No.408505

真・恋姫†無双~恋と共に~ 外伝:こんなアレな日 その2

一郎太さん

むしゃくしゃして書いた。
反省はしていない。
タンポポを乗せたかった……orz

2012-04-14 22:15:01 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:7698   閲覧ユーザー数:5372

 

 

 

こんなアレな日 その2

 

 

土曜日。朝から雨ではあったが、俺は恋と共に街に繰り出していた。2人で大き目の傘をさして歩く。まだ9時台という事と天気もあり、人はそれほど多くはなかった。

 

「先週はめちゃめちゃ人がいた気がするけど、今日はそうでもないな」

「……学割があるから、新大学生が来たと思われ」

「最後まで言い切ろうな」

 

そんな会話を交わしつつ。俺と恋は、かつてキノコをマスコットとしていた携帯会社の店舗へとやって来ていた。店内を覗き込めば、土曜日だと言うのに客は少ない。

 

「これだとすぐに出来そうだな」

「ん……」

 

昨日から下がりっ放しだった恋のテンションも、その光景に少しだけ和らぐ。

 

「さ、入ろう」

「れっつごー」

 

俺と恋は、自動ドアを潜り抜けた。

 

 

 

 

 

 

正午過ぎ。無事携帯を買い替えた俺と恋は、近くの喫茶店にやって来た。

 

「いやぁ、まさか2時間もかかるとは思わなかったな」

「ん……でも、なかなかいいものが、手に入った……」

「だな」

 

俺達の手には、それぞれ新しく買い換えたスマートフォン。これまでのボタン形式とは異なり、やや使いにくくはあるが、いずれ慣れるだろう。

 

「…………速いな」

「ん……いつも、雪蓮ので遊んでるから」

 

ただし、それは俺だけに当てはまるようだ。恋はこれまでと異なる入力形式であるにも関わらず、これまでと同じ速度でメールを打っている。

 

「誰に送ってんだ?」

「んと……雪蓮と冥琳と、霞と祭と――」

「なんだ、自慢か?」

 

祭さんはともかく、他の皆はスマホを使っている。自慢も何もないと思うのだが、それだけ嬉しいという事なのだろう。

 

「――愛紗と、月と詠に、朱里と雛里、それから」

「もういい」

 

よほど嬉しいらしい、恋たんだった。

 

 

 

 

 

 

ご存知の事とは思うが、買い換えたばかりの携帯は、充電もさほどない。よって、昼食を終えた俺達は、適当にぶらぶらと街をまわり、そして自宅に帰る。今日は予定もないしな。

 

「これが充電器か。今までのは使えないんだな」

 

俺が箱から充電器やら何やらを取り出しているなか、恋はさっそくコードを接続して充電を始める。

 

「……♪」

 

そのままゴロンと寝転がり、新しい携帯をいじり始めた。

 

「またメールか?」

「アプリを、ダウンロードする。無料だし、通信料もかからない……」

「動きが早いな」

 

まるきり新しいおもちゃ感覚だ。まぁ、恋もオタク関連のもの以外にはそれほど贅沢を言わないし、そのグッズに関しても、小説の原稿料で賄っても有り余る。たまには、こんな恋もいいだろう。

 

「………………」

 

そんな事を考えている時だった。先ほどまでひっきりなしに右手を動かしていた恋が、ふと、その動きを止める。

 

「どうした?」

 

問えば、哀しげな顔で俺を見つめてきた。

 

「……ダウンロード、出来ない」

「は?」

 

差し出された恋の手には、買ったばかりのスマホ。画面には、『エラー』と表示が出ている。何度やり直してみても、その反応は変わらない。

 

「説明書読んでみるか……」

「……ない」

 

仕方がないと箱を漁ろうとした俺を、恋の声が押し留める。

 

「は?」

「説明書は……ダウンロードしないと、ない……」

「じゃぁ、ダウンロードしないと」

「ダウンロードするには…アプリが必要……」

「……」

 

なんだ、この粗悪品は。

 

 

 

 

 

 

その後も、悪戦苦闘する事およそ2時間。PCで調べたり、何度トライしても、結果は変わらない。

 

「………………」

 

恋は昨日以上に落ち込んでいる。無理もない。新しい物が手に入ったと思えば、楽しみにしていたものが、何一つ出来やしないのだから。

 

「明日、またショップに行くしかないみたいだな」

「……」

 

インターネットのソフトを閉じ、俺は恋を振り返る。そこには、昨日と同様に床のカーペットにうつ伏せた恋。

 

「元気出せって。あと1晩の辛抱だろ?」

「……」

 

こりゃまた重傷だ。上げて落とされたからな。

 

「ほら、今日はもう寝て、明日また行こう」

「……やりたかったアプリ、いっぱいあるのに」

「少し我慢すればいいだろ?」

「……ミクの、刺身にタンポポを乗せるバイトが、したかったのに」

 

ほんとに重傷だった。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

という訳で、アプリがダウンロードできない。

なんで?

俺だってミクたんとタンポポを刺身に乗せたかったのに。

 

全然話は変わるけど、にゃる子さんを見た。

一郎太の新シリーズは、ある意味世間の流れに乗っていたといえると思う。

とりあえず、ニコ動のOPループが止まらない件について。

 

ではまたいつか。

 

バイバイ。

 

……………………orz

 

 

 


 
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