No.46664

翅のない翼

さん

何となく書いてみる。

2008-12-14 01:24:42 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:481   閲覧ユーザー数:469

その日、彼女は天使となった。

 

目が覚めると、頭の中にこの世のすべてが流れ込んで来た。

それは突然のことであって、全く予期していないことだった。

彼女は混乱した。

その上その記憶は天使をやれというのだ。

 

彼女の容姿は普通の女の子だった。

とても天使には見えない普通の人間だ。

かけているメガネは丸い野暮ったいものだし、スカートもいまどきこれはないんじゃないかってぐらい長かった。

 

それでも彼女はその記憶に従い、天使の仕事をやることに決めた。

それは必然であり偶然だったからだ。

 

幸せを運ぶこと。

それが天使の仕事だ。

 

彼女は空を歩く。


 
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