わしは基本的に４コマ漫画はオチがないといかんと思っている。

　しかし今回連載していたOL４コマ漫画で最後の３本は東北の被災地を応援する趣旨の漫画を描いた。その結果オチの無い４コマ漫画になった。これはその中の一つをちょっとアレンジして描き直したもの。（版権の問題があるためだがそもそもこの会社はコミックにして出そうという気はさらさらないようだ。　苦笑）　
　そもそもたった４コマという厳しい制約の中で読者を笑わせることはともかく感動させたり、しんみりさせたり出来るものだろうか。ストーリー漫画と違って無駄ゴマ使えないし、伏線も張れない。４コマ漫画で社会問題を扱うのはけっこう難しい。むしろ一コマ漫画の方がストレートにその事象を表現できるので「社会・政治の風刺漫画」は一コマが多いね。４コマ漫画はたとえ４コマであっても一応ストーリーを作らねばならないから。

続きを表示

　それでも受け手に「あはは、おもろいな」「しみじみするな」「いや、それはちょっと違うだろ」と何かしらのものを与えられればそれはそれでいいのかもしれない。それで十分漫画としての意味があろう。
　考えるほど４コマ漫画は奥が深く難しい。でもこれからも描き続けたい。