No.406550

恋姫†無双~魏伝アフター御遣い再び~

カノさん

第3話です

少し一刀SIDE続きます

2012-04-11 12:32:05 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:8709   閲覧ユーザー数:7481

第3話~揺るがない決意を抱いて・・・~

 

 

 

 

とある剣術道場・・・

 

 

一刀は実家に帰ってきていた。

 

 

一刀「ただいま~」

 

 

???「どうしたの一刀!?突然帰ってきて?」

 

 

突然の帰宅に驚いていたのは一刀の母、北郷一美(かずみ)である。

 

 

一刀「うん・・・ちょっとね」

 

 

一美「まぁ、いいわ。とりあえず上がりなさい。」

 

 

一刀「ねぇ、母さん?爺ちゃん居る?」

 

 

一美「道場の方に居るけど・・・?」

 

 

一刀「ちょっと行ってくる。」

 

 

一美「わかったわ。じゃあ、私は家に居るわね。」

 

 

一刀「うん、わかった。」

 

 

ダダダダタ・・・・・・

 

 

一美「・・・・・・どうしたのかしら?何か前の一刀と雰囲気が違うわね・・・」

 

 

一美は一刀の背中を見ながら、そう呟いていた・・・

 

 

 

 

~道場~

 

 

一刀「・・・・・・」

 

 

一刀は道場の前で立ち尽くしていた・・・

 

 

なぜなら・・・

 

 

道場からは有無を言わせぬ圧迫感と・・・

 

 

研ぎ澄まされた日本刀のような気配がしていたからだ・・・

 

 

一刀「・・・・・・すぅー、はぁー。よし!」

 

 

一刀は深呼吸をして、気合いを入れた・・・

 

 

そして・・・

 

 

ガラガラガラ・・・

 

 

道場の扉を開いた・・・

 

 

 

 

一刀「失礼します!」

 

 

挨拶をして、道場の奥で座禅をしていた人物を見つめた・・・

 

 

???「・・・・・・一刀か?」

 

 

その人物が、ゆっくりと眼を開け、声のした方に視線を移し、問いかけた・・・

 

 

一刀「ただいま・・・爺ちゃん」

 

 

そう、この人物こそ一刀の祖父、北郷剣(けん)である。

 

 

剣「(・・・・・・ほぅ)どうしたのじゃ?一刀?」

 

 

一刀「・・・・・・爺ちゃん、俺に・・・北郷流を教えてください!!!」

 

 

一刀は土下座をし、懇願する・・・

 

 

剣「!!!(やはり・・・か・・・)」

 

 

一刀「・・・・・・」

 

 

剣「・・・・・・一刀よ、何故゙力゙を求める?」

 

 

一刀「大切な人・・・大切な人達を護りたい・・・。この命を捨ててでも・・・」

 

 

剣「・・・・・・ならば、その者達を護る為に、人を殺す覚悟はあるか?」

 

 

一刀「・・・・・・あるよ」

 

 

一刀は静かに答える・・・

 

 

剣「・・・・・・」

 

 

一刀「・・・・・・」

 

 

剣「・・・・・・よかろう。」

 

 

一刀「!!!それじゃあ!・・・」

 

 

剣「だが、一つ言っておくぞ一刀よ・・・」

 

 

一刀「・・・・・・」

 

 

剣「決して、死んではならん・・・。お前が死んだら、誰がその者達を護る?そして、何より・・・お前が大切だという者達にお前自身が゙心゙に傷をつけるつもりなのか?」

 

 

一刀「!!!」

 

 

剣「その事、肝に命じておきなさい。わかったな?」

 

 

一刀「はい!!!」

 

 

剣「では、早速始めるぞ!」

 

 

一刀「よろしくお願いします!!!」

 

 

 

 

この日から一刀の特訓が始まった・・・

 

 

祖父からの言葉を胸に秘め・・・

 

 

より一層、固くなった決意と共に・・・

 

 

少年は今・・・、大きな一歩を歩みはじめたのであった・・・

 

 

 


 
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