No.446250

ポケモントレーナーがリリカル入り

イーブイさん

ポケモンBW2をしていた主人公。しかし、不幸にも彼は事故により命を落としてしまう。そして次に彼が目を覚ました時、彼はポケモンを召喚出来る能力を持った赤ん坊となっていた!

2012-07-05 04:15:25 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4790   閲覧ユーザー数:4573

さて、シグナムさんと闘う事になったんだが・・・、奴さんは既にバリアジャケットを纏って剣を抜いてるから戦闘体制だな。

 

それじゃ此方もご期待に添えるよう頑張りますか。

 

「(ゲンガ―、俺の影に入って不意の攻撃に備えて居ろ)出でよ『メタグロス』!」

 

俺が叫ぶと、俺の目の前に四足のゴツゴツした鋼の身体をし、顔面にデカくて白いバッテンを張り付けたポケモン『メタグロス』が現れる。

 

「行くぞメタグロス、お前の力を見せてやれ」

 

『メタグッ!』

 

メタグロスは俺の言葉に答えるように吠えた後、目の前のシグナムを睨む。

 

「それじゃ始めようぜ、シグナムさんよぉ」

 

「良いだろう・・・では、此方から行くぞ!!」

 

「ッ! メタグロス! 電磁浮遊で浮かび上がってコメットパンチで迎え撃て!!」

 

『メタングロォッ!!』

 

シグナムさんは眼にも止まらぬスピードで急接近してくるが、着く前に俺の指示が届く方が速く、指示を聞いたメタグロスは浮かび上がり、右前脚を振り上げてシグナムの斬撃をコメットパンチで受け止める所か逆に返り討ちにし、殴り飛ばされたシグナムさんの身体は無抵抗にも回転しながら無理矢理後退する。

 

「クッ!」

 

「休ませるな! 畳み掛けろメタグロス! バレットパンチ!!」

 

『メェタグロォォォッッ!!』

 

メタグロスの鋼の腕とは思えぬ高速パンチのラッシュがシグナムさんを襲う。

 

「そんな物が・・・効くものかァッ!!」

 

シグナムさんも回転する身体の体制を立て直し、メタグロスのバレットパンチを迎え撃ち、その剣の高速の斬撃でバレットパンチを相殺していく。

 

おいおい、マジかよ・・・。

 

だったら・・・

 

「メタグロス! 動きを鈍らせろ、雷パンチを全身に纏って攻撃を誘え!」

 

俺の指示を聞き入れたメタグロスは全身に微弱電流を纏わせて、ワザと自身の攻撃を鈍らせ敵の攻撃を誘う。

 

「其処だッ!」

 

甘い蜜(スキ)に惹かれて攻撃してきた愚か者(シグナム)を迎え入れ、一気に振り下ろされる斬撃をメタグロスは片足で受け止め、纏って居た微弱電流を高圧に変えて受け止めている脚に全て電流を移し、剣伝いにシグナムさんに電流を流し込む。

 

「グォオオオオオオッッッッ!!!?」

 

電流を流されても離さなかったシグナムさん。その行為は敵ながら天晴だが・・・それが災いしたな!

 

「良いぞ、そのまま壁にぶん投げちまえ!」

 

メタグロスは掴んだ剣の刀身を思いっきり壁に向かってぶん投げる。

 

剣の柄に捕まっているだけのシグナムさんは抵抗する力無く遠心力に身体を従わせるまま剣と共に吹っ飛び、壁に叩きつけられる。

 

さぁ、フィニッシュと行こうか・・・。

 

 

☆★☆

 

 

「何よアレ・・・あんなモンスターにシグナム副隊長が押されているというの・・・?」

 

私はあのトウヤ・サトシ三等陸佐を見た時、何処となく気に入らなかった。

 

まるで努力も何もせずに勝ち上って来た堕落者のような・・・兎に角、その不真面目さに上司への態度が気に入らなかった。

 

でもシグナム副隊長があんなに戦いそうにウズウズしていたから強いんだろうと思った。

 

 

 

そして、あんな不真面目な奴より実力が低いのであろう自身に苛立ちが立った。

 

 

 

私達がその場から掃け、ビルの屋上から映像で2人の戦闘を見学する事になった。

 

その映像から流れて来た光景は私を・・・いや、その場に居た全員が唖然とした。

 

 

目の前から魔法陣も無いのにモンスターを召喚した。

 

本来、召喚魔法を使用する時は絶対に魔法陣が現れる。何故なら、その魔法陣が別の場所に居る者を呼び寄せる扉となるのだから・・・。

 

だがあの人はその扉を必要としないまま、モンスターを召喚した。

 

更に言えばあのモンスターは何だ?

 

あんなモノは見た事無い。

 

まるで無機質・・・先程の演習で破壊対象としていたガジェットのようでは無いか!

 

そしてトウヤ三等陸佐は召喚したモンスターに指示し、シグナム副隊長を迎え撃ちさせる。

 

モンスターは一切の文句を言わずに従い、あの馬鹿デカい質量を保ったまま空中に浮かび、たかがパンチ一発でシグナム副隊長の強烈な斬撃を受け止める所か逆に返り討ちにしてしまった。

 

そのままモンスターはあの身体で何故あんなに動けるのか分からない程に速く空中機動し、シグナム副隊長に突貫する。

 

シグナム副隊長も迎え撃つ体制へとなり、モンスターの高速ラッシュをもろともせずに防ぎ切る。

 

私は流石、副隊長だと思った。

 

だが、急にモンスターの行動が不自然に。まるで攻撃を誘っているかのように速度が遅くなる。

 

その遅くなったスピードに疑問を持たぬままシグナム副隊長は自らのデバイス『レヴァンティン』を両手で柄を持って振り上げ、振り下ろす。

 

その斬撃はモンスターによって刀身を握られる事によって防がれ、そのままモンスターは何かを流し込むようなさり気無く、そしてよく注目しなければ分かり辛い程のアクションをした直後、シグナム副隊長の映像からで無くても聞こえる程の悲鳴が鳴り響き、映像からは何かをされて全身からプスプスと湯気を上げながらぐったりとしているシグナム副隊長が見えた。

 

「なっ・・・まさか電撃?! しかもとても強力な!?」

 

なのはさんが声を上げる。

 

だが私はそれよりに気になったのはサトシ三等陸佐だ。

 

あの攻撃をして何の行動をしない筈無い! シグナム副隊長に何か攻撃して決めるつもりだ!

 

そう思い、私は急いでサトシ三等陸佐が映る映像に目を移すと其処には・・・

 

 

 

 

ただ何もせず、両手をズボンのポケットに入れて突っ立ってるだけのサトシ三等陸佐が見えた。

 

 

私はその瞬間・・・

 

 

「なんで・・・そんなに興味無さそうに見ながら動かないのよッ・・・・!」

 

 

初めて、この人間に殺意が湧く程に怒りを覚えた。


 
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