No.293292

夜の蝉

短編です。

2011-09-04 22:08:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:509   閲覧ユーザー数:502

 

 

 夏の夜に街灯の近くで蝉が鳴くのを僕は蚊に刺されつつ聞いた。

 

 

 

 彼はとうとう人間の力を借りて夜を昼にする術を身につけたのだ。

 

 

 

 「七年間と七日あれば大抵のことはなんとかなる」と彼があんまり自慢げなので

 

 

 

 僕は灯を消してやれと思ったがスイッチのないことに気がついて目を閉じた。

 

 

 

 終


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択