No.281251

妹紅の幸せ 妹紅は幸せ

snidleさん

タイトル通り自分が考える妹紅の幸せを書いてみました

2011-08-21 22:54:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:461   閲覧ユーザー数:459

 

妹紅が昼寝から目を覚ますともう日は傾いて暗くなり始めていた。

 

「起きましたか妹紅、もうすぐご飯が出来るからその前にお風呂に入ってきなさい」と慧音は妹紅に言った。

慧音は寺子屋の仕事が無い日にはこうして妹紅の世話をしてくれている。

 別に妹紅が家事が苦手だというわけでも面倒というわけでもない、むしろ一人暮らしが長かったため

炊事洗濯は一人で十分できるくらいだ。

 

「ありがとう、それじゃあ先に入らせてもらうわ」

 

 それでも慧音が一生懸命自分の世話を焼いてくれるというその心遣いが嬉しくて、慧音が提供してくれている

居心地の良い空間に甘えている。

 

 風呂場に入ると柑橘類の匂いがした、慧音が気をきかせてゆず湯にしたらしい。

妹紅は慧音のこういった心遣いが大好きだ。

 父も輝夜なんかよりも慧音のような女性と結婚すれば幸せな家庭を築けただろうとすら思う。

「慧音がお母さん・・悪くないな」と妹紅はその慧音からがご飯が出来たと呼ばれるまで

しばらくの間妄想で楽しんでいた。

 

「「いただきますっ」」

 

「ねえ妹紅、明日の午後に少し付き合って欲しいのですが、よろしいでしょうか?」

「空いてるわよ、でも急にどうしたの?」

「寺子屋の子供達にも自衛のためにと術を教えてあげたいのですが講師をお願いできますか?」

「いいわよ、何時ごろに行けばいいの?」

 

 慧音が帰ったあと、妹紅は明日に備えて寝る準備を始めた。そして布団を敷き終えると仏壇に置いてある両親の位牌に手を合わせた。

以前は憎んでいた父に対してこのようなことができるようになったのも妹紅の心の成長の証拠だろう。

 

 妹紅は幻想郷に来て様々なことを学んだ、生きる喜びや悲しみ、知識を学ぶ楽しさや伝えることの大切さ。

妹紅はもっと生きて幻想郷の住人達と関わりたいと思っている。

 そして、自分が学んだことや感じたことを伝えていきたいと思っている。

そのため今回の誘いも良いきっかけだと感じた。

 

 そう思ったとたんやる気が出てきた妹紅は机に向かい明日の授業の準備を始めた。

妹紅の授業が分かりやすいと評判になり、毎週授業を受け持つようになる日はそう遠くない話である。

 

 

 
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