No.219524

本・恋姫無双第三十五話

nakatakさん

公孫賛Vs袁紹になりますが、かなり、はしょりました…
この話は事実上、戦闘後になります。
それではどうぞ。

2011-05-29 23:09:35 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:2439   閲覧ユーザー数:2045

袁紹が行った北伐…結果から言うと失敗に終わった。

 

 

過去の公孫賛ならば、自陣営の状態を把握出来ていない為、袁紹に負けていただろう。

 

 

だが、今は違う。向朗が、後方を纏めてくれるおかげで、公孫賛は、戦いに集中できる。

 

 

また、向朗の助言(正確には一刀らの助言を実行しただけだが)により、付近の正確な地図を作成(紙は孫呉製)。

 

 

地の利を存分に生かし、袁:公孫=55:21の状況ながら五分の戦いを見せた。(注:おさらいの書にて公孫賛の勢力について書き損じていました…すいません)

 

 

袁紹もこの戦いを、速攻で終わらせたなら良かったが、公孫賛の盟友、劉備が援軍に駆け付けたことと、皇帝の勅旨を携えた、曹操の使者が訪れた事により、停戦せざるをえなかった。

 

---幽州---

 

 

公孫賛「いよっしゃー!!勝ったぞー!!」

 

 

向朗「おめでとうございます。公孫賛様。」

 

 

公孫賛「だけど、気を緩めるなよ。不利な状況に変わりは無いんだからな。」

 

 

家臣一同「御意!」

 

 

士気は高い。

 

---南皮---

 

 

袁紹「きぃー!!劉備さえ、劉備さえ来なければ、公孫賛に勝てましたのに…」

 

 

文醜「姫ぇ、どっち攻めるにせよ、も少し兵が足んないっすよぉ。」

 

 

袁紹「くーやーしー!!」

 

 

顔良「姫、落ち着いてください…」

 

 

あいかわらずである…

 

---徐州・大広間---

 

 

援軍が成功し、ささやかな宴が催されていた。

 

 

劉備「皆さん、今回はご苦労様でした。明日からまた、通常に戻りますが、今宵は楽しんでください。それでは、乾杯!」

 

 

一同「乾杯!」そう言って杯の中の『焼酎(孫呉産)』をあおった。

 

 

劉備「かぁー…きついけど、おいしい~。」

 

 

関羽「桃香様、あまり飲み過ぎないでくださいね。」

 

 

劉備「……そうだね。……此処に朱里ちゃん達がいたら、もう少し羽目を外すんだけどね…」

 

 

関羽「??……桃香様、何をお考えで?」

 

 

劉備「ん…愛紗ちゃん、明日からも頼りにしてるよ♪」

 

 

関羽「も、もちろんです!、桃香様。」

 

 

劉備「んじゃ、私は皆を労ってくるから♪」

 

 

そう言って、宴に参加した、文官武官に声をかけ始めた…

 

 

関羽「??」

 

 

関羽の頭に疑問符が浮かんでいる頃…

 

---徐州・諸葛亮の私室---

 

 

諸葛亮「今回は、援軍が成功したけど…次はもっと周到に手を打ってくると思うの。」

 

 

龐統「曹操さんが、袁紹さんをうまく操って、こちらに兵を向けさせられたら…」

 

 

諸葛亮「正直…きついね…」

 

 

龐統「…やっぱり、あの策について、珪婆ちゃん(陳珪のこと)に相談しよう?」

 

 

諸葛亮「…そうだね…その上で、桃香様に上奏しないと…愛紗さん達を説得できないし……悔しいね…」

 

 

龐統「何度、戦略を練ってみても、此処を維持出来ないもん…残念だね…」

 

 

戦勝ムードゼロな、劉備陣営の二大軍師なのでした…

 

---洛陽・曹操の執政室---

 

 

曹操「そう、袁紹は退いたのね…御苦労さま。下がっていいわよ。」

 

 

文官「ははっ」そう言って、文官が退室した後…

 

 

曹操「やはり、変わらないわね。大事なところで、臆病風が吹く…。」

 

 

そう言って、傍にあったお茶を一口含み、

 

 

曹操「扱いやすい事この上ないわね…くすっ」

 

 

そっと笑みを浮かべた。

 

 

李典「大将、まいどー。例の兵器、一部隊分、出来ましたでー。」

 

 

曹操「よくやったわ真桜。引き続き、頼んだわよ。」

 

 

仲達「失礼します…っと、李典殿も一緒でしたか。」

 

 

李典「ええよー。うち、今終わったところやし。ほな大将、失礼しますー。」李典が退室した後、

 

 

曹操「嫌われてるわね。」

 

 

そう言って、口元に笑みを浮かべる。

 

 

仲達「笑みを浮かべながら言う台詞では無いですね。まあ普通の『人間』は、理解できない『もの』について、用心するものなのでしょう」

 

 

同じように口元に笑みを浮かべる。

 

 

曹操「それこそ、笑みを浮かべて言う台詞では無いわね。まあいいわ。それより、出来たのね、『中身』が。」

 

 

仲達「ええ。ご期待に添えるものかと。あと、これは、図面に起こしただけですが…」

 

 

と言って、一枚の設計図を見せる。

 

 

曹操「えっと…此処の所がこうなって…それでこう回って…面白そうじゃない。良いわ、試作して頂戴。」

 

 

仲達「はい。では、失礼します。」

 

 

仲達が部屋を出た後…

 

 

曹操「こっちは真逆で、底が見えないわね………呑まれないわよ…」

 

---長沙・図書館---

 

 

今、此処では時々、水鏡女学園の授業が行われている。

 

 

何故か…教えてる内容が、自然科学や数学だからである…。で、先生役は…

 

 

一刀「はい、今日の授業は此処まで!!」一刀である。

 

 

生徒たち「ありがとうございました!!」

 

 

生徒たちは次の授業の為、教室の方へ戻っていった。

 

 

一刀「ふぃ~、疲れた~。」

 

 

徐庶「お疲れさまでした。」

 

 

一刀「ほんと、君が助手で無かったらと思うと、ゾッとするね…」

 

 

授業間隔は隔週で、前日か前々日に当日行う授業内容について、徐庶に先に話し、論点や穴などを詰め、その日のテキストを創る。

 

 

徐庶「私も感謝してますよ?対面で深い講義を受けられる訳ですし。それに、いろいろと良案が浮かぶんですよ♪」

 

 

一刀「そう言って貰えて、助かるよ。」

 

 

徐庶「この前の、『光』に関する授業もわくわくしました♪。いずれは、授業でやった『針穴式写影器(ピンホールカメラ)』を再現してみたいですね♪」

 

 

一刀「ほんと、楽しそうだよね?」

 

 

徐庶「この仕事が楽しいのもあるんですが、(ろく)(給料のこと)が良くて…やっと、やっと、母親を此処に呼べたんですよ!!。それが嬉しくて♪」

 

 

一刀「(ああ、マザコン…もとい母親孝行なのは、こっちでも一緒か…)」

 

 

徐庶「?、何か?」

 

 

一刀「いや、何でも無いよ。」

 

 

とりあえず、平和である。

 

---(おまけ1)益州・巴郡---

 

厳顔「はあっ!!」

 

 

ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!!

 

 

厳顔「はあっ…はあっ…はあっ…何とか、一回り、氣弾を連射出来るようになったのぅ。」

 

 

新しい武器『豪天砲』を使いこなせるよう、努力中である。

 

 

魏延「(あの桔梗様が酒断ちしてまで、鍛錬に打ち込むとは…私も負けてられん)」

 

 

ある意味、珍しい光景である。

 

---(おまけ2)長沙・兵舎---

 

 

兵士1「新しい兵舎っていいよなぁ。」

 

 

兵士2「そうだな、新しいって良いよな。」

 

 

老兵士「驚いたのが、厠の形が変わっとったことかのぅ。」

 

 

兵士1「確かに…あの『小便器』ってのにはたまげたな…」

 

 

兵士2「でも、こういった所から、俺達を大事にしてくれてるのが解るよな。」

 

 

老兵士「んだな。」

 

 

兵士1「だけど、小と大…分ける必要があるのか?そこだけが解らん…」

 

 

その他「確かに…」

 

 

悩む兵士たちであった…

 

---(おまけ3)長沙・女子兵舎---

 

鉄砲部隊を創設するにあたり、不足分の兵士を補うため新設された、主に都市の警備を行う部隊の兵舎である。

 

女兵士1「うわぁ、ぴかぴかだぁ♪。」

 

 

女兵士2「新しいって良いですね。」

 

 

女兵士3「新しすぎる気もするけどね…」

 

 

女兵士1「///…あの『小便器』ってなんなんです?どうやって使うんです?」

 

 

女兵士2「壁に書いてあったよ。『便器をまたいで、少し屈み、立ちながらする』って…///。」

 

 

女兵士3「///…。こうも書いてあったわね。『注意:こちらで、大はしないように。』」

 

 

女兵士1「小と大…分ける必要があるのかしら?解らないわね…」

 

 

その他「確かに…」

 

 

悩む女兵士たちであった…

 

あとがき(汚い話あり。食事中の方は、ご遠慮ください。)

 

どうも、nakatakです。

 

雨が凄いです…近くのスーパー、雨漏りしてました…

 

異常気象ってやつなんですかね。

 

おまけの方、汚い話ですが…必要なんです。話の流れ上…

 

最近知ったのですが、昔の厠(『猪圏(ちょけん)』と言います)は豚小屋が併設されていて…

 

豚に喰わせていたんです…排泄物を…。お食事中の方、特に今、豚を食べてる方、スイマセン。

 

故に当時は、豚肉が最下級の肉として、犬猫の餌扱いでした。(時代が進むと食べられるよう工夫する人が出てきますが…)

 

脱線しましたね。要は、便所改革…といったところでしょうか、今回のおまけは…。

 

それでは、また。


 
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