No.410059

IS~深緑の狙撃姫~「おかしいよ・・。訳がわからないよ・・。」

十河さん

学園祭開幕。

クレアの過去と千冬の罪。

コラボスタート。

2012-04-17 17:41:00 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2456   閲覧ユーザー数:2290

学園祭・当日

 

「お帰りなさいませ、ご主人様☆空いてるお席へご案内します☆」

 

お店の許可を貰い、堕天使メイド服をさらに改造した(めだかボックスのめだかの改造制服のように大胆に胸を強調した感じ)を着ているロックオンがお客を丁重に席へと移動させる。

動く度に揺れる胸と長い脚が何ともそそる。

 

「お帰りなさいませ、お嬢様。こちらへどうぞ。」

 

こちらは一夏の執事服。

シンプルな黒一色の燕尾服。

物腰が低く、お客を丁重に扱う。

やはり一夏とロックオンに指名が集中的に集まる。

おかげで隣の鈴のクラスは閑古鳥が泣いていた。

 

「暇ねぇ。」

「やっぱり織斑くんの執事服姿は注目を集めるのに充分過ぎるよね。」

「それにストラトスさんのメイド服もすごいらしいよ。普段のクールビューティーから全く想像がつかないくらい板についてるって。」

 

二組ではこんなやり取りがあった。

そして招待券を貰った弾と蘭、ディーンとレベッカ、なぜか不機嫌なクレアが正門前で鉢合わせになる。

 

「あ、ディーンの兄貴!レベッカの姐さんもお久しぶりッス!」

「ディーンさんにレベッカさん、本当にお久しぶりです!」

「お、お前らもここへ来たのか。」

「久しぶりね。蘭、少し可愛くなったんじゃない?」

「い、いえ、そんな事・・///」

 

レベッカの言葉に顔を赤くする蘭。

蘭は話題を変えようとクレアに目線を向ける。

 

「あ、あのそちらの子は・・?」

「・・・。」

 

クレアは口を開かない。

それを見かねたディーンとレベッカはクレアに言う。

 

「クレア、あいつがここにいるからって他人に当たるな。」

「そうそう会う事もないわよ。」

「・・すいません、まだあの時の事を引き摺ってしまって・・ダメですよね、私って・・。」

「えい。」

 

ムニッ

 

レベッカはクレアの頬を引っ張る。

 

「レベッヒャひゃん、いひゃい。いひゃいれすぅ。」

「ほら、せっかくロックオンから招待を受けたんだから楽しむって言ってたのは誰?」

 

そう言ってクレアの頬でムニムニと遊ぶレベッカ。

それを見て弾たちは少し笑う。

 

「弾、悪いな。あいつも悪気があってあんなことをしたわけじゃないんだ。」

「わかってます。」

 

そこへ涙目で頬を赤くしたクレアが頭を下げて自己紹介をする。

 

「は、はじめまして。クラリッサ・バーンサイドと言います。えっと、セリ・・じゃなくてロックオンさんの一つ下の中学三年です。あの、出来ればクレア・・と呼んでください。よ、よろしくお願いします・・。」

 

クレアのたどたどしい自己紹介を見て蘭は可愛いなぁと思った。

 

「俺は五反田弾。一夏とは親友の間柄だ。よろしくな、クレア。」

「私は五反田蘭。お互い同い年だからさ、敬語なしで話そうよ。」

「はい、わかり・・じゃなくてわかった。」

 

こうしてクレアと五反田兄妹の自己紹介が終わった。

二人と三人はあとで落ち合う場所を決めて別れる。

その頃上空では二ヶ所に灰色のオーロラが発生、男子生徒と女子生徒が落下。

 

シャルは一夏と別れたロックオンに料理部へと連れていき、自分で作った肉じゃがを食べさせていた。

 

「どう・・かな・・?」

「うん、美味しいわ。シャル、自信持っていいわよ。」

「本当!嬉しいな!」

 

ロックオンの称賛にシャルは笑顔になる。

その頃一夏は弾たちと合流していた。

 

「よう。よく来たな。」

「一夏、招待してくれてサンキュー!」

「一夏さん、ご無沙汰してます!」

 

挨拶もほどほどにして学園を案内する一夏。

その中で蘭の適性ランクがBという話を聞き、一夏はこう言う。

 

「蘭、俺を追うためにここへ来るのなら受けない方がいい。」

「え・・?」

「一夏、お前・・。」

 

妹の想いを否定する一夏。

弾は一夏に掴みかかる。

 

「ここへ来るということは兵器としての知識を学ぶようになる。となればここを出たときに戦場で最前線へ送られる可能性があるという事・・即ち命のやり取りがあるという事だ。」

「・・そうか。そういうことか。」

 

弾は一夏の言いたい事を理解して手を離す。

さらに一夏は続ける。

 

「世の中の女性はISが最強だ、上に上がるためのステータスだと信じて疑っていないがそれは大きな間違いだ。ドーパントやゾディアーツといった怪人たちに手も足も出ない。ましてやワームとなればクロックアップに追い付けないし、操者を殺してしまえば擬態して潜入する事も容易いしな。」

「・・そうですね。わかりました。提出までまだ期間があるのでもう少し考えてみます。」

 

弾と蘭も仮面ライダー部に所属しているので怪人たちの恐ろしさというものを理解出来ている。

一夏の側にいたいという軽い気持ちで受けようとしていた蘭はIS学園入学を考え直す。

 

「わざわざ来てもらったのに湿っぽくしてすまないな。お詫びといっては何だが・・今日は奢るよ。」

「お、ならどんどん行こうぜ!」

「はは、ほどほどに頼むぜ?」

 

一方、ロックオンもディーンたちと合流。

そしてクレアにとって会いたくない人物に遭遇してしまう。

 

「リターナー、久しぶりだな。」

「ええ、そうね。お互い同じ時期に引退してからご無沙汰だったから。」

世界最強の女性と世界最高の狙撃手。

ISファンが見れば震え上がる構図。

レベッカと千冬が話している間、クレアは千冬を目に焼き付けるように見ていた。

 

(この人が織斑千冬・・。白騎士事件の首謀者・篠ノ乃束の片棒を担いだ、私の両親を殺した白騎士の操者・・。)

 

クレアの脳裏にあの悪夢が甦る。

クレアの家はスウェーデンにあり、どこにでもある普通の家庭で幸せだった。

日本の文化に興味を持ち、日本へ観光しに来ただけなのにミサイルが降り注ぎ、逃げ遅れた両親は死んだ・・。

 

「お父さーん!お母さーん!うわーん!」

 

しかも日本政府はISの有用性を世界へ証明するためにクレアの両親を始めとした誰かが死亡した事実を金と権力で揉み消した。

無論、幼いクレアにも日本政府から莫大な金と脅しが入り、千冬には被害は建物の倒壊だけで死傷者0という報告がされた。

 

「何で・・?人の命を奪っておいてその事実を公表しないなんて・・そんなにISという兵器が大事なの・・?おかしいよ・・。訳がわからないよ・・。」

 

この時からクレアはどこか冷めた印象を持つようになった。

測定でIS適性が高いと分かり、操者へ志願。

ひたすら白騎士の操者への憎しみを叩きつけるように無茶な鍛練を繰り返した。

 

「あなた何様のつもり!」

「あなたの鍛練はもう嫌だ!」

「あなたについていけないわ!」

「・・・。」

 

鬼気迫るクレアに訓練生たちは離れていく。

気がつけば一人になっていた。

 

(・・そっか、私は憎しみだけでISを動かしていた・・。なら私について来るわけなんて・・ないよね・・。)

 

その時になってクレアは憎しみに囚われては大切な物をなくすということに気がつく。

 

(もうスウェーデンにいられないな・・。そうだ、今の世の中で世界で唯一男女平等を貫いてるアイルランドへ行こう・・。)

 

クレアは逃げるようにしてスウェーデンを後にして、アイルランドへとやってきた。

お金は両親の遺産で賄った。

そして転機が訪れる。

 

ミストナック

 

「ISに触れるのは、これで最後にしよう・・。」

 

クレアは高い適性を持っていたのでここへ連れて来られた。

そしてISに触れるのは最後にしようと決めていた。

相手は・・。

 

「さあ、私が相手よ。」

 

この時代表だったレベッカ。

しかも専用機のデュナメスを身に付けている。

 

『本気・・出してもいいよ。』

「・・!」

 

レベッカのその言葉でクレアのスイッチが入り、ドライブ無しの量産機でありながらレベッカを追い詰めた。

 

(すげぇ、世界は広いな!まさかラファールでレベッカを追い詰めるなんて!)

 

ディーンはクレアの操縦技術に驚きを隠せない。

機体性能は段違いだがそれを補う操縦技術・・。

ディーンにはある思いが芽生える。

しかし・・。

 

「そんな・・オーバーロード・・!」

 

クレアの動きにラファールが追従できず、あちこちに火花が上がり動けなくなった。

レベッカはスナイパーライフルで撃ち抜く。

勝負はレベッカが勝った。

そしてクレアはまた見限られると恐れていた。

 

「ねえねえ、カッコいいね!私にもできるかな!?」

「え・・?」

「教えて教えて!クレア!」

 

試合を見ていたシェリーとの出会いでクレアは大きく変わる。

国から補助金が入り、住まいはミストナックの寮を提供、後見人にはディーンがなった。

中学にも通い始め、シェリーを通じて友達も増えた。

シェリーたちに教えていくうちにクレアのISに対する認識が変わった。

 

「おっしゃー、出来た!」

「うん、その調子だよ!」

 

楽しみながら動かす・・。

ディーンはそんなクレアに可能性を感じた。

 

(俺が初めて設計したIS・・ランスロット。楽しむ事を理解して、あの年で人の命の重さを知ってるクレアにかけてみるか・・。)

 

その事を理解したとき、ランスロットと出会った。

早速装着してみると体に馴染む感じがした。

 

(スゴい・・!やれる!このランスロットなら、私の動きたいように動ける!)

 

クレアは滑走、三次元機動、ヴァリスの反動制御などを簡単にやりとげ、ランスロットの操者となり、ロックオンと一夏とも出会い、兄と姉みたいに慕っている。

ムニッ

 

その事を考えていると考えを読んだのかレベッカが再びクレアの頬をつねる。

 

「クレア、いい加減その事を考えるのをやめなさいって言ってるでしょ?」

「すいまふぇーん(涙)」

 

このやり取りから30分後一夏は・・。

 

「ぬおおぉ!間に合えぇ!」

 

落下してくる男子をスライディングキャッチ。

別の場所でロックオンも・・。

 

「間に合えぇ!」

 

スカートがさらに破れるにも関わらず、女子をスライディングキャッチ。

 

(・・ん?この匂い・・。何かしら?)

 

その際、微かに匂いがしたが特に気にせず二人とも気絶していたので保健室へ運ぶ。

 

保健室

 

ロックオンの集合を受けた仮面ライダー部。

悪いと思いながらも制服の中の手帳を発見して中を見る。

 

「女子は月姫閃羅・・。二組所属ね。」

「男子は凍神氷河・・。一組所属だ。これは、終たちと同じパターンだな。鈴は月姫なんて知らないだろ?」

「ええ、うちのクラスにいないわ。」

「なら報告に行きましょう。二人はセシリアとラウラ、マドカに任せるけどいいかしら?」

 

ロックオンの問いに三人は頷き、ロックオンたちは千冬へ報告に行く。

 

(ふふ、素晴らしい女子が大勢いるようですね・・。中でも私をキャッチしたあの方を虜にしたいものですね・・。)

 

離れる際、閃羅の目がうっすらと空いていた事に気がつかなかった・・。

仮面ライダー部の崩壊の序曲が奏でられる・・。

 

コラボスタートです!

 

にじファンのIS~全てを凍結させる氷帝~から凍神氷河と月姫閃羅が来ました!

 

閃羅の特異体質で仮面ライダー部が滅亡の危機に・・!

 

その時一夏は氷河との会話を得て・・。

 

現段階の構想なのでまだまだ変わる可能性があります。

 

明かされたクレアの過去。

 

千冬は事件の時に政府から建物の倒壊だけで死傷者0と聞かされているので自分の行いが人を殺したとは知りません。

 

クレアはあまり思いだそうとはしませんがやはり会ったとたんに思うものがありました。

 

シェリーはロウきゅーぶの真帆。

 

そしてクレアを変えた恩人の一人。

 

では、感想待ってます!

 


 
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