No.436243

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2012-06-12 17:37:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6399   閲覧ユーザー数:5945

 

 

 

episode01 出会い

 

 

 

 

そうして時が過ぎていった・・・・・・・・

 

 

 

 

「福岡からやって来ました・・・神風隼人と言います。よろしくお願いします」

 

と、隼人はクラスメイトに自己紹介をした。

 

あれから隼人はこの世界に転生して、小学二年生を迎えた頃に、父親の仕事の都合で引越し、東京の小学校に転校した・・・と、言う設定である。

 

少し茶色味がかった黒髪をうなじの少し下まで伸ばしており、瞳の色は黒味がかった茶色。背丈は平均的な小学生の身長である。

 

「みなさんも神風君と仲良くしてね」

 

と、先生が言うと、生徒は「はーい」と返事をして、隼人は自分の席に座った。

 

(また小学生をしないといけないのか・・・・・面倒だな・・・。まぁ、幼稚園を過ごすよりかは楽だけど・・・)

 

 

 

 

 

 

そして休み時間となると・・・・

 

 

「神風君って大人っぽいよね」

 

「そうだね。髪も綺麗だよね」

 

「私も思った」

 

「それに頭がいいよね」

 

と、後ろで女子陣は言う。

 

 

 

「なんだよあいつ・・。女の子のように髪を伸ばしてる」

 

「一瞬女の子かと思った」

 

「それ俺も同じ」

 

「しかも偉そうに頭もいいし」

 

「それは別にいいだろ」

 

と、一方で男子陣は言う。

 

 

 

 

 

 

それから更に時間が経って・・・・

 

 

 

「ちょっといいか?」

 

「・・・?」

 

と、隼人は声を掛けられて、後ろを向くと、一人の男の子がいた。

 

「何か用か?」

 

「入ってすぐに何か色々と言われているよな・・・。でも別に気にしなくてもいいんだぜ」

 

「・・・元より気にしてない」

 

「そりゃそうだろうな・・・。あっ、俺の名前は織斑一夏・・・よろしくな」

 

「・・神風隼人だ・・・。さっき言ったけど、こちらこそ」

 

と、お互い挨拶を済ませる。

 

 

 

(・・小学生時代の織斑一夏か・・・。まぁ今のうちに友達になるのは後で面倒が省けるからな・・・しかし原作じゃこのときのストーリーが描かれてなかったから、少し新鮮味があるかな・・・)

 

と、隼人は今から数年後のことを思うのであった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして学校が終わり、隼人は家に帰って、自室のベッドに寝ていた。

 

(最初の一日目・・どうでしたか?)

 

と、あの神様が隼人の頭の中で話しかけて来た。

 

(まぁまぁだな・・・。あれくらいなら、今後の生活に支障は無いと思う)

 

(そうですか。それは何よりですね)

 

(・・・一応家族も以前と同じようにしてあるんだな)

 

(そうですね・・・。そのほうがよかったですよね)

 

(そりゃ・・・まぁな。そのほうが楽で良い)

 

と、隼人は苦笑いする。

 

(ところで、機体のほうはどうなんだ?)

 

(製作は順調に進んでいます。しかしバンシィは少し時間が掛かっています・・・。なにせあの機体の構造は特殊ですからね。能力も結構複雑で特殊ですから、それが時間が掛かっている原因ですね)

 

(そりゃなぁ・・・。まぁある程度完成したら、そのときにスペックを教えてくれ)

 

(わかりました。この世界の原作開始前までには完成させますね)

 

(ちゃんと間に合わせてくれよ)

 

 

 

 

 

「隼人・・・ご飯よ」

 

と、下の階から母親が呼んだ。

 

「今行くよ」

 

と、隼人はベッドから立ち上がると、部屋を出た・・・・・

 

 

 

「どうだ?今度の学校は?」

 

と、父親が聞いてきた。

 

「大丈夫だよ。学校は悪くないし、友達もできた」

 

「そうか・・・・。それを聞いて安心したぞ」

 

「本当ね。早とは少し大人っぽい面があるから、友達ができるか心配だったけど・・大丈夫そうね」

 

と、母親が言う。

 

「大丈夫だよ、母さん」

 

隼人はそう言って、お茶を飲む・・・・

 

 

 

(・・・今思えば・・若い頃の親父とお袋をこうして見るのは初めてだよな・・・・。写真にも残ってなかったし・・・そう言うところじゃ得だよな・・)

 

 

そしてご飯を食べ進める・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして更に数日・・・・・・・・

 

 

 

 

「やーい。男女」

 

「・・・・・」

 

と、夕方の小学校で、一人の男子生徒が一人の女子生徒に悪口を言ってきた。

 

「今日もチャンバラするのか」

 

「・・剣道だ・・。お前たちのような遊びと一緒にするな」

 

と、女子生徒は受け流す。

 

「なんだよ。無視するのかよ」

 

「お前のような口先だけのやつに付き合っている暇は無い」

 

そして女子生徒はそのまま無視していく。

 

「誰が口先だけだ!」

 

と、男子生徒は女子生徒に殴りかかる・・・・・

 

 

「っ!?」

 

しかしその直後、男子生徒は宙を舞い、グラウンドの地面に叩きつけられた。

 

「不意打ちとは・・・それこそ口先だけの弱虫だな」

 

と、地面に倒れている男子生徒を隼人が見下ろしていた。

 

「このっ!」

 

そして男子生徒は足払いを隼人に掛けてくるが、隼人はジャンプしてかわす。

 

「転校生のくせに偉そうにするな!」

 

「そういうお前も偉そうにするな・・・・。口先だけの弱虫」

 

「こいつ!」

 

そして男子生徒は殴りかかってくるが、隼人は横に少し動いて男子生徒がその横を通り過ぎる瞬間に足払いを掛けて、男子生徒はまた地面に倒れこむ。

 

「痛い目に遭いたくなければ・・・とっとと失せろ」

 

「・・く、くそっ!」

 

そして男子生徒は倒れっぱなしによる痛みからか、半泣きで走り去っていった。

 

 

(こういうのもまだあるんだな・・・。まぁ、そういうもんか小学校って言うのは)

 

そして隼人は律儀に待っていた女子生徒のほうを向くと、少し距離を置いて近づく。

 

「・・・なぜ助けた」

 

「・・なぜ助けたって・・?友達だからだ」

 

「・・なった覚えは無いぞ」

 

「そうだろうな・・・。だが、お前は一夏の友達なんだろ」

 

「・・・・・・」

 

「一夏の友達なら、俺の友達に変わりは無い」

 

「・・・なんだそれは・・・。無理がありすぎだ」

 

「そういうもんさ」

 

「・・・・・・」

 

「ところで・・・一夏と同じ剣道を習っているのか」

 

「・・・あぁ・・・。その一夏も・・私の家の剣道場で剣道を習っている」

 

「へぇ・・。お前ん家に剣道場があるんだな。そりゃ凄いな」

 

「・・・・・・」

 

「よかったら・・・俺もついていってもいいか」

 

「なんで・・・?」

 

「興味があるからだよ。面白かったらそのまま剣道を習おうと思ってる」

 

「・・・・・・・」

 

「まぁ、別に嫌なら俺は行かなくてもいいけど・・・」

 

と、隼人はそのまま立ち去ろうとした・・・・

 

 

 

「・・・・待て」

 

そして女子生徒が隼人の肩を掴んだ。

 

「・・・だったら、付いて来い・・」

 

「そうか・・・。それじゃぁ行くとしますか」

 

「・・・・・・・」

 

 

「あっ・・。そういえば自己紹介がまだだったな・・・。俺は神風隼人・・お前は?」

 

「・・・・・・・・篠ノ之・・・箒だ」

 

「珍しい名字だな・・・。まぁ、いい名前だな」

 

「・・そうだな」

 

そうして篠ノ之箒と呼ばれる女の子と共に、隼人は剣道場に向かう・・・・・・・・

 

 

 

 

 

(・・・箒の小学生時代・・・・小学生の頃からこんな感じだったのか・・・。そんでもって、ここから一夏に好意を寄せるのか・・・少し楽しみだな)

 

と、隼人は剣道場に向かいながらそう考えた・・・・・

 

 

 

 

 

 

「ここだ・・・」

 

それからしばらく歩いて、目的地に到着した。

 

 

「へぇ・・・。神社があるんだな」

 

「・・・・・」

 

「それに加えて剣道場・・・まさに純和風」

 

「・・・・」

 

「って、何も言わないのかよ」

 

そして二人は剣道場に向かう・・・・

 

 

 

 

「おっ・・箒。来たか」

 

そして剣道場の前には一夏と、学生服を来た女子がいた。

 

背は一夏より半分近く高く、きりっとしている。顔が一夏と似ているので、姉弟だろう。

 

(若き日の織斑千冬か・・・。これもこれで新鮮味があるよな・・・)

 

 

 

「って、なんで隼人がここに・・」

 

「興味があるからな・・・・。来させてもらった」

 

「そ、そうなのか・・・・。あっ、千冬姉ちゃん。俺が言っていた転校生の神風隼人だよ」

 

「そうか・・・。織斑千冬だ。弟が世話になっている」

 

「神風隼人です。一夏と仲良くさせてもらっています・・・・千冬さん」

 

「そうか・・・。それで、剣道に興味があるのか」

 

「はい。今回やって、面白かったら続けたいと思っています」

 

「そうか・・・。なら、聞くより実際にやってみたほうが早い。一夏、篠ノ之、案内してやれ」

 

「わたった」

 

「はい」

 

そうして四人は剣道場に入っていく・・・・・

 

 

 

 

 

(うーん・・・ある程度分かる・・・・。あとはどう動くべきか・・)

 

そして隼人は箒や一夏に教わって、ある程度動きを学んだ。

 

「・・少し早いだろうが・・・実際に相手をしてやれ篠ノ之」

 

「え?隼人はまだ・・・」

 

「実際にやってみなければ、神風の動きは分からん」

 

「・・でも、いきなり箒は―――」

 

「俺はそれでいいですよ。四の五の言うよりやったほうが早いですからね」

 

「かもな」

 

「・・・・・」

 

 

 

 

 

そして隼人は二人に手伝ってもらって防具を着て、竹刀を持つ。

 

(いきなり箒が相手とはな・・・。分が少し重いな・・・)

 

そして二人は向かい合うと、竹刀を中段構えに取る。

 

(だけど・・・ご自慢の反射神経を使って、やるしかないな)

 

隼人は竹刀の柄を握り締める。

 

 

 

「・・・では、始め!」

 

そして千冬が合図を入れた。

 

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

その直後に箒が飛び出して、竹刀を振り下ろす。

 

「くっ!」

 

隼人はとっさに竹刀を振って斬撃を受け止める。

 

その直後に箒が隼人の胴に向けて竹刀を振るってくるが、隼人はとっさに竹刀を振るって、斬撃を受け流す。

 

そして箒はそのまま竹刀を振るうが、隼人も同時に振るい、互いの竹刀がぶつかり合い、そのまま押し合いに入る。

 

 

 

 

「すげぇ・・・初めてのはずなのに箒と対等に戦っている・・・」

 

一夏はその光景に息を呑む。

 

「・・・・・」

 

一方で千冬は険しい表情で隼人を見ていた。

 

(あの動き・・・。初心者にしてはらしくない。型は少しぎこちないが、それでもそれなりに経験を積んだ動きだ。それに、反射神経がずば抜けて高いことで篠ノ之の攻撃を受け流せるのかもしれないが・・・それだけではかなりの腕を持つ篠ノ之と対等に戦える理由にならない・・・)

 

と、隼人の動きに違和感を覚えていた・・・・

 

 

 

「くっ!」

 

箒は突きを繰り出すが、隼人は竹刀で軌道をずらしてかわす。

 

(動きが読まれているのか・・・中々決めることができない)

 

そして箒は少し焦りを見せていた。

 

 

 

(隙あり!)

 

そして隼人は箒の焦りを見極めて、そのまま一気に足を踏み込んだ。

 

「っ!?」

 

箒ははっとしたが、もう遅かった。

 

「籠手っ!」

 

そして隼人は竹刀を籠手に決めた・・・・

 

 

 

 

「くっ・・・初心者に負けるとは・・・・・油断していたか」

 

と、箒は面を外すと、悔しがる。

 

「ふぅ」

 

そして隼人も面を外して、息を吐く。

 

「すげぇな・・・。箒に勝っちゃうなんて」

 

と、一夏は驚いて隼人に近付く。

 

「でも、剣道は今日が初めてなんだろ」

 

「あぁ」

 

「でも、なんか・・・その・・・なんていうかな・・・」

 

 

 

「動きにキレがある、か」

 

と、千冬が催促を入れた。

 

「そうそれ」

 

「・・キレ、か。俺にはよく分からねぇな」

 

「そ、そっか・・・。で、どうするんだ?」

 

「・・決めたよ。剣道が気に入ったから、続けるよ」

 

「ほ、本当か!?」

 

「あぁ。楽しめそうだからな」

 

「そっか・・・。だったら、改めてよろしくな」

 

「あぁ・・・」

 

 

 

「ならば、ちょうどいい」

 

と、隼人の前に箒が立つ。

 

「な、なんだ?」

 

「お前がココにおるというのなら、いつでも私の挑戦を受けてもらうぞ。負けたままにはせんぞ」

 

「・・・根に持つなぁ」

 

「とにかくだ。私から逃げるな」

 

そうして箒は隼人から離れる。

 

 

 

「・・負けず嫌いか?」

 

「だと思う」

 

 

 

(・・まぁ、これなら小学校生活も楽しめそうだな・・・。あ、でも、これもあと少しの間しかないか・・・)

 

と、後に起こることを思い出すのであった・・・・・・

 

 

 

 

 


 
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