No.464891

IS・B ~インフィニット・ストラトス・ブレイヴ~ 番外編 馬神ダンの一日

激突皇さん

番外編

2012-08-04 17:06:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3846   閲覧ユーザー数:3803

PM,07:00

部屋に鳴り響くアラーム音、その音で今回の主人公、馬神弾は目を覚ます

「ん、朝か・・・」

ダンは起き上がり軽く欠伸をする

そして隣のベッドの上に置かれている目覚まし時計を止め、その持ち主を起こす

「おーい、一夏。 朝だぞ」

ダンのルームメイトである織斑一夏の体を揺さぶる

「・・・ん?」

だがその際何か違和感を感じた

「うーん・・・ふわぁー、ねむ・・・」

一夏はベッドに寝ながら伸びをする

「・・・ん?」

そして一夏もダンと同じ反応をする、なぜなら一夏のベッドには一夏の他にもう一つの膨らみがあったのだ

「・・・・・・・」

一夏は恐る恐る布団をめくる

「ブッ!!」

そして目の前に広がった光景に一夏は吹き出し、ダンは固まる

「んう・・・」

そこには生まれたままの姿のラウラが寝ていた

「ら、ラウラ!?」

「ん?おぉ、嫁よ。 おはよう・・・」

一夏の叫びに目を覚まし、ラウラは目を擦りながら起き上がる

「ちょっ、なんで!?」

突然の出来事に一夏は混乱していた

「ふむ、嫁と一緒に寝るのは当たり前だろう」

すっかり目を覚ましたラウラは腕を組みながら胸を張ってそう言った

「・・・・・それじゃあ俺は先に行ってるから」

「ちょっ!ダン、置いていかないでくれー!」

戸惑いながらも着替えを済ませたダンは逃げるように部屋から出て行った

「む、おはようダン」

「あぁ、おはよう箒」

そして部屋から出ると箒に出くわす

「一夏はまだ寝ているのか?」

「いや・・・まぁ後は任せた」

箒の肩に手を置き、ダンはその場から立ち去る

「あ、あぁ・・・一夏、起きているか・・・・・」

「ほ、箒!? 待て!俺は何も・・・」

「問答無用!!」

「ギャーーー!!」

一夏の断末魔を聞きながらダンは食堂へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM,08:15

「おっ、オッス、ダン」

「おはよう、ダン」

ダンが教室に入ると友人の風間月光とシャルロット・デュノアが挨拶してきた

「あぁ、おはよう」

「ん? 一夏は一緒じゃないのか?」

「あ、あぁ・・・一夏はちょっとな・・・」

「「?」」

頬を掻きながらダンはそう言い、月光とシャルロットは首を傾げた

そして始業のチャイムが鳴る直前、ボロボロの一夏と不機嫌そうな箒が入って来て月光とシャルロットはそれを見て苦笑いして頷いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM,10:30

「それではこの問題を・・・馬神君、お願いします」

授業中、教師が問題の答えをダンに求めた

「・・・・・・・」

「えっと・・・馬神君?」

だがそのダンからの返事はない、クラスの面々も不思議に思い、ダンの席を見る

「・・・・・・・」

『・・・・・・・』

「・・・・・ぐぅ」

しばしの沈黙の後、ダンから聞こえたいびきにクラスの生徒と教師は思わずずっこける

そしてダンの元に授業を後ろから見ていた千冬がやってきて

「授業中に寝るな馬鹿者!」

「痛っ!」

 

ダンの頭を出席簿で叩いた

その光景を見て生徒達は苦笑いしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM,12:30

「織斑先生がいるのに居眠りなんてほんと大物だなよなダンって」

「痛て・・・まだ痛みが・・・」

昼休み、いつものメンバーで食堂に来ていた

その際授業中でのことを話していた

「というかダン確か俺より早く寝てなかったか?」

「あぁ、だがどうも授業は眠くなって仕方がない」

「全く、これであの実力だなんて・・・」

「考えられませんわ・・・」

ダンの呑気な言葉に鈴とセシリアは呆れる

「ふん、そのような腑抜けではお前を越えるのも時間の問題だな」

「ふっ、それはどうかな」

ラウラが腕を組みながらそう言うとダンも不敵に笑いながらそう言った

「それにしてもダンは今日もカレーなんだな」

「そりゃあ、ダンのカレー好きは筋金入りだからな」

箒の言葉に月光が答える

「そういえば前にカレーには思い入れがあるって言ってたけどそれってなんなんだ?」

「・・・いつか話すよ」

ダンは一夏の質問にどこか懐かしそうに答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM,16:30

「はぁぁぁあ!」

「やあっ!」

放課後、アリーナにてダンは一夏の特訓の相手を引き受けていた

「どうした一夏、動きが単調になってきてるぞ」

「くっ、このぉ!」

一夏は瞬時加速でダンに向かって加速し斬りかかる、それをダンはブレイヴしていたポーラ・キャリバーの剣で受け止める

「やるな、だが!」

ダンは剣で一夏を押し返し、翼を羽ばたかせながら背中のロケットを噴射させて上空に飛んだ

「なっ!?」

「やぁぁあ!!」

そして急降下しながら一夏に斬りかかる、一夏はそれを受け止めるも勢いが付いたダンの一撃に吹き飛ばされ地面に叩きつけられた

「いってー。 くそっ、また俺の負けか」

一夏は立ち上がり、白式を解除して悔しそうに呟く

「でも最後の攻撃は中々良かったぞ」

「本当か?」

「あぁ、後は無駄な動きをなくしていけばもっと強くなれるよ」

ダンもアポロドラゴンを解除し、一夏に向けてそう言った

「そっか。 よし、月光!次の相手頼む」

「あいよ、んじゃいくぜ!」

待機していた月光は立ち上がり、ストライクヴルムを展開した

一夏も再び白式を展開し、月光を模擬戦を始めた

「・・・なんだか最近一夏さん、ダンさんや月光さんとばかり特訓してる気がしますわ」

「ほんとよね、全く、あたしがコーチしてあげるって言ってるのに」

「何を言っている、そもそも一夏のコーチは私だ」

「あら、いつそんなことが決まったのかしら?」

「そうよ、一夏のコーチは幼馴染であるあたしの役目よ」

「私だって幼馴染だ!」

「幼馴染じゃなければ一夏さんのコーチをしてはいけないとは決まってませんわ!」

そして箒とセシリアと鈴は誰が一夏のコーチかと言うことで言い合いを始めてしまった

「あはは・・・相変わらずだねあの三人」

「全くだ、第一嫁のコーチなら私の役目に決まっているだろう」

「・・・そのうち四人に増えそうだね」

それを見ていたシャルロットとラウラはそんな会話をしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM,22:00

「アタックステップ、ライジング・アポロドラゴンでストライク・ジークヴルムに指定アタック!」

「フラッシュタイミング、マジック、インビジブルクロークを使用!ライジング・アポロドラゴンを指定。 そしてライフ減少でバースト発動!」

夜、ダンは自室にて月光とバトスピをしていた

ちなみに戦績はダンの方がやや上だ

「俺のターン、メインステップ。 セイバーシャークをストライク・ジークヴルムにブレイヴ!切り裂け、ブレイヴスピリット!」

「・・・・・・・・・・」

そんなダンと月光のバトルを一夏は興味津々で見ていた

「アタックステップ、ブレイヴスピリットでアタック!」

「フラッシュタイミング、マジックデルタバリアを使用!」

「げっ、ここでデルタバリアかよ。 くそっ、ターンエンド」

「俺のターン・・・来た。 メインステップ、武槍鳥スピニード・ハヤト召喚、ライジング・アポロドラゴンに直接ブレイヴ!」

「出た!凶悪コンボ!」

「アタックステップ、スピニード・ハヤトの効果で白を指定してブレイヴアタック! ライジング・アポロドラゴンの効果でブレイヴスピリットを指定アタック!レベル3の効果でスレイ・ウラノスを破壊」

「ぎゃー!俺のフィールドがぁ!」

「スピニード・ハヤトの効果で回復、そして再びブレイヴアタック!」

「ら、ライフで受ける・・・うはぁ、また負けたー!」

今回のバトルはダンの勝利で終わった、その場で月光は後ろに倒れる

「これで俺の三勝勝ち越しだな」

「くっそー、もう一回だ!」

「な、なぁ」

再びバトルをしようとする二人に一夏が声を掛ける

「ん?なんだ」

「・・・バトスピってどこに行けば始められるんだ?」

その一言にダンと月光は一夏に詰め寄った

「おぉ!ついに一夏もバトスピ始めるのか?」

「あ、あぁ。 こうも毎日目の前でバトルされてたら嫌でも興味持つよ」

「そうか。 月光、この辺でカードショップはどこにある?」

「そうだな・・・こっち来てからショップにも行ってなかったし、これを機に探してみるか」

「カードショップ? そこに行けば始められるのか?」

「あぁ、そこでスターターセットを買えば誰でも始められるぜ」

「そっか、それじゃあ今度行ってみるよ」

「おう、んじゃあ俺もショップ探しておくぜ」

「頼む」

そこで月光は部屋にあった時計を見る

「おっと、そろそろ戻らねぇとな。 んじゃ、また明日な」

そう言って月光は立ち上がり、部屋から出て行った

「おう、また明日」

「おやすみ」

そしてダンもカードの類を片付け、ジャージに着替える

「それじゃあ、俺達も寝るか」

「そうだな。 じゃ、おやすみ」

「あぁ、おやすみ」

ダンと一夏は自分の布団に入り、眠りについた

(今日も平和だったな、これからもこんな平和が続くといいな・・・)

そんなことを考えながらダンの意識は夢の中へと落ちていったのだった


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択