No.416131

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

昨日ペンタブレットを購入しました。
……最初は超テンションあがりましたがよくよく考えれば絵の基本もできていない自分がそんな物を買ってもまったく使いこなせないという現実にちょっと凹んだり……それでも絵は好きなので頑張ろう!

次でルウィー編終わりだと思います。

続きを表示

2012-04-30 02:14:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:963   閲覧ユーザー数:929

見上げれば灰色の空

下は白く染まった大地

それは樹木も染め、あたり一面の銀世界を生成している。

そんな景色の中で動く二つの影

 

「ラムちゃん。危ないよ……」

「だいじょーぶ!私がついているよロムちゃん」

 

先行して動くのはピンク色のコート姿のこの大地の女神候補生もラムであった。それを追いかけるように同じく候補生であるラムは周囲を慌ただしく警戒するように首を動かしている。

 

「……お兄ちゃんがあんなになったんだもん私たちだけ守られるの……嫌だもん」

 

思い出すのは今にでも消えそうな表情で雪を被っていた自分たちが“お兄ちゃん”と親しむ人。

もし、二人がどこにでもいる人間ならばこの地には来ないだろうしかし、二人は幼くても女神候補生、紅夜の腕がいったい何であるのか分かっていた(・・・・・)

そして、感じてしまった今まで紅夜がどれだけ傷ついているにも関わらず自分たちに優しくしているのか、気にかけてくれたのか

空は守られる側で居てくれと言っていた。

 

「私たち、空おねえちゃんから貰ったこの杖と教えてもらった魔法があるしそこらのモンスターなんてぼっこぼっこだよ!」

 

昔、彼女達は空と出会ったときプレゼントとしてペンの形をした杖を貰っているそれは空が二人に出会ってすぐに彼女たちの中に眠っている才能に気づき作った最高級の魔法発動体であった。

それは中級の魔法なら詠唱無しで発動できるほど高性能でさらに空直伝の魔法(もちろん殲滅系)を数多く会得している。(ネプギア戦は協会ごと範囲に入るので断念した)

 

「……みんな……心配しているよ?」

「うっ……、でも!私たちで倒したらきっとお兄ちゃん大喜びしてくれるわよ!」

 

まさに力押しの説得、ロムは納得がいかないような顔だが紅夜に褒められると思っただけで胸が熱くなりラムとの歩くスピードを追いかける。

 

 

 

 

ーーーーウォォォォ

 

 

 

 

低い機械音と共に雪の大地を砕きその手にモーニングスターとアックスを持ち厳つい装甲をしたロボットが次々と出現する。

 

「い、いっぱい、来た……!」

「のーまんたいよ!行くよ!ロムちゃん!!」

 

小さき二人の体、しかし心には確かな戦いへの決意があり清き神々しい光が二人を包む。

 

 

「「プロセッサユニット装着完了!」」

 

そこにはスクール水着のような露出多めの服へと変わり周囲に機械的な装甲を纏い妖精のような姿となった二人の女神が姿を現した。

 

「先手必勝……!」

 

杖を突きだすと同時に水色の魔法陣が展開されそこから氷の槍がいくつも飛び出す。

敵であるロボットがその手に持つ武器で氷の槍を粉砕するが砕かれた氷の欠片は、意思を持つかのようにロボットの腕に付着し浸食するように氷漬けにしていく。

 

「いくわよ!」

 

空中に幾多の光弾を展開し次々にロボットに損傷させ追い詰めていく。

しかし………

 

 

 

ーーーーウォォォォォ

 

 

 

「数だけは称賛したくなるわね」

 

 

次々に地面から這い出てくるロボット、最初は3体程度であったが見る限り二人が確認できるだけで20体は軽くいる。

しかしそんな状況でも二人は余裕の表情でこちらに向かってくるロボットへ杖の先を向けて

 

 

 

「その身を凍らせて……!」

「その次は、魂も砕いて!」

「「粉々にしてやる!!!」」

 

 

更に戦いは熾烈を極める。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

 

 

 

「いや~久しぶりに破壊神化(ゼロハート)になったよ」

「そんなこと言ってる場合か!?」

 

緊急事態なのに久しぶりにの進化に感情に浸っている空に激を込め吠える。

ただ今、俺はコンパとアイエフを抱え空はがすとと日本一を抱えネプギアはプロセッサユニットのブーストで飛んでいる。

さきほど何故かロムちゃんとラムちゃんが協会から抜け出したという報告を聞いてすぐに俺たちは、捜索することにした。

 

「……前にもこんなことあったわね」

「会ったです……」

 

腕の中の二人は空を飛ぶ感覚に慣れていないらしくげっそりとしている因みにがすともげっそりしているが日本一はハイテンションだ。「フォーゼだ!」とか「Space on your hands!」とか叫んでる。……緊張感ねぇな……

 

「あ、いました!」

 

ネプギアの指差す方向には囲まれ杖でなんとか立つことができているロムちゃんとラムちゃんの姿だった。

 

「ーーーーっ!」

「ちょ!私たち、イヤーーーーー!!!」

「はうぅぅぅぅぅぅ!?!?!?!?!」

 

理性で押し止める前に俺はすでに動いていた。

ノイズの紅翼を抑え急降下(・・・)する腕の中で二人の悲鳴が聞こえるが今はそんな些細なことを気にしている暇はない。

 

「うわぉ、あれこそ正にジェットコースター」

「……アイエフさんとコンパさん乙です」

「ねぇねぇ、空!私もやりたい!!」

「ん?そうだね……落下しまーす!」

「なっ!?ちょっと待ってくださいですの!がすとは了承していないのですのォォォ!?!?!?!?!」

 

大気を切り裂きながら同じく急降下する空、その腕の中では二重の悲鳴が響くその様子を見ていたネプギアは……

 

「……さすがに急降下は怖いなぁ……」

 

地へと落ちる流星の如き速さで垂直に急降下する二人を見ながらネプギア自身も急ぐのであった。

 

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

 

「ジェノサイド・レーゲン!!!」

 

俺の意思に従い翼は拡散し蔓のように伸びロボットに直撃させる。

その攻撃でこちらに向くロムちゃんとラムちゃん見たところ大きな傷はない恐らく魔力の枯渇が激しんだろう。

 

「ったく、なんでお前ら……」

 

何故か顔を真っ青しているアイエフと目を渦巻き状に回しているコンパを降ろし二人の頭を軽く叩く。

 

「お兄ちゃん……」

「心配した。すっごくな」

 

お前等にもしものことがあれば、俺はブランに合わす顔がない。

空もお前らのことすごく気にかけているんだ大切に思っているんだから、勿論それは俺もだけど

 

「無事でよかった」

 

今最高にできる笑顔で俺は二人の頭をなでる。

右手を握ってくれたその時の温かみは一生忘れることはできない、何気ない一言だけど俺はそれを心の支えにすることができた、救ってくれた。

 

 

 

だからーーー今度は俺の番だ

 

 

 

 

「少し待ってくれよ?全部、終わらせる」

 

背後から振り下ろされるアックスを両手に召喚させた銃剣で断ち切る。

それと同時に八つの刃がロボットをバラバラにする。

 

「僕も入れてよ」

 

バックプロセッサから発射された刃は翼を模るように空の背中に戻る。

その手にはアイエフのようにぐったりしたがすと、と目をキラキラさせ満喫の表情の日本一

 

「あの……みんな大丈夫ですか?」

「ムリ……」

「お星さまがくるくる回っているです~」

「がすとはもうだめですの……」

「面白かった!!!」

 

ネプギアの心配そうな声に地獄図を思わせる低い声音たち、一体なにがあったんだ?

 

「「あんた(こぅさん)の性よ(です)!!!」」

 

復活しかし未だに顔色が悪い……俺、何かしたか?

 

「はいはい、漫才やってないで敵さんはぞろぞろご来店しているよ?」

 

ぱんぱんと手を叩く空にはっ、っとするネプギアパーティー達、見渡せばどこを見てもロボット、ロボット、ロボット……本当に戦争でも起こすつもりだろうか。

 

「僕が道を開くからネプギア突入してよ?」

「あ、はい!分かりました。アイエフさんコンパさん日本一さんがすとさん行きますよ!」

「「「……ちょっとまって(よ)(です)(ですの)………」

「おーーー!!」

 

再度、空のバックプロセッサの八対の剣の翼が分離しその剣先を立て魔法陣を形成させる。

 

「ゼロ・レクイエム!!!」

 

放たれた無色の砲撃、その一撃は射線上にいたロボットと大地を消しゴムで消すように消滅させた

 

「ほい、終了ロムちゃんラムちゃん魔力を分けるよ」

 

ネプギア達が突入(アイエフ達は色々頑張っていた)し俺はネプギア達を追うとするロボット目掛けて銃剣を突き刺し右手から展開した紅い剣を出現させ頭部を貫き中のケーブルを抉り取る。

見たところ物質には強いが魔法類には弱いと見た!

 

「幻影・緋天舞!!」

 

右手から発生させる幾多の紅剣とロボットに突き刺し、関節部分を銃剣で切り裂き戦闘力を削った後、銃剣によるゼロ距離射撃で頭部を引き飛ばす。

頭部にコアを内蔵しているロボットはそのまま機能を停止する。

俺は動かなくなったロボットの蠍の針ような部分を持って他のロボットへ投擲し足止めをする。

 

「……よし、回復できた?」

「うん……元気100%」

「これなら空おねえちゃんに教えて貰った融合魔法が使えるよ!!!」

 

また、ロムちゃんとラムちゃんに強力な魔法を伝授したのか……羨ましくないぞ。

ただ、少し境遇が違いすぎないかと、差別じゃないかと思うんだが、そうこう思っている内に襲ってくるロボットを翼で弾き飛ばす。

 

「閻魔殺影陣!」

 

規則正しく亀裂が走っている空の蛇腹剣が分解し周囲のロボットを微塵切りへと変えていく。

そのうちにロムちゃんとラムちゃんの足元から魔法陣を展開し二人の魔法陣は結合していく。

 

「魂無き人形を絡め取る薔薇の蔓」

「咲き誇るのは眠る永劫の楽園」

 

空と八対の剣翼と蛇腹剣による複数の斬撃と無詠唱の魔法の嵐。

俺は銃剣による射撃と斬撃のオンパレードと右手から生成する紅剣の投擲がロボットの視線を釘づけにしている。

 

「その静寂は世界を終生へと繋がる凍土の地獄」

「来たれ冷徹なる沈黙、大気を切り裂く雷光」

 

ロボットに内蔵されているであろう装置がロムちゃんとラムちゃんの唱えている魔法の危険度に警戒し止めようとするが空と俺がそれを足止めする。

 

「よし、紅夜!離脱!!」

 

空の掛け声と共に紅き双翼を広げ一気に体を宙へ飛ぶ。

 

「「咲き乱れるのは時を失いし究極の静止!!」」

 

 

ロムちゃん、ラムちゃんを中心に守護するような嵐が発生されるその風圧にロボット達は押し出され竜巻となった渦は、蒼白い稲妻を発生させる。

ロボット達の目が光ると同時に前方に障壁を展開した対魔法障壁持っていたのかよ!

 

 

 

終わりなき天華の開花(エアロアトルメンタ・ウラノス)

 

 

 

 

竜巻から弾けるように飛び出した蒼雷は障壁を張ったロボットに一直線に走り、直撃する。

そして蒼雷はロボットの障壁ごと(・・・・)その装甲を飲み込み氷漬けにする。

 

「うわぁ、これは凄い」

「冷雷永遠誘導捕縛魔法……、捕まれば久遠に溶けることはないさ」

 

俺たちが上空から見えた光景はロムちゃんとラムちゃんを中心に薔薇が開いていくを辿った氷の花弁と障壁ごと凍らされ身動き出来ない。

その様子は何よりも美しく、何よりも恐ろしいものだった。

 

 

「「Welcome eternal the beautiful world」」

 

そしてロムちゃんとラムちゃんはスカート掴み上げる動作から真なる沈黙が響いた。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択