No.461682

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第二十四技 黒衣の戦士達

本郷 刃さん

第二十四話です。
オリキャラ達がうまく書けているといいですが。

それでは・・・。

2012-07-29 09:45:40 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:19365   閲覧ユーザー数:18166

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二十四技 黒衣の戦士達

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

「《二刀流》がバレた…」

 

「「「「「「「……え?」」」」」」」

 

俺がそう言うと、みんなが硬直した。

 

やっぱりそういう反応するよな…。だけど、事実だ。

 

「ちょ、バレたって、どうして…」

 

「実はな………」

 

俺は訊ねてくるルナリオとみんなに、今日あったボス戦の事を話した。

 

軍がボスに無謀に戦い挑んだこと、三人の死者がでたこと、

アスナやクライン達を守るために《二刀流》を使ったこと、全部を話した。

 

「そんな…」

 

「……そうか」

 

「…………」

 

「くそっ…」

 

「…………」

 

「…………」

 

「……67層以来ね…」

 

ヴァルとハクヤは一言口から漏らし、ハジメは沈黙を保ち、ルナリオは一言吐き捨てた。

 

シャインは表情を変えずに目を瞑って黙り込み、ティアさんは静かに俺の様子を窺っていて、カノンさんは一言呟いた。

 

俺もまた顔を俯かせてしまう。そんなときだった。

 

「キリト君は大丈夫ですか?」

 

「なにがですか…」

 

ティアさんの掛けてくれた言葉に予想を抱きつつも、疑問に思うことにした…が。

 

「あなたは自分が軍にMAPデータを渡したから、自分のせいだと思っているのではありませんか?」

 

そう言われた……はぁ、この人には敵わないな…。

 

いつも、俺が抱えていることにすぐに気付く。

 

「…ええ。少し、とは言えませんね。結構くるものですよ」

 

「話を聞く限りではあなたは悪くないですよ。誰かが悪い、とは明確にはないでしょう。

 要因を指摘するとしたら、コーバッツさんの慢心と軍の怠慢ですね。

 キリト君が気に病むことじゃありませんよ」

 

ティアさんはいつもこうやって俺達を助けてくれる。本当にありがたいことだ。

 

するとさっきまで口を開いてなかったシャインが俺の前に歩み寄ってきた。

 

「……キリト。一つ聞いていいか?」

 

「ああ」

 

「お前は、後悔はしていないか?」

 

その言葉に俺は少しの間だけ目を閉じて考える。思考をやめてから目を開き、質問に答える。

 

「……《二刀流》がバレたのは痛手だと思っている。

 けど、クライン達を、アスナを守る為に使った事に……後悔は無い」

 

俺に後悔は無い。

 

大切な人達を守るために力を振るうことが出来たのだ。それで充分だ。

 

「そうか…。なら、問題無え。頑張ったな、キリト。女とダチを守りきったんだ。よくやった!」

 

俺の答えにシャインは満足そうに笑みを浮かべた。他の皆も笑っている。

 

それにつられて俺も微笑を浮かべる。

 

俺は最高の仲間をもったみたいだ。

 

 

 

「しかし、《二刀流》がバレたとなると大騒ぎになるな…」

 

ハクヤが切り出した指摘に俺は頷いた。

 

いまだに俺しか使えない《二刀流》。

 

本来はエクストラスキルなのだが、俺のみしか習得していないことからユニークスキル扱いになる。

 

ハクヤがいうように明日の時点で大変なことになるはずだ。

 

「取り敢えず明日はアスナと会うことになってる。一応、エギルの店の二階を借りるつもりだ」

 

「……それが妥当だろう。騒がれるよりはましだ」

 

ハジメが賛成を述べた。エギルの店の二階ならば、見つかることはないだろう。

 

だが、彼らも俺と同じ(・・・)だ。そういうわけで俺はみんなをここに呼んだんだ。

 

「俺は少しの間、騒がれると思う。そういうわけで、みんなには当分……」

 

「ちょい待ち、キリト。それ以上は言うな。」

 

俺の言葉はシャインによって遮られてしまった。

 

「お前が何を言いたいかは分かる。あまり関わるなって言いたいんだろ?」

 

「………」

 

俺は沈黙してしまった。シャインの言う通りだ。

 

いまは俺に近づかないほうが身のためのはずだ。

 

「キリト…。お前は俺達をなんだと思ってんだ」

 

シャインに言われて、俺は全員の顔を見渡した。みんなそれぞれに笑みを浮かべている。

 

「俺達はお前の仲間で親友で幼馴染で、そして……『黒衣衆』だぜ」

 

シャインがニヤリと微笑を浮かべてから破顔して笑ったので、俺も諦めるしかなかった。

 

こいつらはこういうやつらだったのをすっかり忘れていた。

 

俺達はしばらく談笑してから、その後に別れた。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

オリキャラ達は如何でしたか?

 

気に入っていただけていれば幸いです。

 

原作にはない連帯感をキリトにも、もたせてみました。

 

それではこのままオリキャラ達の設定を投稿します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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