No.396138

真・恋姫✝無双 彷徨えしは我が想い/第一話(仮)

おはようございます。 昨日の内に投稿したかったのですが腕が疲れてしまい夜はゆっくり休ませて頂きました。ですので、軽く流した程度の編集であるためおそらく誤字脱字も多いとは思われます。

アンケートは最後のページにて記載させていただきました。よろしければ回答して下さると嬉しいです。

2012-03-22 07:32:22 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3084   閲覧ユーザー数:2603

第一話 終わりなき世界と新たな始まり

 

 

「さようなら……寂しがり屋の女の子……」

 

「一刀!」

 

うわあああああああああああ!!!!!

 

「ハァハァ…夢か……」

 

二年前、俺こと北郷一刀は外史に迷い込み、愛しの女性と別れた。

それだけじゃない、蜀、呉にも行き形はどうであれ全てを終えた俺はまたこの正史に戻ってきた。

 

「寂しいのかな? 北郷一刀」

 

「だ、誰だ!?」

 

不意に後ろから声を掛けられた気がした、振り向くと壁であり何者かがいる気配はない。

 

「こっちだよ」

 

「わぁ!?」

 

再び正面を見ると白髪の老紳士が立っていた。

 

「貴方は誰だ?」

 

「外史の管理人の一人ですよ。 それよりも、外史に帰りたくありませんか?」

 

「!? 戻れるのか!?」

 

「正確には行けるだけであって、あの日あの時には戻れませんよ? どの外史も貴方が消え消滅いたしました」

 

「そ、そんな…」

 

この二年間どうしても彼女に会いたくて図書館、ネット、あらゆるメディアを通して外史に帰る方法を探していた俺にとっては帰る場所が消えてなくなったのは衝撃的で絶望に包まれる気分だった

 

「貴方には悪い事をしてしまいました。意図がどうであれ神は貴方を選びました。その罪滅ぼしとは行かないかもしれませんが…真名があり、三国の英傑達が女性であるなど、今まで貴方がいた同じ条件の世界の外史に貴方をお送りしたいと思います」

 

「同じ姿形でも、記憶はないと?」

 

「…そうですね。しかし、前の様に役目を終えたから正史に戻される事はありません。一生外史の住人として生涯を終える事になるでしょう」

 

「!? じゃ、じゃぁ…」

 

「運がよろしければ貴方が愛おしく思う女性と一生を過ごせましょう。しかし、その代わりに……正史での貴方の存在を抹消し、二度と正史には戻れないと言う制約がありますがよろしいですか?」

 

それは俺にとっては覚悟していた事だ。及川とふざけ合う事も爺ちゃんに扱かれながら修業も一生出来ないと言う事だ…

 

「時間が必要なら、明日まで「行きます」 おや? 即決でございますか?」

 

「俺は今度こそ彼女そばで一生を終えたい!! 頼む! 俺を外史に送ってくれ!!!」

 

俺はひたすら土下座をした。普段の俺なら怪しいから断っただろう。けど、彼女に会えるのなら、彼女達にもう一度会えるのならどんな条件でも構わない。

 

「そこまでの決意でしたら、私も上に言った甲斐がありましたよ。あの漢女達も必死に頼んでましたよ」

 

「そうなんだ…」

 

見た目は気持ち悪いが根は良い奴らだと俺はこの時改めて思った。

 

「では、詳しく説明いたしましょう。前の様に「天の御使い」といった者は存在致しませんし、武将の転生をするわけではありません。あくまで、貴方という存在をねじ込ませただけですのでご注意を。 護身用であるこの剣を与えましょう。本来なら2年前に渡したかったのですが、前の貴方はこれを扱えないと思い封印してました。 良いおじい様がいるようでこの剣に見合う良い男になりましたね。 ですので、大事に扱ってください。それと、異民族として捕らえられ縛られ弄られのプレイがお好みでしたら名前はそのままでも構いませんが…向こうの世界での名前を決めておいた方がよろしいでしょう。衣類などは与えますが路銀は与えません。 質問はございますか?」

 

長い説明をハキハキ言ってくれるが後半の様な特殊性癖持ちでない俺にとっては空耳だったのかな?

 

 

「なるほど…落ちる場所は決まっているか?」

 

「残念ですが、今回は落ちずにこの扉をくぐって貰うだけになりますね。そうすればどこかに出れます」

 

「……下手したら、そのままのたれ死ぬと?」

 

「上は最低限の物しか与える気はないようでして…こればかりは申し訳ない」

 

そう言って金髪の男は悔しそうに顔を歪ませた。

 

「いえ、ありがとうございます。えっと…」

 

「ドワーフと向こうでは呼ばれてます」

 

「え!?」

 

「その剣も貴方に託すために生まれてきたのかもしれません。銘はファルシオン。大切にして下さい」

 

「は、はい。 うわぁ!?」

 

「時間の様ですね。ご武運を」

 

その一言を聞き終えた俺はそのまま意識を闇の中へ放り投げた。

 

 

「う、うぅん……」

 

気が付けば俺はドワーフに渡された衣類着込み、ファルシオンが目の前に落ちていた。

 

「…此処はどこだ? とにかく歩かないと……!?」

 

ガサガサっと草木が動く音が近くから聞こえ俺は近くの木々に身を隠した。

 

「張世平殿、許昌までで護衛は本当によろしいので?」

 

「趙雲殿にも主を探す大事な目標がございます。私は許昌で商いを成功させるという目標と同じくらいにですね。」

 

「ふむ、そうか…!?」

 

「(!? 星!!!)」

 

星はこちらに向けて槍を構えた。前の俺なら悲鳴を上げていたが…ここで見つかれば恐らく不審者として切り捨て御免だろうな…頼む、見逃してくれ。

 

「おや、どうしたので?」

 

「……いえ、何者かの気配を感じたのですが。 どうやら私の勘違いの様ですな」

 

男に声を掛けられた星は再び街道を歩み始めた。

 

 

商隊が通り過ぎた後、周りに注意を払いながら今の状況を考える事にしよう。

まず、此処は許昌近くの街道である事、星が…いや、趙雲が放浪している事から黄巾の乱が起きる直前か公孫讃の元を離れた時期だと考えられる。許昌の統治者は解らないが…恐らく陳留は華琳が統治者で間違いないはずだ。

 

「幽州から来たとすれば…反対の道を進むと華北かな? なら許昌へ向かうか…」

 

焦っても仕方ない。例え会えたとしても顔も名前も覚えてない愚者の男を取り入れようとも思わないだろう。ましてや「天の御使い」という肩書すらない。

 

「放浪者…か。とにもかくにも、この世界の情報を仕入れないとな!!」

 

そう自分に言い聞かせ商隊が歩んだ道を一刀はなぞる様に歩み始める。

 

 

 

あとがき!!

 

このたびは閲覧ありがとうございます。普段は「御使いの転生~張任伝」を投稿している作者です。

本編の四章六話を先にご覧になった方はご存知ですがこれは昔の没作品なのです。最近短編のネタがそろそろ枯渇しそうなので皆さんに判断していただきたい事がある為、この作品を投稿させてもらいました。

 

この作品は友人宅で見せて貰った魏ルートのエンドを元にし、友人からキャラについてある程度教えて貰った物を自分なりに昇華させたものです。

在り来たりで、文章力がない時期(今もそうですが)の作品ですのでこのまま削除しようと思いました。

しかし、現状だと短編のネタ切れの恐れを感じ今回、投稿した物と前から投稿させてもらっている御使いの転生と同時進行ですべきかと悩んでます。よろしければ次のページに記載したアンケートにお答えいただけるとかなり嬉しいです。

 

 

アンケート

 

次の選択肢から一つ選んで頂き、この作品に希望番号をコメントして下さい。

 

 

1.現状維持で御使いの転生だけで良い。

 

2.今の状態にこの新シリーズを追加した状態で臨む

 

3.御使いの転生が終わったらこれを投稿する(保留案)

 

4.これは面白くなさそうだけど、新シリーズ追加は大歓迎!!

 

の四つの中から回答をお願いいたします。

 

期限は短いですが3月26日の午前0時時点までの回答を有効とさせていただきます。もし4の選択肢をした方でネタ・シリアスなど希望があれば書いていただいても構いません。

 

それではありがとうございました。

 


 
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