No.327303

【デジナミ】ハロウィン舞台裏【小月暁夜】【交流?】

七月一夜さん

ハッピーハロウィン!
デジナミでは、ハロウィンパーティが開かれたようです。
お菓子と仮装が楽しいパーティは大好評!

ただしその舞台裏は・・・。

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2011-10-31 19:47:08 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:699   閲覧ユーザー数:687

ハッピーハロウィン!

 

デジナミワールドでは、GM主催のハロウィンパーティが大盛り上がり。

デジモンが食べられるお菓子も配られ、皆大喜びです。

 

しかし、その舞台裏には・・・約1名の無駄な努力と、他大勢の犠牲があったのです。

 

 

 

 

「よし、これで完成っと」

 完成した文書ファイルを保存し、印刷機に出力する。

 伸びをしたら、ばきばきといやな音がした。

 徹夜泊り込み三連続。その結果の集大成がここにある。

 

  「ほらみろよ、ギル。今度こそ、創佑からOKをもぎ取るぜ?」

 

 デジヴァイスの中の相方に、企画書の題目を指し示す。

 

 そこには、大きく「ハロウィンパーティー」の文字が躍っていた。

 

 「……ほんに、ようやるの。

  わしの記憶が正しければ、

  それはこの間、却下されていた企画ではなかったかの?」

 

 折角、俺の渾身の企画書が完成したのに、

 ギルは冷たい上にジト目で俺を睨んで来る。

 

 確かにこの企画は、数日前に創佑が難色を示した物だ。

 ギルの雷が落ちたのも、記憶に新しい。

 

 「確か、先月は、月見で着物を大量に発注して、

  画像担当に泣かれておったじゃろう。

  少しは奴らの考えて、自重したらどうじゃ?

  だいたい、月見もおんしが言いだしっぺじゃった気がするが、

  わしの気のせいじゃったかのう・・・?」

 

 「たっ、確かに、前月のお月見パーティーは俺の企画だ。

  ここの所、俺が発案するイベントが立て続けなのも認める。

  けどな、よくよく考えて見ろよ?

  季節は秋、時間は夜、月が綺麗ときたら、

  拠点がクレセントゾーンの俺が仕切らなくてどうするよ」

 

 お説教モードに入り始めたギルを遮って、まずは建前から説明する。

 本格的に始まると、不味い上に長い上に疲れる。

 とりあえず、ギルはこっちの言い分は一通り聞いてくれる良い奴だ。

 納得させる事が出来れば、味方になってくれる。

 そして、その納得させる切り札を、俺は持っている。

 

 

 「それに、今回は仮装だけじゃないぜ?

  目玉は・・・これだ!」

  

 「こっ・・・これは!!!」

 

 キーボードを操作し、画面に一枚の写真を表示させた瞬間、ギルの目が輝いた。

 表示されているのは、有名老舗菓子店、天竜亭のあんぱん。

 1日限定1000個が、開店数時間で売り切れとなるという、今話題の一品だ。

 

 どういうことじゃ、と視線を送ってくるギルに、説明する。

 

 「やっぱ、ハロウィンだからお菓子交換だろ?

  ユーザーに、期間限定お菓子をプレゼントするんだ。

  有名所の老舗菓子店の許可は貰ったし」

  

 「その様な現世の仕組みなぞどうでもよいわ。

  ……アキラ、これをわしに見せるということは、そういうことかの?」

  

  いや、説明とか、交渉とか、許可とか、色々大変だったんだけど。

  俺の苦労話よりも、ギルが聞きたいのはそこじゃないらしい。

  早く答えろ、と目が本気になっている。

  こういう相方の表情を見るのも久々だよなぁ、とか思いつつ、

  このままだと、さっさと話せと雷が落ちそうなので、答える。

  

 「もちろん、そういうこと。

  流石にユーザーは食べれないけど、おまえらなら食べれるだろ?

  お菓子は仮装衣装に付けておくつもりだ。

  交換でほかの人から貰うことが出来るし、配る分には数は減らない。

  ユーザーは、パートナーから味の感想を聞けるから、企業PRの効果もばっちり。

  PGの準備も完璧。ほら、これならゲームマスター殿も納得するだろ?

  ……って、聞いてないし」

  

  ギルの視線は完全に画面に固定されている。

  それに苦笑いしながら、協力者、一人目ゲットと呟く。

  今回は、ギルが甘いもの好きだって知っている俺の作戦勝ちだな。

  次に狙うのは、創佑の相方のシャウトモン。

  外堀から埋める、これも一つの戦略だ。

  

  「待ってろよ、創佑。この企画、必ず通させてもらうぜ?」

  

  

 

  ○月×日

  アキラの日時報告から抜粋。

  

  To:真宮 創佑 様

  Cc:グラフィックチームの皆様

  

  お疲れ様です、神代です。

  ○月×日の進捗を送付します。

  お手数ですが、確認をお願いします。

  

  残業  :10H→後で承認お願いします。

  進捗  :ハロウィンパーティー企画書120枚 (8H)

       セントラルゾーン受付代行 (2H)

  残件  :なし

  連絡事項:グラフィックチーム

        →ハロウィンの仮装衣装、小物について製作着手お願います。

       PGチーム

        →ハロウィンお菓子PGと衣装の、試験お願いします。

         PGと仮グラフィックは、いつものところに入れてあります。

       真宮殿

        →これから行きますので、企画書の承認お願いします。

         ギルとシャウトモンが楽しみにしていますので、

         即行でお願いします。

  

  以上です。よろしくお願いいたします。

 

  

  ○月×日ギルの回想録より抜粋。

  アキラはこの間、創佑によって没にされた企画書を、残業してまで完成させおった。

  まったく・・・そのやる気を何時も出せば良い物を。

  しかし、今回ばかりはそのやる気を認めざるを得まい。

  何せ、有名老舗菓子店、天竜亭のあんぱんが食べられるのじゃ。

  何としても、創佑の首を立てに振らせなくてはならんの。

  

 

<おまけ>

 

  △月□日

  ルナの回想録より抜粋

  

  今日はデジナミでハロウィンパーティがあった。

  配られた衣装はなぜか妖精で、微妙に透けてて、ちょっと恥ずかしかった。

  でも、服に付いていたお菓子は、りゅーちゃんがものすごく喜んで食べてた。

  周りに同じ服を着てた子が一人だけだったのが気になるけど・・・。

  まあ、いっか。


 
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