに風を呼んで話し合いが行われた。

 

色々な意見が出たが、正直どれも微妙なものばかりだった。

 

そんな中、一刀が言った一言。

 

 

 

 

「発想を逆転させてみようぜ」

 

 

 

 

この一言が、国を震撼させる大事件の始まりだったとは

 

 

 

 

まだ誰も知らなかった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、一刀たちの下に一通の招待状が届いた。

 

無論、帝の婚礼への招待である。

 

「覚悟決めとけよ?」

 

「分かってますわ」

 

頷く麗羽。

 

「明命、酷な事をさせる事になるな・・・・・・すまん」

 

「謝らないでくださいコーチ。コーチはいつものようにふてぶてしく構えてくれていればいいんです」

 

「・・・・・・俺ってそんなにふてぶてしい?」

 

一刀の問いに、明命は苦笑いを浮かべた。

 

「んじゃ、準備と留守番頼むわ」

 

「仕方ありませんね~。帰ってきたら何かご褒美でもいただきましょうか・・・・・・」

 

「・・・・・・考えとく」

 

留守番を任される風・・・・・・と、

 

「アタイら付いていかなくていいんですか?麗羽様?」

 

「今回は留守番ですわ。風さんの指示にちゃんと従うように。いいですわね?」

 

「分かりました」

 

「アイアイサー」

 

同じく留守番の猪々子と斗詩。

 

「それじゃあ、出発!」

 

 

 

 

こうして

 

 

 

一刀は麗羽、明命、護衛の兵士たちと共に

 

 

 

 

洛陽へ向かったのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

婚礼が行われる三日前に、一刀たちは洛陽へとたどり着いていた。

 

そして、一刀たち以外に招待を受けた者達も続々と、洛陽に到着していた・・・・・・

 

 

 

 

 

「帝の嫁が一人増えるだけだってのに、随分派手にやるみたいだな・・・」

 

街の各所で準備のために動き回っている人達を見ながら、一刀は言う。

 

「一刀さん。帝をないがしろにするような発言は、控えたほうが身のためですわよ?」

 

「・・・・・・そうだな。少なくとも今はな」

 

麗羽に注意され、小声で呟く一刀。

 

現在、明命は洛陽各所を調査しており別行動。

 

一刀は麗羽と表通りを歩いていた。

 

そんな時、

 

「あら?」

 

麗羽が何かをみつけたようで、声をあげた。

 

麗羽の視線の先にあったのは・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら麗羽。あなたも来ていたの?」

 

夏候姉妹を引き連れた華琳の姿があった。

 

「ええ。おひさしぶりですわね、華琳さん」

 

「そうね。黄巾の乱以来かしら?」

 

「そういう事になりますわね」

 

互いに他愛も無い会話を交わす華琳と麗羽。

 

「華琳さんも、帝の婚礼に招待されたのでしょう?」

 

「ええ。さっき孫策や劉備。ついでに公孫瓚にも会ったわ。黄巾の乱で名を上げた者達は軒並み招待されてるみたいね」

 

そんな中、華琳はちらりと一刀に視線を向け、

 

「ところで・・・・・・貴方の隣にいる男は誰?」

 

そう問いかけてきた。

 

「ああ、華琳さんはまだ会っていませんでしたわね。この人の名は北郷一刀。私の良人ですわ」

 

一刀の腕を取り、麗羽は堂々と宣言した。

 

「うえ!?」

 

「なんと・・・・・・」

 

華琳の後ろに控えていた春蘭、秋蘭は驚きの声を漏らした。

 

華琳もまた目を丸くしており、

 

「驚いたわね。貴方、女にしか興味が無いんじゃなかったの?」

 

「この人は特別ですわ。わたくしにふさわしい良い男でしょう?」

 

麗羽の言葉に、華琳は一刀を値踏みするようにじろじろ眺めた。

 

「私には正直パッとしない男に見えるけど・・・・・・」

 

その言葉に麗羽はムッとしたようで、

 

「華琳さんも見る目がありませんわね・・・・・・行きましょう!一刀さん!」

 

「お、おい!引っ張るな!」

 

一刀を半ば引きずるようにして、その場を離れたのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「まさかあんなに怒るなんて、よほどあの男が気に入っているのね」

 

華琳はあごに手を当てて言った。

 

「しかし華琳さま。私にもそれほど特別な男には見えませんでしたが・・・・・・」

 

「私もそう思ったけど、よく考えてみるとあの麗羽が見初めたと言うのだから、やっぱり何かあるんじゃないかしら?」

 

「確かに・・・・・・」

 

秋蘭と華琳の会話が続く中、

 

「う~~ん・・・・・・」

 

春蘭は唸りながら首を捻っていた。

 

「どうした姉者」

 

「秋蘭・・・・・・あの男。どこかで会った事がないか?」

 

「私は会った覚えはないが・・・・・姉者はどこかで会った事が?」

 

「いや・・・でも、どこかで見たような・・・・・・見ていないような・・・・・・」

 

うんうん唸りながら記憶をたぐる春蘭だったが、結局何も思い出す事はできなかったのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

また随分間が空いてしまいましたが、とりあえず投稿です。

 

さて、洛陽に足を運んだ一刀君一行。

 

これからいったいどうするのか?

 

それでは次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一刀流居合い!獅子歌歌!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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