とある外史・・。
北郷が女性として愛したのは華琳・桂花・風・星ら少数の人物だけであった。
この外史の北郷は、上記の女性陣に共通する・・あの属性が好きだったのだ。
だが彼を思う女性は彼女達(華琳ら)の他にも多くいた・・。
彼女らは北郷に愛される華琳らの幸せな姿を見るごとに、自らも彼に愛されたいと思い。
自分にもあの「属性」があればと願っていた。
その願いが外史の流れを変え。
そうして新たな外史が生まれた・・。
『サド(S)無双』
魏、呉、蜀の三国の真中で均衡を統べる北郷王は一つの悩みを抱えていた。
彼は皆に求められて王になった、彼には乱世を変える人徳があったからだ。
しかし・・自分がほんとに皆に慕われているのか自信を持てずにいた。
その疑問が発生した理由・・。
それは彼のとある一日から窺える。
「御主人様、おきてください」
「う、うう~ん。ゆ、月~もうちょっとだけ寝させて~」
「へうう~そんなの困ります~」
「なら、後5分だけ寝させて~」
「い、今すぐおきてください~」
「あ、あと3分で良いから~」
「そんな我儘言うと「ぎゅー」で叩起こしますよ~御主人様」
「へっ?痛い目って実力行使って事?」
・・そんなの容赦ない詠とかまだしもやさしい月なら怖くない。
「じゃあ、そういう事で後30分寝ますー」
「へうう~「じゃあ」じゃないです~しかも、30分後ってどれだけ寝る気ですか~。そんなダラケた御主人様には残念ながら罰執行で「ぎゅー」です!!」
「・・(おっ、くるか?てか「ぎゅー」ってなんだろまあ、直ぐ分るか)」
「覚悟です」
そういった後、月の手が俺の顔めがけて突っ込んでくる。
も、もしや!「ぎゅー」ってビンタかっ!!
ビ、ビンタされるぐらいなら起きますよ!!月さん!!
あっ、でも、指先の「グルグル」渦巻きが見えるぐらい目の前に月の指が近づいてるし。
あー・・こりゃー逃げれんな。
俺は覚悟して目を瞑った。
ぎゅー?ぎゅー☆ぎゅー♪
数秒後
「・・・(「ギュ‐」って、顔を抓るって事かーしかも、擬音が「☆」とか「♪」になるぐらいのやさしい力の)」
やっぱり、月はやさしいから他の子みたいに桂花や愛紗みたいに流血ギリギリな事はしないよね~。
「へうう~御主人様~痛いでしょう。だから・・は、早く起きてください」
しかも、すごい申し訳なさそうな顔しながらだし。
これ(ギュ‐)続けさせたら、月、申し訳なさ過ぎる感情が爆発して泣き出すかも。
はぁ~・・やっぱ、月はやさしいな~。
「へうう~(ぎゅー♪)へうう~(ぎゅ‐☆)・・+(凄く申し訳なさそうな顔)」
やばい・・俺。月の可愛らしい「ギュ‐」と、可愛らしすぎる「申し訳なさそうな顔」のWパンチで月を抱きしめたくなってきた。
と、とはいえ、もうちょっとだけこの可愛いWパンチをみたいので我慢、我慢。
数分後
ぎゅー?ぎゅー☆ぎゅー♪ぎゅー!
かわいいな~月
十数分後
ぎゅー?ぎゅー!ぎゅー♪ぎゅー!
かわいいな~月、でも何か擬音がすこし変に?
数十分後
ぎゅー!ぎゅー!ぎゅー♪ぎゅー!!
か、かわいいけど~。
ゆ、月、ストップーー!!い、痛い!!さすがに20分抓られたままはきつい!!」
「へうう~☆(ぎゅー!!)へうう~♪(ぎゅー!!)」
「だから、月やめて!い、痛い痛いから!!」
「へうう~☆☆(ぎゅー!!!!)へうう~♪♪(ぎゅー!!!!)」
「ゆ、月!!なんか月、光悦の笑みをしていないか!!だ、だから痛いって!!」
「へうう~すみません、でも御主人様の痛がる姿を見てるとなぜか笑みが自然に・・」
「へうう~☆☆☆(ぎゅー!!!!)へうう~♪♪♪(ぎゅー!!!!)へうう~殺殺殺(ぎゅー死死死)」
「ぎ、擬音がおかしすぎるよーー!!!!!!!!」
「つぅー・・頬がまだ赤いよー」
あの後、月から逃げ出すように部屋を出た俺は、仕事をするため執務室に入ろうとしていた。
「(月ーこのごろ詠よりになってないかー)」
そんな事を考えながらドアを開け中に入ると、副官の愛紗がいたので挨拶しようとするが。
「馬鹿様ですか。今日はずいぶん遅いかったですねー馬鹿だから寝違えて死んでるかと思いましたよ」
・・いきなり愛紗に罵倒され言い逃した。
「まあ、いいですよ~さっさと机について仕事してください」
愛紗はなぜか口だけは俺にすさまじく攻撃的だ。
しかし、俺のことは嫌いではないらしく、ちょくちょく二人きりでデートしたりするほどの仲だ。
「蛆でも湧いたんですかーぼーと立って」
ただ・・やっぱり口は悪い。
「馬鹿様の午前の分です~」
俺が机にすると、愛紗は両手一杯の書類を雑に俺の机に置く。
小柄な女性の両手一杯とはいえ、全ての書類に目を通したり、その有無を考え裁決していったら、とても一人では午前中までに終わらせることは無理な量だ。
「あ、愛紗・・こ、この量を俺一ひと・り・・で・・」
「はい」
俺の質問は愛紗の「当然ですよーてかヤレ」って目で途中で止まらなざる得なかった。
俺は不条理な物を感じるが「ごめん」と謝る。
「馬鹿なんだから、せめて汗ぐらいかいてください・・・ねえ、ごしゅじんさま」
ああ・・な、なんだか久々に愛紗から「御主人様」と呼ばれたな~。このごろずーと「馬鹿殿」って呼ばれてたし・・。
でも、なんだろ嬉しくない、逆に涙腺がおかしくなりそう。
数時間後
「ほんと馬鹿殿は世話がかかりますね~。私がいなちゃこれぐらいの仕事もこなせないですから」
結局仕事を一人で終わらせきれなかった俺を、愛紗が愚痴りながらも手伝ってくれた。
「ほんと・・もうちょっとつかえる人になって欲しいですねー」
・・そんな風に罵られながら、俺は何時も思う事がある。
いつものように出される俺に対する時間内では絶対無理な仕事量は、確実に愛紗が俺を罵倒する(失敗させて)為の策だ。
「まったく、下半身しか役に立たない人ですね」
だって、俺の隣で座り罵る愛紗のどんな時よりも「嬉々」とした表情を見れば明らかだから。
「ほんと、役立たずな人ですねー馬鹿様は//」
「はぁ~お腹すいた」
結局、午前の仕事が片付けて食堂に到着できたのは昼時から2‐3時間過ぎたころだった。
「桃香?なにしてるのそんな格好をして」
注文しようと調理場を覗き込むと、エプロン姿の桃香がいた。
「料理だよーなんだか急にしたくなって」
確かによく見ると、桃香すぐ傍には様々な材料が置かれていた。
「御主人様は今からご飯?」
「うん、ちょっと仕事に手間取ってね・・こんな時間だよ」
「そうなんだ、でも夜の仕込みにいって食堂のおばさんは今いないよー」
「ああ・・そうか、遅すぎたか~」
・・どうしよう~お腹すいたな。
俺がそんな事を考えていると、目の前の桃香が急にもじもじし始めた。
「ねぇ・・御主人様?よければ私が作ってあげようか」
「いいの、桃香?」
元々庶民と代わらぬ暮らしをしてきた桃香にとっては料理ぐらいお手の物だ。
ただ、わざわざ俺の料理を作ってもらうのは・・。
「うん、張り切りすぎちゃって・・一人じゃ食べきれないぐらい材料大目に買っちゃたから、ちょうどよかったよ」
「そうなの?なら、頼むよ桃香」
数分後
「私ねー御主人が私の料理を美味しそうに食べてくれる時が、世界で2番目に幸せだよ」
「そ、そう」
そんな嬉しい言葉を添えて、桃香がドンドン料理を運んでくる。
まずは「野菜炒め」に「煮物」が置かれた。
おおっ~~!かなり美味しそうだ。
しかも、この匂いからすればーまだまだ他の料理もありそうだし。
今日の昼飯は豪華になりそう。
「雑炊」「ジャージャー麺」「シュウマイ」「餃子」「味噌ラーメン」「冷やし中華」
・・その他諸々。
正直・・。
「ねえ・・桃香?」
「作りすぎじゃない・・」って言おうとしたら。
ドン!!!!
「御主人様~残しちゃ駄目だよ」
豚の丸焼きを置かれた上、満面の笑みで上の言葉を添えられ黙らざるえなかった。
「(ねえ、御主人様。私は御主人の美味しそうに食べる笑顔が・・徐々に苦しみに変わってくる姿を見るのが1番幸せだよ)」
象並の昼飯後、次は鍛錬の時間だ。
鍛錬は武官系の女の子が交代して俺に指導をつけてくれる。
今日は翠が指導役、正直一番きつい相手だ。
1時間後
通常の鍛錬は終了した。
正直、このレベルはもはや慣れたのでさほどではないが。
・・だが、問題はこの後の特別訓練だ。
「さぁ・・始めようか」
「ね、ねぇ・・今日はやめない」
「駄目だ」
無表情というか、サドな顔して俺の発言を斬って棄てた翠が俺に近づく。
・・そして俺に抱きついてきた。
「ガチャ!」
でっ、・・そのまま両手に手錠を嵌められた。
数分後
「どうだ!!痛いか痛いだろう!!!!!!!!この種馬がっ!!!!!!!!」
「は、はいっ~!!翠様~!!痛いです!!」
「そうだろ、この鞭は孕ますしか能が無いお前のために作った特製品だ!!」
なんか、痛みを与えつづけて強い体を作るだ何とかという・・。
ナ○ドイツばりの人体へのアグレッシブな考えから、俺は翠に鞭を打たれていた。
か、仮にそのアグレッシブな考えが正解にしても。
なぜ・・怒声を挙げながら俺を罵倒する必要があるのか?
「さあ!!さけべ!!さけべ!!」
「は、はひぃーーー!!!(翠っていつもは比較的真面目なのに・・)」
なんか・・翠、目がいっちゃてるし。
後さ・・こーいう行為って、徐々によくなって最期には快楽にってパターンが多いけど。
でもね、リアルに考えればさ・・そうなる前に失神するんだ。
「・・・・・・・・・・・」
放置された俺が目を覚ましたとき、空は真っ黒になっていた。
俺は夕食を終えた後。
一人じゃ「ない」状態で風呂にはいっていた。
「はわわ~御主人様どうですか~お背ながちゃんと洗えてますか」
「えっ!あっ!うん、きもちいよ」
規制がある、深くは言わない。
そーいう事だ朱里と二人で入ってる。
「ちょ、ちょっと!朱里!!む、胸が・・」
「・・・はわわ~」
規制がある、深くは言わない。
朱里は、俺を誘ってくる。
「そ、そんなことしたらー俺も男なんだから!!」
だが・・その割には。
「子ども相手には犯罪ですよ~」
「い、いや・・朱里!!ほんとは大人でしょ!!」
「絵的には犯罪です」
「そんなっ!!朱里が勝手に入ってきたんじゃ!!てか!近い近い!!」
「はわわ~変態です」
「ぜ、絶対!!!わざとやってるでしょ!!!!朱里!!」
「へ ん た いです~」
規制がある、深くは言わないが。
この一連は「犯罪チックさ(理性)」と「本能」の間で俺を苦しめ、楽しむのが為の朱里(ロ○)ならではの策だ。
その後、俺は自室でお酒を飲むことにした。
今日1日振り返ると・・酒でも飲まないとやってられないからだ。
でも・・。
「どうでちゅかーおいちーでちゅか」
なぜ、俺は哺乳瓶で酒を飲まないといけないのであろうか。
「ちゃんとのむんでちゅよーこぼしたらだめでちゅから」
なぜ、俺は涎掛けを掛けられているのか。
今、俺は彼女に乳児の様に抱かれている。
彼女は普段は「キャリアウーマン」「クールビューティ」そんな言葉が似合う女性だ。
ただ・・今は彼女は母親のような地に付いた生活感と温かみが溢れている。
「乳児」と「母」。
子を慈しみ、無償で支える母。
・・本来究極の奉仕の関係である。
しかし、それなりの年端の言った物同士が真似(プレー)ると。
母に委ね依存するしかない乳児という究極の「受け」の存在。
乳児を生かすも殺すも自由な母という究極な「攻め」の存在。
この二つが重なり合い、究極の「受け」と「攻め」の組合わせとなる。
その究極さ故に、世間は強い嫌悪感を招くが。
だが・・一旦知ってしまえば、しかも普段冷静で真面目な人であればこそ。
その究極さ故に、その世界にのめり込んでしまう。
「(だからだよね・・)」
「いっちょうは・・今日も元気でちゅね」
「(ねえ・・冥琳、君がそんなに楽しそうなのは)」
「ば、ばぶー」
俺は自室に戻り・・今日一日を振り返り。
そして目を室内に向ける。
『蝋燭』『△木馬』『とげ付き鞭』『熱湯風呂』『オムツ一式』『衆道本』『心太』
「もしかして・・俺っておもちゃ?」
恋姫たちが俺達の部屋に持ち込んできた様々な道具をうつろな目で眺めた後、俺は眠りに着いた。
結論 S(サド)だけじゃ駄目だ・・。
あとがき
まず、各々がどーいうサドなのか説明
月 痛み攻め
愛紗 言葉攻め
桃香 逆兵糧攻め
翠 鞭攻め(というか、SMプレー)
朱里 寸止め攻め
冥琳 幼児プレー
蜀勢ばっかりです。
一応、ストーリ的に普段は受けの娘が攻めに・・っという事なので。
攻め系が多い魏勢の出番は少なめで。
はじめに月のが思いついて、後はついでに・・という感じです。
「冥琳と翠のはやりすぎかな~」っとビクビクしながら書きました。
しかも、幼児プレーネタは特にネタ切れで無理やり入れたのでフワフワで残念。
朱里のも同じ手法を使いまわして「しつこい!!」って感じで残念です。
・・まあ、そもそも発想そのものが「残念」といった感じのssです。
※連絡事項
次のペアss『M(マゾ)無双』を続けてご覧になる方に・・。
今のうちに謝罪申し上げます。
なにを考えてるのか。
M無双、実際2パターンになってます。
1 Sというかちゃら男北郷が、若干Mポイ恋姫達を虐めてるパターン。
詠、桂花、星。
2 恋姫たちが過度のM娘パターン
春蘭、雪蓮、華琳。
流れが変になるのを知っておきながらの。
・・そんな体たらくです。
繰り返しですが、謝罪申し上げます。
とある外史。
北郷が女性として愛したのは華琳・桂花・風・星・詠・春蘭ら少数の人物だけであった。
この外史の北郷は、上記の女性陣に共通する・・あの属性が好きだったのだ。
だが彼を思う女性は彼女達の他にも多くいた・・。
彼女らは北郷に愛される華琳らの幸せな姿を見るごとに、自らも彼に愛されたいと思い。
自分にもあの「属性」があればと願っていた。
同じ外史で・・幸せな女性達(華琳、桂花、風、星ら)いた。
彼女たちは愛されていた・・。
だが、愛した相手には攻撃的になりすぎた・・。
もっと素直に甘えたいと願った。
もっと彼に攻めてもらいたい願った。
その願いが外史の流れを変えた・・そうして新たな外史が生まれる。
『マゾ(M)無双』
「御主人様、朝よー早く起きなさい」
「やあ、おはよ詠」
俺の朝はいつもメイドの詠に起されて始まり・・。
「あと・・今日も可愛い顔だね」
「い、いきなりなにを言い出すのよあんたーって、きゃっ」
顔をツンツンしたり、悪戯しながら始まる。
「さあ~詠~このまま大人の悪戯合戦に進もう」
そのままの流れで俺は詠を抱きしめ、布団に招こうと企むが。
「あ、あんた~なにするのよ~」
詠がジタバタしだして上手くいかない。
「なにって、いつもの詠いじめ」
「ま、またなのー。わ、わたしなんていじめても楽しくなんかないわよ!」
「楽しくなんかあるよ~詠って普段も可愛いけどこーいう風にいじられてる時も可愛いしー」
「あ、あんたは楽しいかもしれないけど私は・・」
そういいながら、詠は顔を強張らせる・・でも、頬は若干赤いんだよね。
「ねえ、詠・・急に話をかえるけどさ」
「な、なによ」
「詠ってさ、ほとんど毎朝俺が悪戯してるのにかわせないよね」
「そ、それがどうしたのよ」
「元董卓軍の軍師様の頭があれば、簡単に回避できるのにーなんでだろう」
「そっ!それは!!」
詠は急に顔を七変化し始め。
なにか答えようとするが。
「詠って、虐められるの好き?」
「なっ//」
俺に正解を先に言われてしまったようで固まった。
詠に世話され支度を終え、俺は執務室に入る。
「げっ・・」
そんな酷い反応をする軍師、桂花が執務室いたので挨拶をしようるするが。
「な、なによ・・この全身精液男!!」
俺が挨拶する前に、椅子の裏に隠れ怯えだした。
「桂花~そんなに怯えなくても」
「な、なにいってるのよ!!お、一昨日にあんな事を私にしといて!!」
「あんな事ってなに?俺、覚えていないんだけど~(ニヤニヤ)」
「覚えていないって顔じゃないわよアンタ!!」
そんな風に激怒する桂花を無視して俺は席につく。
その後、数時間俺達は普通に仕事を進めたが。
俺が桂花を見るごとに桂花は「ビクッ!」って反応する。
たいしたことしてないつもりだけど~。
もしかして・・「アレ」が悪かったのかな。
「メスネコがぁ・・(ボソッ)」
「にゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
俺が桂花に聞こえないぐらいの小声で呟くと。
桂花はネコ後で叫びながら部屋を飛び出して行った。
「(・・アレが問題だったのか)」
一人残された俺は、そう結論付けそのまま仕事に戻った。
午前の仕事に一区切り付け、俺は昼飯を食べようと食堂(星を誘い)に向かった。
「主よ、私はこれは嫌いだって前に言ったではないですか」
「星・・なんでメンマがOKなのにキクラゲは駄目なの」
「なぜって、味も無いし食感もコリコリして」
「ごめん、俺にはメンマもさほど代わらない気がするけど」
「そ、そんな事はありませんぞ!こんな物とメンマを一緒にされては困ります!!そもそもメンマと言うのは数千年前の羅馬王国の神々の・・」
「はいはいーメンマ論を熱弁しないでいいから。とにかく、食べなよ」
というより、キリスト誕生云々に近いこの時代から更に数千年の話って・・どんな似非話する気だよ星。
「しかし、私にはどうもこれは・・」
キクラゲが本当に嫌いなようで、星は困った表情のまま愚痴愚痴いいだす。
いつもあっけらからんと、竹を割ったような性格の星のこんなに追い詰められた姿は。
逆に・・なんか「ゾクゾク」してくる。
欲は無限。
もうちょっと星を追い詰めてみよう。
「ねえ・・正義の味方が好き嫌いしてもいいのかな?」
「主よ、なんの事ですかな」
「正義の味方」という言葉に、さすがの歴戦の武将である星のその声は常日頃と変わらない物だったが。
「ふっふふふ~・・コレ」
「そ、それは!!」
「なんか・・星の部屋の前で拾ったんだ」
俺が「蝶仮面」をチラつかせると顔面蒼白になる。
「何時の間にか無くなっていたと思えば・・。主よ!!それをどうするつもりですか!!」
「さぁ・・仮面の主の心積もりしだいだよ」
そういいながら俺は星の前のキクラゲをみる。
「ひ、卑怯な!!」
「勝てば官軍だよ、星」
怒りの目で俺をしばらく見つめていた星だったが。
「むぅぅぅーーーー」
そういいながら、星は睨めっこを始め出した。
それが十分程度続いた。
どうやら・・俺が午後の仕事に戻るまで続けて、食べるのを回避する算段であるようだ。
昼休みが終わるまで嫌いなおかずを残しつづける小学生みたいな真似を・・。
「(星にしてはずいぶん単純な抵抗だねー。いーね、相当追い込まれてる)」
でも・・残念だね星。
「星、俺の今日仕事・・午前のみだよ」
星の顔にちょっと絶望が見えた。
しつこいですが、謝罪申し上げます。
三回目ですが、コレ以降急に北郷のキャラが変わります。
血涙を流しながら星が覚悟を決めたのは3時間後だった。
次は鍛錬の時間。
今日は春蘭が指導役だ。
簡単な運動を終えた後、俺は春蘭相手に木刀を打ち込んでいた。
「お、おい・・一刀」
「なに?春蘭」
「も、もっと本気でわたしに打ち込んでこい」
「えっ・・今でも本気だけど」
「馬鹿を言うな!!!わたしに一太刀も与えられなかったではないか!!」
「そ、そりゃあ・・実戦経験豊富な春蘭相手に俺が与えられるわけないじゃないか」
「な、なら刀を使え・・それなら少しは可能性が出る」
「えっ・・それじゃ危ないでしょ」
俺たちが使用しているのは木刀、真剣なんて使えば木刀なんて簡単に折れてしまう。
「かまわん!!お前などに私が斬れるわけない!!」
鼻息を「フ‐ン!!」と言う感じで自身満々な様子で春蘭が叫ぶが。
「それに万一斬られてもそれはそれで良し!!!!!!!!!!」」
「フ‐ン!!フ‐ン!!フ‐ン!!」・・よく鼻息を聞くと興奮してるようだ。
あっ・・顔も真っ赤だった。
春蘭は・・言葉が難しいが。
結構な「痛み萌え」の人である。
その為、俺は一度・・春蘭の武器を使用した脅しで。
一度だけ、春蘭を鞭で叩く的な事をしようとしたが・・。
俺が鞭を振りかぶった瞬間、俺の体は春蘭にぶっ飛ばされ中を浮いていた。
春蘭の長い戦歴で育まれた防衛本能、身体能力の高さ故の春蘭の無自覚の行動だった。
「というより!!わたしを傷つけろ!!!!!!!!!!!!!!!」
春蘭は求めても求めても、得られない(痛みを)・・・・。
残酷なほど悲しき「痛み萌え」な人なのだ。
結局春蘭は防衛本能に負け、俺は中を舞い失神した。
そして、起きた頃には夕食時だった。
「ねえ・・風?」
「なんですか、お兄さん?」
「俺が風を食事に誘ったくせに言うのもなんだけど、・・なんで床に座って食べてるの?」
「お兄さんのペットである風が、買主と同じ食台の上で食べるのは変じゃないですか」
「・・えーと、そんなヤレヤレって感じで言われても」
「今日はそーいう設定ですよーお兄さんー。あと、これもお願いします」
「・・首輪だね」
「そーですよ、ペットに首輪を付けるのは買主の最低限の義務です」
そういいながら風は付けやすいようにと髪を上げる。
「・・先週は確か、犬だったよね」
「そーですよ、先週はお兄さんの可愛い飼い犬の風でしたよ」
俺は淡々と風に首輪をつけながら話を続ける。
「・・・」
「でも、おにーさん「ワン」って語尾が気に入らなかったのか、前は口数すくなったですねー」
「いや、語尾とかじゃなくて・・」
その設定云々自体と目が・・。
「語尾じゃないって事は、もしかして風が付けてた犬耳と尻尾が駄目でしたかーおにいさん」
「い、いゃ・・だからね」
「それなら・・今日も耳と尻尾がありますしー失敗ですかね?」
「いや、ラムちゃんみたいで可愛いよ・・でもね、でもね」
「そうですかーうれしいですよ」
「・・(俺達を見るほかの人たちの目が、とてつもなく痛いんだよ風)」
ちなみに今日の風は。
「がおー」
の動物だった。
他人様からすれば風との痛々しい食事を終え。
俺は自室に戻り、酒を飲むことにしたが・・。
「一刀、あなたの為に作った酒よ・・飲んでくれる?」
先客がいた・・華琳だ。
俺たちは酒を飲み交わす。
「はぁ~、自分で言うのもなんだけど美味しいわ」
「うーん」
「なに、私の作った酒に文句有るの」
「ご、ごめん・・でも、もうちょっと辛味があるほうが俺は好きだな」
「なによ、この前作った奴には「甘味」が足りないっていったくせに」
「俺がそういったら子ども舌って馬鹿にしたくせに・・ちゃんと直してくれたんだ優しいね」
「そりゃあ・・飲んでもらう相手の好みに合わせるもの当然の事だし」
「ふーん」
「そもそも、この酒は貴方だけのもの・・一刀にあわせなければ意味無いわ」
「華琳が俺だけに?」
「なによ、意外そうな声を挙げて・・前にも一刀にしか飲ませてないっていったでしょう」
「い、いや・・この酒の実験台かと思ってから」
「実験台なら・・もうすこし舌が確かなのを選ぶわよ」
「そ、それもそうだね」
「そーいえば、一刀。あなた今日、風に首輪をつけて「俺が御主人様だ雌虎めぇーがぁはははは」って言ってたってほんと?」
「い、いってません!!!そんな変態丸出しの事!!確かに首輪は付けたけど、それは風から」
「・・ちょっと羨ましいわね、風は素直になれて」
「へっ?」
「ねえ・・一刀。私も風や他の娘みたいに一刀に尽くしたいって知ってたかしら」
「か、華琳が俺に尽くしたい?」
「そう、それこそ奴隷みたいに世間に指を後ろ刺されてもいいぐらい」
「・・・・」
「でも、一刀と私は王同士・・だから普段は距離を保たねばならないわ」
「そうだね」
「だから・・この酒に託すわ」
「託す?」
「この酒は私の貴方への絶対的な奉仕。ただ貴方のためだけに貴方の事だけを思って作る・・」
「華琳」
「ねえ・・この酒を受け止めてくる。私が唯一奴隷の如く忠誠を誓う貴方は?」
俺は自室に戻り・・今日一日を振り返り。
そして目を室内に向ける。
「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」
相手に痛みを与えられても、侮辱され様とも・・その統べてを喜びに感じる。
その手の人々は結構嫉妬深い生き物なのだ
だから・・結構な数の人数が北郷を奪われまいと。
お互い殺し合い兼ねない位メンチを切りあってる、この部屋の現状も当然である。
この状態北郷が飛来直後から規模は違えど続いている。
つまり・・。
北郷の貞操は一生守りつづけられるだろう。
・・この殺気のうずに囲まれながら。
結論 M(マゾ)だけでも駄目だ。
あとがき
急な路線変更の言い訳。
詠、桂花、星の一刀がちゃらくて書くのが嫌でしたw
元はSの北郷でM恋姫達を悪戯甘甘するはずが、「ちゃらい」と「悪戯」のちょうどいい所を最期まで掴めず・・。
でも、桂花のだけは結構よかったかなっと?
あと星のキグラゲ嫌いは勝手な設定です、誤解無いように。
春蘭、風でちゃらい一刀書くのが嫌になって恋姫達をギャクレベルのMにする路線へ。
春蘭ってそもそもSなのか?という疑問があるのですが。
とはいえ、このネタ思いついた時に春蘭しかいないと思ったのでそのまま無視。
華琳のは淡々とした感じを出したかったので説明無く会話だけで。
これが失敗か成功か・・やっぱ、失敗か。
なによりも・・落ちは相当無理やり。
「S・M無双」総評
「我ながら残念なss・・。」
↑
そう評した「つんでれ・でれでれ無双」の劣化版ssです。
つまり、より残念なssになります。
※おまけ
『チートですか?七乃さん』『普通無双』に続きます。
『普通無双』
タイトルどおりの主人公ですが。
数個のネタを出した時点でネタ切れし中途半端すぎる内容です。
悪い「勿体無い精神」でおまけで載せます。
とある外史・・。
北郷が女性として愛したのは、とある一人の人物以外であった。
この外史のある一人は・・あの属性が行き過ぎたのだ。
だが彼女は北郷の事を思っていた・・。
彼女は北郷に愛される他の恋姫らの幸せな姿を見るごとに、自らも彼に愛されたいと思い。
自分にもあの「属性」がなければ願っていた。
そう強く願った。
その願いが外史の流れを変える。
悪い方向へ。
更にその属性を増して。
そうして新たな外史が生まれた・・。
『普通無双』
「お、おい、北郷!おきろ!!」
「う、うう~ん?月、もうちょっとだけ寝させて~」
「なにをいってる!!俺だ、俺!!」
「う~ん?あ、あれ~白蓮?なんで月じゃないの?」
「月は風邪で、今日は私が代わりだ」
「そ、そうなんだ」
「な、なぁ・・それよりも俺の服装どうだ!」
「どうって?」
「お、俺もメイド服に挑戦してみたんだが」
「・・・」
「い、いや~さすがに月たちと全く同じフリフリしたメイド服物は時間がなくて用意できなかったが、お前が前話していた「探偵メイド」はフリフリしてないから用意できだ・・でっどうだ!」
「白蓮・・それってメイドというより家政婦だよ」
紫渋めの和服ポイ服の上にエプロンっていうより割烹着という方が正確な物を着てるその姿は。
完全に日本の元祖メイド「市原エ○コ」姿だった。
白蓮は普段、俺と同じ執務室で仕事をしていた。
「白蓮・・お茶お願いするよ」
「お、おう!!」
「白蓮さんすみませんーこの書類を届けてくれませんか」
「わ、わかった!」
「白蓮、はんこは!!」
「こ、ここだ」!
「白蓮・・お茶まだ?」
「ちょ、ちょっとまて!!」
給湯室
「俺は・・お茶を作るためここにいるのか」
三国がまとまり・・朱里、凛、冥琳など等優秀な文官がいる現状において。
白蓮に回ってくる仕事は、入りたてのOLレベルであった。
「はぁ~お腹すいた」
北郷がそんな事を呟きながら食堂に入る
「おう、一刀なにをしてるんだ」
「なにって昼飯だよ・・だって、ここ食堂だし」
食堂のおばちゃんに声をかけるようと、調理場を覗くと食堂のおねえちゃんって感じの地味な人(白蓮)がいた。
「そ、それもそうだな・・でも、こんな時間にか?」
「ああ・・ちょっと仕事に手間取っちゃって」
「そうか・・でも、ちょうどいい時間に来たな」
「ちょうどいいって?」
「おう、この姿をみてみろ」
そういいながら、嬉しそうに白蓮がくるくると回る。
「なに?」
「え、エプロンすがただぞ!!分らんのか!!
「うん、興味ない」
「そ、そうか・・お、俺はな今日休みでな料理を作ってたんだ」
「白蓮っが?料理できたの?」
「いや、最近はじめたばかりだ。私も地味だ地味だ言われないよう、特徴をつけようと思ってな」
「料理上手キャラもういるし・・それ、かぶるよ」
「なっ!!」
白蓮が残念な事実に気づいた数分後。
特徴をつけようとした途端奪われ、危うく泣きかけた白連のため。
北郷は白連に励ます半分で料理を作るように頼んだ。
もちろん・・すぐ調子に乗った白蓮は数分後、俺の前に煮物を出してきた。
「どうだ、私の作った・・」
「う、うん・・(地味にまずい)」
昼飯終了後、次は鍛錬の時間だ。
鍛錬は武官系の女の子が交代して指導をつけてくれる。
ただ、今日は白蓮が指導役・・正直地味に一番きつい相手だ。
2時間後。
通常の鍛錬は終了した。
特段、なにもなかった。
他の娘達なら、一騒ぎあるのだが・・。
どうにも、俺も騒がしいのが慣れすぎてるようで・・こんな普通なのは逆にきつい。
俺の夕食は昼の事からちょうしに乗りつづけてる白蓮が出してきた。
・・ちゃんと、「まずい」って指摘しとけばよかった。
そんな感じの食事を終えた後。
「どうだ、俺の地元で有名な菓子だ」
そういいながら、白蓮が茶色い菓子を出してきた。
地元で有名って・・危ないよね。
縁で誉めあい、地元で大人気・・そんな有り触れた味だった。
俺は自室のに戻り・・今日一日を振り返る。
「今日は白蓮だらけの1日だったな」
そう呟きながら俺は眠りに着いた。
「お、おーい」
と・・思ったら、白蓮が俺の部屋に訪ねてきた。
「どうしたの、白蓮」
「い、いや~」
「?」
「そのだな~」
「ごめん・・明日も早いし」
「す、すまん・・そのだな」
「・・・・」
「や、やっぱ!!次の機会でいい!!じゃ、じゃましてわるかったな!!」
「えっ?・・うん、じゃあーおやすみ白蓮」
「ああ~おやすみ」
「(わ、私は折角の機会になにをしてるんだーーー!!!!!!!!!!!!!)」
白蓮が北郷を思おうが「普通す」ぎて・・進展もなにもあったもんじゃなかった。
結論 白蓮だけじゃ駄目だ・・。
『チートですか七乃さん 6話~袁術軍人物紹介編④~』
「橋ズイさんです・・ズイちゃんとか、ズイさんで呼んでください」
「橋ズイです・・張勲殿が言うとおり「ズイ」ってよんでください」
「いやっ・・年上にあだ名はアレだし、しばらくは橋ズイさんって呼ぶよ」
「駄目ですよ~」
「な、七乃さんが駄目だって決める事じゃ・・橋ズイさんは橋ズイって呼んでもOKだよね」
「張勲殿が言うとおり、駄目ですね」
「そんなきっぱりと・・ねえ、なんで駄目なの」
「橋ズイさんのが「ズイ」が変換できず使いにくいからです」
「はっ?」
「分かりやすい例が普通の人さんです・・あの人も正確には変換できませんから。・・丁寧語一刀君なら「公孫さんさん」「公孫サンさん」になってしまうなど普通なくせに面倒なんです」
「いや、あの方は最悪「王賛」で「サン」にする方法があるのでまだましですが、わたしのズイはどうも昆虫ぽい感じでどうにもなりません」
七乃さんより読者の方々へ・・。
「オチは橋ズイを検索で☆「ズイ」って漢字ほんとになんか昆虫ぽいですよ~♪※」
「こ、こんなオチ!!!」
※あなたがそーおもわなくても宇和は責任とりませんのでご理解ください。
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※オマケに『普通無双』・『チートですか七乃さん』
本説明
桂花が「M」に、月が「S」に・・ssです。
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