第二十九技 決闘の準備
キリトSide
俺とアスナが闘技場の中に来ると騎士団の経理担当のダイゼンがいた。
「いや~、キリトはんのおかげでめっちゃ稼がせてもろうてますで」
「アスナの言った通りだったな…」
「あ、あははは…」
ダイゼンの言葉に俺は呆れて、アスナは苦笑している。
この人はもしかしたらエギルよりもたくましい性分かもしれない。
喋り方からして関西の人かもしれないな。
「まぁまぁ、キリトはん。勝てばギャラくらい貰えますって」
「負ければギャラ無しに加えて、入団だからな…」
「わっはっは。まあ、頑張ってくださいな。あ、そっちの部屋が控え室ですわ」
俺達は二人して控え室へと移動した。
控え室に入ると俺は中にあったソファに座った。
「アスナ、これが終わったら一度隠居しよう。そうだ、それがいい…」
「わたしはそれでもいいけど…、まずは勝たないとね…」
その言葉とともにアスナは少し俯いてしまう。
みんなの前では普通でいたが、不安で堪らないのだろう。
俺はアスナの頭に手を置いて少しの間優しく撫でてあげた。
アスナは照れくさそうに頬を染めている。
「ありがとう、キリト君。おかげですこし元気がでたよ…」
「ならよかった」
俺が微笑を浮かべるとアスナは染めていた頬をさらに紅くさせた。
「あ、えと//////、そうだ! キリト君はなにか作戦とかあるの?
一応、団長の《神聖剣》については昨日教えたことだけなんだけど…」
「作戦…ではないが、切り札なら一応四つはあるな」
切り札といってもある事をするだけなんだがな…。
「そんなにあるんだ…」
「ああ。だけど、できれば使いたくはないな…。
だが、勝つには必要だし、最低でも二つ目までは使うことになるとおもう」
奴の技や戦い方はアスナからも聞いたし、ボス攻略戦で少しだが見たこともある。
ティアさんの情報収集でも聞いたことがあるから大体は対応できるはずだ。
黒衣衆とも模擬戦をしたし、『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』と言うしな。
だが油断大敵だ。油断と慢心は心に隙をつくってしまう。
俺はソファの上で簡易的な瞑想をする。
明鏡止水の心を持って事に当たれ。
これは剣術の師匠の教えだ。邪念を払い、ただ戦いの時を待つ。
少ししてから瞑想をやめて俺が目を開けるとアスナが顔を紅く染めて俺をみていた。
「どうした、アスナ?」
「え、そ、その、だ、大丈夫!なんでもないよ/////////!
(目を瞑ってる時のキリト君、すごくカッコよかった/////////
普段もカッコいいけど…//////)」
などとアスナが思っていることなど俺は知る
立ち合いの時間が少しずつせまり、俺は武器の確認を行う。
愛剣『エリュシデータ』と同じく愛剣の『ダークリパルサー』を装備する。
深紅のカタナ『アシュラ』と群青のカタナ『ハテン』、
聖剣の『セイクリッドゲイン』と魔剣の『ダークネスペイン』をアイテム欄に入れておく。
最後の確認を終えた時だった。ダイゼンが控え室の扉を開けた。
「キリトはん、始まりますで。舞台の方に移動してくださいな」
「わかった…」
ダイゼンはそう告げると走っていった。おそらく観覧席に移動したのだろう。
「キリト君……頑張ってね……」
「ああ…。いってくる…」
アスナは観覧席の方に移動し、俺は闘技場の舞台の方に歩く。
そして、俺は舞台へと入っていく……。
キリトSide Out
To be continued……
後書きです。
今回は決闘前の意気込みのようなものでした。
そして次回は、皆様が楽しみにしていた決闘です!
自分のご都合主義が全開しますが、そこのところもよろしくお願いします。
それではまた・・・。
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第二十九話です。
タイトル通り、デュエルの準備です。
この作品のキリトが少々わかると思います。
では、どうぞ・・・。