No.428967

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

ようやく完成!
この前この小説の概要を聞いた友達が言っていた。
『お前の主人公置いてけぼりを食らっているよ?』
まぁ、確かにアイエフ達も自分に出来ることをやっているしネプギア達も紅夜を気遣いながら自分出来ることを必死でやっている。
なのに紅夜はずっと、悩んで悔やんで自分のしていることが分からないまま剣を振ってきた。

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2012-05-27 17:15:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1577   閲覧ユーザー数:1455

「お兄ちゃんほら、行こうよ!!」

「ちょっと、ネプギア!私は紅夜に大事な私に話があるの!?」

「もう!なにをあんた達!お兄ちゃん私達と来るの!」

「…………」無言でコートを引っ張ってくる。

 

 

えぇ……と勘のいい皆さんならすでに予想が立っていると思いますが俺こと零崎 紅夜はシェア回復にやってきたユニと同じい目的でやってきたロムちゃん、ラムちゃんそして一緒に旅をしているネプギア、彼女たちは俺を中心に言い争っている。

間違いなく彼女たちは美少女というには相応しい容姿なのでもしかして俺の状況は両手に花束と言うのかもしれないが少なくても俺はそう思わない。

 

 

………だって、なぁ、猫が争く直後の威嚇音に似た声を出しながら睨み合っている女神達に冷や汗が流れるのは仕方がないことだと思う。

 

 

少し前は……ネプギアの技とロムちゃんラムちゃんの攻撃を諸に受けた痛い記憶がある。……あれは凄かった

 

俺は四人(その内三人)の怒声をBGMになぜこうなったのかを思い出した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

 

「ここの教祖?」

 

宿屋で朝食を取っていると唐突にアイエフがリーンボックスの教祖のことを聞いてきた。

 

「紅夜はここを拠点にしていたんでしょ?何か知らない?」

 

知っているが……ちょっとした疑問が俺にはあった。

 

「俺の知っている教祖が今の教祖である保障がない」

「どういうことなの?」

「俺の知っている教祖はかなり年寄っていたからな、もう引退するなんて話も聞いたからもしかして変わっているかもしれない」

 

代々リーンボックスの教祖をしてきた箱崎一族、今は正当後継者としてチカがいるがどうなっているだろう?

 

「どちらにしても紅夜は面識ある?」

「あぁ、昔は依頼も受けたりしていた」

 

チカは買い物を付き合ったりしていたな。

時たまにベールをサンドイッチ状態になって胃が痛くなったこともあった。

 

「それじゃ、これからの方針は決まったわね」

 

そういい立ち上がるアイエフ

まずは教祖に会ってゲイムキャラの提示をお願いしてレイス達、マジュコンヌについても話さないといけない

 

「……あの、ネプギア。なんでさっきから期待に満ちた顔でこっち見るの?」

「…………」キラキラ

 

返答なし、しかしその瞳は星の如きか輝きを見せている。

意味不明だネプギアは一体何を望んでいるんだ。

そう、考えていると俺の頭のルウィーの出来事が過った。

 

 

 

ーーー紅夜が離れてくれたら後でアーンして「分かりました!」よし

 

 

 

……それなのか?俺は約束した覚えは一切ない、そもそもそれ言ったのは空だし、俺関係ないし……

 

「…………ニヤニヤ」

 

横でわざと聞こえるように気味悪い笑みを零す空がウザい殴りたい。

しかし、それ以上に期待の籠った視線を送ってくるネプギアの対処に俺は腹を決めた。

 

「ほら、ネプギア。あーーん」

「あーーーん」

 

適当に炒め物を箸で掴みネプギアの方へ持っていくとそこにはすでに口を開けたネプギアが、そんなにしてほしかったのかと心の中で思った。

 

「「…………」」

 

何故かアイエフとコンパの視線が怖いほど鋭くなった。

日本一はこちらを見ていない、がすとは気づいているが呆れた顔で助ける気なし空はニヤニヤしてこの状況を楽しんでいる。

 

「お兄ちゃんも、あーーん」

「お、おい……」

 

ずいずいと俺がしたようにネプギアは迫ってくる。

更にアイエフとコンパの視線が怖くなった。もう嫌だ

 

 

結局、アイエフとコンパの視線に胃を痛めながらネプギアと俺は食べさせ合いとなった。

 

 

 

 

朝食の後、俺達パーティは協会を目指して出発した。

途中ずっとネプギアは上機嫌だった。その代りアイエフとコンパは不機嫌だったけど、しばらく歩いていると見知った後ろ姿が目に入った。

 

「あれは……」

「ユニちゃん?」

 

肩から掛けられたあのアサルトライフルは間違いなくユニのものだった。

 

「ん……。ネプギア!?それに紅夜も!?」

 

姉と同じ黒髪のツインテールを靡かせこちらに振り向いたのは幼さを残した可憐な容姿のユニだった。

 

「……久しぶりユニ」

「久しぶりって……あんた、大丈夫なの!?」

 

心配そうな顔でユニは迫ってきた。

……そしてその視線は俺の左手に移ったので慌てて背中に隠した。

 

「大丈夫だ。……敵にはフルボッコされたけどちゃんと生きてる」

「あぁ、もう!それは問題じゃないわよ!ちょっとこっちに来なさい!!」

 

グイッ、と強引に俺は右手を引っ張られその場から引きずられるようにその場から離された。

空でさえも唖然としていたがネプギアが直ぐに正気を取り戻したのか追いかけてきた。

 

「おい、ユニ一体なんなんだ!?」

「あんた、それ本気で言っているの?」

 

アイエフ達の見えないところまで引きずられたところで

俺は突然のことに混乱していたがようやく呂律が回りおユニに声を出したが帰ってきた返事は悲しみの声だった。

 

「ユニちゃん!いきなりお兄ちゃんを盗るなんてルール違反だよ!」

「はぁ、ネプギアあんたも分かっている(・・・・・・)んでしょ」

「…………」

 

一体何の話をしているんだ?

とりあえず今日のユニはなんだかとても気が鋭いこの左手を女神に見せるわけにはいかない。

どうする……!

 

「あ、お兄ちゃん!」

 

………後ろからとんでもなく久しぶりの声がした。

ギギギと振り向くとそこにはこの大陸にはあり得ない人物、ロムちゃんとラムちゃんが手を振りながら近づいてきた。

 

 

 

ーーーいきなり女神候補生が全員集合!?

 

 

 

どんなご都合主義だよ!?

そもそもなんで他国の女神が一つの大陸に集まるんだよ!?確かにネプテューヌも会議(という名の雑談)で一国に集まったことは合ったけど

 

「お前らなんでここに……?」

「ここって、女神が不在なんでしょ?だからシェアを全部貰いに来たのよ!」

「………コクコク」

 

それを聞いた瞬間、俺の頭は金槌で叩かれたような衝撃が走った。

女神は、信仰の力無しでは生きれない(・・・・・)

人々の憎しみ、怒り、悲しみのなどの『負』で俺が存在できるように女神は人々の信仰のおかげでその存在を保っている。

いわば生命線のようなものだ。

 

もしそれがなくなったら女神は消滅する(・・・・・・・)空が言っていた俺は永劫の存在だと俺という存在は人間と言う概念があるかぎり不滅だと、だけどネプテューヌ達は違う。

希望と絶望は確かに無限だ。

けど、それを生み出す人間は有限でそして人の想いは時に神をも殺すとまで言われている。

恐らくロムちゃんやラムちゃんは自分たちのすることは正しい、ブランの助けになると思っているかもしれないその変わりに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーベール(この地の女神)が犠牲になるだけの話だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っーーー!」

 

そうなんだ、そうだったんだ!

この世界は!この天理は!こういうゆうに作られているんだ!!

 

「お兄ちゃん……?顔色悪い」

 

悪くないさ誰も悪くない……!。

これも結局ところ、ゲイムギョウ界のためになってしまうんだ。

俺のしていることと、同じ……救済(・・)なんだ

 

「紅夜、話があるわ」

 

口内の中から鉄の味が支配する。

多分、自分でも無意識で噛んでしまったんだと思う。

ユニは真剣な眼差しでこちらを見る

 

「……お兄ちゃん行こう?空さんたちが心配しているよ」

 

その対象にネプギアはまるで俺をこの場から逃がすように俺の服を掴み移動しようとする。

 

「あーー!、お兄ちゃん私たちと行こう!一緒にシェアを集めをしようよ!」

「お兄ちゃんと一緒だと……嬉しい」

 

知らない方が幸せだと思うときもあるが無知なのは罪と言うこともある。

ロムちゃんとラムちゃんの発言がどれほど残酷なのかはそれ以前に……なんだこの空気?

四人の女神候補生が俺を中心に言い合いが発生した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーって感じだったな」

 

未だに収まりそうにないネプギア達の言い争いはどうやったら終末するのか考えているがまったくいい案が生まれない。

あとお前ら、そんなに引っ張り合うな俺の腕が引き千切れるだろうがロムちゃん、ラムちゃん、服が伸びるからもう少し力を収めてくれない?

 

「はぁ、そこのルウィーの候補生たちも気づいているんでしょ紅夜のこと……」

「……知らない。私、知らない」

「そうよ別に紅夜の左手が

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーモンスターの手になっていることなんか知らない!!!」

 

 

「…………えっ?」

 

ラムちゃんの叫びにも似た訴えに俺は目の前が真っ黒になった。

確かにラムちゃんやロムちゃんに見られたけど受け入れてくれた。

とても嬉しかった。けど、ネプギアとユニが同じように受け入れてくるなんて保障はどこにもなかった。

だから、隠した絶対にばれない様に空の封印と合わせて抑えていた……それが……

 

「ーーー知っているじゃない」

 

ユニの呟きに俺はさらに驚愕の表情になった。

知っていた。なにを?この左腕を?

 

「ユニちゃん……」

 

まさか、お前ら……知っていたのか?

 

「不思議そうな顔しているけど紅夜が女神の気配に敏感なように私たちもモンスター気配に敏感なのよ?……さすがに紅夜ほどではないけどね」

 

女神とモンスターは決して相容れぬ敵同士

同じようにモンスターを造り操ることができる冥獄神と女神も最大の敵同士……

 

「お兄ちゃん、ずっとその腕、気にしていたから……」

 

そういえばネプギアお前は決して俺に抱き着く癖に左手には絶対に抱き着こうとはしなかったな。

そうか、始めから分かっていたのか、そして気遣ってくれたのか……

 

「っで、なにが合ったの紅夜?」

「…………」

 

ユニの射つくような眼光に俺は全てを話した。

がむしゃらに無理したことその結果こうなってしまったこと……全部を

 

「バカね」

 

全てを聞き終わったユニは真っ直ぐと俺を見て言った。

 

「お兄ちゃんがなんでバカなのよ!」

「お兄ちゃん……私たちのために頑張ってくれた」

 

ロムちゃんとラムちゃんは俺を庇うように前へ出た。

心が温かくなったけどユニの言っていることは適切だ。

勝手に突っ込んで暴走してボッコボッコにされた……それが今まで俺がしてきたことだった。

 

「ねぇ、紅夜」

 

悲しそうな声音でユニは俺を見つめ思い出す様に語った。

 

「私は少しでもお姉ちゃんに近づくために頑張ってきた。紅夜から話を聞いたネプギアも必死で努力していること聞いた。空さんからルウィーの女神候補達は魔法の才能が凄いと聞いていたわ」

 

気づけばユニの濃い紅い瞳から潤っていた。

 

「ねぇ、紅夜ーーーー私たちってそんなに頼りない(・・・・)?」

「違う!!!」

 

それだけは、俺ははっきりと反発した。

俺はただ、お前らにずっと笑ってほしくて……ただそれだけで……俺は、

 

「私だって覚悟無く女神なんて看板を背負っているわけじゃないのよ?傷つける覚悟も、傷つけられる覚悟もとっくの前に付いているわ」

 

ユニはそういい俺の左手を握った(・・・・・・)

 

「私も、お兄ちゃんの背負っているもの分けてほしい。」

 

ネプギアもユニの手に重なるように俺の左手に握った。

 

「私たちだって空おねえちゃんから、きょーりょくな魔法いっぱい教えてもらってからマジェコンヌなんてイチコロよ!」

「……私達だって、きっと役に立つよ……?」

 

ラムちゃんとロムちゃんも同じように俺の穢れてしまった左手を握ってくれた。

目の前が、霞んだ。

頬に雫が流れる。

悲しくないのに苦しくないのに

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー一緒に行こう。貴方が闇なら私たちはそれを包む光になるよ。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、俺の心に会ったのは焦りでもなく、憎しみでもなく、渇望でもなく、悲しみでもなく、ただ純粋な温かさだけが満ちていた。


 
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