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仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 feat戦国乙女 新たなる外史への扉 第5話  怪男談女

BLACKさん

この話は作者が書いていた「仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双」の続編とされるものですが、舞台は「戦国乙女(アニメ版)」となっています。また話によっては主人公である一刀があまり出番がないことがあることをご了承下さい。

2011-05-10 22:52:13 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2895   閲覧ユーザー数:2746

ノブナガがシンゲン、ケンシンから真紅の甲冑を手に入れてから数日経ったある日のヨシモトの屋敷のことである。

 

「う~ん」

 

ヨシモトは筆を持って何かを書こうとしていたが……。

 

「私、退屈しのぎに物語を書いてみようと思いましたの。なれど少しも筆が進みませんわ」

 

そこにイエヤスがよって来る。

 

「ならばお姉様、天下取りをすればよいのです」

「へっ?」

 

イエヤスがヨシモトに天下取りを勧めてきた。

 

「その方がよほど退屈しのぎになります」

 

イエヤスの言葉には明らかに何らかの意図がある。しかし……。

 

「私は…天下など……」

「欲しくないのですか?」

「天下……興味ありません」

 

ヨシモトは持っていた筆でイエヤスの顔に×と書く。

 

「天下はノブナガ殿にでもお任せしますわ」

 

ヨシモトは天下を少しも取ろうとは思っていなかった。

そこでイエヤスは新しい提案を出す。

 

「ならばお姉様、そのノブナガさんに贈り物をしましょう」

「贈り物?」

「ちょうど狩り用の優秀な鷹が手に入りまして…」

「まあ、それはノブナガ殿もさぞ喜ぶでしょう。折角ですから、鷹狩りのお供もさせていただいて…楽しみですわ」

 

どうやらヨシモトは前のレクリエーションの事があってか、とても楽しそうにしていた。

イエヤスは顔に付いた墨を拭きながら喋る。

 

「私もものすごく楽しみです」

 

そしてイエヤスは拭くものをどけるとかなり怪しい目でつぶやく。

 

「色んな意味で……」

 

 

第5話  怪男談女

 

 

それからすぐにヨシモト達はノブナガの屋敷を訪れた。

 

「何? 鷹狩りって?」

 

襖からノブナガ達のやり取りを見ていたヒデヨシは隣に居たシロに尋ねた。

 

「訓練した鷹に狩りをさせる。この時代じゃ、メジャーな娯楽だよ。

ここのお館も結構な鷹好きでな。あんな風に諸国の武将がこぞって鷹を謙譲しに来るんだ」

「ふぅ~ん、あ、狩りってことは久しぶりのお肉?」

 

ヒデヨシが喜ぼうとしていると……。

 

「宴だ! 宴!」

 

どこからか聞き覚えのあることがしてきた。

 

「拙者も後生場に預からせていただく!」

 

二人の女性がノブナガの元にやってきた。

その二人というのは何と、この前ノブナガとディケイドに負かされたシンゲンとケンシンであった。

 

「おお! 中々見事な鷹だ」

「でかしたな、イエヤス」

「いえ、それほどでも……」

「貴様ら……呼んでもおらんのに…」

 

シンゲンとケンシンはノブナガやミツヒデが呼んだわけではなかったようである。

 

「よもや甲冑を取り返しに参ったのか?」

「そんなつもりなど毛頭ない」

「今宵ここで、大層な宴があるという文が来よってな」

「なんだそれは?」

「ごめんなさい。私がお二方に文を出したのです」

 

その犯人はイエヤスであり、イエヤスは自分から名乗り出た。

 

「皆で鷹狩りをして、それから宴を……。そうしたらノブナガさんに喜んでもらえるかと思って……」

「イエヤス……そなたはうい奴よ。なんならうちに来るか?」

「!?」

 

ノブナガの言葉にミツヒデが驚く。

 

「いや、わしが面倒をみたい!」

「待て、ならば拙者が!」

「何申されます! イエヤスちゃんは私の妹同然ですわ」

「わしが…」

「拙者が……」

 

イエヤスを巡る争い。そんな時であった。

 

「何の騒ぎだ?」

 

そこに一刀がやってくる。

 

「あれ? ヨシモトにシンゲンにケンシン……!」

 

一刀はイエヤスを見て、イエヤスを睨む。

 

「どうした? 一刀」

 

ノブナガがイエヤスを睨んでいる一刀に尋ねる。

 

「いや……なんでこの前あったばかりの武将達が集まってるんだろうなって……」

 

一刀はこの前のイエヤスがミツヒデを誑かした事を自分の外史の仲間以外にはまだ喋ってはいない。

 

(ここであの時の事を言ってもいいが、どうなるか分からんからな。下手をすれば白を切られる。

今は黙っておくか……)

 

一刀はイエヤスがどんな事を考え、どんな存在なのかはっきりと分かっていないので、この場は敢えて平然とした。

 

「まあよい、そんな事よりいくぞ」

「どこに?」

 

一刀が尋ねた。

 

「どこって鷹狩りだ」

「あ、そ。じゃあ、俺も行っていいか?」

「構わぬぞ」

 

ノブナガは当たり前のように答えた。

一刀はイエヤスの顔を見るが、イエヤスもいつもどおりの顔をしていた。

 

(簡単には見せないか……)

「待って待って、あたしも行くよ~。お肉食べた~い!」

 

のんきなヒデヨシと疑う一刀はノブナガ達と共に鷹狩りに出かける。

 

 

皆で歩くが、ヒデヨシはへばっていた。

 

「皆足腰強すぎ~」

 

ノブナガ達戦国武将はともかく、一刀もノブナガ達に平然と付いて来れていた

それもそのはず、この一刀は最初に外史に飛ばされる前からある程度鍛えていた上に外史に居た時や外史から帰ってきてからも体を鍛える事はほとんど怠っていない。

それに加え、仮面ライダーとしてもそれなりに長く変身し戦っているので、嫌でも体は鍛えられている。

 

「遅れるでないぞ、ヒデヨシ」

「もう少し頑張りな」

「わしのタカの勇士を見たくないのか?」

 

ミツヒデ、一刀、ノブナガが後ろにいるヒデヨシを応援する。

 

「わしのタカってどっちが鳥っすか?」

「!」

 

一刀はあることに気付き、ヒデヨシもあることに気付く。

 

「とくにゃんは?」

 

イエヤスの姿が見当たらないのだ。

それもそのはずイエヤスはヒデヨシの更に後ろにいたのだ。

しかしそのイエヤスは誰かと会話しているようで、その誰かは物陰に隠れて確認は出来ない。

一刀はたまたま後ろを見たためにイエヤスが誰かと会話しているのを目撃した。

 

(何話してやがる)

 

一刀がイエヤスの唇から何を話しているのか推測しようとしたが……。

 

「とくにゃ~ん」

 

ヒデヨシがイエヤスが後ろにいることに気付き、声をかけてしまう。

 

「ば、バカ!」

「!」

 

イエヤスの話し相手はすぐに去ってしまい、会話は途切れてしまう。

 

「くそ…」

 

一刀は小さくぼやく。

 

「すみませんです、ヒデヨシさん」

 

イエヤスが歩み寄ってくる。

 

「どうかしたの?」

「あ、いえ…」

「とにかく急ご。遅れるとあけりんがうるさいし~」

 

ヒデヨシは歩き出す。

 

「よもや……」

 

イエヤスが何かぼやこうとしたが、ヒデヨシは転んでしまう。

 

「ふっ」

 

イエヤスは違うと思い鼻で笑う。

 

「………」

 

一刀はますますイエヤスを警戒しようと思った。

それから鷹狩りが始まり、鷹が得物を取ろうとしていた。

 

(鷹か……)

 

一刀がライダーカードを取り出す。

取り出したカードはオーズのタトバコンボとタジャドルコンボが描かれているカードであった。

 

(こいつら使うことあるのかね~)

 

一刀はふとそう思っていた。

そんな時であった。一同の後ろの草むらから音が聞こえてくる。

 

『?』

 

一同が音をする方を見るとそこには野ウサギが一匹いた。

 

「兎」

「うわぁ~、飼ってみたい~」

 

ヒデヨシはウサギの可愛らしさに思わずそう言う。

 

「あれも捕まえて~~~」

 

ヒデヨシが空を飛んでいる鷹に頼む。

鷹はヒデヨシの指示で逃げていくウサギを追う。

ウサギは山奥へと行き、鷹も山奥に向かう。

鷹の速さならウサギを捕らえるのは造作もないことだが、鷹はすぐには帰ってこなかった。

 

「出てこない」

「お館様、いかがいたしましょう」

「ヒデヨシ、兎が欲しいか?」

「欲しいです!」

「よし、では皆のもの! 参るぞ!」

『おおおーーー!』

 

皆が鷹とウサギを追って山奥に入っていく。

その後ろでイエヤスは笑う。その笑みは明らかに何かを企んでいる者の笑いであった。

一刀は笑った顔は見なかったが、笑った時に漏れた声はほんの少しだが聞こえていた。

 

(この先に何かあるのか?)

 

一刀は警戒としてディケイドライバーを腰につけた。

 

 

皆が山奥に入ると山奥はとても暗かった。

 

「何か夜みたいに暗いよ」

「この辺りの森は木の海と呼ばれておるでな」

「樹海ってやつね~(っか樹海って……)」

 

ヒデヨシが嫌な想像をしていると……。

 

「ぅううう!」

 

何と横にはとんでもなく怖いのが木にぶら下がっていた。

 

「「うわぁあああああ!!」」

 

ヒデヨシとミツヒデは抱き合って叫ぶ。

 

「?」

 

その怖いものの主は木に捕まって鷹を探していたヨシモトであった。

 

「ここから見ても、何も見つかりませんわ」

「ヨシモトさん……」

「脅かさないで下され!」

「樹海でロープでぶらんって…」

「いや、あいつちゃんと手でぶら下がってたから」

 

一刀がフォローしていると……。

 

「奥の方に明かりが見えておるぞ」

「だれぞおるのかもしれん」

「っん! 明かりも欲しいと思っていたところ故、よってみますか」

 

そして一同はその明かりのする方に向かう。

 

「ここは……首塚か」

「首塚って?」

「合戦で斬られた者達の首が埋葬されておる」

「ああ、お墓ね」

(墓なのは間違ってないけど、首だけだぞ)

 

一刀がヒデヨシの反応に対して、心でツッコム。

 

「明かりが近づいて参りました」

「うむ。誰かおるのか?」

 

一同がやってくるとそこには血を流している武者は矢が刺さっている武者、それに骸骨人間までもいた。

その人達の中心には百となるろうそくがあり、そのいくつかは火が消えていた。

 

「これって……」

「こんなところで茶会とは…」

 

ノブナガがとてもずれた事を言う。

 

「そっち!」

「死んでいる…。どうみても間違いなく、死んでおる」

「現地の落ち武者の亡霊でございます」

 

するとその集団の中から一つ、声がかけられる。

 

「そなたは、伊達マサムネ殿!」

「何?」

 

一刀が少し驚く。

 

(外史なのは分かっていたが、まさかマサムネも普通にいたとは……)

 

マサムネの年齢はノブナガ達よりも10歳以上年下である。しかしこのマサムネはそんなに歳が離れているようには見えない。

 

(とは言っても張飛があれだったしな……)

 

一刀の知っている外史の張飛は黄巾の乱なのにも関わらずまだ10代前半であった。そう考えるとここも外史なのでマサムネがこんな歳でもおかしくない。

一刀がそう考えている中、ミツヒデが尋ねる。

 

「よもや、そなたも亡霊に……」

「いえ、私は生きております」

「あれ?」

 

ヒデヨシはマサムネを見て少し違和感を感じる。

マサムネはヒデヨシから顔をそらす。

 

「?」

 

一刀はそのマサムネの行動を見逃さなかった。

 

(何で今こいつの顔を見て顔をそらしたんだ?)

 

ヒデヨシがマサムネに近づいて尋ねる。

 

「なんか、マサムネさんって知り合いに似てるっぽい」

 

ヒデヨシはマサムネの顔を見ようとしたら、思わず胸を見る。

 

「伊達先生はそんなに胸、大きくないか」

「伊達先生?」

 

一刀がヒデヨシに尋ねる。

 

「またお前の知り合いだった人か?」

「うん。私のクラスの担任の伊達先生。何か似てるんだけど、こんなに胸大きくなかった気がして…」

「ふぅ~ん」

 

一刀はヒデヨシの言葉を聞いてあることを頭に浮かび上がらせたがすぐにやめた。

 

「それでマサムネ殿はここで何をしておられる?」

「実はこの森を抜けようとしたところ、この者達の茶会に強引に引き入れられてしまい…」

「嫌なら帰れば良いであろう」

「それがそうもいかないのですよ。この茶会は百物語をする茶会らしく、帰るには怪談を披露して皆を満足させねばならぬようなのです」

「それきつそう。一人で百個は絶対無理でしょ」

「皆様方、どうかお力添えを!」

 

マサムネが土下座して頼む。

 

「ぜひ百物語を手伝ってはもらえませぬか?」

 

全員がアイコンタクトをする。

 

「では!」

「わしらは鷹狩りの最中なので…」

「え?」

「全速前進で……逃げろーーーーー!!」

 

一刀が思いっきり走り出す。

それを追う様に全員、歩いて逃げ出す。

 

「さあ、鷹狩りの続きだ」

「逃げろーーーーーーー!」

「まずは鷹を見つけぬとな……」

「はぁ……ひどい……」

 

一同の酷さにため息をつくマサムネ。

しかし……。

 

「!」

 

何と一同は元の茶会に場所に戻ってしまう。

 

「逃げ……っとと、戻っちまったか」

 

走っていた一刀は止まる。

 

「何で?」

「……諦めになったほうが……」

 

マサムネはため息をつくように話す。

 

「そういうことかい」

 

一刀はすぐに状況を理解した。

しかしノブナガ達は諦めずに逃げようとしたが、やはり逃げれなかった。

 

「とりあえず待て」

 

一刀は仕方なく、ノブナガ達に付いていく。

そして何回目かの逃亡の時、ノブナガ達はあるものを目の当たりにする。

その光景は何と黄泉の国らしき光景であった。

 

「あらら…」

 

一刀以外の一同は何も言わずに戻っていった。

 

「随分久しぶりだな、黄泉の国ってのは……」

 

この一刀は一度、とある事情で黄泉の国に行った事がある。

別に一刀が死んだわけではなく、ある死人二人を一時的に黄泉の国から連れ出したことがあり、その時に黄泉の国世界を訪れたのだ。

 

「っても俺が知ってる黄泉の国とは随分違うな。やっぱ外史が違うとここも違うのか……」

 

一刀はそう言って戻っていった。

一同は亡霊の茶会場に戻る。

 

「なにやら喉が渇いたな」

「お茶でしたらあちらに…」

 

亡霊達が茶を用意する。

 

「どうしても百物語に加われと申すのか?」

 

亡霊の一人が頷く。

 

「あの、あたし達、ただの通りすがりなんです! だから見逃してください!」

 

ヒデヨシはお願いするが、亡霊達は聞く耳持たず。

 

「何か言ってよ~」

(はあ、どうしてやろ)

 

一刀はこの状況を無理矢理打開する方法を持っている。

それはディケイドの力で響鬼に変身し、浄化能力で浄化させれば良いのだ。

しかし一刀はそれをしようとしない。

なぜなら下手に手を出せば、イエヤスがどう出るかまだ分かっていないからだ。

 

「泣かぬなら、殺してしまえ!」

 

一同が武器を取り出すが……。

 

「死んでいる者に刃を向けても無駄です」

 

イエヤスが止める。

 

「ならばどうしろと?」

「この方達のお望みどおり、怪談をお話しする以外、他……」

「イエヤスちゃんの言うとおりですわ」

「……それしかないか」

「えー! リアルに勘弁なんですけど……」

 

こうして一刀達を加えた怪談話が始まるのであった。

 

 

「やると申されても…、イエヤス殿、まずはそなたから手本を見せてもらおうではないか」

「分かりました」

「とくにゃん、雰囲気ある……」

「かわゆのお花さんという話です」

 

イエヤスが怪談を始めた途端、ミツヒデは耳を閉じる。

 

「うん? どうした? 耳に何か詰まったか?」

 

シンゲンがミテヒデに声をかける。

 

「あ、いや……」

 

ミツヒデは耳を閉じていた手を戻す。

イエヤスが怪談をしているとミツヒデは咳き込んだりする。

 

「どうも喉の調子が……」

「もしかして、こういうの苦手だったりする?」

「そ、そのような事は…」

「…じゃあ、ちゃんと聞こうよ」

「分かっておる…」

 

ヒデヨシと一刀は完全に確信していた。

イエヤスが怪談を続けていると、ミツヒデは思わず悲鳴を出す。

そして怪談の終盤になると……。

 

「いゃあああああああ!!」

 

ミツヒデは大いに悲鳴を上げた。

ヒデヨシがミツヒデの口を塞ぐ。

 

「……というお話でございます」

 

イエヤスが怪談を終えるとろうそくの火が一つ消える。

 

「火が一つ消えた」

「はあ…これで帰れる」

「なわけないでしょ」

「百物語というのは、百の怪談を話すまで帰れません。後、九十二残っております」

「そんな……」

 

ミツヒデは肩を落とす。

そして一同の会談を続けるが、新しい怪談をするたびにミツヒデは悲鳴を上げたりして怖がる。

終いには縛られて抑えられた。

 

「よし、次はわしの番だな」

 

ノブナガの番が回ってきた。

 

「とある武家屋敷の門前に赤子が捨てられておった。

屋敷の主は赤子を拾って育てることにしたが、それからすごいことが起こってしまった…」

 

一同が息を呑むが……。

 

「どうだ。怖いだろ」

「え? それだけ?」

「それだけとはなんだ」

「どんなすごいことが起こったんですか?」

「どんな?」

「例えば、お屋敷の人達が突然謎の死を遂げたとか…。そういうとこまで行かなきゃ、怖くないじゃないですか」

「おお、もう全員死んでおるだろ。何百年も前の話だからな」

「ダメだこりゃ……」

 

ノブナガは怪談の意味をきちんと理解しておらず、ヒデヨシは肩を落とす。

 

「じゃあ、次、俺で良い?」

 

一刀の番になる。

 

「一刀さん、何かあるの?」

「自信ないけど怪談みたいなことはある」

「では聞かせてみろ」

「ああ。これは少し前に起こったことだ。俺がいつものように外に出かけていると、突然銀色の壁が現れて、俺を包んだ。

そして銀色の壁に包まれた俺が見た先には……怪物や死んだ人間がうじゃうじゃと……」

 

この話は脚色はあるものの、一刀の実体験の一つである。

元になったものはこの一刀が管輅に頼まれ、行方不明となった別の自分を探しに行き、その自分を元の世界に戻しに行った時に目の前に倒したはずの怪人達がうじゃうじゃといたというものである。

(元作品は後述で紹介します)

 

「以上だ」

 

するとろうそくの炎がまた一つ消える。

そしてミツヒデを拘束していた縄が解かれる。

 

「最後は私の番ですね。では参ります……」

 

ミツヒデは怪談を話していると……。

 

(すげ~怯えてる…)

 

自分で話しているのに、自分が怯えていた。

 

「ふん縛れ!」

 

結局また縄で縛られるミツヒデ。

そんなこんなで一同の会談は続いた。

 

「俺の目の前には死んだはずの大切な人が二人も!」

 

一刀の実体験その二。

また管輅に頼まれ、さらに別の世界の自分やその仲間を手助けをするために、わざわざその外史の黄泉の国に行って死人二人を無理矢理連れ出した時の話。

(これの元作品も後述で紹介します)

 

「俺がお金を追っていたら、その先には死人が見るといわれる極楽浄土の存在が!」

 

一刀の実体験その三。

この一刀の正史に紛れ込んだメダルを追って別の世界のエリアの世界に行ってしまい、そこに天使の翼を持った少女達と出会った。

(これの元作品も後述紹介します)

 

「二十七、二十八、二十九、三十、全然進まないよ…」

 

ヒデヨシが消えているろうそくの数を数えるが、中々消えていない。

 

「お館は100%不合格で、あけりんはあのざまだし……」

 

ミツヒデは恐怖のあまり、燃え尽きた状態だった。

 

「どうする? もう持ち合わせがないぞ」

(限界か…)

「私はまだありますよ」

(ち、まだ手があるってわけか)

「頼りになるのはとくにゃんだけか」

「わしを忘れるでない」

「お館、やる気だけあったってこっちがなきゃ意味ないですって」

 

ヒデヨシが腕を叩く。

 

「いいからやるぞ」

 

ノブナガは拳をあわせてやる気満々。

 

「これしきの事で天下が取れるか」

「だと良いんだけど……」

 

ヒデヨシの思ったとおり、ノブナガの怪談は滑った。

 

「もはや怪談でも何でもないんですが…」

「う~む、吹き消してやろうか!」

「手伝ってやるけど」

 

一刀がライダーカードを取り出そうとすると…。

 

「ふふふ」

 

イエヤスが笑う。

 

(うん?)

「これから天下をお取りになろう思っているノブナガさんが、そんな有様だなんて…、さきが思いやられます」

「わあ、可愛い顔して毒舌」

「そうかい」

 

一刀はライダーカードを取り出すのをやめる。

 

「ならば最高に怖い怪談で残りのろうそくを全て消してやるわ」

「そんなことできるわけ……あ!」

 

ヒデヨシは途中で言葉を切る。

 

「どうした?」

「まだ話していない取って置きのがあった」

「あるんだ」

「携帯小説のホラー物で、すっごい怖い話があったんですよ。あたし、それ話します」

「話すのは良いが…」

「ヒデヨシ」

 

ノブナガがヒデヨシのところに顔を近づける。

 

「その話、わしによこせ」

「へ?」

「貴様、わしの天下統一を手伝うと申したであろう」

「でも…」

「いいからよこさんか!」

 

ノブナガが怖い形相で迫る。

 

「はい…分かりました」

 

ヒデヨシはやむなくノブナガにその小説の話をする。

そしてヒデヨシから話を聞いたノブナガは戻って、怪談をはじめる。

 

「これから語る話は、いつ誰の身に起こってもおかしくはない話だ」

「なにやら話し方がお上手になったようでございますわ」

「ま、教えたあたしの賜物ってやつですか。(つかお館、何か怖いぐらいの眼力)」

「……何とその時!」

 

ノブナガが話の続きを言おうとしたが…。

 

「その時……」

 

ノブナガが横目でヒデヨシを見る。それも何度も……。

 

「え、まさか忘れちゃったとか……」

 

ヒデヨシは仕方なく、ノブナガの元に行き、ノブナガの耳元で話の続きをささやく。

 

「その時、コンビニ前の自販機でガチャって音がして…」

「こんびに前のじはんきかからガチャって音がして……」

「ちょ!」

 

一刀が思わず噴出す。

 

「こんびに? じはんき?」

 

コンビニも自販機も現代のもの。戦国時代の人間に通じるはずもない。

通じるのは最低でも同じ現代にいた一刀だけである。

 

「そこは変えろよ」

 

一刀がツッコミを入れる。

 

「あ、やば!」

「あ、やば」

「いや、違いますって」

「いやちが…」

 

ノブナガのオウム返しにヒデヨシは思わずノブナガの口を塞ぐ。

 

「ぬ~ん、うーーーーん!」

 

ノブナガは自分の口を抑えているヒデヨシの手を振り下ろそうとするが中々落とせない。

その様子に亡霊達は少しビビッていた。

 

(あれ? 何か怖がってる。……よし、このままいっちゃえ)

 

ヒデヨシは手をどけて、ノブナガに新しく耳打ちする。

 

「その自販機に出てきたものこそ、あの時少女が……」

 

ヒデヨシはもうそのままの事をノブナガに伝え、ノブナガはその通りに怪談をした。

 

「…とこれは本当にあった話だ。

話を聞いたものは四日の間に四人のもの同じ話を語って聞かせねば恐ろしい目に遭うであろう」

(不幸の手紙かよ)

「終わった…」

 

するとノブナガの持っていたろうそくだけでなく、他のろうそくの火が全て消えた。

火が消えると亡霊達は跪く。

 

『ノブナガ殿、やはり貴殿は天下を治める器の持ち主だ』

「喋った。落ち武者さんが……喋った」

「天下を治める器」

「あ」

 

すると亡霊達は塵となって消えた。

 

「流石はノブナガ殿」

「見事やりおおせましたな」

「本当に怖いお話でございましたわ」

(本当に理解してるのだろうか…)

「これしきのこと、たいしたことではないわ! だーははは!」

「ネタって言うより、お館の眼力の方が怖かっただけじゃ……」

「ま、何にせよ終わったな」

「あ、そうだ。あけりん解放してあげなきゃ」

 

ヒデヨシはミツヒデの元に行く。

 

「お~い、あけりん……うっ」

 

ミツヒデは気絶していた上に漏らしていた。

 

「あ、あたしも~~~」

 

ヒデヨシもトイレとしてその場を去っていった。

 

 

怪談をしていた分からなかったが、既に夕暮れになっていた。

 

「無事に戻ってこれましたな」

「うむ、鷹も見つかったし、兎もミツヒデのクナイが仕留めていたし、万事問題なしだな」

 

ミツヒデは怪談を聞かされる中、一度クナイをむやみに投げており、それがウサギに当たっていたのだ。

 

「さあ、帰って宴じゃ! 宴じゃ!」

「流石に拙者も腹が減った」

「おお、わしもじゃ」

 

元気に帰るノブナガ達と気力のないミツヒデ。

そして……。

 

「なかなか面白い嗜好であったぞ」

 

イエヤスは隠れている従者と話す。

 

「ノブナガはこれで図に乗り、全ての甲冑を集めてくれるでしょう」

「それを横取りする日も遠くないな。ふふ。それとあれは中々のものだったぞ」

「は?」

「今回の落ち武者達の亡霊、良く出来ていたではないか」

「いえ、あれは拙者共の仕掛けではございません」

「なんと、ではおぬしらは何を?」

「特に…なにも」

「………この役立たず」

 

イエヤスはそのまま帰っていく。

後ろにヒデヨシと一刀がいる事に気付かず……。

 

「そういうことかい」

「なんかとくにゃん、いつもとキャラ変わってる」

「それ以前の問題だ」

「それ以前って?」

「……いや、なんでもない。俺達も帰るぞ」

「あ、待ってよ」

 

一刀とヒデヨシも帰っていく。

 

(あいつの目的は単純な真紅の甲冑の強奪…)

 

一刀は肝心な部分も実は聞いていた。

 

(正史の徳川家康だけあって、天下取りの野心はありか……。

だが、そうはさせないぜ。この俺……破壊者がいる限りな……)

 

それから夜になり、鷹狩りで手に入れた獲物の肉料理が振舞われた。

 

「ああー!」

「どうした?」

「ウサギちゃんがこんな姿に……」

 

ウサギも見事に丸焼きになっていた。

 

「欲しいと申したであろう」

「食べたいとは言ってませんよ~」

「まあそう言うな。うまいぞ、兎の丸焼き」

 

ノブナガがウサギの丸焼きを渡そうとする。

ヒデヨシは思わず拒んでしまう。

 

「け、結構です~」

「だから遠慮はいらん」

 

ノブナガがヒデヨシの口に無理矢理、ウサギの丸焼きを入れる。

その様子を見ているイエヤス。

 

(織田のガキ大将は天下を治める器。本物の先祖がそう認めたとは…。ま、それも面白いか。色んな意味で……)

 

そう思うイエヤス。

そしてそのイエヤスを見る一刀。

 

(ち、あまりいい顔じゃないな……)

 

 

そして宴を終えた一刀は部屋に戻り、いつものように電話をする。

 

「とまあそんなことがあった」

「随分大変でしたね。本物の亡霊と遭うなんて……」

 

今回の話し相手は明命である。

 

「そうでもないさ。亡霊っうか別の外史で死んじまった雪蓮や冥琳を連れ出すのにわざわざ死んだ人間の世界にも行った事あるんだ。

亡霊くらいなんともないさ」

「……本当にすごいですね、一刀さん」

「まあ、怪人と戦う仮面ライダーだからな。そこのところも麻痺してんのかな」

「はは……。そういえば先ほど話していたイエヤスって人は…」

「どうやら外史の管理者とは別物と見ていいな。単純に天下を狙ってる存在……。華琳を小悪党つうかずる賢くした感じだな」

「華琳さん、そのこと聞いたら怒りますよ」

「その時はその時だ。んでもって俺が気になってるのはマサムネだ」

「その人、その正史の人のヒデヨシさんの顔を見て、顔を背けたんですよね?」

「ああ。初対面の人間が顔を背けるのはまずおかしい」

「という事は…」

「そのマサムネの方が外史の管理者の可能性が高いな。

それもただの外史の管理者じゃない。

俺と東王父みたいな感じでな……」

 

一刀は自分と東王父の出会いや正史でのやり取りを思い出す。

 

「それってつまり…」

「ヒデヨシとマサムネは初対面じゃない。多分ヒデヨシの言ってた伊達先生っ人とマサムネは同一人物だ」

「本当ですか?」

「あくまで可能性だ。だがイエヤスの時よりも可能性は高い。東王父や管輅は来てないのか?」

「はい。一刀さんが出て行く前に会ったきり……」

「そうか…」

「でも風さんや稟さんが可能な限り、調べてますよ」

「風と稟が…」

「さすが一刀さんと一番過ごしてただけあります。少しうらやましいです」

「そう言うな。お前も俺の仲間ならこれといった差はないさ」

「一刀さん……」

「さてと、そろそろ寝るとするか」

「おやすみなさい、一刀さん」

「ああ、おやすみ」

 

一刀は電話を切る。

 

「あのマサムネ…何もんだろうな」

 

一刀はそう考えながら眠りについた。

 

 

一刀が怪談で使った元作品紹介

 

『元になったものはこの一刀が管輅に頼まれ、行方不明となった別の自分を探しに行き、その自分を元の世界に戻しに行った時に目の前に倒したはずの怪人達がうじゃうじゃといたというものである。』

 

 

元作品 『仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編  クロスロード』

 

あらすじ

 

『仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編』の最終章から3年経ったある日、突然華琳が姿を消す。

一刀は調査のために魏を訪れようとするが、途中で行方不明となる。

蜀は一刀と華琳の捜索に出ようとした矢先、怪人達と仮面ライダー幽気に襲われる。

そこを救ったのは何と一刀の孫を名乗る青年であった!?

 

登場一刀    仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編の一刀

        北斗の恋姫の拳の一刀

        仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双の一刀

 

ゲスト     北郷矢刀(蜀編の一刀の孫)

 

 

 

 

 

『一刀の実体験その二。

また管輅に頼まれ、さらに別の世界の自分やその仲間を手助けをするために、わざわざその外史の黄泉の国に行って死人二人を無理矢理連れ出した時の話。』

 

 

元作品  『仮面ライダー×真・恋姫†無双 呉編  地を! 海を!  越える戦い (前編後編あり)』

 

あらすじ

 

仮面ライダー×真・恋姫†無双 呉編』の最終章(エピローグ前)から半年が経ったある日、呉に邪馬台国の壱与が尋ねてくる。

蓮華達はその見返りをもらうとして壱与の願いを聞き入れ、邪馬台国へと向かう。

その壱与の話を聞いた管輅はすぐに別の自分と連絡を取り、別の世界にいる一刀に協力を求めるのであった。

 

 

登場一刀    仮面ライダー×真・恋姫†無双 呉編の一刀

        仮面ライダー×真・恋姫†無双 魏編の一刀

        仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双の一刀

        アクセル全開! 真・恋姫†無双の一刀

 

ゲスト     睦月美沙緒(アクセル一刀のパートナー)

 

 

 

 

 

『一刀の実体験その三。

この一刀の正史に紛れ込んだメダルを追って別の世界のエリアの世界に行ってしまい、そこに天使の翼を持った少女達と出会った。』

 

 

元作品  『仮面ライダー×真・恋姫†無双 featそらのおとしもの SS大戦CORE』

 

あらすじ

 

ディケイドに変身する一刀のいる正史に3枚のコアメダルと1枚のセルメダルがやってくる。

メダルは怪人グリードとなり、その人間の欲望の赴くままに行動を起す。

一刀は何とか倒すも、メダルは世界のエリアを越えて、別の世界へと飛んでいく。

一刀がメダルを追った先には、別の一刀を知る青年秋山総司郎と最近秋山と共に行動をしていたその世界に住む少年達とエンジェロイド達がいた。

 

 

登場一刀  仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双の一刀

 

 

ゲスト   桜井智樹

      イカロス

      見月そはら

      守形英四郎

      五月田根美香子

      ニンフ

      アストレア

      カオス

     (以上の面々は『そらのおとしもの』の登場キャラ)

      秋山総司郎(作者(BLACK)の妄想した力を持っている作者の分身キャラ)

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

作者「第5話だ」

一刀「今回俺、活躍しなかったな」

作者「仕方ないだろ。見ててもディケイドの使い道思いつかなかったんだから…」

一刀「しかし、お前怪談ネタないのかよ」

作者「持ってないからな。だからディケイド一刀の体験をネタにしてみた」

一刀「でも紹介して良いのかよ」

作者「全部俺が書いたネタだろ。まあ呉編の奴は元になった小説はあるけど、注意事項はその作品の最初に書いてあるから大丈夫だろ」

一刀「大丈夫だと良いな……。ところでさ、俺まったく関係作品のネタも使われてない?」

作者「『全速前進で逃げろ』なんて、諸にニ○ニ○のMADであるとある社長のネタだしな。前の話なんか『嘘喰い』の主人公の台詞を利用したのもあるし…」

一刀「俺のキャラ崩壊してる気がしてきた。それと前回、冒頭部分を投稿忘れてたよな」

作者「気にするな。前回の冒頭部分はきちんと修正追加してある。

…とまあ今回のように一刀があまり活躍しないこともある。

それでは!」


 
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