No.462618

魔法少女リリカルなのは~片翼の転生者~

鎖紅十字さん

駄文ワールド展開です!
すいません恋姫のほう終わっていないのに・・・・
けどやりたくなったんです!やりたかったんです!!
とりあえず読んでみてくださいどうぞ

2012-07-30 23:46:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6047   閲覧ユーザー数:5621

第一話 死

 

「あぁ~、疲れた」

 

少年はそんなことをぼやきながら一人、裏路地を走っていた

 

「普通部活の片づけ、部外者にやらせるか~?いくら担任だからって、ありゃ職権乱用だな」

 

どうやら少年は、担任に部活の片づけを手伝わされたようだ。そして今、帰路についている途中なのだろう。

 

「やっべ、あと少しでアニメ始まっちまうじゃねぇか!!どうして今日に限って録画してねぇんだよ!!!」

 

この少年が急いで走っているのはアニメを見るためらしい。

 

そして少年は少し速度を上げて走り、裏路地から飛び出し自宅に向けて大通りを走り出そうとしたが。

 

そんな少年の上に落ちてくるものがあった。

 

「?・・・っな!!?」

 

少年は走る方向を変えるために一度立ち止っていた。そしてそこへ落ちてきたものは・・・・・・高層ビルをつくるためのであろう鉄骨が5,6本まとめて少年に向かい落ちてきた。

 

そして少年は呟く

 

「・・・・こりゃ死んだな」

 

ドガガァーーーーンッ!!!

 

この音に周りの者は驚き対応できずその場を静寂がつつむ。しかし、その静寂も音を聞いて集まってきたやじ馬により騒がしくなった。

 

少年が呟いた言葉は、文字通り少年の最後の言葉だった・・・・・その世界では。

 

少年視点

 

(あれ・・・俺死んだんじゃ?って・・視界・・・・・真っ赤じゃん)

 

俺はふと目覚めた・・・いや最後に少しだけ生き返ったといったところか?

 

(なんで・・・あれおれのから・・・だ)

 

そして体は・・・ひどい有様だった。思い出しただけで痛くなってくる。

 

腹にはでっかい鉄骨が丸々一本ぶっささり、右腕はひしゃげ変な方向にまがり、左腕はひじから先が無く肩は陥没していた。

 

鉄骨が邪魔で足は見えなかったが、きっと同じようにひどい状態なのだろう。

 

(これは・・・・もう無理だな・・・・・・・・視界が真っ赤なのも・・・血が目に入ったせいか)

 

・・・・・ゴフッ・・・・・ビチャ・・ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・

 

とうとう俺は口から血を吐きだし、流れ出した血は顔を伝い地面に落ちる。呼吸もろくにできなくなり意識が混濁しはじめた。

 

(あぁ・・・ちくしょう。やっぱ・・死にたくねぇ・・・・ちくしょう)

 

気づくと涙を流していた。死にたくはないと。しかし、現実は残酷にも俺から血と一緒に命をどんどん削り取っていく。

 

血だまりが周りにはできはじめやじ馬もどんどん集まってくる。耳からは救急車のサイレンの音も聞こえる。

 

だが、俺にはもはや聞こえない。目もだんだん見えなくなっていくが、そんな俺の目の前をきらりと白い羽が横切った。

 

(は・・・ね?白・・い・・・・羽・・)

 

そして次に俺が見たのは現実には、ありえないものだった。

 

(てん・・・し?・・・・まさ・・か・本当・・・に、天使?)

 

そう背中に羽を生やした人・・・天使としか言いようがないような女性の姿だった。

 

その女性はとても美しくなによりも輝いて見えた・・・そして彼女の顔は優しく微笑んでいた。

 

(あぁ・・これ・・・が・天使・・なんだ・・・すげぇ、きれい・・・・だ・・・・・・・な・・・・・・・・・)

 

それを最後に、俺の命は、その時の命は・・・・こと切れた。

 

「あぁ・・救うことが、できませんでした・・・・・ごめんなさい」

 

天使は目から涙を流しながら少年を抱きしめ、懺悔した。

 

「しかし、あなたの魂は殺させません・・・・あなたを・・・・・」

 

その言葉を最後に天使の姿は消え、その場には真っ白な羽が一枚・・・死んだ少年の胸に、あるだけだった。

 

 

 

 


 
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