No.344994

真・小姫†無双 #37

一郎太さん

という訳で前々回の伏線回収。
ポールダンスに挑戦した日に黒人と喧嘩したのはいい思い出。
どぞ。

2011-12-08 23:43:25 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:7173   閲覧ユーザー数:4955

 

 

 

【CAUTION!】

 

 

この作品を読むかどうかは自己責任です。

 

気分を害しようと、それは自己責任です。

 

お金がないのも自己責任です。

 

彼女がいないのも自己責任です。

 

それでもいいという方は、

 

『( ´⊿`)y-~~』

 

と一服してからコメントしてください。

 

ただし色々と否定的な※はなし。

 

作者の心が痛むから。

 

ではまた後書きにて。

 

 

 

 

 

 

 

#37

 

 

豪奢な建物の奥深く、一人の少女が膝を抱えていた。空間は薄暗く、彼女の顔を窺い知る事は出来ない。だが、それでも彼女がどのような表情でいるのかは想像に難くない。

 

「う、うぅ……私が何したって言うのぉ………」

 

肩は小刻みに震え、弱々しい声で嘆いている。

 

「ご飯食べてお酒飲んでただけじゃない……それがなんで捕まらなくちゃいけないのよぅ………うぅぅ」

「そりゃ、金もないくせに飲み食いしたからな」

 

突如かかる声に顔を上げれば、兵装を纏った男が立っていた。

 

「なんですかぁ………。一緒に食べてたお友達がいるって言ってるのに、無視して捕まえたのはそっちじゃないですかぁ………助けてぇぇええ!私の処女が奪われるぅぅぅううっっ!!」

「無駄にデカい乳になど興味はない。それより、面会だ」

 

面会という言葉に、少女の顔はぱぁっと明るくなる

 

「星ちゃん、来てくれたんだ!よかったぁ…やっと出られるよぅ………」

 

少女は立ち上がり、伸びをする。背骨がパキパキと小気味よく鳴った。

 

「残念ながらお前の言う趙子龍という女ではない。別の御方だ」

「別の?」

「あぁ。とりあえず、鍵を開ける。下手な真似はするなよ。斬るぞ」

「………わかってるもん」

 

看守の指示にぷぅと頬を膨らませながらも、彼女は大人しくその言葉に従った。

 

 

 

 

 

 

牢屋から出された少女は別の部屋へと通された。後ろ手に縄で縛られている。来訪者を待つ間、少女は考える。その相手は、彼女が共に旅をしてきた友ではないという。では、いったい誰が会いに来たというのだろうか。

 

「どうぞ」

 

下を向いて待つ事数分。兵士の声に、少女ははっと顔を上げる。直後、その瞳を見開いた。

 

「あ…北郷さん……」

「久しぶりだな、劉備」

 

現れたのは、一刀だった。軽く挨拶をすると彼女―――劉備の対面の椅子を動かし、腰を下ろした。

 

「お久しぶりです…」

「あぁ。再会を懐かしむのもいいが、その前にするべき事がある。分かってるな?」

「………はぃ」

 

自身の犯した罪の事だろう。劉備はそう確信し、ゆっくりと頷いた。

 

「無銭飲食や食い逃げの類の罪には、通常鞭打ちの刑が科される」

「………」

「知人という理由で、その罪科を軽減させる訳にもいかない。かつて義勇軍の長だったお前なら、それがわかるな?」

「………はい」

 

二度目の首肯に一刀は頷き返すと、言葉を続ける。

 

「という訳で、罰を与える。立て」

 

厳かな口調に、劉備は有無を言わずに立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

「――――――どこに行くんですか?」

「ついてくれば分かる」

 

てっきり罰を与えられると思って緊張していた劉備は、思い切り肩透かしを喰らっていた。

 

「でも、罰を与えるんじゃ…」

「あぁ、罰だ」

 

手首を縛っていた縄は解かれ、今は一刀の後について歩いている。勿論、彼女が彼に刃向えるわけもなく、ただ言われた通りにその背を追った。

捕まるその時までいた街の通りは月明かり以外に照らすものはなく、一度裏路地に入れば抜け出られないような恐怖を感じさせる。先の言葉きり口を閉じ、無言で歩く一刀の背にも同様に恐怖を感じながらも逆らう事はせず、ただ脚を歩かせる。

 

「――――――此処だ」

 

どれだけ歩いただろうか。大通りを抜け、角を曲がり、街の反対側の薄暗い裏路地のとある建物に、一刀と劉備は立っていた。

 

「あの……此処は?」

「入れば分かる」

 

問いに答える事はせず、一刀が扉をノックすると、中から露出の多い革製の衣装をまとった男が出てきた。男は2人の顔を確かめる事もせずに、まずは後ろ手に扉を閉める。

 

「あぁ、アンタか。今日は董の嬢ちゃんはいないんだな」

「あぁ。少し用事があってな。だが、いくら顔見知りとはいえ、アレをやる前に会話を始めるのはよろしくないな」

男は来訪者を一刀と認めると、爽やかな笑顔で話しかけてくる。一刀の注意に苦笑しつつも、彼は再び口を開いた。

「そうだったな、悪い………合言葉を言え」

「『山』」

「『川』」

「『豊』」

「いいだろう、入れ………アンタも相変わらず厳しいな。」

「駄目だ。理由は前にも言っただろう?」

「分かってるさ。おっと、こんな所で立ち話もなんだ。入りな。平日だからそんなに客はいない。ゆっくり出来るぞ」

そう告げると、男は一刀と劉備を中に通した。

 

 

 

 

 

 

「―――っ!?」

 

劉備が息を呑む。無理もない。ここは彼女からすればまさに異世界。

砂時計の要領で金属の粉が注がれる燭台は色とりどりの灯りを呈し、楽団は低音とリズムを重視した演奏で場を盛り上げている。場内のいたる所で男たちが酒を飲んだり踊ったりしていた。一段高い舞台の上には、2人の筋肉 漢女(おとめ)の身体をくねらせながら音楽に合わせて踊り。

 

「来い」

 

固まる劉備の手を引き、一刀は奥へと進む。初めて見る情景に恐怖と不安を感じながらも、劉備は引かれるままに店内を進む。途中すれ違うは、数組の男たち。入り口の男の通り受け取るならば、今日は客入りが少ないということだが、十分繁盛しているように見えた。

 

「座れ」

「え?は、はい……」

 

言われるがままに腰を下ろし、劉備は驚く。薄暗い所為でよく見えてはいなかったが、自分の座っている場所が、革張りの椅子だと気付いたのだ。革の下には綿か何かを詰めているのだろうか。腰掛けにも背もたれにも触れて固さはなく、このまま眠る事すら出来そうだ。

 

「いらっしゃい、北郷さん。今日もいつもので?」

「あぁ。それと彼女には強くない甘酒(カクテル)を。それと、何か適当に摘まむものもくれ」

「りょーかい。すぐ持ってくるよ」

 

店員(ボーイ)は注文を受け取ると、そのまま仕事に戻る。

 

「あの、北郷さん…」

「なんだ」

「かくてる、って何ですか?」

「飲めばわかる」

「………それって、毒とか入ってない…ですよね?」

「お前は俺をなんだと思ってるんだ………いいだろう。最初に俺が毒見してやる」

「え、いや、そんなつもりじゃ―――」

「お待たせしました。北郷さん、今日は奥の部屋をお使いで?」

 

胸の前で両手をぶんぶん振る劉備の言葉を遮り、店員(ボーイ)は2人の前に飲み物を置く。一刀には徳利とお猪口、劉備には青硝子(ガラス)の器。上から覗き込めば、赤味がかった橙色の液体が鈍い光を反射していた。

 

「いや、今日はそういう用事じゃない」

「あぁ、そういや今日は店長と管理者(マネージャー)がいるな。でも毎回大変なんだぜ?以前、張の姉さんを連れてきて、奥の部屋で事を始めた時には、店内〇〇ぱーりぃだったんだからな」

 

かつての光景を思い出し、店員(ボーイ)はやれやれと苦笑しながら首を振る。『張』って霞と七乃のどっちだったか。一刀はそんな事を考えながら、乾杯をする事なく酒を口に運んだ。

 

「そういうお前だって参加してたじゃねーか。こっちの相方は失神してたから見せなくて済んだが、俺にとっちゃキツ過ぎるんだよ」

「北郷さんは()()()だからな。そりゃクるものもあるかもしれない」

 

違いないと笑いながら、男は仕事に戻った。

 

 

 

 

 

 

「あの、北郷さん……このお店って、いったい何のお店なんですか?」

「それは追々だな」

「はぁ……?って、美味しいっ!」

 

一刀がひと口飲んで示した甘酒(カクテル)を口に運びながら問う劉備だったが、その味に驚きを示す。

 

「それは酒を蜜柑の果汁で割り、蜂蜜を加えたものだ。飲みやすいだろう。酒の弱い奴にはちょうどいい………もっとも、此処の『一般的な』客はこんな甘いものは呑まないがな」

「そうなんですか?でも、飲みやすーい」

「そうやってパカパカ空けて、気づけば泥酔ってのがクズ共の手口なんだがな」

「え、何か言いました?………すいませーん!おかわりくださーい」

 

一刀の小声に気づくことなく追加注文をする劉備に、彼はこっそりと溜息を吐いた。

 

   * ←今回ほどこの記号が意味を持つ話もないだろう

 

「それれぇ、北郷しゃん、どんなばちゅを与えてくれりゅんでふかぁ?」

「たった2杯でこれかよ」

 

2杯目を飲み干し、さらに注文をする頃には劉備もべろんべろんに酔っぱらっていた。

 

「もうすぐ分かる………っと、来たようだな」

「ふぇ?」

 

一刀の言葉に劉備は顔を上た。

 

「ふぅ、いい汗かいたわん」

「うむ。客は少なかろうと全力で踊る。それが漢女(おとめ)よ、貂蝉。………おぉ、ご主人様ではないか」

「え!?ご主人様!?」

 

目の前にいるのは、先ほど舞台で踊っていた筋肉達磨2体。うち片方は、一刀の姿を見るとすぐさま飛びつこうとした。

 

「お疲れ。そして抱き着こうとするな。揉み上げを片方だけ斬り落とすぞ」

「いやん、ひどいわん!でも、そんなドSな所もス・テ・キ」

 

辛辣な言葉を投げつけられても、嬉しそうに身体をくねらせるあたり、真性の変態のようだ。さんざん腰をぐりんぐりんと回して悦びを表現した後、ようやく揉み上げ筋肉―――貂蝉は一刀の隣の少女に気がついた。

 

「あらん、そこにいるのって劉備ちゃんかしらん?」

「なんだ、知ってるのか?」

「えぇ、昔ちょっとだけねん。もっとも、彼女は覚えてないでしょうけど」

「ふぅん」

 

興味なさげとばかりに、一刀は頬杖をついた。

 

 

 

 

 

 

「それで今日はどうしたのじゃ、ご主人様?」

 

どうやって製造したのかも分からない生ビールを大ジョッキで一息に飲み干すと、口の周りの泡を拭いながら卑弥呼が問いかけてきた。

 

「そうよねん。月ちゃんの時は事情は聞いし、霞ちゃんや七乃ちゃん達の時はお盛んだったらしいけど、今日は違うって?」

「だからご主人様と呼ぶなと………まぁいい。今日は他でもない、この店の話だ」

 

辮髪筋肉の隣では、紹興酒を徳利からごくごくと喉に流し込む貂蝉が、ウインクをする。バチンと火花が散った。

 

「お前達、最近舞台(ステージ)がマンネリ化してきた、って言ってただろ?だから、新しい仲間を加えてやる」

「新しい仲間?………って、んんっ!ダメよ、劉備ちゃん。漢女(おとめ)の乳首は敏感なんだからん」

「あははははっ、ビクンって跳ねてる!おもしろーい」

「やっ、ちょ、ダメよぉん!助けて、ご主人様ぁ!」

「とりあえず、お前は落ち着け。この痴女が」

「はぅっ!?」

 

親指と人差し指で貂蝉の胸板のポッチを抓る劉備の頭に拳骨を落とすと、一刀は説明を再開する。

 

「この痴女だが、先日食い逃げで捕まった。とりあえず罰を与えなきゃいけないんだが、通常だと鞭打ちでおしまいだ。だが、そのまま釈放して街を引っ掻き回されても困る。愛紗からの話だと、相当面倒な性格らしい」

「そういえば愛紗ちゃんは劉備ちゃんの所にいたわねん」

「ふむ。かつてのコヤツを知る者が言うのならばそうなのじゃろう。で、ご主人様よ。大体想像はつくが………」

「あぁ」

「ひゃぅんっ!?」

 

脳天に堕ちた拳骨によりテーブルに突っ伏していた劉備を抱き起こし、その豊満な胸をひとつ揉むと、一刀は2人の巨体に向き直り、告げる。

 

「これ、好きに変えていいから」

「んんっ、ダメぇ…胸弱いのぉ………」

 

ビクビクと身体を震わせる劉備の向かいで、2匹の漢女(おとめ)が喜びの雄叫びを上げた。

 

 

 

 

 

 

1週間後。一刀はあの(クラブ)を訪れていた。今日は連れはいない。

 

「『山』」

「『川』」

「『豊』」

 

慣例の合言葉を告げ、中に通される。階段を降り、扉を開ければ、緩やかな音楽が聞こえてくるばかりで、舞台(ステージ)上に灯りはない。

タイミング的には丁度良かったか。

ひとり口の中で呟きながら、一刀はいつものVIP席に腰を下ろした。

 

「アイツはどうだ?」

「あぁ、最初はヒーヒー言ってたが、店長と管理者の指導で、予行演習(リハーサル)の時にはバッチリ出来てたぜ」

「そうか」

 

いつものように飲み物を届けに来た店員と言葉を交わす。店内を見渡せば、今日が週末ということもあるが、新しい催し目当てで来たのだろう、通常よりも客入りはだいぶ良い。

 

「隣、よろしいかな?」

「あ?此処はVIP専用の席だぞ?」

 

突如かかった声に顔を上げれば、目元に蝶をあしらった仮面をつけた少女が酒を片手に立っていた。薄暗がりでよく見えないが、青い髪のようだった。

 

「『びっぷ』というのが何かは知らぬが、お主がそこにおるならば、お主の許可があればよいのではないかと愚考するが?」

「………まぁ、いいか。変な真似したら乳を揉んでやるから楽しみにしておけ」

「おやおや、なかなかの御仁だ」

 

からからと笑いながら、蝶仮面の女は隣に腰を下ろす。

 

「あぁ、そこの者。すまぬがツマミを頼む。メンマはあるか?」

「待ってな」

 

相手が一見の女だからか、すれ違いざまに注文を受けた店員は特に会話をする事もなくカウンターへと向かった。

 

「お前、この店は初めてか?」

「うむ。何やら面白そうな事をしているとの噂を耳にしてな。これは是非馳せ参じねばと思い、合言葉を手に入れたのだ」

「普通は女を入れはしないんだがな。まぁ、いい。入り口の男は今度減給してやろう」

 

そんな会話をしながら待つ事5分。店内のすべての灯りが消えた。

 

 

 

 

 

 

―――ッ―――ッ―――ッ―――

 

太鼓の低音が規則的に鳴り、その振動が胸を打つ。

 

「始まったようですな」

 

その異様な状況にさして臆せず、隣の女は舞台に目を向けた。

 

「おおぉっ!!」

 

そして、驚きの声を上げる。彼女の視線の先の舞台は一転、鮮やかにライトアップされて、その中心の天井から床まで真っ直ぐに立つ細い鉄製の円柱に注がれた。

 

「さて、見させてもらうか」

 

次の瞬間リズムに低音のメロディが加わり、1人の少女が現れた。胸元から膝上までしか隠せない薄桃色のチャイナ服。だが、ところどころに細工が施してあるのか、照明を受けてキラキラと輝きを散らしている。

 

「おぉ…」

 

隣の女は感心し、見入っている。

その間にも少女は音楽に合わせて踊り、回り、そして舞台中央のポールを掴んだ。

 

『――――――――――――』

 

店内から歓声があがる。少女は器用にくるくるとポールを中心に回りながら中腹まで上ると、左足を伸ばし、右足を折り曲げる。

 

「あ、危ないのでは!?」

「まぁ、見てろ。これも出し物の一部だ」

 

少女はそのまま両手をポールから離し、上体を逸らした。脚だけで身体を支えれば、ギリギリまで見えそうなくらいにチャイナ服の下端はたわみ、またえび反りになる事で胸元も強調される。

 

「これはこれは………」

 

VIP席では少女が感心の息を吐き、隣の一刀は酒を呷る。

 

初の演技にしては、なかなかの完成度だった。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「どうでした、ご主人様?」

 

演技を終えた劉備は貂蝉たちと共にVIP席へやって来ると、真っ先に一刀に声をかけた。

 

「なかなか良かったぞ。というかお前もそう呼ぶのか」

「はいっ。貂蝉さんと卑弥呼さんが『漢女(おとめ)ならば男を主と支え、仕えるべきだと』言ってました」

「俺はロリータの兄貴がいいんだがな」

 

一刀の隣に腰を下ろすと、劉備はいつものカクテルを注文する。そして、気づいた。

 

「あれ、星ちゃん!?」

「あ?」

 

視線を追えば、そこには蝶仮面の女。

 

「いや、某は趙雲などという眉目秀麗才色兼備満貫全席の女ではないぞ」

「墓穴掘ってるじゃねぇか」

 

そういえば、と一刀は口を開く。

 

「確か、店主が言っていたな。食い逃げはもう1人いた、と」

「む?」

「………貂蝉、こいつを捕らえて城までしょっぴけ。夜番に霞がいるはずだから、地下にでも閉じ込めておけと伝えてくれ」

「んもぅ、相変わらず人使いが荒いのね、ご主人様は。でもそんなところも素敵よん」

「わかったから、さっさと行け」

「はいはい」

「なっ!このっ、離せ!離さぬかっ!!」

 

軽い返事をすると、貂蝉は指示通りVIP席への闖入者を捕縛する。

 

「卑弥呼も行ってこい」

「む、儂もなのか?」

「あぁ。どうせ霞の事だから、酒でも飲んでる筈だ。飲み過ぎない程度なら加わっていいぞ」

「本当か!さすがご主人様ぞ。それでは行くぞ、貂蝉よ」

「分かったわん。それじゃぁね、ご主人様」

 

ひとつ瞬きをすれば、すでに3人の姿はなく、VIP席には一刀と劉備だけが残っていた。

 

「あれぇ、星ちゃんはろこ行ったんれすかぁ?」

「もう酔っぱらってるのか。まぁ、いい。このぐらい箍が外れた方が反応もいいだろうな」

 

いつの間にか3つのグラスを空にした劉備は、顔を真っ赤にして酔っぱらっていた。

 

「行くぞ、劉備」

「桃香って呼んでって言ったじゃないれすかぁ」

「言ってない……まぁ、いい。桃香、ついてこい」

「はぁい♪」

 

一刀に連れられるまま、桃香は奥の部屋へと入って行く。こうしてまた、世の馬鹿な女が1匹の獣の餌食となるのだった。

 

皆は気をつけようね。

 

 

 

 

 

おまけのおまけ

 

「そうそう、お前の踊り子としての給金だが、7割ほど城に献上してもらうから」

「マジですかっ!?」

「それが罰」

「………………いいもん、身体で払うもん」

「………」

 

そういえば罰を与えてなかったとプレビューを見て思い出し、急遽このページを付け加えたのは内緒だ。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

というわけで、桃香たんが夜の女王になる為に歩き出しました。

投稿者※が不穏なのは仕様です。

 

さて、性獣討伐話を書かなければ。

 

 

 


 
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