No.216882

真・恋姫無双 黒衣の剣士 幕間

銀獅子さん

真・恋姫無双 黒衣の剣士 

第一幕が前回終わり今回は幕間となります。

今回は二本立て!!

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2011-05-15 16:54:05 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:1737   閲覧ユーザー数:1615

                  真・恋姫†無双~黒衣の剣士~

                        

                       幕間

                        

                     ~帝と劉備~

黄巾の乱終結後、劉協陛下に呼び出された僕と桃香さんは可進さんの後に着いて洛陽の都に来ていた。

 

この洛陽は董卓さんの治める土地で、現在劉協陛下も此処に居を構えている。

 

宮殿の謁見の間に通された僕たちは劉協陛下からとんでもない提案をされる事になったのだ。

 

劉協「お久しぶりですね。藤崎さん。劉備さんは始めましてでよろしかったですよね?」

 

桃香「は・・・はい!お・・・おはつにお目にかかります。姓は劉、名は備。字は玄徳と申します。」

 

桃香さんは劉協陛下とお会いできたのが嬉しかったのか相当緊張していた。顔を真っ赤にしながら挨拶を交わしていた。

 

劉協「そんなに緊張しないでください。私と貴女は親戚なのですから。」

 

その場に居た人たち全員が親戚と言う言葉に驚きを隠せなかった。

 

桃香さんは平民の出で、皇族の陛下と親戚だと言われても簡単に納得のできる話ではない。

 

可進「陛下、そのお話は後でよろしいでしょう。それよりも本題に移りましょう。」

 

劉協「そうですね。後でお茶でもいただきながらにでもしましょう。」

 

劉協陛下はなんともいえない可愛らしい笑みを浮かべていた。

 

劉協「それでは本題に移りましょう。藤崎亮殿、劉備玄徳殿。此度の戦働き、大儀でありました。民を悩ませていた賊たちを見事打ち倒してくれたこと、こころから感謝いたします。漢の民たちを苦しめていた黄巾の賊たちを見事討伐してくれた事、心より感謝します。」

 

僕と桃香さんは頭を下げたまま陛下の話を聞く。

 

劉協「お二人共、頭を上げてください。」

 

僕と桃香さんは顔をあげ、陛下を見つめた。

 

劉協「お二人に此度の働きに感謝し、褒美を取らせようと思います。藤崎殿、そなたには益州の太守を任せます。そして劉備殿、そなたは彼の地で彼の副官として彼を支えて共にがんばって下さい。」

 

益州。その地は後に劉備が起こす蜀の本拠地となる場所。これから僕たちの蜀が始まると思うと胸が高鳴っていた。

 

亮「益州太守の任、ありがたくお受けいたします。」

 

僕と桃香さんは再び頭を下げ、お礼を言う。

 

劉協「アレを」

 

パンパンッ!

 

陛下が手をたたくと、周囲に居た侍女の人たちが奥の部屋から二振りの剣を持ってこっちに来た。

 

目の前に差し出されたのは蒼い剣と紅い剣。

 

亮「へ・・・陛下・・・この剣は?」

 

劉協「この宝剣をあなた方に差し上げます。この宝剣は我が漢王朝に代々伝わる五種の宝剣のうちの二振り。名を『蒼聖皇龍剣』、そして紅い宝剣が『紅帝鳳翼剣』と申します。ぜひ受け取っていただけますね?」

 

にっこりと微笑みかけてくれた陛下の顔はとても可愛らしかった。

 

そして、僕は蒼い方の宝剣を、桃香さんは紅い方の宝剣を受け取った。

 

可進「陛下!?良いのですか?王朝に伝わる宝剣を・・・」

 

劉協「構いません。藤崎殿?劉備殿?そなたたちはこの漢王朝に忠誠を誓ってくださいますよね?」

 

亮・桃「はい!!陛下の御心のままに!」

 

こうして陛下から益州の太守をまかされ、なお宝剣までいただいた僕たちの謁見は終了した。

 

去り際に、陛下から「中庭でまっててくださいね。」と小声で囁かれたので、僕たちは中庭に向かうことにした。

―――――――――――――中庭―――――――――――――

 

僕たちが中庭に来て、約1時間ほどが経っていた。

 

桃香「陛下、遅いですね~。」

 

亮「たぶん、他の諸侯とも謁見してるんだよ。」

 

そんな何気ない会話をしていると、陛下がお見えになった。

 

劉協「お待たせして申し訳ありません。お茶のおかわりご用意いたしますね。」

 

中庭にくるやいなや、陛下は侍女の人に紅茶のおかわりを注がせた。

 

劉協「改めまして、私は劉協。真名を桜と申します。」

 

亮「へ・・・陛下!?まだあって間もない僕たちに真名をお預けになるおつもりですか!?」

 

桃香さんはいきなり真名を名乗った陛下にわけがわからずぽかーんとしていた。

 

劉協「賊から漢の民を救ってくださった天の御使い様と私の親戚です。真名を預ける理由にはなりませんか?」

 

亮「い・・・いえ、そんな事は・・・。僕は藤崎亮。亮が僕にとって真名みたいなものですから、亮とお呼びください。」

 

桃香「えと、わ・・・私は姓を劉、名を備、字を玄徳と申します。真名は桃香です。」

 

復帰した桃香さんも真名を陛下に預け、握手を交わす。

 

劉協「先ほども申したとおり、私と貴女は親戚なのですからこれからは公の場で無い限り友として接してくださいね♪」

 

桃香「はっ、はい!!こちらこそよろしくお願いしますね。桜様!!」

 

僕が二人のほほえましいやり取りをみていると、

 

劉協「亮様も・・・私のことは桜とお呼び下さいね♪」

 

亮「はい、桜さm「さ・く・ら」はい!えっとよろしくね?桜。」

 

桜「はい。こちらこそよろしくお願いしますね。」

 

その後、桜に天の世界について色々話を聞かれた。

 

たとえば、戦争はあるのかないのかとか、どんな料理があるのかとか、色々と・・・。

 

話だして2時間ほど経った頃、侍女が桜を呼びに中庭にやってきた。

 

侍女A「陛下、そろそろお時間です。」

 

桜「そうですか。分かりました。亮様、桃香さん。宮殿の門の所に馬を用意させています。益州に行かれる際にご利用くださいね。」

 

僕たちは陛下のご好意に甘えさせてもらい、馬を使って益州を目指すこととなった。

                     ~三国最強?~

 

洛陽を出て、益州を目指して3時間くらいが経過していた。

 

最初は乗ったことも無い馬に扱いが分からなかったものの、だいぶ乗れるようになってきた。

 

でもこの馬が以外に曲者で僕にあてがわれた馬は大きさが他の馬よりも遥かに大きく真っ黒な見た目をしていた。

 

かなりの暴れ馬で、陛下の話では人の言葉が理解できるそうだ。

 

名前は日本の有名な馬の名前から「松風」となずけた。

 

決して、しゃべるストラップでははいぞ?

 

松風?(Cv:雛里)「オラ、松風!日本最速最強の馬ってのはオラの事なんだぜ!」とか言ったら引くだろ?

 

そして、桃香さんには白い馬、愛紗さんには赤い馬があてがわれた。

 

桃香さんは白桃となずけ、愛紗さんは・・・えっと皆さんもおそらく見等はついているだろう。

 

ちなみに益州に向かう際、どこの関所でも通れるようにと桜が通行証を持たせてくれていた。

 

益州までの道のりをみんなと共に駆けていると、道端にしゃがみこんでいた一人の人影を見つけた。

 

亮「どうしたの?」

 

松風から降り声を掛ける。

 

??「おなかすいた・・・。」

 

ぐ~~~~~~

 

と少女のおなかが大きな音をならしていた。

―――――――――――――途中の邑―――――――――――――

 

むしゃこらむしゃこら

 

僕たちは蜀の地に向かう途中にあるとある邑の食堂によっていた。

 

なぜかと言うと、目の前で大量のご飯を食べている少女がおなかをすかしていたからだ。

 

むしゃこらむしゃこら

 

亮「えっと、とりあえず聞きたいんだけどいいかな?」

 

むしゃこらむしゃこら

 

一通り食べると箸を止め少女がなに?と言った顔で見つめてきた。

 

良く見るとすごく可愛い女の子だな。紅い髪に健康的に焼けた肌。それに綺麗に入った刺青。

 

しかもその髪からは触覚のような髪が日本生えてるし、アレが世に聞くアホ毛ってやつなのか?

 

いや・・・アンテナかな?

 

亮「君の名前をおしえてくれないかな?」

 

??「恋・・・。」

 

真名だった。

 

亮「いや、初対面の人相手に真名を名乗るのはやめようね。」

 

愛里「そうですね。それは私もどうかと思いますよ。私たちが聞きたいのは貴女の姓と名です。」

 

少女は困った顔をしながら答えてくれた。その名が僕をとてつもなく驚かすとはこの時は思ってなかった。

 

恋?「恋は・・・呂布。呂奉先。」

はっ?この女の子、今自分のことをなんていった?

 

桃香「へ~呂布さんっていうんだ~♪」

 

愛紗「(ぽわ~ん)」

 

亮「ちょっと待って、呂布だって?」

 

呂布と名乗った少女は頷く。

 

亮「じゃぁその背中に背負ってる武器ってもしかして、方天画戟?」

 

呂布「なんで・・・知ってるの?」

 

鈴々「お兄ちゃん、すごいのだ~♪」

 

桃香「ご主人様?この子って有名なんですか?」

 

桃香さんが尋ねてくる。そうか・・・この世界じゃまだ呂布は有名じゃないんだ・・・。

 

亮「僕の知る限りじゃぁ、愛紗さんと鈴々ちゃん、それに僕が加わってもおそらく勝てないと思うよ?」

 

その言葉に全員が驚いていた。

 

僕は呂布にそうだよね?と視線を送る。

 

呂布は静かに頷いた。

愛紗さんは自分の武をバカにされたと思ったらしく珍しく憤っていた。

 

愛紗「ご主人様!私がこのような少女に負けるとおっしゃるのか!?それも鈴々とご主人様の二人を加えた三人で掛かってもと?」

 

亮「うん。おそらくね。」

 

呂布「でも・・・恋、いい人とは戦わない。」

 

桃香「ね~ね~、呂布さん。」

 

呂布「恋でいい。」

 

桃香「えっと、恋ちゃん。今どこかに仕えてたりするかな?」

 

呂布・・・恋は首を横に振る。それはどこにも仕えてないという意思表示だろう。

 

まさか・・・桃香さん?

 

桃香「恋ちゃん、良かったらうちに来ない?」

 

恋「いいの?恋の家族も・・・一緒でいい?」

 

家族?

 

??「わんっ!!」

 

恋の背後から一匹の子犬が現れた。

 

首に巻かれた赤いスカーフが目立つ可愛い子犬だった。

 

愛紗「(ぽわ~ん)」

 

あっ愛紗さんがまたトリップしてる・・・。

 

恋「この子はセキト。恋の家族。セキト、挨拶する。」

 

セキト「わんっ!!」

 

セキトと呼ばれた子犬が挨拶(?)をしていた。

 

ここの会計は高くついたがこうして僕たちの陣営に一人の将が加わったのだった。

―――――――――――――あとがき―――――――――――――

 

今回は第二章に入る前の下準備の話でした。

 

いかがでしたでしょうか?

 

桜から益州と宝剣を預かった亮たち。

 

新たな仲間として加わった恋。

 

恋姫の本編とは大分かけ離れた話ですが、この話は別の外史と割り切って読んでいただければ幸いです。

 

これから二章では(現段階の予定)反董卓連合の話に入ります。

 

これからどんどん仲間が増えていきますががんばって書いていこうと思うので応援よろしくです>ω<b


 
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