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真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド~紅蓮の破壊者~【第6話:Wの正体・それぞれの事情:後編】

仮面ライダーWと武装錬金の世界観の大まかな説明です。間違っててたら連絡を・・・

2012-03-26 16:22:04 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1258   閲覧ユーザー数:1245

第7話【Wの正体・それぞれの事情:後編】

 

 

風都…

 

文字通り『風』にちなんだ場所、名物が沢山ある。どこか懐かしい街並みは観光客にも人気であり特に目玉は『風都タワー』と呼ばれる巨大な風車である。

 

これだけなら観光地…で済むだろう…。

 

 

 

しかし、風都にはもうひとつの一般的には知られていない事情があった…。

 

 

 

 

 

ガイアメモリ…

 

地球の記憶がそれぞれに内包されており、使用者を怪人(ドーパント)にかえる悪魔のアイテム。

メモリは『実在するモノ』、『概念』など様々な種類がありどれも危険な代物である。そして、それらは『売人』を通してメモリを欲する人々に『販売』される。

 

 

「で、あんたたちを襲ったのはホッパードーパント、『飛蝗の記憶』のメモリのドーパントね。」

 

そのままだ…

斗貴子はそう思った…。

この時カズキはあることを疑問に思った。

 

「はーい、質問!」

 

「はい、何でしょう?」

 

「話の割にはずいぶんと平和そうなんですが…何故ですか?」

 

カズキは最もな質問をする。

「ふふ…よくぞ聞いてくれましたわね…。」

 

翔子は帽子を深く被り顔を少し背ける…。フィリップはこの時、彼女の口元がニヤリとするのを確認した。

 

「それは私、『仮面ライダー』のお陰よ!」

 

「「仮面ライダー?」」

 

二人は首を傾ける。

 

「翔子、それを言うなら『僕たち』…だろ。ここからは僕が説明しよう!!」

 

今度は語り手がフィリップに代わり説明を始める。

 

 

 

 

 

仮面ライダー

 

風都の都市伝説として有名なモノの一つ。内容としては影で暴れまわる怪人を何処からか颯爽とバイクで現れる仮面の戦士のことで怪人を倒すと現れた時のようにどこかへ去ってしまうとのこと…。

 

 

実際の仮面ライダーはドーパントと同じく『ガイアメモリ』を使用する戦士の総称、翔子曰く『人々の希望』なのだらしい…。それは置いといて、ライダーとドーパントの違いは主に2つある。

 

一つ…ライダーの使うメモリは純正であること。

 

 

二つ…ドーパントは直に体にメモリを射し込むのに対しライダーは変身ツールである『ドライバー』を使用する事。これでメモリの中毒作用を中和できる。

 

 

 

「大体、こんなモノだけど解ったかな?」

 

 

「じゃあさっき助けてくれたのは…」

 

「ああ…一応『僕たち』さ。」

 

 

 

そう、先程カズキたちを助けたのは翔子らが変身した仮面ライダー…『仮面ライダーW(ダブル)』だったのだ…。

 

「さてと…それじゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君たちについても話してくれないかい?」

 

「「!!」」

 

あわよくば避けてはくれないかと思っていた二人だがやはり、フィリップと翔子も探偵、見逃す訳もない…。

 

「話してもらうわよ…『武装錬金』や『錬金術』について…」

 

「…何のことでしょう…」

 

「とぼけても無駄よ。調べはついてるんだから。」

 

 

斗貴子も何とか切り抜けようとしたが失敗に終わりついに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わかりました…お話します…。」

 

「斗貴子さん!」

 

斗貴子を止めようとしたカズキだがその場の空気に押されそのまま黙ってしまう…。

 

「こっちも探偵、秘密は守るわ。」

 

翔子の言葉を一応信じ、斗貴子は自分の知ることについて語りだした…。

 

「恐らく信じ難いでしょうがこれから言うことは私の知る限りの真実です…。」

 

 

 

 

『錬金術』と呼ばれる技術があった…。

 

そして、それによって産み出された存在があった…。

 

 

ホムンクルス…

 

人を喰らう錬金術の化け物。現代の通常の兵器は録に通用せず生命力も高い。人類は『錬金戦団』遥か昔の時代から皮肉にも同じ錬金術の産物である『核鉄(カクガネ)』を自らの闘争本能で武装化した『武装錬金』で戦ってきた…。

 

そして、その戦いに進展があったのはついこの間のこと…

 

ホムンクルスを率いる蝶野爆爵が倒されたのだ。

しかし、その際『ヴィクター』と呼ばれるイレギュラーの戦士が復活。彼の他の生物の生命力を吸収する力や高い戦闘能力に世界の危機に陥るがヴィクター自身、力を制御しきれていなかったという事実が発覚すると度重なる戦闘を経て和解、そして彼を人間に戻すことに成功。

 

この際、ヴィクターから『錬金戦団』の腐敗が明かされた。

 

これを機会に『核鉄』とその研究が凍結された訳だが…

 

「それに従わない奴がいた…という訳ね…。」

 

「その通りです…。」

 

いざ止めろと言われても『闘う側』からしてみれば良いかもしれないが『研究する側』からしてみればどうだろう?少なくとも全員「はい、わかりましたやめます」などとは言わないだろう…。

結局、これが内輪揉めに発展しある科学者が強行手段を取った…。

 

それは…

 

 

 

『核鉄の強奪』

 

 

 

その研究者はあまりの不満に核鉄を無断で持ち出したのである…。

 

 

総数…26個

 

 

急遽、大事になる前に確保しようと調査が開始されその研究者がこの『風都』にいると断定された。

そして、派遣されたのがカズキらであったのだ。

 

「へぇ~似てるわね…『錬金の戦士』と『仮面ライダー』って…」

 

翔子は思った…。ホムンクルスと同じ錬金術の力で闘う『錬金の戦士』。ドーパントと同じ『ガイアメモリ』の力で倒す『仮面ライダー』…。皮肉じみたモノを感じる…。

 

 

 

 

「大体そちらの事情は把握できた…。出来ればもうひとつお願いがあるんだが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『武装錬金』を見せてくれないかい?」

 

「「へ?」」

 

予想外の質問をぶつけるフィリップ。彼の目は純粋な子供のように輝いている…。

 

「ちょっとフィリップ!」

 

「いいじゃないか。僕らの『W』も見せたじゃないか。」

 

「「W?」」

 

「ああ…そう言えば言ってなかったわね。風都の仮面ライダーは1人じゃないわよ。(まあ、Wも2人で1人だけどね。)」

 

「「ええ!?」」

 

これには驚くカズキと斗貴子。

 

 

 

 

そんなこんなで数分後…

 

 

とうとうカズキと斗貴子はフィリップの押しに負け、今は事務所の屋上にいる…。ここならば通りほど人目につくことはない。

 

(どうしてもやらなければダメなのだろうか…。)

 

乗り気0の斗貴子。

 

 

ワクワク…

 

 

テンションMax100のフィリップとカズキ…

 

 

(やれやれ…)

 

それを呆れた顔で見る翔子。

 

 

 

 

「それじゃ…いくよ!」

 

カズキの合図と共に武装錬金を展開する。

 

 

 

「武装錬金!!」

 

 

 

カズキには柄からオレンジ色の帯が伸びた突撃槍『サンライト・ハート+』が握られ、斗貴子には脚のパーツを中心に幾つもの細長いアームが伸び、その先端には刃が装着される。これこそが彼女の武装錬金『バルキリースカート』だ。

 

 

 

「うふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!実に興味深い!!」

 

興奮し、テンションMaxを通り越しもはや『エクストォリィィィィィィィィム!!』な状態になるフィリップ。

 

 

バルキリースカートが刺さるのを気にせず接近するフィリップ。斗貴子も当たらないようにアームを動かすが何分フィリップの動きが速すぎたため何本か当たってしまう。

 

 

「ふふ…私も変身しようかしら…。フィリップ!」

 

翔子も何故か血が騒いでしまい『Wドライバー』を腰に巻き付ける。すると、フィリップにも同様に『Wドライバー』が出現する。

 

「了解。」

 

『サイクロン!!』

 

『ジョーカー!!』

 

「「変身!!」」

 

翔子、フィリップ、それぞれのメモリをWドライバーに挿入。

フィリップのメモリは翔子のWドライバーの右側のスロットに転送され、翔子は自分のメモリを左側のスロットへ押し込む。

 

『サイクロン・ジョーカー!!』

 

スロットを両サイドへ弾くと木枯らしが発生。翔子の体に細かい欠片が纏まっていき鎧を形成。同時にフィリップは力無く倒れる。

 

「『さあ、お前の罪を数えろ!!』」

 

右手を前に出しお決まりの台詞とポーズをとると再び仮面ライダーWサイクロンジョーカーが降臨した。

 

 

「(ピンボーン!!)」

 

カズキが何かを閃いたようだ。

 

「斗貴子さん俺たちも決めポーズやろう!」

 

「え?」

 

戸惑う斗貴子を置いてカズキはサンライト・ハート+を振り回すとまるで歌舞伎のようにかまえる。

 

「全力全開!!」

 

「『え?』」

 

Wは一瞬固まった。

 

「あれ?俺何か不味いことしました?」

 

「いや…知り合いに同じ台詞を言った奴が…」

 

Wは同じ台詞を言った友人を思い出す。

 

「そうなんですか…じゃあ次斗貴子さん!」

 

「え!?わ、私!?」

 

斗貴子も仕方なく構え…

 

 

 

 

 

「ハラワタをぶちまけろ!」

 

「『…』」

 

と決め台詞を言ってみたもののWには受けが良くなかったのか硬直してしまう…。

 

そんな阿呆な事をしていると…

 

「た、大変です!!」

 

1人の女性が慌てた様子でやってくる。髪は栗色で瞳は蒼い。

 

「どうしたのシュテル?」

 

「レ、レヴィと王様が!!」

 

 

 

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感想待ってます。


 
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