No.395345

【キルミーベイベー】てすとあかてんかえだまし

川木光孝さん

キルミーベイベーの二次創作

2012-03-20 21:48:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:954   閲覧ユーザー数:947

【勉強教えて】

 

やすな

「ねー、ソーニャちゃん、勉強教えてよ!」

 

ソーニャ

「なんでだ」

 

やすな

「テストで赤点とっちゃったの…」

 

ソーニャ

「めんどくさいから教えない」

 

やすな

「そんなぁー…

 ねぇ、勉強しようよー、ねぇねぇ」

 

ソーニャ

「あーもう! うるさい奴だ!」

 

やすな

「あ、もしかして勉強できなかったりする?

 だから私に勉強教えてくれないんだー。

 ソーニャちゃんって、お・ば・か?」

 

ソーニャ

「殺しの勉強なら教えてもいいぞ…?」

 

ソーニャの手は、やすなの首をぎりぎりと締め付ける。

 

やすな

「ソーニャちゃん、首しまってる! 首しまってるよぅ!!」

 

 

【わからない教科】

 

ソーニャ

「で? どのテストが赤点だったんだ?」

 

やすな

「国語と、数学と、理科と、社会と、英語」

 

ソーニャ

「全教科かよ! どんだけバカなんだよ!」

 

やすな

「全部じゃないよ!

 体育は入ってないよ!」

 

ソーニャ

「あっ、そう…」

 

ソーニャはあきれ果てた。

 

やすな

「あっ、あと美術も入ってないよ!」

 

ソーニャ

「…わかったわかった」

 

やすな

「音楽や家庭科も入ってないよ!」

 

ソーニャ

「しつこいっ!」

 

やすな

「ごぐっ!」

 

ソーニャは、やすなの頭をひっぱたいた。

 

 

【ソーニャの語学力】

 

やすな

「ひどいよぉ…何も殴ることないじゃん…

 じゃあ、国語から教えてよ」

 

ソーニャ

「…なんで外国人である私が、

 日本人であるお前に国語を教えなきゃならん。

 まあいいけど」

 

やすな

「そういえば、ソーニャちゃん外国人だったね!

 日本語うますぎて気づかなかったよ!」

 

ソーニャ

「ふっ…。何をいまさら。

 わたしは日本語どころか英語もドイツ語もロシア語も

 しゃべれるんだぞ。

 いろんな言葉がしゃべれないと、

 グローバルな仕事はできないからな。

 最近は中国語や中東の言語もマスターして

 仕事の手を広げてだな…」

 

やすな

「ねーねー、早く国語教えてよ!」

 

ソーニャ

「こいつ、聞いちゃいねぇ…」

 

 

【授業料?】

 

あぎり

「じゃじゃーん」

 

やすな

「あっ、あぎりさん!」

 

あぎり

「どうやらお困りのようですね~」

 

やすな

「テストで赤点とって困ってるの!

 あぎりさん、なんとかしてよ!」

 

ソーニャ

「お前…まさか、変な教材を売りにきたつもりじゃ

 ないだろうな…」

 

あぎり

「むー、失礼なー。

 そんなあやしい商売なんてしませんよー」

 

ソーニャ

「まるで説得力がない…」

 

あぎり

「私が変身の術を使って

 やすなさんに化けて、テストを受けるだけですよー」

 

ソーニャ

「替え玉受験じゃないか!

 ダメだろ、それ!」

 

あぎり

「1教科につき、1万円でどうでしょう?」

 

ソーニャ

「高っ!」

 

やすな

「えーっとね、じゃあ、国語、数学、英語、社会に理科!」

 

ソーニャ

「全教科かよ! カネなくなるぞ!」

 

あぎり

「ローン払いも受け付けてますよー」

 

ソーニャ

「ローン!?」

 

 

【オチ】

 

やすなたちのいる教室に、近づく人影。

その人影は教室の戸をがらりと開け、

 

没キャラ

「話は聞かせてもらった!

 ふっふっふ…わたしの手にかかれば、

 テストで満点は当たり前!

 さあ、わたしに勉強を手伝わせなさ…」

 

夕暮れの教室には、誰もいない。

みんな帰ったようだ。

 

没キャラ

「って誰もいねー!」

 

一方、学校の外では…

 

ソーニャ

「勉強教えてやるから、替え玉受験だけはやめろ」

 

やすな

「わーい!

 じゃあ国語から教えて!」

 

 

おわり


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択