No.335379

【腐ヘタリア】すきスキ好き(鯨組)

とにかく、鯨組の二人をイチャつかせたかった・・・。
えってとこも勘弁を。国語、いや日本語ワカラナイネ。

2011-11-16 19:16:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:960   閲覧ユーザー数:958

 

好き すき スキ…世の中には、いろんな「すき」っと言うものがある。 

家族の好きとか、友達として好きとか、恋人の好きとか…

 

 

 

じゃあ、

 

 

僕のこの気持ちはなんだろう。

 

 

 

 

 

「イースー、もう寝たほうが良いんじゃないけ?」

 

僕は、ノーレの声でハッとした。

時計を見ると12時半過ぎ。

ボ~っとするだけでも時間はすぎるのだと改めて思った。

 

「そうだね。じゃあ、おやすみ」

そのままドアに向かう。

すると、手にあたたかいものが触れた。

「アイスーおやすみのちゅーは?」

それはノーレの手だった。

 

…きっと、いや絶対しないと通らせてくれない。

ノーレは変なとこで頑固だから。

弟ながら言わせてもらうが、困った兄をもったものだと思う。

 

…まあ、嫌いじゃないんだけどさ。

 

 

 

「僕は早く寝たいんだから。…はい。」

眠気が襲ってきたので一番楽ルートにする。

 

ノーレは楽しそうに笑って唇を重ねてきた。

きもちいほどに チュッ だなんて聞こえて

僕は顔を赤くした。

 

「もっ もういいでしょ!おやすみなさい!」

足踏みを鳴らしながら、寝室へと歩く。

 

 

 

 

部屋に入ると、すぐさまベットへ潜りこんだ。

はあーっとため息が出る。

 

ノーレといると本当、疲れる。

それでもやっぱりそばにいたい。

傍にいないとなんだか、僕が僕じゃなくなるみたいで不安になる。

いつもあるはずの手や足がなくなったみたいに。

 

だから子供扱いされるのだろうか?

 

 

 

一つ気になる出来事があった。

 

一ヶ月前、ノーレが今日みたいにおやすみのちゅーだのと言い、まあしてあげた。

すると、いつもはただ重ねるだけの唇なのに、赤く残るような、強くて長いキスをされた。

 

始めはビックリした。

 

でも、嫌じゃ…なかった。

そして終わってから気づいた。もっとしたかった、…なんて。

 

一つだけ分かることは、ノーレのことが好きだってこと。

 

解らないのは、何としてノーレのことが好きなのかってこと。

ボーっとしてたのはそのせいでもある。

ノーレに聞けばわかるかな…?

 

なーんて、そんな勇気もないくせに。

 

冷たいつぶが目から枕に落ちた。

なぜか悲しくて悲しくてしょうがない。

これを考えるといつも出てきてしまう。

なにが悲しいのかもわからないのに。

もう なにもわからないのに。

 

 

するとドアが開いた。

ノーレがあくびをしながらはいってくる。

 

「ん?イース寝てなかったんか。兄ちゃんを待ってたべ?」

ニヤニヤしていたが、僕の赤い目を見て驚いていた。

 

「どうした?なんか痛いんけ?」

さっきのからかう声とは違い、優しい声で話かけてくる。

 

「大丈夫…なはず」

「はずってなんだべ。ちゃんと言ってくれんとお兄ちゃん、わかなんない。」

「言え…ない。多分」

「そーけ」

 

ノーレは無理には聞いてこなかった。

 

「言いたくないならいいんだべ。ただ言ったほうがスッキリすっぞ」

それだけ言って僕のベットに入り込んできた。

ノーレが入ってきたからストーブとかの暖かさじゃなく、

人の温もりが気持ちよかった。

この状態なら言える気がする。

 

「ノーレ…」

「ん?」

「す…きってなんなの…かな?」

相変わらずノーレの顔も見ないで聞く。

きっと自分は真っ赤かの顔をしてるんだろうと解る。

 

「なんだ。そんなことけ。」

「そんなことって簡単に言わないでよ!…ずっと悩んでたんだから!」

思わず起き上がってしまった。

その瞬間僕の目はノーレの青い瞳しかみえなかった。

 

ノーレは僕の髪に自分の指を絡ませ、もう片方の手でがっちり体を抑えられていた。

さっきやった、おやすみのチューとか言うものとは比べ物にならない。

息をする間もないくらい長いキスだった。

 

「こーゆーことが好きって事だべ」

さっきのからかってた顔でも、心配してくれてた優しい顔だもなく、

真剣な眼差しでまっすぐ僕だけを見つめていた。

 

「…そんなの…わかんないよ」

思わず目をそむける。

 

「まだわかんねーけ?俺はアイスが好きって言ってんだ」

「…どうせ家族とか、兄弟とかででしょ?そんなの僕じゃな…」

「違う!」

そのときノーレが僕の頬を手のひらでぶった。

 

 

 

「す、すまね!そこまでやるつもりはながっだ…」

オロオロとぶったところをノーレの手が包む。

 

痛かった。凄く、凄く。

ヒリヒリと痛い。でもそれ以上に熱かった。

ノーレのぶったところが。

包こむ手が。

僕へ思いやる心が。

 

「大丈夫け…?ついカッとなっちまった…」

「うん」

「すまんかった。ぶったことも、…あんなことしちまったことも」

「ううん」

「…前から言おうっと思ってだ。アイスが好き、いや愛してんだ。…兄弟だけじゃ物足りねくて。

 言おうと思ってた…でも驚かして本当すまながった。…忘れていいべ。」

言った事に後悔でもしているのか、今度はノーレが僕を見てくれない。

 

「あのね、忘れられるわけないじゃん」

「すまながった」

「ノーレ、こっちむいてよ」

「…ん…」

 

わかったんだ、やっと自分気持ちに。

いや本当は分かってた。いろんな理由を付けて逃げてただけ。

ありえないだとか、きみわるがれるとか、相手を困らせるとか。

同性だとか、兄弟だとか…。

もうなんでもいいや。僕はノーレが好き。ノーレも僕のことが好き。それだけでいいじゃないか。

 

 

素直になろう。ほんの一瞬でいいから。

 

 

チュっ

 

 

「今した事って、僕はノーレにどんな気持ちで好きなのか教えてよ…」

「アイス…」

 

ノーレが呼ぶ。

僕は顔を上げる。

 

唇が重なり舌が入り込んでくる。髪に手を突っ込まれて、背中に腕が回された。

僕も離れまいと首に両手を巻きつく。

横になって、ノーレが僕のリボンを引っ張り、

そして自分のボタンをはずす。

 

息がつづかなくて必死に酸素をとりこむと、唾液が垂れてシーツにしみる。

それでもお互いが求めるまで幾度もなく繰り返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世の中にはいろんな好きがある。

その中でも一番難しい道を選んでしまっただろう。

 

でも後悔はしてない。

 

 

 

 

 

もう僕は気づいてしまったから。

 

 

 

 
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