法と正義が成されない国は変えなければならない。既得権益が、法や正義を越えて、人々に虚実を伝え、人々を蹂躙しつづけるならば、それは我々自身で力ずくで変えなければ駄目だ。そのために必要なら、私は現行法を超えた暴力を支持する。トート・ナノク・コーポレーションの幹部の首を並べよ！国民統一ナノクチューンナップ政策を推進してきた代議士を射殺せよ！彼らの家族を永久に公職から追放せよ！そのくらいの勢いが無ければ駄目だ。何百万もの未来を脅かした罪は、それほどに重いのだと謂うことをはっきりと知らしめねばならない。政府は国民を守らねばならない。国民は国民を守るために国に権力を預けているだけだということを今一度思い出すべきだ。信託を反故にし続ける政府を誰かが裁かねばならぬなら、君が裁くべきだ。君たちが！我々が！裁くべきだ。構造を破壊せよ。もはや、待っておられる段階は終わった。対価を要求せよ。庇い会い、贖罪を逃れようとするものを決して赦すな。今日、私は諸君の前ではっきりと、暴力を容認した。それが必要だと諸君に訴えた
。もし正義がなされた後に、私に、公安を乱し人々を煽動して国を攻撃した罪が問われたとき、私は、大人しく絞首台に向かおう。

（2063年 ソドム第五地区にて コウ・アイザワ）