No.350916

真・小姫†無双 #44

一郎太さん

あと2回………だといいなぁ。
最後に質問あるから答えてくれると嬉しいです。
どぞ。

2011-12-22 18:55:13 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:6830   閲覧ユーザー数:5044

 

 

 

 

【CAUTION!】

 

 

この作品を読むかどうかは自己責任です。

 

気分を害しようと、それは自己責任です。

 

お金がないのも自己責任です。

 

彼女がいないのも自己責任です。

 

それでもいいという方は、

 

『( ^ω^)』

 

ムカつく顔でコメントしてください。

 

ただし色々と否定的な※はなし。

 

作者の心が痛むから。

 

ではまた後書きにて。

 

 

 

 

 

 

 

#44

 

 

「やっぱ、曹操の城は設備も違うな」

「ん…ふかふか………」

 

朝焼けが部屋に差しこむなか、俺と恋はゆったりと布団に(くる)まる。客室という事もあってか、寝台は堅すぎず、布団も寝心地がよかった。

 

「おにぃも、あったか…」

「よーしよしよし、頭を撫でてやろう」

「………(和んでいる)」

 

前回の終盤に起きた事は忘れ、俺は布団のなかで恋といちゃこらしていた。と、その時。

 

「凪たちは警備隊と共に街を探索しなさい!」

「はっ!」

 

部屋の外から慌ただしい声が聞こえてくる。

 

「春蘭様は騎馬隊を率いて街の周辺をお願いします」

「応、任せろ!」

 

最初の声は、確か猫耳フードだったか。次いで鼻血眼鏡の指示する声。だが、少し足りない。

 

「もう1人の軍師の声が聞こえないな」

「ここにいますよー」

 

俺の呟きに応えたのは、恋ではなく布団の中の影。

 

「………なぜ、此処にいる?」

「何やら暖かそうな匂いに惹かれましてー」

 

布団を捲れば、三軍師の1人、人形幼女が寝ぼけ眼でそこにいた。

 

「他の奴らに知らせなくていいのか?」

「これからするところなのでー」

 

とりあえず、余っていた縄で縛り上げておいた。

 

 

 

 

 

 

縛った少女に念のため猿轡を噛ませてから、恋に向き直る。

 

「それじゃ、早速始めるか」

「ん…」

 

俺の言葉に、恋はガサゴソと荷物を漁り、それを取り出す。

 

「まずは…蝋燭とムチ、どっち……?」

 

違ぇよ!?

 

「冗談……」

 

恋たんは今日も平常運転です。

 

   *

 

人形少女の言葉通り、俺達が牢を抜け出したのはとうに知られているのだろう。軍師たちの指示によって武将は城外の探索へと向かっているのか、まったく見当たらなかった。

 

「それじゃ、行くか」

「………道、わかる?」

 

2回ほど訪れているからな。

 

「ん…れっつご……」

 

だからどこからそんな言葉を……って、空の書いたアレか。

 

目指すは城の最上階だ。

 

 

 

 

 

 

「お邪魔しまーす!」

「………ちわ」

 

俺は躊躇いもなくその扉を開く。部屋の中央奥に置かれた執務机で顔を上げるのは、この城の主である少女だ。

 

「………やはり来たわね」

「おい…バレてるぞ……」

 

それは俺の真似か、恋。

 

「読んでたのか?」

「まぁね」

 

俺の問いに、少女―――双頭(ついん)螺旋(どりる)は事もなげに薄く笑う。

 

「だったら何故武将を城から外に出した」

「決まってるじゃない――――――」

 

言うが早いか曹操は立ち上がり、

 

「――――――外に出してなどいないからよ」

 

窓際の紐に手をかけた。

 

 

 

 

 

 

   *

 

「華琳様っ!」

 

バタンという大きな音と共に、執務室の扉が開かれる。

 

「………あれ?」

 

開いたのは、曹武の大剣・夏候惇だった。だが、彼女は首を捻る。

 

「突出するなと言ったろうが、姉者」

「あ、秋蘭」

 

次いで扉から顔を覗かせたのは、彼女の妹である夏侯淵。しかし、彼女もまた動きを止める。その彼女のあとに、さらに他の武将たちも遅れてやって来た。

 

「………気のせいだったのか?」

 

夏候惇が呟くが、妹ははっきりと首を横に振る。

 

「そんな訳はないだろう。華琳様が虚報を発するはずがない」

「じゃぁ…」

「おそらく北郷に連れ去られてしまったのだろう。事は一刻を争う。凪たちは城の周辺を、姉者と私は場内を捜索するぞ」

 

主がいない今、臨時の指揮官となった夏侯淵の言葉に、それぞれは駆け出した。

 

 

 

 

 

 

「むぅぅぅうううううぅぅぅっ!」

 

薄暗い空間に、呻き声が響く。だが、手で口元を抑えられている為、それが床下の部屋に届くはずもない。

 

「灯台下暗し……いや、この場合は………なんて言うんだ?」

「………天井裏暗し?」

「まんまだな」

 

恋のボケに軽くツッコミを返しつつ、室内の気配が消えた事を確認すると、俺は天井から飛び降りた。片腕に曹操を抱えて。

 

「恋、布と縄を用意だ」

「ん…」

 

先程の人形少女で手慣れたのだろう。恋はあっという間に曹操の口に猿轡を噛ませ、縄で縛り上げる。

 

「なかなか壮観な眺めだが……個人的に亀甲縛りってあんま好きじゃないんだよね」

「……その道は、奥が深い………と思う」

 

俺の言葉通り、曹操は縛られ、口は塞がれたまま椅子に座らされていた。

 

「さて、曹操よ」

「……」

 

抵抗も意味がないと察したのだろうか。暴れる事もなく、ただ無言で俺を睨みつける。さっさと殺せとでも思っているのかね。

 

「俺が此処に来たのは、別にお前を殺す為じゃない」

「……?」

 

そのまま視線で疑問を呈する。そのキョトンとした表情に、少しだけ反応した。

 

「どことは言わないがな……」

「俺の真似はやめろと言うに………まぁいい。恋、曹操を脱がせろ」

「っ!?」

 

何をされるのか想像したのだろう。先ほどとは打って変わってその瞳に驚きと軽蔑の色が浮かぶ。だが、そんな事は気にも留めず、恋は服に手を掛け――――――

 

「………脱がせられない」

「そうだな」

 

――――――亀の甲羅のような縄に、戸惑いを見せた。

 

 

 

 

 

 

曹操を後ろ手に縛り直し、念の為にと両足も縛っておく。服は肌蹴させられ、上下の下着のみがその身体の一部を隠していた。

 

「さて、俺がこれから何をすると思う?」

「………」

 

相変わらずの敵意。だが、それがいい。その差が大きい程、喜びも大きくなるはずだ。だが、まずは意図を説明しようか。

 

「お前を殺す為に来たわけじゃないという事は伝えたな」

「………」

「その逆だ。俺は、お前達と同盟を組みに来た」

 

縛っている相手に向かって言う言葉じゃないがな。

 

「さて、古来より同盟を組む際には、同盟相手に贈り物をするという習慣がある。まずは、俺もそれに則ろうか」

 

そう告げて、俺は曹操の()()のホックに手を回し、それを外した。

 

「っ!?」

「なかなかの普乳だなんでもありません」

 

殺気が部屋を満たしたので、謝っておく。

 

「安心しろ。反董卓連合の時にも告げたと思うが、俺は()()()()だ。お前に手を出すつもりはない」

 

ならばどうして。そう問う少女に、俺は続ける。

 

「言っただろう?俺はお前と同盟を組みに来た。その為に贈り物も用意してあると………恋、アレを」

「ん……」

 

恋は荷物をまさぐると、2つの同形の物体を取り出した。

 

 

 

 

 

 

白い布で覆われたそれはラグビーボールを薄くし、縮めたような形をしている。

 

「さて、これが何だか分かるか?」

「………?」

 

彼女の目前で軽く揺らせば、ほんのかすかに、シャラシャラと何かが擦れる音が聞こえる。

 

「コイツの正体をバラす前に、軽く説明しておこう。外周部分は竹ひごを火の熱で曲げて、形状を固定してある。外布の内側には綿や布を詰めて肌触りをよくし、中央には米の(もみ)(がら)を詰め、型崩れが起きないようにしているんだ」

「………………?」

 

言葉の意味自体は理解できるだろうが、その用途自体は気づかないみたいだな。

 

「さて、こいつをこうしてやろう」

 

俺は垂れ下がったままの()()を手にとり、その内側に鋏を入れた。反対側も同様に切れ込みを入れ、その中に用意したブツを挿入して位置を調節する。

 

「じゃ、戻すぞ」

「んっ…」

 

()()を付け直してやれば、細い声が漏れたが、まぁ、気にしても仕方がない。先端に手が当たっただけだ。

 

「恋、姿見をこっちに」

「りょーかい…」

 

恋の移動させた姿見を、縛られたままの曹操の前に置いてやる。いま、彼女の瞳には、下着姿の自分が映っている筈だ。

 

「感想は………聞くまでもないみたいだな」

 

縛られ、口を封じられているというのに、瞳をキラキラと輝かせる少女が、そこにいた。

 

 

 

 

 

 

数日後。

 

「ただいまー」

「……帰った」

 

俺と恋は南陽へと戻ってきた。そのまま中庭へと向かえば、霞と愛紗、そして亞莎が飲茶をしているところだった。

 

「おー、一刀やん。曹操んトコ行ってたんやって?」

 

真っ先に霞が、徳利を掲げて迎えてくれる。

 

「あぁ、同盟を結びにな」

「あの……それで、どうだったのですか?」

「バッチリ結んできた。華琳……曹操なんて大喜びだったぞ」

「えっ!あの曹操がですか!?」

 

亞莎の問いに答えれば、愛紗が反応する。まぁ、連合の時の曹操を知ってればそういう意見も出るかもな。

 

「でも、そうなりますと、残す勢力もあと1つですね」

 

しばしの報告ののち、亞莎が真面目な顔で口を開く。

 

「北は曹操、東が雪蓮様、西の益州も同盟を結んだと先日の報告にありました。となると、あとは涼州連合という事になります」

「そうか。だったら攻略法を考えないとな」

 

とはいえ、知り合いもいないんだよなー。涼州出身の月たちに行ってもらうか?

どうやって事を進めるか考えていると、霞が空になった徳利の口元を舌先で舐めながら告げた。

 

「あぁ、涼州なら大丈夫やと思うで」

「「「?」」」

「馬騰は漢の忠臣って有名やからな。空に一筆書いてもらえば十分やろ」

 

そういう事となった。

 

「……次回、真・小姫†無双…最終回………『おにぃの膝は誰のもの?』を、お送りします」

 

恋たん、嘘予告はやめなさい。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「さぁ、今日も政務を始めるわよ!」

 

執務室に元気のよい声が響く。それを合図として、軍師や文官は自分の仕事に取り掛かった。

 

「………最近、華琳様の機嫌がいいんだけど、何か心当たりある?」

「どう考えても、アレでしょうね……」

 

荀彧が曹操の目を盗んで、隣で竹簡に筆を動かす郭嘉に問う。

 

「やっぱり、アレよね…」

「えぇ……」

 

そうして、2人並んで主の方を向く。正確には、その胸に視線を送る。

 

「―――♪」

 

鼻歌混じりに筆を走らせる華琳の胸は、明らかに大きく見えた。

 

 

 

 

 

 

おまけのおまけ

 

 

「稟ちゃんも桂花ちゃんも華琳様を見過ぎです。ちゃんと仕事に集中しないと怒られちゃいますよー?」

「「………………」」

 

そう言う程立の胸も、起伏が目立っていた。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

いくらPADがあっても、閨でにゃんにゃんする時はバレるんじゃないの?

的な※は禁止な。

華琳たまが幸せだからいいんだよぅ。

 

という訳で、#44でした。

やっぱり次回で終われそうです。

 

で、質問なんですが。

 

長編が一応の終わりを見せたという事で、何か企画でもやった方がいいんだろうか?

 

んな事どうでもいいから恋共書け、という方は腹筋を。

何か思いついた方は、コメントにて。

 

ではまた次回お会いしましょう。

 

バイバイ。

 

 

 


 
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