真剣で再従兄（はとこ）に恋しなさい！S

（prologue）

2009年初夏　川神学園

由紀江「はぅ～・・・・何故か1年生の皆さんに避けられている気がします・・・・」

松風　「そう落ち込むなYO－！ファイトだZE、まゆっち～」

由紀江「うぅっ・・・ありがとうございます松風・・・」

松風　「気にスンナってまゆっち、オラとまゆっちの仲じゃないかYO!」

川神学園1年生、黛　由紀江は同じクラスの大和田　伊予以外1年生の友達は存在せず、

1年女子A　「うわ～また黛さんが何かブツブツ言ってる・・」

1年女子B　「正直気味悪い通り越して怖いよね～」

1年女子C　「尋常じゃないオーラでてるよね～」

入学から数カ月、すでに周囲からひかれまくっていた・・・

松風　「そんなまゆっちのために、オラがナイスなアイディアがあるんだZE~」

由紀江「ありがとうございます松風！さすが北陸の駿馬ですね頼りになります！それで内容は・・」

松風　「それはだな～・・・・」

川神学園3年廊下

由紀江「1年生が困難なら、目標を離れた3年生に向けるということでしたが・・・」

松風　「スマネェまゆっち・・・オラが未熟だったばっかりに・・・」

由紀江「いえ松風のせいではありません、これは私の力不足ですようぅ・・・（泣）」

廊下の端でこそこそする影が一つ

由紀江「いまさらですが、話しかけるきっかけがわかりません～（泣）」

松風　「大丈夫だまゆっち！まゆっちなら何とかなる！」

由紀江「1年生でできないなら3年生でもできるわけないですよね・・・」

松風　「ヤバイ！まゆっちがフォースの暗黒面に落ちかけている！」

3年女子達「何あの娘？」「ブツブツ気味悪いね」「変なオーラ纏ってるし」「危ない奴なんじゃ」

松風　「ヤバイZEまゆっち！これじゃサイド１（1年生）の二の舞だZE!]

由紀江「はっ！あわわ～！仕方ありません、松風！戦略的撤退です！」

由紀江は一目散に逃げ出した・・・・・が、

＜ドン！＞

由紀江「はっ！（受身）」

3年男子「っ！・・・・・・・・」

テンパるあまり廊下の角で人とぶつかってしまった

由紀江「す、すみません！急いでいたもので！」

3年男子「・・・・・・」

由紀江「はっ！初対面の先輩に対して言い訳してしまいました！なんという失礼を！」

3年男子「・・・・初対面、か・・・・・・・」

由紀江「すみません！すみません！・・・・へ？」

3年男子「まぁいい失礼・・・・・・・・・・・・・・」

由紀江「っ！でも・・・・・・・・まさか？」

3年男子「する・・・・・・・・・」

由紀江「ま、待ってください・・・・・・・・・・・・・・＜＜兄さん＞＞！！」

3年男子「ふぅ・・・まったくそうやってすぐテンパるところ変わらないな由紀江は・・・・」

かくして兄妹は再会を果たし・・・2009年夏が始まる・・・・

（end）