No.227737

真・恋姫†無双 ~君思うとき、春の温もりの如し~ 21話

lovegtrさん

21話です。
今回は呉のあのイベントの話です。
孫堅の墓参りに向かう一刀たち。
どうなるのでしょうか。
では、どうぞ!

2011-07-13 03:06:11 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5402   閲覧ユーザー数:4346

次の休みの日。

約束通り俺と姉さんは、2人で母さんの墓参りに行くこととなった。

小蓮は先日挨拶を済ましたので今回は城で留守番となった。

2人で馬を並べ、母さんの墓がある小川のほとりへと向かった。

母さんの墓は呉の英雄としては驚くほど質素である。

ただ大きな岩が乗っているだけ。

言わなければ墓だと分からないものである。

 

馬を近くの木につなぎ、墓である岩の前に並ぶ。

姉さんは持ってきた花を供え、ゆっくりと母さんに報告をはじめる。

「母様、私たちとうとう自分たちの国を作ったわ。

 母様の夢だった、民たちが平和に暮らせる国。

 まだまだ出発点に立ったばかりだけど、必ずそんな国を作ってみせる」

腰にくくりつけていた徳利を取り出し、墓の前に供え再び話をはじめる。

「そう言えば今日は母様の好きなお酒も持ってきたわよ。

 そう言えば聞いて。この前、祭とお酒を飲んでたら冥琳に怒られちゃった。

 『昼間からなに酒を飲んでいる!王としての自覚が足りない!』って。

 昼に飲むから一味違うのにね。その後、祭と小一時間説教をくらってしまったわ」

苦笑いをして二つの猪口に酒を注ぎ、その内の一つを飲み干し、

「冥琳の言う通り王としての自覚が少ないのかしら、私。

 ふふっ、そんな事言っていると母様に怒られてしまうわね。

 ……だから、私がもし迷ったら怒ってちょうだい。そして導いて……次は一刀よ」

ふうと一呼吸した後、姉さんは俺と場所を変わった。

【曹操 side】

「華琳様、拠点の制圧を終えました。この先に残るのは敵本城のみとなります」

拠点制圧の指揮を終え、郭嘉こと凛が報告にやって来た。

「そう、ご苦労様。……もうすぐね、麒麟児と呼ばれる孫伯符。楽しみだわ」

世に謳われる英雄と戦うことに今からゾクゾクするわ。

「はい。しかし気にかかることがございます」

「何かしら?」

「兵の一部で専攻しようとする部隊が。というより抜け駆けの気配が見えます」

功を焦る気持ちは分かるけど、勝手に動かれるのはいやね。

「ならその部隊に監視を付けなさい。この戦い、無粋な輩に穢されたくない」

「わかりました」

 

「それにしても霞の活躍が効いているのか、ここまで相手の抵抗は微々たるものだったわね」

張遼こと霞には本城へと向かう伝令の捕殺を命じている。

これで敵に情報が行くことなく、気がついたら私たちが城の目の前という状態になる。

「そうですね~。しかし呉にはあの美周郎と呼ばれる周瑜さんをはじめ、数々の有能な方達がいます。ですから、油断は出来ません」

凛と入れ替わる形でこちらにやって来た程昱こと風はそう言い、

「しかしこの戦い、我等魏が勝利すれば、大陸でも並ぶものがいない程の土地を治め事となります。そうすれば華琳様の覇道もいっそう近づくことでしょう」

「そうね、楽しみだわ。我が覇道の先に何があるか。私は必ずこの大陸の覇者となるわ」

「はい、そのための風たちなのです~」

いつも舐めているお気に入りのアメを咥えながら風は答えた。

「うふ、きたいしてるわよ」

さて、もうすぐね。

私は息を大きく吸込み、昂ぶる気持ちを抑えながら前を向き馬を進める。

【曹操 end】

姉さんと場所を変わり、俺は母さんの墓の前へと進む。

これまでいろいろあった。

話すことはたくさんある。

母さんを失い、その隙を袁家につかれ呉がバラバラになったこと。

そして再び集まることができ、皆と黄巾党討伐を行った。

 

次は反董卓連合が起きた。

そこで華琳と再会し、劉備と同盟を結んだ。

本当に悪政を行っていた張譲の隠れ蓑にされていた董卓、月たちを助け劉備の元へと向かわせたっけ。

 

その後は袁術の、美羽の願いを叶えるために呉の独立のために動いた。

そしてやっと取り返した、俺達の呉を。

 

仲間も増えた。

呂蒙に呂布、陳宮、太史慈。

亞莎は恥ずかしがり屋で自信が無いところもあるけど、冥琳が一目置く程の才能がある。

恋は天下無双と言われているが、とても純粋でいい娘だ。

音々音は少し負けず嫌いなところが、あるが軍師として頑張っている。

栄は粗雑なところが少し姉さんに似ているけど、2人はあった瞬間すぐ仲良しとなり場を和ませてくれる。

 

母さんに報告することをまとめ、目をつぶり話し始めようとしたとき、

 

ヒューーッ

 

何かが風を切る音が聞こえた。

「あっ!?」

その後、姉さんのうめき声が聞こえ、閉じた目を開け姉さんの方を向くと、左肩から矢が生えて倒れる姉さんの姿が映った。

とうとう呉でも山場のイベント、雪蓮暗殺が起きました。

矢をうけた雪蓮はどうなるのでしょうか。そして一刀はどう行動するのでしょうか。

 

話は変わりますが、お気に入り登録数が200人を越えました!

なのでまた偽演技を書きたいを思います。ネタはまた中の人ものを考えています。

いくつかネタは考えているのですが、他にもっといいものは無いかと考えています。

なので、ネタを募集したいと思います。出来れば中の人ネタ、それがなくてはシチュエーションを募集したいと思います。

何かアイディアがありましたらお願いします。

では、また次回ノシ


 
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