No.393038

真・機動戦士ガンダムSEED 古の鉄の巨人に乗る介入者

崩壊の大地

2012-03-17 14:30:19 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3720   閲覧ユーザー数:3570

キョウスケサイド

 

「ラミアス大尉!」

 

とりあえずカミナ達はヒリュウ改に戻らせユニウスセブンで落ち合う事にとした

俺とキラ達はいつの間にか現れていたアークエンジェルに移動した

マリューが移動しろと言ったためアークエンジェルの右舷のハッチに

アルトとストライクを移動させた、そしたらナタルが銃を持った兵士を連れてやってきた

 

「ご無事でなによりでありました!」

「あなた達こそ、よくアークエンジェルを」

 

そして俺とキラが機体から降りると、マードック軍曹が声を上げた

 

「おいおい、ガキじゃあねーかよ、あんなガキとあいつがあれに乗ってたって言うのかよ?」

「ラミアス大尉、これはいったい?それにこの子供達は?」

 

ナタルはキラ達の方を見て言った

キラ達は俺の回りに居るがな

 

「見ての通り民間人よ」

「へえ、こいつは驚いたな」

 

奥から男の声がしある男が現れた

 

「私は地球軍第2宙域第5特務師団所属マリュー・ラミアス大尉です」

「同じく、ナタル・バジルール少尉であります」

「で、彼らは?」

 

ムウは自己紹介を終えると、俺達についてマリューに聞いた

 

「見ての通り民間人の少年達です

一人はなぜか工場区にいて私がGに乗せました、キラ=ヤマトといいます」

 

ムウは俺の方を向いて言った

 

「ふ〜ん・・・で、あの赤いMSから降りてきたのは?」

「名前はまだ聞いていませんが、Gがジンと戦闘中に現れ、ジンを圧倒し、先の戦闘では

シグーを相手にものともせずに、シグーを圧倒し損傷を与え、撤退させませた」

 

「ジ、ジンとシグーを圧倒した!?あの男が!?」

「へえ〜〜・・・」

 

ムウは話を聞き終えてこちらに歩いてきてキラと俺を見る

 

「な、なんです・・・?」

「君たち、コーディネーターだろ?」

「!!・・・はい・・・」

 

キラが答えると周りの兵士がキラに向けて銃を構えるが俺はキラの前に出る

 

「キョウさん?」

「任せろ・・・地球軍は民間人の何も抵抗していないコーディネーターにも銃を向けるのだな

ならば此方も手を取らせてもらうぞ」

 

キョウスケは袖からナイフを出すとそれを兵士の持っている銃の銃

口に投げ銃口を塞いだそこに居てみた者は驚愕した

 

「ここは中立国オーブのコロニーヘリオポリス

ここにコーディネーターがいて何がおかしい?」

「まあ・・・確かに・・・銃をおろせっていうか銃は撃てないか・・・」

 

ムウがそう言うと兵士は銃をおろした

 

「ついでに俺はコーディネーターではない、ナチュナルだ」

「おいおい・・・ホントかよ・・・」

「嘘をついても意味はない」

「じゃあ、貴方は何者なの?」

 

マリューさんが、尋ねる

 

「俺の名は、キョウスケ・ナンブ、ただのナチュナルでナンブ財団の創始者だ」

「ナ、ナンブ財団ってあのオーブの大財団の!!??」

 

ナンブ財団は名目上ではオーブに属している事になっているが

実際は完全にオーブから独立した存在でありその凄まじい影響力は

地球圏に存在する組織だけには至らずプラントにさえ、その影響力が及んでいると言われている

プラントには農業関連の技術提供をし、オーブでは発電施設のシステムを提供している

唯一連合をはじめ、軍事目的のやからには一切技術提供をしない財団である

平和的な利用以外では提供はしてくれない財団の創始者のポリシーが武力で来る敵は排除し

平和を愛するべしなのだ今まで地球軍が圧力をかけたがそれを跳ね除ける力がある財団

その創始者はとても若く僅か18で財団を設立しここまでのし上げたため

一部からは神と言われるほどその創始者の力が強大だと言われている

だが創始者は滅多な事では顔を出さない、幻の存在とされている

その本人が強大な力を持ったMSを操縦して自分達の目の前に居るというのが

信じられないのだろう、連合軍側からしたら不味いことである

これではますます技術を提供してくれと言い難くなってしまった

そしてこの後俺はマリューさんについてきて、と言われてアルトには絶対に触れるな

忠告しつつプロテクトとをかける、そして俺はムウさん達に連れられて艦長室にむかった

                   艦長室

「先ほどはすみませんでした」

 

艦長席に座りながら謝罪するマリュー

 

「謝るのなら俺ではなくキラ達に言ってあげてくれ

俺は気にしてない(だがこの事は財団に戻ったら審議する必要はあるな)」

 

表向きは気にしていない様な言い方をしているが内心ではいろいろと考えているキョウスケ

 

「そう言って貰えると助かります、それで申し訳ないのですが、お願いがあるんです」

「お願い?」

 

確実に面倒事だな

 

「実はこのアークエンジェルを月本部まで護衛してもらいたいのです」

「護衛?」

 

当たった・・・

 

「勿論報酬は、お支払います」

「・・・理由を聞いても?」

「この艦には現在機動兵器はストライクとフラガ大尉の損傷したメビウス・ゼロしかありません

このままでは月本部にたどり着くどころか脱出され出来ません」

「それで、ジンとあのクルーぜの乗ったシグーを圧倒したその腕を買って艦を守ってほしいんだ」

「つまり・・・この俺を傭兵として兵士として雇いたいと?」

「う〜ん・・・言い方を変えればそうなっちゃうかな?」

「断った場合は?」

 

キョウスケは目つきを鋭くしマリュー、ムウ、ナタルを睨む

 

「貴様のMSを渡してもらう」

 

軍人の鏡であるナタルが言う

 

「アホか貴様は・・・?アルトは完全登録制の機体俺以外の人間が使おうとすれば自ら自爆する」

「なに!?」 

「おいおい物騒な機体だな・・・」

 

物騒だと?敵に奪われるぐらいならだ

 

「その威力はヘリオポリス程度のコロニーを簡単に飲み込み跡形も残さんな」

 

「「「・・・」」」

 

3人はその事を聞いて完全に口を閉じる

 

「だがこの船にはキラ達がいるから引き受けるが連合のパイロットにはならん

俺には守るべき家族と財団がある、それとアルトの整備は俺の確認をとり

俺の立会いのもとで行う事、そしてアルトに細工、またはデータを取ろうとした場合

俺はキラ達を連れアークエンジェルを破壊し財団に向かう

この護衛が終わり次第俺はすぐさま財団に帰還する

そして俺には命令拒否権を持たせろ、それが条件だ」

「そんな事認めると思っているのか!?」

 

 

ナタルが反論する、まあ当たり前だ

 

「まあそうだな、だが俺の財団の力を甘く見るな

なんなら俺はユニウスセブンデ合流予定の財団の戦艦で勝手に帰るぞ」

 

「・・・分かりました条件を飲みましょう」

「ラミアス大尉!!」

 

ナタルはマリューに意見する

 

「今は非常時よ、ここから脱出するにしろ彼の力は必要よ」

「ですが・・・解りました・・・」

 

ついにナタルが折れた

 

「俺はアルトのところに居る、何かあれば呼べ」

 

そういって俺は艦長室を出て格納庫に向かった

 

キョウサイドアウト

 

キラサイド

 

「キョウさんどうなっちゃうんだろう・・・」

 

僕達が一番心配していることをミリアリアが口に出した

 

「戦闘になったらやっぱり出るのかな?」

「キョウさん大丈夫じゃない?キョウさんナンブ財団の人だし」

「カズイ!」

 

サイがカズィを咎める、僕だって心配だ

そりゃキョウさんがナンブ財団の創始者だって聞いた時は凄い驚いたけど

そんなのは関係ない

 

「あれだけ強くても心配だよな・・・俺達の安全のために戦ってくれてんだよなたぶん

・・・それに相手が一機だけとは限らない訳だし・・・今までは一機だったけど数でこられたら・・・」

 

僕は頭が真っ白になってしまった、キョウさんの戦闘は2回見たけど

2回とも相手は1機だけだった、

キョウさんは敵を圧倒していたけど、もしも沢山の敵で取り囲まれたりしたら

・・・・・・・・・・・・そう思った瞬間、僕は酷い絶望感に似た物を感じた

僕はキョウさんに僕達のために死んでほしくない!

僕は走り出した、サイたちに止められそうになったが、振り切って僕は格納庫に向かった

 

格納庫

 

キョウスケはアルトに乗り込み腕を組み目を閉じている

これからの戦いについて考えている

アークエンジェルの護衛に着くという事はXナンバーを相手にしなければならない

アルトの武装はビームライフル以外の武装は全て実体弾

破壊力絶大なリボルビング・バンカーも効かない可能性がある

PS装甲を破るには斬艦刀の両刃であれば出来る可能性はある

後はオルゴンクラウドを武器に纏わせ攻撃するぐらいだろう

螺旋力を利用しても良いかもしれないが・・・そうするとバンカーがドリルになってしまう

そうすると色々と困るので螺旋力は攻撃関係には回さずに動力系統に回している

ビー!!ビー!!警報音が鳴り響く・・・来たか・・・

目を開きアルトを起動させる

アルトはアークエンジェルのカタパルトを使えないので歩かせ発進する

アルトのスラスターを展開し噴出口からは赤い粒子が流れだし機体が吹き上がり

ヘリオポリスの中を飛翔する

アルトに搭載されているGNドライヴは調整が施されおり粒子の色は緑から赤に変更されている

アルトを進めていると敵機ジンが見えてきた

しかも搭載装備は要塞攻略戦で使われるD装備だ

斬艦刀を抜き放ちジンの腕部を斬る

だがジンは大型ミサイルを撃ってくるそれを一刀両断する

それでもアルトに向かってきたがチェーンガンを連射し脚部と頭部を破壊し

戦闘不能にし撤退させ次は特化重粒子砲を持ったミゲル機に向かった

貰ったぁあ!!!」

 

重粒子砲から光が放たれアルトに向かうがIフィールドにあたり四散する

ジンが驚き動きが止まった所で斬艦刀の柄でコクピットを殴る

するとジンの動きが動きが止まりミゲルは気絶したようで俺はジンを担ぎ

アークエンジェルに向かいカタパルトでジンを下ろす

 

「マードック軍曹!手土産持って来たぞ」

「おお〜!ジンじゃあね〜か!」

「コクピットを思いっきり殴ったからパイロットは気絶してるだろう、俺は行くぞ」

 

俺は再びジンに向かった、そうすると、

 

「キョウさん!」

「キラ!?なぜ!?」

「キョウさんだけ戦ってるのに僕だけ呑気に休んでられませんよ!!」

「・・・・・・馬鹿が・・・・・・キラ・・・」

「はい?」

「蹴散らすぞ!」

「は、はい!!」

 

俺とキラは連携攻撃を始めた

キラがビームブーメランで牽制し俺がバンカーで頭部を破壊し

戻ってきたブーメランで脚部を破壊しキラがシュベルトゲベールで腕部を破壊しジンを戦闘不能にする

 

「やりましたね!キョウさん!」

「ああ、このまま・・・?」

「キョウさんどうしました?」

 

残りはイージスのみだがコロニーの様子がおかしい・・・まずい!

コロニーの内壁が壊れ始めた!

 

 

「キラ!急いでアークエンジェルの戻るぞ!」

「え?」

「キィィィィィラァァァァーーー!」

「「え???」」

 

とつぜんイージスか突撃してきた

斬艦刀を両刃にしバットの様に構える

 

「邪魔だぁあ!!!」

 

グワンキャァァン!!!

斬艦刀とイージスがぶつかり合り途轍もない音を立てイージスはボールの様に打たれた

コロニーの壁を突き破り宇宙に吹っ飛んで文字通り見た目どおり星になった

 

「ナイスバッティングですねキョウさん」

「ああありがとう・・・」

 

そしてヘリオポリスが壊れた

 

「「あ」」

 

コロニーが壊れて宇宙と隔てる壁がなくなり乱気流が発生し

俺とキラは暗黒の虚無の宇宙に引きずりこまれた


 
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