No.349767

一刀の晋王転生録 第一章十九話

k3さん

十九話を投稿します。
ついに兵力を互角にした討伐軍。
そして・・・

2011-12-19 23:21:07 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:7983   閲覧ユーザー数:6637

姓:司馬 名:昭  性別:男

 

字:子上

 

真名:一刀(カズト)

 

北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

姓:司馬 名:懿  性別:女

 

字:仲達 

 

真名:理鎖(リサ)

 

一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

姓:司馬 名:師  性別:女

 

字:子元

 

真名:瑠理(ルリ)

 

母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

姓:張  名:春華 性別:男

 

真名:解刀(カイト)

 

一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

姓:王  名:元姫 性別:女

 

真名:美華(ミカ)

 

一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

姓:鄧  名:艾  性別:女

 

字:士載

 

真名:江里香(エリカ)

 

後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

姓:賈  名:充  性別:女

 

字:公閭

 

真名:闇那(アンナ)

 

司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

姓:王  名:濬  性別:女

 

字:士治

 

真名:澪羅(レイラ)

後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 第19話

    「黄巾の乱 殲滅戦 後編」

 

時は開戦前の作戦会議に戻る。

 

「こうすると効果的・・・」

 

瑠理はそう言い、闇那が偵察してそれを基に江里香が作った地図の兵糧庫を示すところを指し、

 

「まず兵糧庫を制圧し燃やさずにそのままにする。そうすれば黄巾党は兵糧庫を取り戻そうとするはず・・・突撃した部隊

 

 をある程度組み込んででも、そして罠だと分かっていても・・」

 

一刀と軍師達はハっとした。

 

「それは・・・盲点だったな・・・」

 

そう、兵糧庫は制圧したらその後すぐに燃やす、というのが基本なのである。

 

燃やすことで士気を下げ、さらには戦を成り立たなくするという狙いも含まれている。

 

燃やさないと兵糧を取り戻す機を与え、下げた士気も戻りかねなく、戦を続けられることも可能にしてしまう。

 

瑠理はそれを逆用しようと言ったのである。

 

逆に燃やさないことで敵の動きを兵糧を取り戻すことを優先させるのである。

 

それも出来るだけ早く取り戻すため大軍で、

 

「でも確かにそれなら・・・」

 

そしてそれは、

 

「敵はほぼ一定の動きになるかもしれん。」

 

兵糧庫を取り戻す動きに限定させるということであり、

 

「それなら罠も仕掛けやすいです。」

 

どこに向かうかを限定させればどの道に進軍するかが読みやすいということであり、

 

「ええ、行けるかもしれない。」

 

敵の動きを限定させたのと等しいものだった。

 

そしてどこに兵を潜伏させるか、などで軍師達は話し合う。

 

そして最終的には兵糧を燃やす時期などを決定した後、まとめるように瑠理が、

 

「それぞれのやり方でまず兵糧庫に到達するまでに奇襲などでできるだけ敵兵を減らすこと、敵兵全てを兵糧庫に

 

 入れるぐらいになるまで。そして全ての敵兵を兵糧庫に入れた後・・・」

 

兵糧庫もろとも燃やす。

瑠理は狙いどうりに事が進んでいることを確認していた。

 

敵の士気は大幅下がり、浮き足立っている。

 

敵は次々と討ち取られていた。

 

そんな様子を見ていたところに、

 

「伝令!、こちらの兵糧庫が狙われているとのこと!」

 

「・・・浅はかな・・・」

 

それぐらいは予想の範疇だと、

 

瑠理はそうつぶやいた後、

 

「兵糧庫の防衛には我らが行く、一刀達には敵の殲滅に専念させる。」

 

司馬師本隊は兵糧庫の防衛に向かった。

「ちぃ、見た感じやっぱりあんまり無さそうだな・・・」

 

わかっていたことだがっと兵糧庫を襲撃しようとしている黄巾党の一人がつぶやく。

 

最初は討伐軍の方が圧倒的に少ない以上は当然である。

 

「だが無いよりはましってな!」

 

そういったあと討伐軍の兵糧庫を襲撃する。

 

だが・・・

 

「何だと!?」

 

司馬師率いる軍団が現れ強襲されてしまった。

 

「く、くそ!」

 

必死に応戦したがやはり追い詰められ行く。

 

「てめぇが指揮官か!殺らせてもらうぜ!」

 

黄巾党の一人が瑠理を攻撃する。

 

「ふ!」

 

逆に倒されてしまう。

 

「一刀達ほどじゃないけど・・・私もある程度はできる。」

 

瑠理を中心とした部隊の攻撃についには完全に追い詰められてしまう。

 

恐怖で震え上がった黄巾党達は、

 

「ひぃ、お、俺達はただ生きたいだけなんだぁー!」

 

「そ、そうだ!、た、たのむ見逃してくれー!」

 

「何でもするからよ!」

 

「そ、そうだ!なんならあの三人を騙してこっちに連れてくっからよー!」

 

「そ、それなら良いだろ?、な?、な?」

 

と命乞いをした。

 

瑠理は呆れと嫌悪を隠さず命乞いをした黄巾党達にこう言った。

 

「戦には五つの要点がある。」

 

それは母、理鎖の言葉である。

 

「戦意があるときに闘い、戦えなければ守り、守れなければ逃げる。あとは降るか死ぬか・・・」

 

そして瑠理は黄巾党を睨み付け、

 

「貴様らは降ろうともせず、主ともいえる人物達を差し出そうとした・・・もはや・・・死、あるのみ・・・」

 

そして、瑠理は命乞いをした黄巾党を全て排除した。

もはや決着が付いていた。

 

一刀は敵の本陣とは別の場所にいた。

 

(姉上がいうには逃げるなら此処を通るだろうって事だけど・・・)

 

一刀は張角、張宝、張梁の三人が逃走した場合に備えていた。

 

(まぁ、討ち死にしている可能性もある訳だが・・・ん!?)

 

その時此方に走ってくる三人組が見えてきた。

 

(あれは・・・女の子!?、あの三人が張角、張宝、張梁・・・なのか?)

 

疑問に思いながら一刀は三人の前に立ち、

 

「残念だけど、此処は通すことはできない。」

 

「「「!!!」」」

 

三人は驚いて立ち止まる。

 

「君達が張角、張宝、張梁・・・だね。」

 

「ち、違うよー」

 

「ひ、人違いじゃない。」

 

二人は違うといったがもう一人が、

 

「あなたは誰なんですか?」

 

一刀について聞いてきた。

 

「俺の名は司馬昭、司馬子上だ。」

 

「「「!!!!!」」」

 

司馬一族の一人、司馬昭、

 

彼女達は彼の噂を聞いていた。

 

武勇、智謀、どちらにも優れた有能な将であるということを、

 

「もう一度聞く、君達が張角、張宝、張梁の三人だな。」

 

「・・・はい・・・」

 

「れ、人和ちゃん?」

 

「ちょ!?人和!?」

 

張梁は白状した。

 

「もう逃げることはできないわ・・・」

 

「そ、そんなぁ。」

 

「ちぃ達、死んじゃうの・・・」

 

張角、張宝ももはや逃げられないと分かり、泣きそうになっていた。

 

「・・・詳しいことは歩きながら聞こうか・・・」

一刀は張三姉妹から聞いていた。

 

自分達はもともとはただの旅芸人だったと言うこと。

 

自分達の歌を大陸一にしたかったこと。

 

ある物を手にいれたのをきっかけに人が大量に集まったこと。

 

大陸の一番になりたいと言ったことが黄巾の乱に発展したこと。

 

「君達は歌を大陸一にしたいと言ったつもりだったけど天下統一と勘違いされてしまっただって!?」

 

「・・・うん・・・」

 

張角はうなづいた。

 

一刀は頭を抱えた。

 

(つまりこの三人に反乱の意思は無く、周りが暴走したってことかよ・・・)

 

「それは・・・なんといったらいいんだ?」

 

「ちぃ達に言われても・・・」

 

「・・・だよなぁ・・・」

 

いくら彼女達の言葉が原因だとしても、

 

(勘違いされて結果これはなぁ・・・甘い考えだと分かっても助けたいな・・・)

 

一刀はそう決意したあと、

 

「・・・一応姉上に君達を助けられないか言ってみるよ。」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

三人は少し顔が明るくなった。

 

「助けられるかはまだ分からないぞ、姉上だけじゃなく母上、父上にも言わなくちゃいけないし。」

 

「そ、そうかぁ・・・」

 

また少し心が暗くなったが先ほどよりはましだった。

 

「そういえばある物を手に入れたから人を集められたっていったけど、それってなんだ。」

 

「それは私達を応援してるって人からもらったのだけど。」

 

次の言葉に一刀に衝撃が走った。

 

「太平要術の書っていうんです。」

 

「な、何だって!?、それは本当か!?」

 

「う、うんそうだけど。」

 

「どうしたの一体!?」

 

一刀は大声をあげ、三人は驚いた。

 

「あの本は・・・母上が漢室内で厳重に保管、封印していたはずのものだ!」

     あとがき

 

ついに三人と出会った一刀。

 

そして判明した太平要術の書の存在。

 

はたして・・・

 

三人の存在に対してはたして美華は?

 

次回どうなることに?


 
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