No.448380

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 ~Blue Wind~(~LASTATION NOW~)

こたさん

ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。――――

2012-07-07 20:49:04 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1375   閲覧ユーザー数:1336

場所は一転しラステイション―――

通称――「重厚なる黒の大地」

ブラックハートが守護する都市である。

 

ラステイションには工場が多く並んでおり、プラネテューヌに比べると僅かに劣るものの最新の技術が集結している。活気に満ち、毎日のように新たな業や物を生み出す力が強い。国付近では多くのモンスターが生息する故、その討伐を生業とする人も居る。

また、プラネテューヌに対しライバル心を抱いていると言う噂もチラホラだった。

 

 

「ひゅ~♪Beautiful!」

ソニックは乾いた口笛を吹く。

歩き続けて三時間程が経っただろうか、一同はようやくラステイションに着いた。

そして、現在ラステイション全体を見下ろせる丘で休憩していた。

優しい風が吹き、地に生えた草がサワサワと心を穏やかにさせるような音を発して思わず寝入ってしまいそうだった。

「気持ち良いなぁ……」

ネプギアは目を閉じ天を見上げ気持ち良さそうに呟く。

「ホント、ここだけ見たら世界が危機にさらされているなんて考えられないわね。」

アイエフは近くにあった地から出ている大き目の岩の一部に腰をかけ回りを見渡していた。

「ふわぁ……ちょっと眠たくなってきたですぅ。」

コンパがあくびをしながら情けない声を発する。

ネプギアは顔をソニックに向け口を開く。

「ところでソニックさん。」

「What?」

「その剣、まだ鞘から抜いていませんよね?剣がどんな感じなのかちょっと見てみたいです!」

ネプギアが瞳に星が浮かびそうな位目を輝かせて龍刀を見つめていた。

「そういや俺もまだ中を覗いてなかったな。」

「私達もまだ見ていないわね。」

ソニックはベルトを外し、剣を手に取る。

 

チャッ!

 

シャキンッ!

 

ソニックは取っ手を掴み、剣を抜いた。

一言で言えば、日本刀がそのまま鮮やかな青色になったような剣だった。

剣はとても長い間誰も手に取ってないとは信じ難い程青く光り輝いていた。

「綺麗だなぁ……」

ネプギアは思わず感嘆する。

「それにしても、アンタ剣扱うのは慣れてないんじゃないの?」

「そんなことないぜ?俺は一時期『風の騎士』って呼ばれてた時があって世界を救ったこともあるんだ!」

「風の騎士……?」

「こんな風にな!」

 

ブンッ!

 

ソニックはそのまま剣を一振りする。

剣が風を切り、力強い音を響かせた。

「ハアァァァァァッ!」

 

ボッ!シャキンッ!

 

ソニックはそのまま剣舞する如く虚空に剣を振り続けた。

 

ズシャッ!

 

そして最後はラステイションに建っている大きな電波塔を切り倒すかのように振り下ろした。

 

―――チャッ!

 

そしてソニックはそのまま静かに剣を鞘に収めた。

「へぇ、やるじゃない!」

「へへッ!」

ソニックは得意げに鼻を擦った。

「おっ、そうだ!こいつは『ブルーウィンドソウル』って名前にするぜ!」

「え?何よいきなり。」

「実は『龍刀・桐生』って名前がいまいちピンとこなかったのさ。こいつは俺と同じく青いだろ?だから『ブルーウィンドソウル』!悪くないだろ?」

「で、でも勝手に名前変えちゃっていいのかなぁ……?」

剣を鞘に納めるソニックにネプギアは苦笑いをした。

 

 

――――ピキッ!

 

 

しかし、その刹那何かが割れるような嫌な音が響く。

「「「「え?」」」」

四人はその音の発信地―――ラステイションを振り向く。

 

ピキピキィッ!

 

ズシャーン!!

 

ラステイションにある巨大な電波塔―――先程ソニックが振り下ろした場所に亀裂が入り、そのまま崩れ落ちた。一言で言えばこ●亀でよくある状況である。

 

「「「………………………」」」

 

ネプギア、コンパ、アイエフの口がぽかーんと開いていた。

 

―――チラッ……

 

そしてその三人の視線が先程カッコつけて剣を振り回していた目前のチクチクした物体に向けられる。

 

(((……………冷や汗掻いてる………)))

 

背中から見ているため表情こそ見えないものの、チクチク部分からは尋常じゃないほどの脂汗を垂らしていた。

恐らくその表情は……絶望に染まりきっているだろう。

 

ギュンッ!!

 

突如、まるでカートレースに出てきそうな音が響きソニックの姿が掻き消えた。

「ソ,sorry!後は任せたぜ!」

彼の声がフェードアウトしていった。

「あ、こら!待ちなさーーい!!」

アイエフが叫ぶもその声はもはや届いていないだろう。

 

ウ~~~~~~~~ウ~~~~~~~~!!!!!!!

カンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!!!!

 

ラステイションからは非常ベルのような音がけたたましく鳴り響いてた。

「な、なんかまずそうね。二人とも、ラステイションへ急ぎましょう!」

「は、はい!」

「ハイです!」

三人は駆け出した。

 

 

「ふぅ……ここまで来れば一安心だな。」

ソニックは額の汗を拭い走ってきた道を振り返る。

そこは――――……一望千里に渡る草原が広がっていた。

 

チャッ!

 

ソニックは鞘からブルーウィンドソウルを抜き出し天に掲げた。

剣は青空の太陽の光を鏡の如く反射し、目を眩ませるような青い光を放っていた。

「……ったく、この剣威力強すぎだっての。こりゃあ、あまり使わない方が良さそうだな……」

ソニックは眩しさに目を細めながらも剣をしっかりと見つめ鞘に納めると溜息をつく。

 

その時だった――――

 

ドォンッ!!

 

銃声が鳴り響いた。

 

「!!」

 

バッ!

 

ソニックは身の危険を感じ、大きく跳躍する。

「どこだッ!?」

そして上空から音の発信地を探す。

 

(速いッ!?)

『彼女』は標的の素早さに思わず目を見張った。

 

チャキッ!

 

『彼女』は所持しているライフルを空中に跳躍した標的に照準を合わせる。

 

ドォンッ!!

ドォンッ!!

ドォンッ!!!

 

『彼女』は標的に数発の弾丸を撃ち込んだ。

 

シュンッ!!

 

しかし、その姿は掻き消えた。

(えッ!?)

『彼女』は周りを見回し、その姿の行方を追った。

 

「――――俺に何の用だ?」

「!!!」

 

バッ!

 

突如背後から聞こえた声に『彼女』は肩を震わせ振り返る。

そこに居たのは赤いスニーカーを履き手袋をつけた青いハリネズミ。

 

「――――スライヌじゃ……ない?」

「Hun?」

目前で黒いライフルを所持した少し強気な顔で背中まで届く程の長く黒い髪を二つの小さなリボンで分けた鳶色の瞳の少女が言った。

服装は下半身はスカートで胸の上部から両肩が剥き出しになっている少し大胆な服装だった。

 

チャッ!

 

少女はライフルを背中に戻した。

「悪かったわね。スライヌと勘違いしてたわ。」

「おいおい……俺をあんなのと一緒にしないで欲しいねぇ。」

「うるさいわね。助かったんだからいいじゃない。同じような色してるアンタが悪いのよ。」

「……なんだそりゃ?」

ツンと顔を背けた少女にソニックは肩をすくめた。

「………アンタ、名前は?」

「あん?」

「サッサと教えなさいよ。べ、別に名前が気になったからじゃないんだからね!」

僅かに頬を紅潮させた少女が視線を僅かにこちらに向けて言った。

「俺はソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグさ。」

「そ。私はユニよ。」

「んで、お前はここで何をしてんだ?」

ソニックが少しだけ笑顔を見せ尋ねる。

「何よ。アンタには関係ないじゃない。」

「まぁまぁそう固いこと言うなって。そもそも俺は誤射されかけたんだから聞いておかないとな。」

ユニは頬を紅潮させたまま顔を背ける。

「………特訓してたのよ。」

「特訓?」

「銃の射撃力を上げるための特訓よ。」

「ほぉ……」

「まぁ、今はちょっと休憩してたわ。けど、あんたの姿が見えたから的にさせてもらったのよ。」

ソニックは口の端を吊り上げた。

「……手伝ってやろうか?」

「え?何よいきなり。」

「お前は俺を撃つ。んで、俺はそれを避ける。それを繰り返すのさ。少しは射撃力もあがるんじゃないのか?」

「馬鹿じゃないの?そんな危ないこと……」

「ヘンッ!俺のスピードをなめて貰っちゃあ困るねぇ♪」

 

ギュンッ!

 

ソニックが余裕の笑みを浮かべるとその姿が掻き消えた。

それと同時に辺りを急風が吹いた。

「キャッ!?」

スカートが捲れそうになりユニはスカートを押さえた。

そして周りを見回すがソニックの姿は見えない。

「どうだ?この俺を撃ちぬくことが出来るかな~?」

どこからかソニックのおちょくったような声が聞こえた。

「……上等じゃない。いいわ!怪我しても知らないわよ!」

 

チャッ!

 

ユニは背からライフルを取り出し構える。

 

「!」

 

バッ!

 

ドォンッ!!

 

背後に気配を感じユニは振り向き弾丸を放った。

 

フシュゥゥゥッ!!

 

弾丸が空気を貫通し、虚空に白煙が生じた。

「へへッ!遅い遅い!」

またもやソニックの声が響く。

「く……ッ!」

ユニは悔しそうに周りを見回す。

「こっちこっち~!」

「Come on!」

「よっと!」

様々な場所からソニックの声が響いた。

(くッ……!なんてスピードなの!?)

額に汗を浮かばせ、周りを見回し銃を構え弾を放つ………これがループしていた。

 

ギュンッ!

 

「!!」

背後に気配を感じ、ユニは振り返る。

「ヘヘッ!」

正体は言うまでもない。

「きょ……今日は調子が悪いのよ!ずっと特訓してて疲れてるわけじゃないんだから!」

頬を赤らめユニは顔を背ける。

「分かった分かった。まぁ、少し休もうぜ。」

「だ……だから、疲れてるわけじゃ―――」

「無理な特訓は逆効果だぜ?lady?」

「わ、分かったわよ……!」

ソニックは草むらに仰向けになり、ユニは近くの岩に腰をかけた。

ソニックは頬を撫でるような優しさの風にあたり、気持ち良さそうに瞳を閉じる。

「……アンタ、どこから来たの?」

ユニは視線をソニックに向け尋ねる。

ソニックはそっと目を開けた。

「―――別世界さ。」

「………はぁ?」

「どうやら、俺はこの世界の住民じゃないらしい。」

ユニは意味が分からなそうに腕を組む。

「アンタ、何言ってんの?」

澄んだ青空を見上げながらソニックは言葉を続ける。

「実は……はっきり言って俺にもよく分からないのさ。この世界が俺の居た世界なのかそうじゃないのかがさ。」

「……どういうことなの?」

「………分かった。初めから話そう。」

 

「――――『カオス・エメラルド』?」

「ああ。俺はこの世界でそれを探す旅をしている。」

一部始終を話したソニックはねっころがりながら空を見上げ、言葉を続ける。

「早くあの世界に帰らないと、あのヒゲオヤジが何しでかすか分かったもんじゃないぜ……」

「どんな宝石なの?」

「見た目はちょっとでかめのダイアモンドみたいな感じだな。色が七色ある。」

「ふーん……」

よっと―――とソニックは立ち上がった。

「ま、この世界を走り回ってればそのうち見つかるさ!」

「随分と楽天家ね……」

「ヘヘッ、それが俺だからな!」

ソニックは人差し指を立てユニに笑顔を見せる。

「……そう。」

 

それに僅かながら――――ユニも微笑む。

 

「Cute!やっと笑顔を見せてくれたな!」

「……ッは!?ち、違うわよ!これは、その……!」

ソニックの言葉にユニはしどろもどろになっていた。

「ま、いっか!さてユニ、特訓の続きをしようぜ!」

 

バッ!

 

ソニックは大きくバックステップをし、ユニと距離を離す。

「あぁもう……違うって言ってるでしょ!?……まぁいいわ。続き始めるわよ!」

「あぁ!どんどん来い!」

 

ドォンッ!!

 

再び、銃声が鳴り響きはじめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(一言雑談:テスト終了!ラステイション編書いてると無性にクラッシュ・バンデ●クーやりたくなりますねw)


 
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