No.468149

魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と A's編 空白期 第三話

ネギま!が中々進みません・・・^^;

2012-08-10 13:28:26 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:7149   閲覧ユーザー数:6306

 

 

 

    模擬戦から翌日、俺はシミュレータールームに1人で修行していた。

 

 

零冶 「ふぅ・・・まぁこんなものか。」

 

 

クシャナ『お疲れさまです、主。』

 

 

    そこへ召喚したクシャナが労いの言葉を贈る。クシャナ達は零冶が虚数空間に落ちる時からずっと眠っていたのだが、今日の朝起きるとクシャナ達も目を覚ましたのだ。

 

 

零冶 「ああ。それにしても・・・なんか物足りないなぁ。」

 

 

    零冶は今の自分の力に物足りなさを感じていた。

 

 

クシャナ『物足りないとは?』

 

 

零冶 「いや、何か新しい技や魔法を開発しようと思ってな。」

 

 

クシャナ『まだ強くなる気ですか・・・?』

 

 

    クシャナは少し呆れている。いったいこれ以上強くなってどうする気なのだろうか?

 

 

零冶 「強くなって損は無いだろ?で、今考えているのはお前達の事なんだよ。」

 

 

クシャナ『私達・・・ですか?』

 

 

零冶 「ああ。今、ルナの機能を利用して前の世界の武器を模しているのだが・・・如何せん威力や効果に差があるんだよ。だから、お前達でどうにか出来ないかと・・・。」

 

 

   零冶はじーっとクシャナを見つめた。

 

 

クシャナ『ちょっ!?まさか私達の鱗を剥ぐ気じゃありませんわよね!?』

 

 

    クシャナは零冶が自分の体からはぎ取って武具を作るのかと思い焦る。

 

 

零冶 「アホか!大事な仲間の鱗を無理矢理剥ぐ訳ないだろ!!俺が言っているのは、お前達を魔法で一時的に武器に変えられないかを考えているんだよ。」

 

 

クシャナ『私達を・・・武器に?』

 

 

    クシャナがそう聞くと、零冶はああと言って頷いた。

 

 

零冶 「ま、物は試しだ。ちょっとやってみるか・・・。」

 

 

    零冶は自分のイメージした魔法を使う事が出来る。恐らく不可能ではないと思ったのだ。

 

 

クシャナ『まぁ・・・痛くないのなら別にいいのですけれど・・・。』

 

 

    一応クシャナも了承した。

 

 

零冶 「じゃあ適当に言ってみるか・・・・・憑依装着、双剣・クシャルダオラ!」

 

 

    適当に零冶が呪文を言うと零冶の周囲が猛烈な吹雪に包まれて・・・・・・

 

 

零冶 「・・・できたな。」

 

 

クシャナ『・・・できましたわね。』

 

 

    クシャナSと双影剣を装備をした零冶がいた。

 

 

零冶 「やっぱり、明確なイメージだと簡単にできたな。呪文は適当だけと・・・。」

 

 

クシャナ「・・・アホですわ。」

 

 

    クシャナは更に呆れていた。多分、これを見た誰もがそう思うだろう。この後、零冶は他の仲間達でやってみたが、全て問題なく装備できた。

 

 

    ここに、零冶の新しい魔法?が完成した。

 

 

 

 

 New  魔法名?:憑依装着 

      詳細:仲間達であるモンスターを、そのモンスターの素材でできる武具に変えて装備する。武器は

      状況に合わせて変更可能である。

 

 

 

 

    そして、零冶が修行を終えて部屋に戻ろうとすると、

 

 

???『うう~ん!よく寝た~。』

 

 

    と、まるで熟睡していた子供が目を覚ましたかのような声が零冶の頭に響いた。

 

 

零冶 「・・・なんだ?どこかで聞いたことあるような声が聞こえたんだが・・・・?」

 

 

???『あ、零冶!おはよー!少しぶりだね~。元気にしてた?』

 

 

    零冶は今の言葉で固まった。

 

 

零冶 ―――この陽気に話す子供の声、まさか・・・・・・。

 

 

ロキ 『あれ?どうしたの零冶?僕が分からないの?ほら・・・ロキだよ、ロキ!もう忘れちゃったの?』

 

 

    零冶の予感した通り、この声の正体は零冶と一つになったはずのロキだった。

 

 

零冶 「ロキか!?お、お前、確か俺と一つになったんじゃ・・・?」

 

 

    零冶はかなり驚いた。ロキは零冶との戦いに敗れ、零冶の魂と一つになったはずだったのだ。

 

 

ロキ 『う~ん・・・それが僕にもさっぱり解からないんだよねぇ。目が覚めたらまた零冶の中に居たしね、あはは。』

 

 

    相変わらず暢気に笑うロキ。

 

 

零冶 「いや、そんなことで・・・・・・・・はぁ~、もういいや。考えるのも面倒になった。」

 

 

    零冶は深い溜息をついて考えることを放棄した。

 

 

ロキ 『とにかく、これからもよろしくね零冶!』

 

 

零冶 「ああ。今度は敵じゃなく、仲間として一緒に行こうな・・・ロキ。」

 

 

ロキ 『うん!!』

 

 

    こうしてロキとの和解?も終わり、新しく仲間に加わったロキであった。

 

 

 

 

    それから2年が過ぎる。

 

 

 

 

    零冶はジェイル達とすっかり馴染んでいた。

 

 

ジェイル「零冶君、仕事ができたよ。」

 

 

    すると零冶が居間と思わしき部屋でウーノにコーヒーを入れてもらって飲んでいると突然ジェイルに言われた。

 

零冶 「いきなりだな。で、内容は?」

 

 

    零冶は内容を聞きながらコーヒーを飲もうとする。

 

 

ジェイル「ここを襲撃してくる者達の排除を頼みたい。」

 

 

    零冶は口に持って行きかけたカップを止めた。

 

 

零冶 「・・・バレたのか?」

 

 

ジェイル「恐らく・・・ね。管理局の連中が一部隊を送り込んで来るそうだ。時期は分からない。明日かもしれないし、

    今日かもしれな「ビー!!ビー!!」・・・どうやら今日みたいだ。」

 

 

   突然警報が鳴り、ジェイルは肩をすくめて言う。

 

 

零冶 「おいっ!?そういうことはもっと早く言え!!」

 

 

ジェイル「仕方ないだろう?この事を知ったのは昨日なのだから。」

 

 

零冶 「なら昨日の時点で言えよ!!」

 

 

ジェイル「昨日は君のデバイスを調べてて忙しかったんだ!」

 

 

零冶 「おい待てやコラ!テメェ人のデバイスを勝手に弄ってんじゃねぇよ!!」

 

 

ジェイル「ふはははは!この知的欲望は誰にも止められん!!」

 

 

    端から見ると結構仲が良い様に見える二人であった。

 

 

ウーノ 「2人とも・・・言い合いしている場合ですか?」

 

 

    そんな2人のやり取りを見てウーノは呆れて言った。

 

 

ジェイル「む?・・・それもそうだね。一応迎撃には私の作ったガジェットがあるからいいが、念のためにトーレとチンクを連れて行ってくれるかい?」

 

 

零冶 「・・・はぁ。分かった。」

 

 

    零冶は溜息をついて了承した。

 

 

 

 

 

 

 

     場所は変わって、隠れ家の入り口の洞窟。

 

 

???「ここか・・・違法戦闘機人の製造プラントは・・・。」

 

 

    十人前後いる部隊の隊長と思われる屈強な男がジェイルの隠れ家の入り口の前で呟いた。

 

 

???「ゼスト隊長、突入準備が完了しました。」

 

 

    女性隊員にゼストと呼ばれた男はゆっくりと振り返った。

 

 

ゼスト「ああ。クイント准尉、すまないな。娘達との約束を破らせてしまって・・・。」

 

 

    ゼストにそう言われて、クイントと呼ばれた隊員は苦笑して言った。

 

 

クイント「構いませんよ。正直に言うと心苦しかったのですが・・・・今回ばかりは仕方ありませんもの。」

 

 

ゼスト「そうか・・・。メガーヌ准尉もすまなかったな。」

 

 

メガーヌ「いえ・・・私もクイントと同じ気持ちですわ。」

 

 

    メガーヌと呼ばれた女性隊員もクイントと同様に苦笑する。

 

 

ゼスト「ありがとう・・・。よし、それではこれより突入捜査を開始するが敵の襲撃があると予測される!各自、十分に注意せよ!!」

 

 

隊員達「はっ!!」

 

 

    そうしてゼスト達はジェイルの隠れ家に突入していった。

 

 

 


 
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