No.344532

(腐ヘタリア)熱ノセイ、酒ノセイ【鯨組】

うおおおおおお
なんなんだコレはっ?!
うおおおおおお
鯨可愛いよー

2011-12-07 21:09:07 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1480   閲覧ユーザー数:1480

 

「酔ってないよ」

「それは酔ってる奴が言う台詞だべ」

ふうー、とため息をつくノーレ。

本当に酔ってないのに。

 

 

今日は久しぶりにノーレの家に来た。

別に何か用があったとか、そんな事は無く。無意識のうちに、足がノーレの家まで運んだだけの事。

突然の訪問は流石に迷惑になるだろう、と思い引き返そうとしたら、ノーレに見つかり今に至る。

 

そして、ノーレに勧められてちょっと飲んだお酒が、これまた美味しい。

だから、いつもより多めに飲んでしまったが、本当の本当に酔ってないんだから!

 

「そういやさ、ノーレは今日仕事ないの?僕と飲んでて、大丈夫?」

いくら最終的にノーレが連れ込んだとしても、仕事の邪魔になっているのなら、すぐにでも帰るつもりだ。

 

「ん。後少しで終わるべ。大丈夫だ」

「そう」

 

やっぱり邪魔じゃなかと聞くと、逆にいて欲しいと返ってきた。

 

「あ、そうだべ。アイスに渡したいもんがあったっけ」

そう言ってノーレがソファから立ち上がる。と思ったら、ガダっと床に寝そべってしまった。

 

「ノーレ?!」

ノーレを抱き抱えると、凄く体や顔から汗が流れていた。

そしてとても熱い。

 

「あ…わりい、なんか頭が痛えと思ったら」

「なんでそんな事言わないの!ちょっと待ってて。今、水持ってくる」

直ぐさまノーレに水をあげて、さっきつまみやらなんか食べてたので、薬も一緒に飲ませた。

そしてノーレが寒い、と言うので、取り合えず毛布をかけてあげる。その間にベッドを作りあげた。

 

「38度……」

「わりいな」

「なんで早く言わないのさ」

僕が見る限りでは、いつものノーレだった。だから本人が倒れるまで、全然解らないままだったかもしれない。

 

「次からは気をつけるべ」

「…もう、僕がいなかったら、どうしてたんだが」

まあ、ノーレの性格上、言いたくなかったんだろう。なんて言うか…風邪とか病気に負けた、みたいな考えなんだと思う。

 

「何か食べたいものとか、無い?」

「アイス食いて」

…これはアイスクリーム、と取っていいんだよね?

 

「はいはい。アイスクリームね」

「違え。それともアイスランド、でも言ったほうがええけ?」

すると僕の裾野を引っ張って、自分のところに引きずりこむ。

「…ちょっ、ちょっとノーレ!熱でおかしくなったの?」

「本気だべ」

 

えっ、とパニックになったのがいけなかった。

 

チュッとキスされたと思ったら、そのままノーレが僕の上に乗っかている。

 

そしてまだキスが続く。舌までもが加わった。

僕は今どのような状況なのか、わからない。

何か抵抗しなきゃと思っても、さっき飲んだお酒のせいで、体がだるい。

逆に体は、この態勢のほうが楽なようだ。

 

息が続かず、互いに荒い呼吸をする。

僕の口の周りには、ノーレのなのか、僕のなのか、唾液が散らばっていた。

「ねえ、なんでこんな事するの?ノーレは僕に何をさせたいの?」

「アイスは俺とキスして嫌だったけ?」

見事にそらされた。

「……話そらさないでよ。嫌だった、って言ったらすぐ止めるつもり?」

「アイスの返事聞いたらな」

なんだろう…噛み合ってない気が。

まあこんな高熱の中、こんな事をしてるんだもの。ここは『普通』に寝てる所なはず。

見るからに熱でつらそうだ。

だが返事とはさっきの事なのか?

「さっきの事?嫌か良いかなんて、関係ないでしょ?動けないんだから」

どちらもワイシャツ一枚姿だから、ノーレの体が凄く熱いのがわかる。

 

「動けたら逃げんのけ?」

「それ…は…」

解らない。今はただ強がりを言ってるだけなのかもしれない。

 

「正直に言ってみ」

ノーレの笑みが熱っぽく、僕を誘う。

僕もお酒か入って思考がおかしくなりそうだ。

「…やってみれば?逃げないし。…ノーレがお酒飲ませるから、いけないんだ」

「ふーん、上等だ。後で音をあげてもしらねえべ。俺だって、熱にやられちまっただけだ」

 

×××

 

何言ってんだろ、僕。

何でいいって言ったのか。

何で逃げなかったのか。

何でノーレもするのか。

 

きっとノーレは熱のせいにして。

僕はお酒のせいにして。

 

許されるはずもない、互いの思いを。

『何かのせいで起こった事』と唱えてしまえば、この行為は許されると思ったのかもしれない。

 

 

 

 
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