No.455821

世界を越えし男と数の子たち 第29訓 番外編…バレンタインデーって、モテない男には苦痛の一日だと思う

俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして--俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。

2012-07-19 20:31:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1142   閲覧ユーザー数:1122

2月14日といえばバレンタインデー

 

此処、ミッドチルダも、女子が好きな男子にチョコレートを渡す、といった光景があちこちで見られている。

 

好きな人で無くとも、「今までよくお世話になってたから」等と言って義理チョコを渡す人も居る。

 

中には、義理チョコすら貰えず、自分で買ったり、母親から貰ったチョコを食べながら、「彼女欲しいなあ…」と涙を流す男もいたりする。

 

後、関係無いけど「ブレイブルー」のジン・キサラギの誕生日でもある。

 

 

そして、ナンバーズ達も、優斗達にチョコをあげるため、奮闘していた…。

 

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スカリエッティのアジト

 

 

スカリエッティは、自分の部屋にいた。

 

ナンバーズ達に、今日は部屋から出ないように言われたからである。

 

スカリエッティはよく分からないまま、ナンバーズ達の指示に従った。

優斗は、ヴィヴィオと外に遊びに行っている。

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アジト内、食堂

 

ナンバーズ達は、チョコレート作りに励んでいた。

 

何時も世話になっている優斗とスカリエッティに、チョコレートをあげるためである。

 

 

チンク「しかし、チョコレートを作るのはいいんだが、どういったものにするんだ?」

 

セイン「そうだね…。どうせなら、少し凝ったものにしたいけど」

 

ディエチ「すると、星形とか、そういうやつ?」

 

セイン「うん、だけど、それだと在り来たりなんだよね…」

 

トーレ「なら、酒粕入りチョコはどうだ?」

 

チンク「酒粕入りか…。悪く無いな」

 

トーレ「そうだろう?」

 

セイン「でも、それも店でよく売ってるから、もう少し違うのがいいかな」

 

セイン達は、どういったチョコを作るか、しばらく話し合った。

 

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優斗は、ゲーセンでヴィヴィオと格闘ゲームをしていた。

 

因みに、ゲームは『ギルティギア』である。

 

ユウト「しかしなあ…。ヴィヴィオ、お前結構強いんだな」

 

ヴィヴィオ「えへへ」

 

ユウト「…んじゃ、少し本気出すかね…」

 

優斗は本気キャラの『ソル・バッドガイ』で、ヴィヴィオの『ディズィー』に挑んだ。

 

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チンク達は、色々あったものの、チョコレートを完成させる事が出来た。

 

あれこれ考えた結果、凝りすぎて変な物になるより、シンプルなのが一番だという事になった。

 

ウェンディ「どうにか出来たっスね」

 

ディード「ドクターにはあげましたし、後は兄様が帰って来るのを待つだけですね」

 

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それから暫くして、優斗とヴィヴィオはアジトに帰って来た。

 

ディエチ「優斗が帰って来たみたい」

 

ウーノ「ちょっと優斗を喚んで来るわね」

 

ウーノは優斗を喚びに行った。

 

少しして、優斗は食堂に入って来た。

 

ユウト「で、来たけど、何だ?渡したい物って?」

 

セイン「それはね…。はい、どうぞ!」

 

セインが優斗に渡した物は、チョコだった。

 

ユウト「これは…チョコか?」

 

セイン「うん。ほら、今日はバレンタインデーだからね」

 

ユウト「え?あ〜、そういえばそうだったな」

 

チンク「それで、みんなで作ってみたんだが…、上手く出来ているかどうか…」

 

ユウト「そうか…」

 

ウェンディ「?。どうかしたんスか、優斗?」

 

ユウト「いや、今までチョコなんざ貰った事ねえからさ…」

 

ディエチ「ふうん…。…もしかして、貰ったのって今回が初めてなの?」

 

ユウト「…ああ、まあな、うん…」

 

セイン「じゃあ、初めては…チンク姉があげなよ」

 

チンク「なっ!?」

 

ウェンディ「なにしろ、優斗にあげるため、とか言って張り切ってたっスからね」

 

ユウト「そうなのか?」

 

チンク「こら、ウェンディ!」

 

ディエチ「とにかく、優斗にあげなよ、チンク姉」

 

チンク「う、うむ…」

 

 

チンクは優斗に、包装したチョコを差し出した。

 

チンク「優斗…、…受け取ってくれるか?」

 

優斗は、チンクが差し出したチョコを受け取って、言った。

 

ユウト「ありがとな、チンク」

 

チンク「…ああ!」

 

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おまけ

 

 

チンク「そうだ、せっかくだから、食べてみてくれないか?」

 

ユウト「んじゃ、期待させてもらうぜ…」

 

優斗は、チンクの作ったチョコを食べた。

 

チンク「…どうだ?」

 

チンクは優斗の顔を見る。

 

すると、優斗の顔色が少し悪くなっているように見えた。

そして、優斗はチンクに言った。

 

ユウト「チンク…、これ、…何入れた?」

 

チンク「何って…砂糖とかだが?」

 

ユウト「これ…しょっぺえ…」

 

チンク「…え?」

 

チンクは優斗に言われ、自分の使った材料を見た。

 

チンク「そんなバカな、ちゃんと砂糖を使った……ああ!!」

 

ディード「ど、どうしたんですか、チンク姉様!?」

 

チンク「…これ、砂糖じゃなくて…、塩だった…」

 


 
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