No.310695

袁・恋姫+無双 奪われた御遣い

流狼人さん

凡人、されど凡人にも矜持ありこの有様を変えることなど天すら出来無い

2011-10-01 12:54:05 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:4543   閲覧ユーザー数:3710

「くひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 

反董卓連合軍の本陣__

 

「ひひひひひ、ひひ、ひききききき・・・」

 

 

其の幕の中で安定しない笑い上げる__

 

 

「くくくくく。__んふふふふふふふははははは!!!!

 

 

袁家参謀、『狂謀』審正南。

 

 

 

そして其の男の目線には、

 

首から上が無くなり血飛沫を上げる董卓側連合解散の使者、王允。

その王允の血がついた剣を持ち黒い光を宿した傑、公孫賛。

 

 

反董卓連合軍からの宣戦布告は、まさかの天の御遣いの盟友とされる公孫賛から送られる事と成ったのだった。

 

 

時は遡る__

 

 

「さて、皆さん集まりましたわね。

始めて顔を会わせる人もいますし、まずは私から自己紹介から始めますわ。」

 

軍議の場を取り仕切っている麗羽から自己紹介を始めた。

 

「私が!名門袁家の袁本初ですわっ。」

 

自信満々に言い切る麗羽。

 

「はぁ・・・・こいつはいつもこんな感じだから

ほっとくわよ。」

 

そんな麗羽の様子を見て言い放つ曹操。

とりあえず無視して話が進んで行く。

 

「私が陳留太守の曹孟徳よ。」

 

次は麗羽を挟んで曹操の反対に座っている、

軽鎧を着た女性だ。

 

「私は公孫賛 伯珪だ。よろしくなっ。」

 

と答えた。

 

 

其の瞬間、

 

「おやおや、場所を間違えておいででは?シスイ関は向こう側ですぞ?」

 

と嫌味ったらしい言葉が飛んできた。袁紹の腹心にして噂が多い審配、一刀からであった。

 

「この場所が自分の場所だからここに居るのだが?」

 

「いやいや、天の御遣いの盟友たる貴方がここにいては不味いでしょうに・・・」

 

「ご安心なされよ。背後からは勿論、状況に応じて裏切る事など致しません。」

 

「フムム。では何故此方に?」

 

と一刀が返す。唯何気なく返しただけであったのだが公孫賛は下を向き、

 

「______聞いてくれるか?」

 

と暗い表情になった公孫賛が見えたのだった。

 

「___どうぞ」

 

諸侯たちも静まり返り、それを見越して公孫賛の返答を説いた。

 

「_____あいつが悪いんだ___」

 

 

「・・・なにが・・・ですか?」

 

 

「あいつが悪いんだ!!!!あいつは何もかも奪っていった疫病神だ!!」

 

公孫賛の目がどす黒く濁り、感情を爆発させた。

 

 

「あいつは、桃香を利用して兵を・民を・臣下たちを私から奪っていったんだ!御陰で私は御上から散々な目にあったんだぞ・・・やれ税が足らない?収める民が半分もあいつに付き従ったんだ。収められるわけ無いだろ。やれ五胡が・賊が襲ってきた?精鋭すら、白馬陣までもがあいつの兵になったんだ!どうしろというのだ!!仕事が終わらない?臣に見放され、頼っていた客将達もあいつに付いてった・・・どうしろというのだ?!

 

それでも、私は幽州が好きだ。誇りでもある!・・・だというのに!あいつは!!それすらも奪おうとしている!!この連合が出来る数日前に漢から御達しがあったんだよ。『貴殿を執金吾に命じる即刻参るように。それと此処の代わりは田豫殿だ。』と言われたよ。其処から記憶が抜けたけど・・・目の前に使者と田豫の首があって確信したよ。『私がやった』ってな。もう、あっちに行けぬ身。故に、幽州太守としての戦いをしに此方に参った。」

 

 

壮絶な告白

 

此れには曹操を初めとした諸侯達が静まり

 

 

パチパチパチ

 

一つの拍手が鳴り響いた。

 

麗羽であった。

 

「白蓮さん・・・なんということを・・・私は、私は涙が止まりませんわ!!いいでしょう、この袁本初!白蓮さんの名誉挽回に尽力して差上げますわ!」

 

この人から幕からは盛大な拍手が鳴り響いたのであった。

 

其処に

 

 

「申し上げます!司徒王允殿が陛下からの勅書を持って参りました!」

 

 

 

「始めまして皆様方、司徒の王允でございます。」

そう初老の文官が出てきたのだった。

 

「陛下は酷く悲しんでおられる。洛陽で暴政が行われているなど虚実でございます。ここに陛下がお書きになった勅がございます。此れを聞いて、素早くこの連合を解散し「可笑しいですなww。此方にも勅があるのですよ。董卓を討てという勅が。」なんですと?」

 

 

そういうと一刀さんは懐から巻物を持ち出し広げようとして

 

「しかも血文字なのですよ?・・・貴方のね。」

 

袖に隠してあった鉄扇で司徒殿を思いっきり殴ったのであった。

 

 

「ぐあ___な、なにをなさいますか!!」

 

「ふん、どうせ其の勅なぞ董卓が無理矢理書かせたのであろう。読むに値しない。おい、だれか。不埒者の首を討て。」

 

「お、お待ちください!!なにを「審配殿。」__おお、執金吾殿!か、彼を止めてく「私の決意を見せましょう。」、な、執金吾殿!!狂われたか!!」

 

 

「黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!私は幽州太守の公孫賛だ!!!

 

 

 

ザン

 

 

 

「____審配殿、及び皆様。此れが私の決意です。判断は任せます。」

 

 

 

「___麹義殿、高幹殿に伝令を。幽州は味方なり。」

 

 

ここに公孫賛は連合入りしたのであった。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
30
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択