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真・恋姫無双アナザーストーリー 蜀√ 桜咲く時季に 第18話

葉月さん

今回は同盟締結編となっております。

前半は前回の続きで馬騰との話し合い。
中盤から孫策たちとの同盟締結話になります。

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2011-08-21 00:30:41 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:11241   閲覧ユーザー数:7992

真・恋姫無双 ifストーリー

蜀√ 桜咲く時季に 第18話

 

 

 

 

【疑惑の連合軍。そして孫策との同盟】

 

 

 

《馬騰視点》

 

「董卓と言う人物をご存知ですか?」

 

「……なぜわたくしが董卓をお知りになっているとお思いなのですか?」

 

わたくしは北郷殿の真意を探る為、警戒した口調で伺ってみました。

 

「それは涼州内で武威郡と安定郡が隣接しているからです」

 

「……もし知っていたとして、それを知ってどうするおつもりですか?」

 

「真実が知りたいだけです。董卓と言う人物の人となりなどを」

 

北郷殿の瞳はまっすぐわたくしの目を見詰めてきました。

 

わたくしは瞳を見ればその人物の人となりがある程度わかります。

 

わたくしに取り入ろうとしてきた人物は皆、欲にまみれた濁った目をしていました。

 

ですが北郷殿の瞳は何処までも澄んでいて見ていると吸い込まれてしまいそうでした。

 

そのくせ、何者にも屈しないという強い意志を秘めていました。

 

こんな瞳を持っている人物はわたくしの知っている中ではあの子しかいませんでした。

 

「信用してはもらえませんか?」

 

「ええ……わたくしの体を治してくださった事には感謝しております。ですが……」

 

そう。感謝はしていますがおいそれと話せることではないのです。

 

これはあの子達との約束でもありますから……

 

「ではこれだけ御教えください。馬騰さんがこの反董卓連合軍に参加した理由を聞かせてください」

 

「理由ですか?」

 

「はい。私はこの連合を疑っています」

 

「……理由をお聞きしても?」

 

北郷殿の言葉に先程とは違った意味で声を低くする。

 

「はい。檄文が届く前に私は洛陽に斥候を出し洛陽の街を調査させました。その結果、董卓が暴政を働いていると言う情報は入ってきませんでした。むしろ逆で住みやすくなっていたと報告を受けました」

 

「やはりそうでしたか……私たちの所でも斥候を出したのですが帰ってくるものはおらず情報が得られていませんでした」

 

「では、なぜ連合軍に?」

 

「この目で確かめるためです。本当に董卓が暴政をしているのかを……あの娘がそんな事をするはずがないと信じて」

 

「やはり、董卓に会った事があるのですね」

 

これ以上は隠し通せない。いいえ。この人なら話しても大丈夫だと思ったわたくしは北郷殿に真実を告げました。

 

「ええ。北郷殿が言ったように安定郡とは隣同士だったので。それなりには交流はありました。ですがそれも極秘に先方の軍師はあまり董卓を表に出したくは無かったようなので」

 

「なるほど……では、ここからが本題です。俺たち劉備軍が連合軍に参加した理由はその董卓を助ける為です」

 

「!?それは本気ですか?諸侯にばれてしまえばどうなるか」

 

「ええ、ですから秘密裏に進めるつもりです。その為にも確証が欲しかったんです」

 

まさか、そんなことを考えている人物がいようとはわたくしは思いもしませんでした。

 

「……一つお聞きしてもよろしいですか?」

 

「はい」

 

わたくしは真剣な眼差しで北郷殿を見詰める。

 

「わたくしが誰かにこの事を、例えば袁紹などに言うとは考えなかったのですか?」

 

「そうですね……正直悩みました」

 

「では、なぜ?」

 

「まあ、馬騰さんを信じる事にした。ただそれだけですよ」

 

「え?」

 

北郷殿の屈託無く笑うその顔にわたしくは呆気にとられてしまいました。

 

「ただそれだけで、ですか?」

 

「はい。答えが出ないなら、この際、信じてみようと思ったんです。実際に馬騰さんに会ってそう思いました」

 

「それは、わたくしが信じるに値する人物だと、そういうことですか?」

 

「ええ、天幕へ行く間に周りを見回しましたが、こんな緊迫感のある場所なのにみなさん、緊張などしていなかった。それどころか、笑顔を見せている人まで居ました。それはきっと、馬騰さんの事を慕っているからだと思いました」

 

「……面白いお人ですね。北郷殿は」

 

「そうですか?みんなにも同じこと言われるんですけど、そんな自覚は無いんですけどね」

 

「ふふふ、そこがあなたの良いところなのでしょうね……わかりました。わたくしたちも、あなた方に協力をさせていただきます」

 

「本当ですか?!ありがとうございます!」

 

「いいえ……それに、少々興味も持ちましたので……」

 

わたくしはニッコリと微笑み北郷殿の手を取る。

 

「私の真名は『菫』といいます。この真名を北郷殿にお預けします」

 

「か、母様?!」

 

「いいのですか?真名は神聖なものでは」

 

「ええ、わたくしもあなたを信じるに値する方だとお話を通じて確信しました。なにより、命を救って頂いたのです。これ以上の理由はございません。……お受けしていただけますか?」

 

「わかりました。謹んで預からせていただきます。俺は真名が無いので好きに呼んでください。馬騰さん」

 

「菫です。一刀さん」

 

「あ、そうでしたね。菫さん」

 

「ふふふ、呼び捨てでもよろしいのですよ?」

 

「ええ?!流石にそれは……」

 

「お、おい!二人だけで話を進めるなよな!」

 

「あ、馬超さん」

 

「あら、翠まだ居たの?」

 

「まだとはなんだ、まだとは!いくら母様でも怒るぞ!」

 

「あらあら、それは怖いわね」

 

翠はわたくしの横で太い眉を吊り上げて怒り出しました。

 

「あ、そろそろ戻らないと皆が心配するのでこれで戻りますね」

 

「わかりました。何かありましたらお越しください。一刀さんなら大歓迎です」

 

「ありがとうございます。では」

 

「あっ……」

 

一刀さんが天幕を出る寸前に翠が声をあげました。

 

「どうかしたの?馬超さん」

 

「え?!あ、いや……その……な、なんでもない、気をつけて帰れよ」

 

「ありがとう、馬超さん」

 

「ぅ?!ぁ……」

 

一刀さんは笑顔を見せると翠は顔を真っ赤にして慌てていました。

 

「ふふふ……」

 

わたくしはそれを微笑ましく笑って見ていました。

 

「なんで真名を預けなかったの、翠」

 

一刀さんが天幕から出て行ったあと、わたくしは翠に訊ねてみました。

 

「なっ!なんであたしが北郷に預けないといけないんだよ」

 

「本当は預けたかったくせに言い出せないなんて、どこで教育を間違えたのかしら」

 

わたくしはやれやれと右頬に手を当てて首を振った。

 

「な!なな!何言ってんだよ!まったく……」

 

翠は怒りながら天幕を出て行こうとしたので一刀さんの名前を出して見ることにしました。

 

「一刀さんは」

 

(ピクッ)

 

案の定、翠は肩を一瞬震わせて立ち止まりました。

 

「どんな、女性が好みなのかしらね……わたくしたら歳概もなく胸が高鳴ってしまったわ。一刀さんならもう一度くらい子供を生んでもいいかもしれないわね。あら、そうなったら翠は一刀さんのことを『父様』と呼ばなくてはいけませんね」

 

「な、ななななに言ってるんだよ!病み上がりなんだから横になって大人しく寝てろよ母様は!」

 

翠はそのまま、ノシノシと地面が窪む勢いで踏み、天幕から出て行ってしまいました。

 

「あらあら、少しからかい過ぎたかしら」

 

わたくしは翠が出て行った天幕を見つめて微笑み横になりました。

 

「久々に自分が女である事を思い出してしまったわね……ふふふ。天の御遣い、北郷一刀……面白い殿方ですね」

 

わたくしは胸に手を当てて自分の鼓動を感じた。

 

この胸の高鳴り……ふふっ。またこんな思いが出来るなんてこの歳になって思っても見なかったわ。

 

《一刀視点》

 

「ただいま……ってどうしたんだ?」

 

自軍に戻ってくると地面に両手をつきうな垂れている愛紗と両手を頭に当てて笑っている鈴々、それを見て苦笑いを浮かべている桃香がいた。

 

「あ、ご主人様。おかえりなさい!それがね……」

 

「はぁい、天の御遣い」

 

「え?」

 

桃香が事情を説明しようとしていたがその後ろから声を掛けられた。

 

そこに立っていたのは本陣の天幕で見た女性が笑顔で手を振って立っていた。

 

たしか孫策だったよな?

 

「……」

 

「ちょっと、聞いてる?」

 

「へ?あ、すみません。見惚れてました」

 

(ピクッ)

 

「あらやだ、惚れちゃった?」

 

孫策は笑顔で答える。

 

「ええ、惚れちゃいそうになりました」

 

(ピクピクッ)

 

「ふふふ、お世辞でもうれしいわ」

 

「そんなお世辞だなんて本当の事ですよ」

 

(ピクピクピクッ)

 

「それで何か御用ですか?」

 

「ええ。周泰から手紙受け取ったわ」

 

「手紙?……ああ!ちゃんと届いたんですね。よか……っ!いひゃひゃ!」

 

「ふ~んだっ!」

 

「ひょ、ひょうか?いひゃいいひゃいよ!」

 

行き成り桃香は俺の頬をつねり上げてきた。

 

お、俺、何かしたか?

 

「ご主人様の……バカ」

 

桃香はぷいっとそっぽを向いてブツブツと何かを言っていた。

 

「ふふふ、先方を任されて大変だったわね天の御遣い」

 

「いてて……ああ、そうなんだよ」

 

俺は頬を擦りながら答える。

 

「なんとかなるの?」

 

「一応、袁紹からは兵站を借りられたしね。何とかなると思うけど」

 

「ふ~ん……」

 

「所でなにか御用があって来たんじゃないんですか?孫策さん」

 

「あら、なんでそう思うのかしら?」

 

「そりゃ、態々冷やかしに来る状態でもないですからね」

 

「それもそうね。単刀直入に言うわ。手を組まない?」

 

「手を?それはこの戦いだけの共闘ってことですか?」

 

「鋭いわね。でもちょっと違うわね。今後の事も考えてね。同盟を結びましょってことよ」

 

「袁術の客将であるあなた方をですか?」

 

「ふふふ、そのうち独立するわよ。今はその時期じゃないってだけよ。それに、手紙の件は十分に役立てているわ」

 

「それはなによりです。でも同盟はいいとして袁術にはなんていうんですか?」

 

「ああ。あの子には『北郷たちを手助けをすればきっと慈悲深い人だと崇められるわよ』って言ったらすんなり承諾してくれたわよ。ほんとバカよね。いつか自分の寝首をかかれるとも知らずにね」

 

孫策は哀れんだ顔をしていた。きっと袁術を思い浮かべているんだろうな。

 

「ご主人様、いつ孫策さんに手紙を送ったんですか?」

 

「ああ、雪華が仲間になるちょっと前に執務室に孫策さんの斥候が忍び込んで来たんだよ。それが孫策の部下だったから手紙を送ってもらったんだ」

 

「「「えええええ?!」」」

 

桃香や愛紗たちは一斉に声を上げて驚いていた。

 

「あなた、皆に伝えてなかったの?」

 

「言う必要ないかなと思って……ダメだった?」

 

「ダメに決まっているではありませんか!ご主人様はいつもいつも、勝手に行動を起こしすぎです!」

 

「う……ごめん、愛紗」

 

「へ~」

 

孫策は感心したように俺と愛紗を見ていた。

 

「どうしたんですか孫策さん」

 

愛紗に怒られている横で桃香と孫策が話していた。

 

「ん?主に向かってよくもあんな風に言えるな~っと思ってね。それに天の御遣いも普通に謝ってるし、主には到底見えないわよね」

 

「あはは、それがご主人様のいいところなんですよ。偉ぶらない所がいいんです」

 

「ふ~ん。劉備は天の御遣いの事、どう思っているの?」

 

「どうって言われても……」

 

「好きなの?嫌いなの?」

 

「え、えええぇぇぇっ!?」

 

「ふふふ。その態度を見ると劉備は天の御遣いのことが好きなのね」

 

「ふええ?!な、なんでわかっちゃったんですか!?」

 

「見れば直ぐにわかるわよ。それに、関羽もそうなんでしょ?本当のところ、心配して怒ってるようだし」

 

「うぅ~あんなに怒る事ないじゃないか」

 

「あれくらいでなければ自覚はしていただけないでしょ!」

 

「はぁ~、……あ、孫策さん、同盟の件ですね。俺は一向に構いませんよ。むしろこちらからお願いしたいところでしたから」

 

「そう。なら、交渉成り「お待ちください、ご主人様!」……」

 

孫策と話していると愛紗が声を上げてきた。

 

「どうしたんだ、愛紗」

 

「私は反対です!我々だけでも汜水関を攻略できます!」

 

「愛紗ちゃん、落ち着いて」

 

「見苦しいわよ関羽!」

 

「なにっ!」

 

愛紗の反対に今度は孫策が声を上げた。

 

そこには先ほどの笑顔からうって変わって凛とした顔立ちの孫策が立っていた。

 

「これは王である。私と天の御遣いが交わした公約、それを一家臣でしかないお前が口を出す事ではない!」

 

「くっ!」

 

その堂々とした姿はまさに王として相応しく思えた。なんたってあの愛紗を黙らせちゃうんだからな。

 

「……刃を向けるか、その意味を判ってやっているのだろうな関羽」

 

「無論、ご主人様の心配をして何が悪い!これは家臣としての忠義だ!」

 

「……」

 

「……」

 

「あわわ、あわわ!ご、ご主人様どうしよ~~!」

 

睨み合う二人にアタフタとする桃香。

 

「はぁ~、雪蓮……」

 

「はっはっはっ!流石は策殿だ」

 

「あはは~。流石雪蓮だね!」

 

「はぁ~……ん?」

 

俺は溜め息を付いている女性とその横で笑っている二人の女性に気がついた。

 

「あ、あの……」

 

「ん?ああ、すまん。挨拶が送れたな。私は周瑜、字は公謹だ」

 

「わしは、黄蓋、字は公覆だ」

 

「私は太史慈だよ!よろしくね!」

 

やっぱりあの人が周喩だったか。

 

それ以外にも聞いたことのある名前ばかりだ。

 

「そうでしたか、挨拶が送れてすいません。北郷一刀です」

 

「いや、気にするな。それより……はぁ」

 

周瑜は孫策の方を見て溜め息をまた吐いた。

 

「まったく、愛紗はまっすぐなんだから……」

 

俺は歩き出し愛紗の肩を叩いた。

 

「そこまでだよ。愛紗」

 

「ご主人様!ですが!」

 

「落ち着くんだ、ここで争ったら周りにも動揺が広がる。そんな状態じゃ汜水関すら攻略出来ないよ」

 

「う……」

 

「愛紗が心配してくれる事はうれしいけどね」

 

俺は笑いながら愛紗の頭を撫でた。

 

「ご、ご主人様、このような場所で頭を撫でないでください!」

 

愛紗は照れながらも堰月刀を下ろした。

 

「孫策さんもあんまりうちの愛紗をからかわないで欲しいな」

 

「あら、よくからかってるってわかったわね」

 

「殺気も感じられなかったからね」

 

「流石ね……」

 

「さっきも愛紗はからかわれていたのだ!」

 

「なっ!り、鈴々!」

 

「さっきも?ああ、だからうな垂れてたのか」

 

「うぅ……あんな醜態をご主人様にさらしてしまうとは……」

 

「にゃははっ♪」

 

「笑い事ではない!鈴々、後で覚えていろよ!」

 

「うにゃ~。愛紗の説教は長いから嫌いなのだ~」

 

「まあまあ、落ち着けって」

 

「ふふ。面白い子達ね……ねえ北郷、うちに来ない?」

 

「あっ!それ賛成!うちにおいよ!」

 

孫策の提案に太史慈も手を上げて賛成していた。

 

「「それはダメ(です)!」」

 

「だ、そうなんで、お断りしとこうかな」

 

桃香と愛紗が声をそろえて叫んだ。

 

「え~。なんでなんで!きっと楽しいよ!」

 

「それは残念。それじゃ、遊びには来てくれるわよね?」

 

「ええ、袁術さんから独立出来たときには」

 

「約束よ♪」

 

「ぶーぶー!もっと強引に行こうよ!雪蓮!」

 

「まったく優未ったら……そんなことしたら敵対することになっちゃうでしょ?特に後ろにいる二人が」

 

「「む~~~っ!!」」

 

「ちょ!桃香、愛紗?」

 

桃香と愛紗は俺の両腕にそれぞれ抱きつき、孫策と太史慈を睨みつけていた。

 

「う……あ、あはは~。じょ、冗談だよ、冗談。そんな奪うことなんてすることしないよ~。だからそんなに睨まないで?」

 

「ってことだから。あまり私の友人を苛めないでくれるかしら?」

 

「そ、そう言うことなら……」

 

「え、ええ。少々大人気なかったですね」

 

桃香と愛紗はそう言うと俺の腕から離れていった。ふぅ、危なかったもう少し遅かったら俺の理性がやばかった。

 

「それじゃ、汜水関の事だけど……冥琳、頼める?」

 

「わかった任されよう」

 

そこで眼鏡をかけ直して周喩さんが前に出てきた。

 

「判りました。それではここではなんなので天幕へお越しください」

 

「ええ、そうさせてもらうわ♪」

 

「うぉ?!」

 

「「「あーーー!」」」

 

「はわわーー!」

 

「あわわーー!」

 

「にゃ~」

 

「ふえぇ?!」

 

桃香たちは目の前の光景に驚きの声を上げた。それとなぜか太史慈も声を上げていた。

 

「あ、あの孫策さん?」

 

「雪蓮よ」

 

「え?」

 

「雪蓮!」

 

孫策の答えに周喩さんが険しい顔で叫んだ。

 

「は?え、ええ?!そ、それって真名ですよね?!」

 

「だって、同盟を結ぶのよ?それって信頼関係が必要じゃない?だったら、真名の交換くらいしないと失礼だと思うのよ。それに、私個人としても御遣い君が気に入ったし♪」

 

「わ、わかりました。それなら、俺の事は北郷か一刀と好きな方で呼んでください。俺には真名が無いので」

 

「真名が無いなんてますます面白いわねあなた。判ったわ、なら一刀って呼ばせてもらうわね、それとそんな堅苦しい喋り方じゃなくて普通に喋りなさいよ」

 

「わかった。俺もこの喋り方は苦手だからね。そうさせてもらえると助かるよ」

 

「はぁ……まったく、私の真名は冥琳だ。これからよろしく頼むぞ、北郷」

 

「儂の真名は祭だ。北郷、幼平から話は聞いたぞ。相当の武の持ち主のようだな、いつか手合わせを願うぞ」

 

「えっと……お、お手柔らかに」

 

「はっはっはっ!謙遜するな!儂から見てもお主は儂より強いことはわかる!それを言うのは儂の方だぞ北郷」

 

「痛っ!痛いですよ祭さん」

 

祭さんは豪快に笑いながら俺の背中をバシバシと叩いてきた。

 

「私は優未っていうの!えっと……これからよろしくね一刀君!」

 

「それじゃ次は私達だね!」

 

桃香たちも雪蓮、冥琳、祭と真名の交換をすませた。愛紗だけは渋々と言った感じだったけど。

 

「ふふふ♪それじゃ、天幕に案内して頂戴♪」

 

「雪蓮さん!ご主人様から離れてください!」

 

「やーよ、一刀に案内してもらうんだから……きゃんっ!」

 

「雪蓮……少しは場をわきまえろ。すまなかったな北郷殿」

 

「いや、気にしてないからいいよ」

 

「「「「……」」」」

 

俺が笑顔で答えると雪蓮に冥琳、祭それに優未の動きがピタリと止まり惚けていた。

 

「?どうかしましたか?」

 

「っ?!い、いや、なんでもない。……では、案内を頼む北郷殿、行くぞ雪蓮」

 

「はぅ!痛いわね、何するのよ冥琳!」

 

「あなたがボーっとしているのが悪いのよ」

 

「なによ、冥琳だって一刀のこと「いいから行くぞ!」痛いわよ冥琳!耳引っ張らないでよ~」

 

「ふむ、あの笑顔に策殿や儂はおろか冥琳までも虜にするとは……北郷一刀、中々に面白い男だ、はっはっは!」

 

「えへへ……私も一刀君の事さらに気に入っちゃった!やっぱり一刀君、私達の仲間になってくれないかな~♪」

 

「……愛紗ちゃん」

 

「ええ、桃香様……」

 

「「ご主人様を守らなく(ては!)(ちゃ!)」」

 

「んにゃ?どうしたのだ?」

 

桃香と愛紗は互いに頷き声を揃えた。

 

「はわわ……やっぱり、胸がでかい方がいいのかな雛里ちゃん」

 

「あわわ……わ、私たち、これからだよね朱里ちゃん」

 

朱里と雛里は自分の胸を押さえ互いに励ましあっていた。

 

「?どうかしましたか、朱里先生に雛里先生」

 

「「……」」

 

朱里と雛里は雪華の胸をじっと見つめていた。

 

「??」

 

首を傾げる雪華に朱里たちは言い放った。

 

「「雪華さんは敵で(す!)(しゅ!)」」

 

「ふえ?!き、急にどうしたんですか!?私何かしましたか?え?え?」

 

雪華は急に敵と言われ混乱してしまった。

 

「はぅ。いえ……気にしないでください」

 

「あわわ、わ、私たちがどうかしてました」

 

「え、あ、そ、そうですか、よかったです。先生方に嫌われたら、私にはご主人様しか居なくなってしまいますから」

 

雪華は一瞬暗い顔をするものの、直ぐにほんのりと頬を染め上げていた。

 

「はわわ……雪華さんは意外と大胆かもしれないよ雛里ちゃん」

 

「あわわ……私たちも負けていられないね朱里ちゃん」

 

「おーい、三人とも何してるんだ?早くおいで」

 

「あっ!今、行きますご主人様!」

 

「「……」」

 

雪華は満面の笑みで答え俺の元へ走って来た。

 

「雪華さんってすごいよね。傍から見てるとご主人様に恋してますって感じで」

 

「うん。でも、あれで雪華さんはご主人様の事、お父さんみたいだって思ってるんだよね」

 

「うん……でもそれって雪華さんが勝手に思い込んでるだけでもしかして……」

 

「あ、あわわ……ふしゅ~」

 

「ひ、雛里ちゃん!しっかりして!雛里ちゃん!」

 

雛里は顔を真っ赤にして頭から煙を出して倒れたところを朱里がなんとか支えていた。

 

「ひ、雛里ちゃん……とにかくご主人様の所に行かないと!」

 

「ぁぅ~、そ、そうだね。ごめんね朱里ちゃん」

 

二人は走りながら落ちそうになる帽子を押えて天幕へと向かった。

 

「それで、汜水関攻略だけど、守ってる武将はだれなんだ?」

 

「はい。神速の異名を持つ、張遼さんと猛将と謳われる華雄さんです」

 

雛里はオドオドしながらも汜水関に居る武将を教えてくれた。

 

どうやら俺と桃香が本陣に行っている間に雛里は斥候を出して調べてくれていたみたいだ。

 

「呂布はやっぱり虎狼関か」

 

「最後の要ですからね」

 

俺の問いに愛紗が答えてくれた。

 

「それじゃ、まずは汜水関だけど、きっと篭城してくると思うんだけどどう攻めようか」

 

「攻城には篭城の守備兵の3倍が定説ですから。ですが今の私たちでは……」

 

愛紗は顔をしかめる。

 

まあ無理も無い。兵を借りたからと言っても三倍には全然足りない。

 

それに行き成り組み込んだ兵が思い通りに動くとは到底思えないからだ。

 

「なんとか城門を開けさせられないかな」

 

「それは無理ではないでしょうか」

 

「だよな~」

 

「そうでもないかもしれないわよ」

 

「え?」

 

雪蓮がニコニコ笑いながら答えた。

 

「どういうことだ雪蓮?」

 

「さっきそこのおちびちゃんが華雄って言ったでしょ?私の知っている華雄なら自分の武に誇りを持ってるはずよ」

 

「なるほど、その武を貶されれば怒って出てくるかもしれないと」

 

「そういうこと♪」

 

「ですが、そう簡単に出てくるのでしょうか」

 

愛紗の言う事も最もだ。相手は別に攻めてくる必要は無い。守りを固めて戦を長期化させてしまえばこちらが不利になるからだ。

 

「大丈夫よ。華雄は猪だもの。直ぐに顔を真っ赤にして出てくるわよ」

 

「凄い自信だね。何か根拠でもあるのか?」

 

「華雄はね。私の母様。つまり、前王孫堅にボコボコにされたのよ。その時も軍師の命令を無視して単独で乗り込んできてたの」

 

「前王孫堅……と言うことは江東の虎、孫堅のことか」

 

「あら。良く知ってるわね」

 

「まあね。三国志で読んでたから」

 

「三国志?」

 

「あ、いや。こっちの話。それじゃ、華雄を誘き出す方向で策を練るってことでいいかな」

 

こうして、俺たち劉備軍と雪蓮たち孫策軍による共同戦線の準備を進めていった。

 

《愛紗視点》

 

二刻後、汜水関から矢が届くか届かないかと言う距離に私と呉の王である雪蓮殿は居た。

 

ご主人様たちは私たちから更に後方半里くらいの所で陣を構えていた。

 

「……今は同盟関係でご主人様が決めた事だから何も言わぬが、もしご主人様を裏切るようなら……」

 

「ホント、主思いなのね愛紗は……それとも愛した人だからかしら?」

 

「なっ!」

 

「ふふふ、安心しなさい。こちらから言い出したことよ、裏切るような事は絶対にしないわ。私の真名、雪蓮にかけてね。でも、そちらが裏切るようなら……」

 

「裏切ったら何だというのだ」

 

私は睨みつけるように雪蓮殿を見る。

 

「一刀を貰いに行くからそのつもりでね♪」

 

雪蓮殿は笑顔でとんでもない事を言ってきた。

 

「な、なんだと!?」

 

「だって、あれだけの機転に将を纏める力もあるんですもの。呉からしてみれば喉から手が出るほど欲しい人材だわ」

 

「た、確かにご主人様には人望もあり、打ち出す政策は朱里たちからしてみても思いもよらぬものばかりではあるらしいが」

 

「でしょ?それになにより、私自身が一刀を気に入っちゃったしね♪」

 

「な、ななっ!なーーーーーっ!!」

 

な、なんだと!?それはあれか?将としてということか?それともお、男として!?

 

「だから全然そっちが裏切ってもらっちゃってもいいのよ?」

 

「ふ、ふざけるな!ご主人様は渡さないぞ!」

 

「ふふふ、残念。なら精々私たちを裏切らない事ね」

 

「くっ!誰が裏切るものか!私はご主人様に従うのみ!ご主人様がご命令すればなんでもする!」

 

「へ~。それじゃ。一刀に『閨に来い』って言われれば行くんだ」

 

「なっ!?そ、そそそれは……~~~っ!!!」

 

ご、ごごご主人様が私を閨に!?そ、それはご主人様に言われれば吝かでないが……いやいや!何を言っているのだ私は!桃香様を差し置いて私が先に閨など!

 

「ふふふ。あなた面白いわね。どう?一刀と一緒にこっちに来ない?良い待遇で迎えるわよ?」

 

「お断りだ!桃香様を裏切るなど家臣として恥ずべき事だ」

 

「ホント、お堅いわね。まあ、だから一刀みたいな優しい男の事が好きになっちゃうのかしらね」

 

「そ、それとこれとは話が別ではないか!?」

 

「まあいいじゃない。そんな細かい事。ねえ、本当に一刀を貰っちゃダメ?」

 

「ダメに決まっている!」

 

「ちぇ~」

 

「まったく……」

 

どうしてこうご主人様に関わろうとする女性が後を絶たないのだ……

 

私は頭を抑えて首を振った。

 

「はぁ~。所で雪蓮殿」

 

「何かしら?あ、もしかして一刀くれるの?」

 

「だからご主人様は渡さんとあれほど言っているではないか!」

 

「ぶーぶー!じゃあ、何よ。つまらないことだと斬るわよ?」

 

「理不尽なっ!」

 

《一刀視点》

 

「……あの二人、何やってるんだ?」

 

愛紗と雪蓮が二人でなにやら言い争っているところを俺は遠くから眺めていた。

 

「なんか、雪蓮さんが愛紗ちゃんをからかって愛紗ちゃんが怒ってるように見えるよ?」

 

桃香は望遠鏡を覗き込んで説明してくれた。

 

「ああ、あながち間違ってはいないだろうな……まったく、雪蓮にも困ったものだ」

 

額を押えて首を振る冥琳。

 

「はっはっは、そこが策殿のいいところではないか」

 

豪快に笑う祭さん。

 

「笑い事ではありませんぞ祭殿……とにかく、我々は一度本陣に戻る。北郷殿この後は作戦通りに進めるぞ」

 

「ああ、よろしく頼むよ」

 

「任せておけ、こちらもそれなりに諸侯に力を見せないといけないのだからな」

 

冥琳はニヤリと笑った。

 

「しかしこの望遠鏡と言うものは便利だな。あんなに遠くのものがくっきり見えるとは」

 

冥琳は望遠鏡を覗き込みながら興味深そうに呟いていた。

 

「良かったらそれあげようか?」

 

「っ!よ、良いのか?これはお前達にとって大事なものじゃないのか?」

 

「まあ、壊れやすいという点では大事なものだけど秘密にしておくようなものじゃないからね」

 

「ふむ。軍師からしてみれば遠くの物が手に取る当に分かる時点で秘密にしておきたいものだと思うのだが……お前達はそうは思わないのか?」

 

「え、えっと……これがご主人様ですから」

 

なぜか苦笑いを浮かべる朱里。

 

「ふむ……だがしかしこれはこの二人にあげたものだろ?私が貰っても良いのか?」

 

「それはあげられないけど予備に持ってきてるのがあるからそれを差し上げますよ。同盟として寄付します。有意義に使ってください」

 

「わかった。ありがたく使わせてもらおう」

 

「いいな~。冥琳だけ贈り物もらえるなんてずるい!私も一刀君から何か欲しいよ~」

 

「何を言っているのだ。これは同盟の友好の証としてもらったのだ。私だけ物のではない」

 

「ならなら、私が使ってもいいんだよね!」

 

「ダメだ。お前は直ぐに壊しそうだから。これを使うのは軍師たちだけだ」

 

「えーっ!ずるいずるい!そう思わない祭!」

 

「まったくだ。そんな面白そうなものをなぜ儂が使えんのじゃ!」

 

「だからですよ祭殿……はぁ。これは雪蓮にも見つかったら危ないな。厳重に保管しておかねばな」

 

「あれ?でも友好の証として貰ったんだったらこっちからも何か上げないといけないんじゃない冥琳」

 

「むっ。それもそうだな」

 

「いえいえ!そんないいですよ!こっちとしては同盟を組んでもらえただけでも大助かりですから」

 

「いや。そう言うわけには行かない。それではこちらの立つ瀬が無くなる」

 

「あっ!それじゃ私が一刀君の所に行けば問題ないよね!」

 

「は、はぁっ!?さ、流石にそれは……」

 

名案とばかりに喜ぶ優未に俺は驚きの声を上げた。

 

「何を言っているのです優未。あなたは大事な戦力なんだぞ。いざとなったら出てもらうのだからな」

 

「や~ん!一刀君と一緒に居る~!っ!痛っ!ちょ!み、耳引っ張らないでよ冥琳!もげる!耳がもげちゃうから~~~~~~っ!!」

 

「それでは我々は自軍に戻る。友好の証の品はこの戦いが収束した時に改めてこちらから送らせてもらうおう」

 

冥琳はそう言うと優未の耳を思いっきり引っ張って自軍に戻っていった。

 

「一刀く~~~~~ん!」

 

「……モテモテだねご主人様」

 

「自重してくださいご主人様」

 

遠くから聞こえる優未の声に桃香と愛紗は突き刺すような目線で俺を見て一言言ってきた。

 

「あ、あはは……はぁ」

 

俺って今日、厄日なのかな?

 

「さ、さて……」

 

俺は気を取り直して振り返り、兵を見渡し喋りだした。

 

「みんな、決して無駄死になんてするな!みんなにも帰れる場所、帰りを待っている人たちが居るはずだ!その為にも!生きて帰ってくるぞ!」

 

「「「…………」」」

 

一瞬の静寂の後、

 

「「「おおおおおっっっ!!!!」」」

 

兵たちが腕を上げ呼応した。

 

「よし、それじゃ作戦通りに華雄を誘き出すぞ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

桃香、朱里、雛里、そして雪華。四人は力強く返事をしてくれた。

 

「頼んだぞ愛紗……」

 

俺は振り返り汜水関の前に居る愛紗と雪蓮を見て一言呟いた。

 

《To be continued...》

葉月「と言うわけで。今回は孫策軍との同盟締結までのお話を書きました!如何だったでしょうか?」

 

愛紗「一つ言いたい事がある」

 

葉月「なんでしょうか?あ、クレームについては一切聞きませんからね」

 

愛紗「先手を打つな!」

 

葉月「だって~。愛紗は直ぐに女の子を出すと私に文句を言ってくるんですもん。それそうも言いたくなりますよ」

 

愛紗「それはこっちの台詞だ!毎回毎回、ご主人様の事を好きになる人物が多すぎだ!」

 

葉月「だってそれが一刀でしょ?」

 

愛紗「うぐっ!そ、それはそうだが……」

 

葉月「お二人もそう思いますよね」

 

愛紗「二人、だと?」

 

雪蓮「そうね~。まあ、そこが一刀のいいところだと私は思うわよ♪」

 

優未「だよねだよね~。それが無いと一刀君じゃないよね!あっ!でも、一番に愛してくれないと嫌かな~♪」

 

愛紗「雪蓮殿に優未殿!どうしてここに!」

 

雪蓮「どうしてって、久々の登場なのよ?ここに来ない手は無いでしょ♪」

 

優未「うんうん!ここって楽しいよね。なんていうか葉月が雪蓮に追いかけられてる時は凄く面白かった!」

 

葉月「あれは黒歴史ですよ……」

 

雪蓮「あら?また追いかけられたいのかしらは・づ・き♪」

 

葉月「~~~~っ!!め、滅相もございません!」

 

優未「あはは!やっぱりここはいいな~!」

 

愛紗「あ、あの……一応ここは今回の話のおさらい見たいな場所なのですが……」

 

雪蓮「まあ、固い事言わないの……それで?愛紗はまだ一刀に愛されてもらってないの?」

 

愛紗「あ、愛される!?な、なな、何を言い出すのですか急に!」

 

雪蓮「あら別に急じゃないわよ?前作の話なんてもうちょっと前で一刀に愛されてもらってたじゃない」

 

愛紗「は、話の長さが違うであろう!本編でも成都に移ってから出会ってですね!」

 

雪蓮「そんなの愛紗が無理やり一刀に迫っちゃえばどうとでもなるわよ。ねえ優未」

 

優未「だよね~。雪蓮も無理やり一刀君にせまったもんね」

 

雪蓮「まあ、あれは血のせいだったんだけどね」

 

愛紗「な、なな……わ、わわ、私がご主人様をお、おおお襲うなど……」

 

葉月「……愛紗にはまだ刺激が強すぎのようですよ雪蓮」

 

雪蓮「あら。随分と初心なのね愛紗は」

 

優未「ああ。私も一刀君にまた抱かれたいな~……えへへ♪」

 

雪蓮「うわ!この娘、前作の話を思い出してニヤけちゃってるわよ。危ない子!」

 

優未「ちょっとそこーーーっ!誰が危ない子だ良い!失礼だな~。私はあの甘い一時を思い出してただけだもん!」

 

雪蓮「それが危ない子だって言ってるのよ」

 

葉月「あ、あの~。そろそろ話を戻してもいいですか?」

 

雪蓮「だ~め♪」

 

葉月「で、ですよね~……あ、そう言えばなんですけど」

 

雪蓮「ん?どうかしたの?」

 

葉月「私って誤字報告する時、いつもお知らせを書いてるじゃないですか」

 

優未「うん。そうだね。それがどうしたの?」

 

葉月「すごく今更なんですけど。報告書いてる時に報告をくれた人の名前を書いているんですけどあれっていいんですかね?」

 

雪蓮「すごく今更ねそれ」

 

葉月「だから今更なんですけどって言ったじゃないですか。で、どう思います?」

 

雪蓮「う~ん。私じゃ見当もつかないわね」

 

優未「私も~」

 

葉月「愛紗はどう思います?」

 

愛紗「私がご主人様を襲う……私がご主人様を襲う……そ、そんなことが許されるのか?」

 

葉月「愛紗がまだ遠いところにいますね」

 

雪蓮「もう面倒だから皆に聞いてみれば?」

 

葉月「そんなまる投げですか」

 

雪蓮「だって所詮私達は作者の空想での人物ですもの。私達が決められるわけ無いでしょ?」

 

葉月「そんなぶっちゃけなくても……」

 

優未「そんなことよりさ~。そろそろ終わらなくて良いの?」

 

葉月「あ、そうですね。それでは皆さん次回はいよいよ攻城戦になります。戦闘場面苦手ですが頑張って書いていきますのでよろしくです!」

 

雪蓮「ふふっ。私の活躍もちゃんと書きなさいよ葉月」

 

優未「私も私も!いっぱい活躍して一刀君にいいところ見せるんだから!」

 

葉月「えっと……が、がんばります。それでは皆さんまたお会いしましょ~」

 

雪蓮「またね~」

 

優未「まったね~♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「うぅ~。ご主人様!私は……私は……どうすればいいのでしょうかーーーーーーっ!!」

 

葉月「まだ遠くにいるよ」

 

雪蓮「ちょっとからかいすぎたかしら?」

 

優未「まあ、いつもこんな感じだしいいんじゃない?」


 
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