No.403315

IS~深緑の狙撃姫~「人形だ・・。」

十河さん

ロックオンが戦線離脱。

2012-04-05 23:08:02 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2573   閲覧ユーザー数:2482

翌日・アリーナ

 

一夏たちは王蛇とオーディンに警戒しつつ、ミラーモンスターを駆逐するために行動を開始。

そんな中でロックオンはなぜかラウラに呼び出されていた。

なぜ呼ばれたのかわからないままロックオンがアリーナへ向かうと既に紙を持ったラウラがいた。

 

「来たか。」

「何の用かしら?用があるから速めにお願いしたい所だけど。」

 

ラウラは歪んだ笑みを浮かべるとロックオンにとって封印していた過去・・ブロックワードを言う。

 

「・・レッドショルダー。」

「・・!?」

 

その事を言われるとロックオンの顔が僅かに歪んだ。

 

「・・それが何?」

「貴様について調べていた。・・貴様は過去に最強の傭兵集団に拾われていたらしいな。」

「・・で?」

 

ロックオンは平静を装いながらも淡々と返す。

 

「お前はなぜISに乗る?」

「・・ここを出て会社を継ぐ・・。そのための知識を身につけるため・・。」

 

ロックオンの答えにラウラは高らかに笑う。

 

「ふふふ、あはは!」

「・・何がおかしいの・・?」

 

ロックオンは明らかに呼吸が大きく乱れ、顔色が青くなっていた。

そんなロックオンにラウラがさらに追い詰める言葉を言う。

 

「違うな。貴様は戦いを楽しみにしている。」

「違う・・。あたしは・・。」

「なら聞くが、なぜ・・メテオとして戦う?」

「・・!」

 

ロックオンは目を見開いた。

まさか知られたとは・・。

 

「戦いしか知らない・・だから戦うのだろう?」

「違う・・。」

 

ロックオンは頭を抱え出す。

普段のロックオンから想像がつかないくらい追い詰められていた。

 

「所詮貴様は・・。」

「いや・・。」

 

ロックオンは言ってほしくなかった。

 

「戦う事や命令される事しか知らない・・。」

「やめて・・。」

 

ロックオン・ストラトス・・セリス・スカーレットが消えてしまうあの言葉を・・。

 

「人形だ・・。」

「いやぁーーー!!」

 

ロックオンは頭を抱えながら叫び、糸が切れた様にゆっくりと倒れる・・。

 

「ふん、貴様も私と変わらん。」

 

そう言い残してラウラは去っていく。

 

「・・あたしは・・だぁれ・・?おしえてよ・・。ななし・・?セリス・・?ロックオン・・?どれが・・ほんとうの・・。」

 

その場には目が虚ろなロックオンだけが残った。

訓練に来た生徒により、ロックオンの自室に運ばれた。

そのころ一夏は王蛇と戦っていた。

 

「はは!いいぞ!この前の青もよかったがこいつも対したものだ!」

「くぅ・・!」

 

シャルも簪に襲いかかってきたミラーモンスター・ワイルドボーダーをエターナルと連携して撃破した後に襲ってきた青のライダー・・アビスと戦っていた。

 

「俺の前で戦ったのが運のつきだな・・!」

「はっ!」

 

フォーゼはクローとスパイクを装備して戦っていた。

 

「水を使って、さらに契約モンスターが二匹いるなんて・・ね!」

「・・やるな!」

 

フォーゼはアビスハンマーにクローを食らわせ、その遠心力を利用したスパイクでアビスに攻撃していた。

シャルのバトルセンスもピカ一で状況に合わせてスイッチを変えるので1vs3でもうまく立ち回っていた。

フォーゼはクローとスパイクをオフにしてエレキを取り出す。

 

「なら、これで!」

 

クローとエレキを入れ換えスイッチオン。

 

(エレキ)

(エレキ・オン)

 

三基のボルトラムチャージャーが現れ、装着、さらに金色に染まる。

これが電気で戦うエレキステイツ。

ソケットを左に差して切りかかる。

 

エターナルも巧みにエッジを使い、リーチの差を補っていた。

 

「くそっ、しつこい!」

「戦えぇ!もっと楽しませろぉ!」

 

王蛇は本能の赴くままに攻撃してくる。

エターナルは僅かな隙をついて攻撃する。

 

「オラァ!」

「いいぞ!こいつを使うか。」

 

王蛇はカードを引き抜き、ベノバイザーにセット。

 

(ファイナルベント)

 

アビスの作った水溜まりからエビルダイバーが出現。

王蛇はエビルダイバーの背に飛び乗り、波乗りのようにして敵に突進を仕掛ける必殺技・ハイドベノンを発動する。

 

ドカーン!

 

ハイドベノンがまともにヒット。

エターナルは炎に包まれる。

 

「おい、もう終わりかぁ?・・がぁ!」

 

王蛇は炎を見るが次の瞬間、背中に攻撃を受ける。

 

「勝手に終わらすな。」

 

王蛇が振り向くとそこにいたのはエターナルでまたもや消えた。

エターナルはダミーのマキシマムを発動して身代わりを作り、インビジブルのマキシマムで姿を消し、さらにアクセルのマキシマムで王蛇の背後に回り込んだのだ。

 

「はぁぁ!」

 

高速でエッジで切りつけ、アクセルの効果が切れ、ユニコーンメモリを生成。

 

「がはっ。」

「トリプルマキシマム・・いけるな。さてと、一気に決める!」

 

そして腰のスロットにセット。

 

(ユニコーン・マキシマムドライブ!)

 

エターナルの右手にエネルギーの渦が纏われる。

 

「甘いぜぇ!」

 

王蛇はカードを引き抜き、バイザーにセット。

 

(コンファインベント)

 

すると右手のエネルギーが光を失う。

 

「はぁ、さぁどうする?」

「くくく・・ユニコーンを使ったのはお前にコンファインベントを使わせるため!本命はこっちだ!」

 

エターナルはエターナルメモリを腰のスロットにセット。

フォーゼもソケットを上に差し換え、スイッチをセット。

 

(エターナル・マキシマムドライブ!)

(リミットブレイク)

 

「はぁ、でりゃぁ!」

 

エターナルは右手にエネルギー弾を作り、上に投げ、オーバーヘッドでエネルギー弾をシュートする技・エターナルシュートを発動。

 

「・・はぁ!」

 

フォーゼはロッドを降り下ろして雷の刃を放つライダー百億ボルトシュートを発動。

 

「・・ちぃ!」

「ここは退くか・・。」

 

二人はミラーワールドへ逃げ込み、二つのエネルギーがぶつかり合って消滅。

 

「はぁ、やっといなくなったな・・。」

「うん、そうだね。」

 

フォーゼとエターナルはホッと一息つく。

するとレーダーのベルが鳴り響き、フォーゼはレーダーをオンにする。

 

(レーダー・オン)

 

通信相手はティアナだった。

 

『みんな戻って!ロックオンが・・!』

 

ロックオンの部屋

 

椅子に座っているロックオン。

だが明らかに様子がおかしい。

 

「ロックオン・・?」

「う・・あ・・。あたしは・・だぁれ・・?ななしの・・へいしさん・・?なら・・だれか・・めいれい・・して・・。」

 

生気のない虚ろな目でロックオンは言った。

 

「なんで・・?」

「・・精神崩壊。だれかがロックオンの傷口に触れたんだと思う・・。」

 

アストロスイッチ調整室には風車のついた大きなスイッチがあった・・。

精神崩壊でロックオン・・離脱・・。

ワイルドボーダーはエターナルレクイエムとライダーロケットドリルキックのダブルキックで倒しました。

 

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