No.448565

リリなの世界に逝ってきて まずは現状確認をしましょう

五話なんだからね!

2012-07-07 23:26:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3755   閲覧ユーザー数:3592

意識が急激に覚醒する。

「っあ・・・と」

声にならない声が漏れる。

「・・・どこだ、ここは?」

目を開くと一面に広がる青空だった。

 

 

「とりあえずは状況確認だな。」

そうつぶやき、散策することにした。

 

***********************************

あれからわかったことは、

1ここが海鳴であること

 

2無一文であること

 

3身体が縮んで居ること

 

4今が原作開始5年前であること、だ。

 

 

・・・どうしろと?

 

家もないし、金もないとかもうすでに終わっているような気がする。

 

・・・待てよ?確か仙人になっているんだったな。

なら、食については何とかなるな。腹が減ったらそこらの草でも食べていればいい。

・・・まずそうだが。

 

あとは、衣だが、これはもう着の身着のままで居るしかないか。

最悪どっかであさってくるか

 

住についても何とかなるな。神様曰く、結界操作EXは結界に属性を付与させることができるらしいからな。

訓練しなくても万全に使用できるって、全世界の結界士にケンカ売ってるな。まぁ、どうでもいいが・・・

 

とりあえず、公園のベンチを占拠してその周りに結界を張ってしまえばいい。

そうと決まれば、さっそく行くか。

 

 

つーか、学校同じとか言ってたじゃないか・・・・・・

ミスなのか?・・・・・・まぁいいや

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あれから4年がたった。

え?その経過?ただ寝ていただけだぞ?

そういえば、何年か前に何やら見たことのあるような幼女が入り込んできて、いきなり泣き始めたのであやして、追い出したな・・・

今、思えばあれが我らが魔王様だったのだろう。

しかし、どうやって入り込んだのだろう?

あれか?魔力がある人間は入って来れるのか?

そうだとしたら今のこの現状も理解できる。

 

「なあなあ、ここどうなっとるん?さっきまで周りでたくさんあそんどったのにいつの間にかいなくなっとるんやけど?」

 

これまた、見たことのある車いすの少女がベンチで寝転がっていた俺に話しかけてきているのだ。

 

「無視せんといてぇな」

 

寝たふりを続けているのだがバレバレのようだ。

 

「知らん」

 

しらを切ってみる。

 

「嘘やな。だって、君しかここにはおらへんやん。」

 

「俺しかいないからって俺が知っているとは限らないだろ」

 

「いいや、知っとるはずや。」

 

「根拠は?」

 

「乙女の勘や!!!」

胸を張って言ってくる。

 

「・・・」

乙女って・・・

 

 

「・・・」

ドヤ顔で見てくる。

 

「はっ」

 

「鼻で笑われてもうた!!」

 

「乙女はともかく、正解だよ。ここは俺が作った結界の中だ。」

 

「は?」

 

「だから結界」

 

「あの、それってマンガとかで出てくるあの?」

 

「そうそう」

 

「・・・はっ」

 

今度はこっちが鼻で笑われた。

まぁ、それが普通の反応だよな・・・

 

「信じなくてもいいけどな。さて、回れ右してそのまま真直ぐに進んでいけば出られるからもういきな。」

俺はこのまま、前世での夢だった、「永遠に寝て過ごす」を満喫するんだ。

・・・原作?知ったこっちゃない。お好きにどうぞ?って感じさね。

 

「ちょおまち。まさかホントなん?」

 

はぁ、メンドイな・・・

「嘘でも本当でも信じないんだろ?なら、どうでもいいじゃん。好きなように解釈すればいいさ。自分の納得のいくように。」

 

「・・・まじなんやな。信じられんわ。こんなのアニメや漫画の中でしか見たことなかってん。」

 

「さいですか」

 

「他になんかできへんの?あと、君何者なん?私をここに入れてなにしようとしたん?」

矢継ぎ早に質問してくる、少女。

早く帰ってくんねえかなぁ・・・

 

この四年で一気に人間嫌いが悪化してしまったようで、少しでも相手するのが苦痛でしょうがない。

人間嫌いなんじゃなくてめんどくさがりなだけか?

しかし、一方で久しぶりの会話を喜びを感じているのも確かなんだよな・・・

ほんとメンドクサイ性格だな・・・

 

まぁ、それは置いといて・・・

 

「いっぺんに聞くなよ。一つずつにしてくれ、ちゃんと答えてやるから」

 

「ほんま!?なら、君の名前は?・・・あ!私は、八神 はやて いうんや」

 

「俺は、山辺 進」

 

「じゃあ、山辺くんは、何者なん?」

 

「・・・」

 

さて、困った。俺はいったいなんにカテゴライズされるんだろうか?

人?明らかに、違うな。聖遺物やら宝具(パオペエ)なんて持ってないし、持てない。

仙人?説明求められても答えられないので却下。魔人?一番近いがそれだけでもないし・・・

言霊使い?以下同文だな。

 

「どうしんたん?」

 

「いや、いい答えが見つからなくて・・・」

 

「そんなあるんか・・・びっくりや」

 

ん~、人じゃない・・・人でなし・・・人外・・・人に非ざる・・・!!

 

「そうだ・・・」

 

「おお?決まったんか?」

 

「ああ。俺は人に非ざるもの・・・だから、非人(ヒト)だ。」

 

「厨二乙WWWWWW」

 

「うるせえ!!仙人や魔人、言霊使いとか結界士よりましだろうが!!」

 

「いやいや、そっちのがまだましやん」

 

判断基準がどうやら違うようだ。

 

「で?私をここに入れて何しようとしたん?」

 

「何にも?勝手に八神が入り込んできたんだよ。」

 

「ありゃ?てっきり誘拐してお金を巻き上げようとするんかと・・・もしくわ、口では言えないようなこと」

 

ませてやがんな、こいつ

「俺の姿みて考えろよ。それに衣食住は事足りてる。」

 

「見た目で、判断できへんやん。」

 

「まぁ、そりゃそうだが・・・つるぺたに興味はない」

 

「ひどっ!!つるぺたにだって需要はあるはずや!!」

 

「少なくとも俺にはない」

 

「取りつく島もないな・・・っと、次やなんでこんなとこにおるん?」

 

「家がないから」

 

「は?」

 

「だから、家がないから」

 

「親はどうしたん?」

 

「さぁ?案外自然発生かもしれないぜ?」

 

「どんな生物やねんっ!?」

 

ビシッ!っといい突込みが入る。

 

「気が付いたらここにいたんだからしらんよ」

 

「・・・寂しくあらへんかったん?」

 

「いや?全然?」

嘘でもあり本当でもある。

人とかかわるのは面倒だ。

しかし、一人は寂しい。

 

この対立する気持ちを感じないために、俺は常に寝ることにしている。

寝ている間は、面倒なことも、こんな気持ちも何もかも忘れていられる。

 

「そうか・・・私は寂しいで?」

 

「・・・」

 

「小さいころにおとーさんもおかーさんも死んでしまって、おとーさんの友人ゆうひとが後見人になって支援してくれてるけど、私は、あの家でいつも一人や・・・」

 

「・・・」

 

「この足も一向に治らへん・・・学校にもいけへんねん・・・」

 

「もう、ひとりは、いやや・・・一人は寂しいねん・・・」

 

そういえば、そうだったな・・・

原作での、ヴォルケンズへの執着もここから来るのだろうな・・・

 

一度思ったことはないだろうか?アニメのキャラクターが普段どのように考えて行動しているのか、と。

描写されている部分だけで判断できない。

生の声が聴けたことに少し感慨深いものを感じる。

 

「・・・俺は人間が嫌いだ。いや、ただめんどくさがりなだけかもしれ無いけど。だけど、そのくせ寂しがり屋でもある。」

 

「なら、どうして!?」

 

「考えないようにしてるから」

 

「え・・・」

 

「そんなことを考えないように常に寝て過ごしているからな」

 

「そんな・・・それは、すごくさびしいやん・・・」

 

「こんな面倒な性格の奴が社会に出ても迷惑なだけさ」

 

「・・・」

 

「それに、寝るのが好きなんでね。・・・さて、こんな辛気臭い話は終わりだ。他にないか?」

 

「そ、そうやな。他に何ができるん?」

暗い表情を無理やり明るい顔に変え、質問してくる。

 

「山を消し飛ばせます。」

 

「ちょ!リアルイオナ〇ン!?」

 

「誰よりも速く動けます。」

 

「クー〇ーの兄貴よんでこな!!」

 

「言葉を具現化できます。」

 

「・・・前2つがすごすぎて、すごいことなんやろうけど、しょぼく感じるわ・・・」

 

「そうか?」

 

「試にやって見せて」

 

「山を消し飛ばせと?」

 

「ちゃうわ!!一番最後のや!!」

 

「OK・・・ 【メロン味の飴】 」

ぽんっ

 

俺の手のひらに綺麗な緑色の飴玉が出てくる。

「どうぞ?」

 

「わわ、ありがと」

ぱく

それを食べる八神

 

「わあ、ほんまや・・・メロンの味がするわ」

 

「だろ?」

 

「すごいなぁ・・・私にもできへんかなぁ?」

 

「無理だろうな・・・この能力はもらいものだし」

 

「もらいもの?どういうことなん?」

 

俺は転生について話すことにした。

 

「それはな・・・

 

 

*********************************

 

・・・っというわけだ」

 

「はあ。とんでもない話やなぁ」

 

「これを信じるのかよ」

 

「あんなの見たら信じるしかないやろ」

 

「自分で言うのもなんだけど、手品ともいえるだろ?」

 

「じゃあ、別のもん出してみてぇな」

 

「例えば?」

 

「ん~、大きいもの」

 

「じゃあ、 【8.8 cm Fl〇K 18/36/37】 」

 

ドォォン!!

 

轟音を立てて出てきた8.8 cm F〇aK 18/36/37

唖然とする八神

 

「まじやった・・・」

 

「あんなこと言っておいて、信じてなかったのか・・・」

 

「いや、まあ、気にせんといて」

 

「はいはい」

 

そんな感じでアッという間に時間がすぎていった。

 

**********************************

「あ!もうこんな時間・・・ずいぶん話し込んどったなぁ」

 

「そうだな。俺もひさしぶりに楽しめたよ。」

 

「私も楽しかったで・・・それで、あの・・・」

 

「なんだ?」

 

「また、ここにきてもええかな?」

 

「・・・」

 

「同年代の子とこんなに話したの久しぶりなんよ。だから・・・」

 

楽しかったが、原作キャラがここにいたらストーリーがおかしくなる。

俺がいるからもうすでにおかしくなってしまっているかもしれないが、それでもイレギュラーは少ない方がいい。

 

だから・・・

 

「・・・ここに来るのを誰かに見られたら、面倒なことになるから、駄目だ。」

 

「そ、そんな・・・」

 

「もしかしたら、今回のを誰かに見られていたかもしれない。神隠しに遭うってことで調査されたら面倒なんだ。・・・すまん」

 

「そうかぁ・・・」

 

泣きそうになる八神に罪悪感を覚える。

 

「かわりに、それ以外の八神の願いを一つ、俺に可能な範囲で叶えてあげるよ。」

 

「!!ほんま!?」

 

「ああ、ここで嘘をいうほど俺は落ちぶれちゃいないよ。」

 

「少し考えさせてな?」

 

「ああ、好きなだけ考えなよ。」

 

腕を組んでうんうんうなっている姿は、年相応の少女だ.

今までの、少し大人びた対応を見ていると余計にそう思える。

それに、あの独白も・・・

考え方は人それぞれ違う。そして感じ方も・・・

そんなことも忘れかけていたようだ。

なんとも情けない。

これでも精神年齢は二十歳超えてるんだがなぁ・・・

 

そんなことを考えていると、どうやら、願い事が決まったようで、八神がこちらを見ている。

 

「決まったか?」

 

「決まったで!」

 

「それで?」

 

「その前に確認や!!山辺君のできる範囲なら何でも叶えてくれるんやね?」

 

「ああ、そうだ。ただし、またここに来たい、以外でな」

 

「分かった。」

 

「もういいか?」

 

「うん。私の願いは・・・『私の家族になって一緒に暮らしてほしい』や!!」

 

「・・・は?」

 

「ここに来るのがだめなら、山辺君をうちに住まわせたらええって思ってな。山辺君も両親おらへんし・・・」

 

「いや、今日知り合った人間を自分の家族にするか?普通。」

 

「ええやん。捨て猫や捨て犬だって見つけたその日に家に連れて帰ることあるやん」

 

「犬や猫とは訳が違うだろ。」

 

「あああ!!もう、可能な範囲で願い事叶えてくれるゆうたやろ!?可能な範囲やで!?嘘つくほど落ちぶれてないんとちゃうんか!?」

 

「っ!わかったわかった。降参だ。その願いを叶えよう。」

 

「ふふ、それでええんや。これからよろしくな、進!家事の手伝いとか頼んだで。」

満面の笑顔に一瞬見とれてしまう。

 

「・・・ああ、よろしく。やg・・・はやて」

 

「ふふ。じゃあ、手始めに車いす押してちょお」

 

「はいはい」

 

原作に強制参加か・・・

いや、もう原作もくそもないか・・・

はてさて、どうなることやら


 
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