夏の夜に街灯の近くで蝉が鳴くのを僕は蚊に刺されつつ聞いた。
彼はとうとう人間の力を借りて夜を昼にする術を身につけたのだ。
「七年間と七日あれば大抵のことはなんとかなる」と彼があんまり自慢げなので
僕は灯を消してやれと思ったがスイッチのないことに気がついて目を閉じた。
終
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短編です。