No.340360

恋姫無双 普通の人と乱世を駆けろ! 第20話

ssnowwさん

普通の人ルートきねんすべき20話です。

ボトルのガムって一週間で一本程度のペースで食べると

めっちゃおなか痛くなりました・・・。

2011-11-27 20:51:46 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3387   閲覧ユーザー数:2942

 

前回までのあらすじ

 

1 透明戦士が関を制圧した!

 

2 策が成功したらしい

 

3 洛陽に向けしゅっぱ~つ

 

 

 

 

 

連合軍陣営 一刀side

 

 

現在俺達連合軍は虎牢関と洛陽の間で休憩中だった。白蓮と一緒に話している。

 

「遠いな、洛陽って」

 

「そうだな・・・あのさ、一刀」

 

「ん?どうした」

 

「えっと・・・いきなりだけどさ、私のところに来てくれてありがとうな・・・」

 

「・・・?どう言う事だ?」

 

「一刀がいてくれたおかげでここまで上手くやれてきたんだ。

 黒蓮も働くようになったし星だって一刀がいなかったら此処を出て行ったかもしれない。

 渚を抜粋してくれたし、有能な軍師や新しい武将も連れてきてくれた・・・

 二つの関も越えられたし・・・今、私がこうして居られるのは一刀のおかげだからさ・・・」

 

「・・・はぁ。何言ってるんだよ。

 皆は俺じゃなくて白蓮に付いてきたんだぞ?

 皆が白蓮に仕えるきっかけは俺が作ったかもしれない・・・でもな

 俺が連れてくるだけだったら、白蓮に会う前に帰るだろ?

 皆、白蓮に逢って「この人に、公孫賛に仕えたい」って思ったから今ここに居て

 力を貸してくれてるんだよ。もっと自信を持ってくれよ

 俺の、俺達の君主様だろ?」

 

「・・・グスン・・・ありがとうなぁ・・・」

 

「お、おい、白蓮泣くなよ・・・」とオドオドする俺達・・・。

 

とそんなときに、空気を読めない伝令がやってきた。

 

「し、失礼します!袁紹様が至急群議を開くとの事です!」

 

・・・顔良さんだった。

 

「グスン・・・了解した・・・」

 

「・・・なんか、ごめんなさい・・・」

 

「い、いやぁ・・・別に良いんだよ」

 

「・・・失礼しましたぁ」

 

苦労人、顔良さんが駆け足で出て行った。

 

「・・・行こうか、白蓮」

 

「あぁ・・・」

 

何事かは知らないが、袁紹の天幕へ向かう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

~袁紹軍、天幕

 

 

「失礼するぞ」

 

復活した白蓮と俺が中に入ると・・・

 

中では各諸侯の代表・・・特に袁紹が騒いでいた。

 

「ど・・・どういう事ですのおおぉぉ!?」

 

「えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!」

 

・・・・・・・・・・。

 

「なぁ、諸葛亮・・・何があったんだ?」

 

白蓮は「はわわわわー!」と騒いでいる諸葛亮に話しかける。

 

「はわ、公孫賛しゃま!それが・・・洛陽が燃えているらしいのですよ!」

 

「な、何だって!!」

 

・・・張譲か。いや、待てよ?確か張譲は殺されたはず・・・。

 

円が張譲達を殺したときには未だ洛陽は燃えていなかったはずだ。

 

確か、配下の兵が何か企んでると報告があった。・・・兵の仕業か。

 

「袁紹殿、発言をしても宜しいですか?」

 

「なんですの?こんな時に!」

 

「この大火事、恐らく張譲の兵達の仕業かと思われます」

 

「な!何ですって!あの十常侍の張譲さんですって!」

 

ザワザワザワ・・・・・

 

俺の報告に諸侯の代表達がざわめく。

 

「どうしてそう思うのかしら?理由を聞かせてちょうだい」

 

「俺の配下の兵に調べさせていた。報告は董卓はどうなったか知らないが・・・

 張譲は洛陽を抜け出したが配下の兵が怪しい事をしていると言う報告が入った。

 大方、張譲が居なくなって董卓にも何かあった為、洛陽に火を放って金品でも強奪してるんだろ」

 

「確かに・・・それなら筋は通っているわね・・・何にしても麗羽!

 此処で止まっているわけには行かないわよ」

 

「そ、そうですわね!みなさん!洛陽に向かって進軍ですわ!

 民と皇帝陛下を助けますわよ!」

 

各諸侯代表が準備のために天幕を出て行く。

 

俺達も準備とこの事を皆に伝えるため、天幕を出て行こうとすると、未だに席から動かない

 

劉備が目に入った。・・・何かブツブツ言ってるな。

 

「そんな・・・洛陽が燃えてるなんて・・・困ってる人たちが沢山いる・・・」

 

・・・今は彼女を気にしている暇は無い。という事で自分達の天幕へ向かった。

 

すぐさま、袁紹軍を先頭に俺達は洛陽へ駆け足で向かった。

 

 

 

「な・・・なんて事ですの・・・」

 

袁紹が呆然とする。・・・その気持ちは分からなくも無いけど。

 

「麗羽、私達もすぐに向かうわよ。張譲と董卓を排除、それと鎮火作業・・・最優先は皇帝陛下ね」

 

「そ、そうですわ!みなさん行きますわよ!」

 

袁紹軍を先頭に洛陽へ入っていく。

 

中は地獄絵図だった。燃えているのは民が住んでいる区域ではないが

 

黄巾党の残党が進入したらしく、民や宮廷から金品を運び出したり民の虐殺を行っていた。

 

そのほかにも宮廷女官で炎にまかれている者など・・・。

 

「全軍抜刀!黄色頭巾の連中を殲滅して、民を救うぞ!」

 

白蓮の掛け声と同時に兵が飛び出していく。公孫軍の兵はしっかりしてるから略奪などは

 

絶対に起こらないはずだ。

 

 

・・・・・

 ・・・・・

  ・・・・・

 

翌日になる。一日中数万の兵が消火活動を行ったおかげで火災は鎮火。

 

張譲の兵、黄巾党の連中はすべて殲滅。皇帝陛下の身は保護する事はできた。

 

今俺達は・・・いや、ほとんどの諸侯は民に炊き出しを行っている。

 

「あ、そうだ、やる事があったんだった!・・・黒蓮来てくれ!」

 

「はい♪なんですか?」

 

「ちょっと付いてきてくれ」

 

「は~い♪」

 

俺が向かった先には・・・光り輝く井戸があった。玉璽だね。前の世界では回収出来なかったから。

 

白蓮が持っておいて損はない・・・呪いのアイテム持ってて大丈夫かな・・・?ま、いいか!

 

「うわ~何ですかこの井戸!中で何か光ってますよ!」

 

「此処を見張っていてくれ。俺はアレを取ってくるから。誰か着たら知らせてね~」

 

俺は井戸の傍の柱?に縄をくくり付け下へ降りていき、玉璽を回収した。

 

回収を終えた俺は、急いで黒蓮を連れてその場を離れる。

 

誰かに見つかったら面倒だからね・・・。

 

ちなみに俺がこの場を離れた後、呉の周泰ちゃんが此処を通ったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

玉璽を回収した俺達は、天幕へ戻り白蓮と桂花に説明していた。

 

「・・・何処で拾ったんだよ・・・」

 

「・・・同意見よ・・・」

 

「古井戸の中だよ。光ってたから覗いてみたら在ったから持ってきた。

 別に大丈夫だろ。誰にも見られてないし」

 

「皇帝にでもなるつもりか?」

 

「そんな気は無いよ。でも、持っていてこれから損はしないと思うから」

 

「確かにそうね・・・。一応貰っておこうと思うわ

 何があるか分からないし」

 

「まぁ、二人がそう言うなら・・・」

 

という事で俺達は玉璽を手に入れた・・・。

 

 

各諸侯に皇帝陛下からお褒めをいただいて・・・。

 

俺達には特に何も無かった・・・。お言葉いただいて終了。別に何も要らなかったけど・・・。

 

劉備は徐州を任されていた。いいな新しい領土・・・。

 

そんなこんなで数日。もうそろそろ自分達の城に戻ろうかと考えながら寝ようと自分の天幕へ

 

戻る途中、城壁の上で一人座っている劉備を見かけた。

 

いつもなら気にしないで帰る所だが、何か気になって劉備と話すことにした。

 

 

 

「なぁ劉備、どうしたんだ?こんなに一人きりで」

 

「うわっ!・・・あ、御使い様・・・どうしたんですか?」

 

「・・・こっちのセリフだが・・・いや、気になっただけだよ、君こそどうしたんだ?」

 

「・・・考えていたんです。私の目標・・・理想の・・・皆が笑って暮らせる国を創る。この事を・・・」

 

その言葉を聞いて一刀はふと疑問に思ったことを口に出した。

 

「劉備・・・君にはどんな事をしても、何を犠牲にしてでも叶えたい事、願いはあるか?」

 

「何を犠牲にしてでも叶えたい事ですか・・・?」

 

「さっき言っていたキミの理想、或いは他の理想でも良い。

 の理想はどんな犠牲を払ってでも叶えたいと思えるものか?」

 

「・・・・・」

 

劉備は黙り込む。俺が真面目な話をしていることが分かり、真剣に答えようとしているんだろう。

 

「・・・分かりません」

 

「・・・そうか。いや、別に構わないさ。何となく気になっただけだから・・・」

 

少し黙り込む・・・一瞬の沈黙のあと・・・独り言のように話し始めた。

 

 

「ただ目の前で苦しんでいる人の姿を見たくなくて。

 その人達の為に少しでも力になれるのなら・・・とそう思って愛紗ちゃんや鈴々ちゃん達と

 兵を挙げたんです。でもその考え方を他の人に話すと『偽善、考えが甘い。と言われたか』

 ・・・その通りです。他にも自己満足とも・・・。

 大陸の民の皆が・・・皆に幸せになって欲しいって願うのは、間違っているんですか?」

 

「俺は別にそうは思わない・・・。いや、どんな考えを持とうが俺は気にしない・・・。

 キミが正しいと思えば、キミにとってはそれが答えだ。

 他者が正しいと思えば、それが他者にとっての答えだ。

 そうすると、考えが食い違うだろ。それが対立だよ。

 聞いた人からしてみればその理想は偽善と言えるかもしれないが、

 他人から評価をされる為ではなく、君自信が思った訳なんだろ?

 それなら、君が思った通りに進んでいけば良いんだよ。君を此処まで支えてくれた人の為にも」

 

「でも・・・私は弱いんです。一人では何も出来ない。他人に、仲間に助けてもらわなくちゃ

 何も出来ないんです。それに比べて曹操さんや孫策さんや北郷さんは強い・・・」

 

「俺は強くなんか無いよ。その二人だってそうだろ。

 俺だって仲間が傷ついたり、居なくなったりすれば悲しむ。君もそうだし

 曹操、孫策だって同じだよ。けど、きっと彼女達はそこで立ち止まったりはしない。

 それが彼女達の強さ・・・。強い人間、一人だけで何でもできる人間なんて存在しないさ」

 

「・・・私、自分は他の人たちとは違う。あの人たちはそれだけ高い次元にいるんだって

 私には追いつくことが出来ないって勝手に決め付けていた・・・」

 

「君だって強い人間だとおもうけどな」

 

「わ、私ですか!」

 

「あぁ、他人になにを言われようとも最初に掲げた目標を・・・理想を捨てなかっただろ。

 誰にだって理想を語るくらいならできる、でもそれで終わりだよ。

 自らの理想に迷いながらも君はここまで立って歩いて来ている。

 それは、誰にでも出来ることじゃないと思う・・・何か吹っ切れた顔をしてるね」

 

「ありがとうございました!何かすっきりしました。

 これからも・・・頑張りたいと思います!」

 

「役に立てたのなら良かったよ、これからも頑張るんだ。

 それと・・・早く休んだほうがいい、冷えるから・・・」

 

これだけ言うと俺はその場を離れ天幕へ戻り寝た・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

反董卓終了です。

 

お疲れ様でした。ちなみに桃香との会話は他の方のすばらしい文章を

 

参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

 

文章を書く練習を頑張ろうと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 


 
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