No.210952

流琉(守りたい)

カイさん

皆さんどうもカイです、流琉のもしもシリーズ出来ました。
今回は、三國無双の典韋のエンディングを恋姫風に再現してみました。
それでは、どうぞ

2011-04-10 01:49:51 投稿 / 全15ページ    総閲覧数:8656   閲覧ユーザー数:6908

今魏の王座の間では、ある事が話されていたが。

あまり進んでは、いなかった

その理由は、ほんの数時間前までの事

華琳「五胡との戦いが終わってもこっちの戦いは、終わりそうに無いわね」

華琳が珍しく弱音を吐く

 

一刀「仕方ないよ、直すのは壊すより大変なんだから」

春蘭「そうなのか?よく分からんが」

秋蘭「姉者は、壊すのは得意だからな」

桂花「仕方ないわよ、脳筋なんだから」

春蘭「なんだとーーーー!!」

桂花の一言で春蘭が怒鳴る

春蘭「誰が頭の上から足のつま先まで暴れる事しか出来ないバカだぁーーーーー!!」

桂花「そんな事一言も言ってないはよ!!ホントバカなんだから!!」

春蘭「き・さ・まぅぅぅあああああああああーーーーー」

春蘭が桂花を殴ろうとしたとき

 

一刀「季衣・流琉、春蘭止めろ」

季衣・流琉「「はい(うん)!!」」

今まで黙ってみていた親衛隊の二人に一刀は、春蘭を止めさせる

 

春蘭「だああーーーー離せ!!季衣!!流琉!!あいつとは一度ちゃんとしたケリを付けねばならん!!」

桂花「何で私が?あんたみたいなバカと話し付けなきゃいけないのよ」

春蘭「貴様!!!!!!!」

華琳「うるさい!!!!!!」

華琳が怒鳴るのと同時に王座の間の温度が10℃ほど下がる

華琳「春蘭、桂花、貴方達私を怒らせる為に此処にいるのかしら・・・♯」

華琳のこめかみに青筋が出ている事に気が付くと

 

春蘭「ち、違うんです華琳様これは、桂花が!?」

桂花「ちょ!?何言ってるのよ!!あんたが先でしょ!!」

華琳「黙りなさい・・・・♯」

その後二人が華琳の説教を受けたのは、言うまでもない

華琳「さて、続きの報告を聞きましょうか」

一刀「なあ、華琳?」

華琳「何かしら?一刀」

一刀「もういいんじゃないのあれ」

一刀が指差した先には、正座のままの春蘭と桂花がいた

 

華琳「ダメよ」

春蘭・桂花「「華琳様~(T-T)」」

二人は、目に涙を貯めていた

 

華琳「それとも、一刀が代わりに正座するのかしら?」

一刀「じゃあ、俺の方の報告をするよ」

春蘭・桂花「「北郷ーーー!!」」

一刀は、あっさり見捨てた

華琳「ああ、そうだ一刀、実はちょっと貴方にやって欲しい仕事があるんだけど」

一刀「面倒事でなければ」

華琳「そう、嫌そうな顔しないのまったく」

一刀の表情を見た華琳は、少し呆れたように言うと言葉を続ける

 

華琳「蜀の桃香が、治安の件で力を貸して欲しいて、手紙が来てね」

一刀「劉備さんが?」

華琳「ええ、お願いできるかしら」

一刀「おいおい、こっちだって人手不足なんだぞ、大丈夫か?」

そう、一刀の言う透り魏にも人手が足りない一ヶ月前に沙和・真桜が呉に、さらにその一ヶ月後に稟・風・霞が蜀に向かった

華琳「しかないでしょ、稟と風と霞は、警備隊じゃないんだから」

一刀「そうだけど、「あの~華琳様」ん?」

声の聞こえた方に振り向くと大粒の涙を流す二人の姿があった

 

桂花「もう限界です、反省しましたから」

春蘭「華琳様~」

一刀「華琳」

華琳「ええ、いいわよ」

華琳の許可が出たので正座を止めた二人は、痺れた足を無理に動かして席に座る

 

春蘭「あぁー足がぁぁ」

秋蘭「足を揉んでおけ姉者」

華琳「それで、一刀行ってくれるわよね」

一刀「仕方ない、でもそうなると色々準備が掛かるな」

そう言い終わると、すぅーと息を吸い込んだ一刀は

 

一刀「おーい!!凪ー!!」

一刀の行動に全員が豆鉄砲を食らったような顔になると

 

桂花「あ、あんたバカじゃないの!!犬じゃないんだからそんな事で来る訳」

ドドドドドドド!!!!

バン!!

凪「隊長!!お呼びですか!?」

一刀以外「「「来るの(のか)(ですか)!!」」」

一刀「凪実は、ちょっと頼まれてくれないか」

凪「??」

凪「つまり、隊長は、三日後に蜀に向かわれるのですね」

一刀「ああ、だからその間警備隊をお前に一任する一様補佐に、王平を付けるから」

凪「王平殿をですか?」

一刀「何だ?不満か?」

凪「いえ、あの隊長の護衛の方とかは?」

一刀「え?俺1人で行くけど」

一刀の言葉に全員反対する

 

華琳「ダメよ一刀、危険だわ」

華琳の言葉皆うんうんと頷く

一刀「でも、余分に割ける人員なんて無いだろう」

華琳「そ、それは・・・」

季衣「はいはーい僕が行きます」

季衣が元気よく手を上げて立候補すると

 

流琉「季衣はダメ!!」

季衣「何でだよ、流琉」

流琉「季衣は、溜まった書類片付けるでしょ」

季衣「うっ、そ、それは」

季衣が口ごもると一刀が、フォローする

 

一刀「まあ、そう怒ってやるな流琉俺も手伝ってやるから」

季衣「ほんと!兄ちゃんありかと!」

流琉「もう、兄さますぐ季衣を甘やかすんですから、でもほんとに危険ですよ兄さま強くなったとはいえ、手に負えない相手だってらどうするんですか?」

一刀「まあ、力で差が有るなら此処を使うしか「ダメです!!」る、流琉!?」

一刀が自分のこめかみを人差し指で突くと流琉が大声を上げる

流琉「それってつまり足りない分は、天の知恵を使うって事じゃないですか!!」

流琉以外「「「!?」」」

流琉「そんなの、ダメです・・・また兄さまが消えて・・・・」

そう言い終わると流琉は、涙を流す

 

一刀「流琉!?わ、分かった、分かったから泣かないで、俺が悪かったから!?分かったそうなったらすぐ逃げるから」

一刀は、泣き出した流琉の側に駆け寄り宥める

 

流琉「グズっ・・本当ですか?」

一刀「ああ!!もちろんだあっ!?そうだ途中まで霞に向かいに来て貰うか、華琳それなら良いだろう?」

華琳「えっ!?ええそれなら」

華琳のその言葉を最後に軍議は、終了した

コツコツ

流琉「まって、待って下さい兄さま!!」

流琉がどれだけ声を張る上げて追いかけても一刀は、足を止めない

 

コツコツ

流琉「お願いですから!!待って下さい兄さま!!」

流琉の言葉に反応したのか一刀が止まり振り返る

 

流琉「兄さま・・・」

流琉が追いつき手を伸ばした瞬間

 

一刀「さよなら・・・流琉・・・」

一刀は、光になって消えた

 

流琉「にい・・さ・・ま・・」

今の出来事に目を大きく見開いて

 

流琉「兄さまーーーーーーーー!!」

流琉は、大声で叫んだ涙を流しながら

季衣「・・・る・・・流琉!?」

流琉「はっ!?季衣・・・夢」

季衣「流琉うなされてたよそれに泣いてた」

季衣がそう言い終わると、流琉が窓の方を見ると朝日が上っていた

 

季衣「大丈夫なの流琉?」

季衣は水の入っている湯飲みを渡す

 

流琉「うん・・・」

季衣から湯飲みを受け取り飲み干と、流琉涙を拭き真剣な顔で季衣に振り返った

 

流琉「季衣私決めた」

季衣「えっ!?何を」

流琉「あのね」

三日が経ち一刀は、荷物を馬乗せて蜀を目指していた

流琉「待ってください!!兄さま!?」

一刀「えっ!?流琉!?」

一刀が振る返ると馬に乗った流琉が横に並ぶ

 

流琉「やっと追いつきました」

一刀「流琉何で此処に?」

流琉「兄さま、私も一緒に行きます」

流琉の言った言葉に一刀は驚く

 

一刀「おい、何言ってんだ!!親衛隊の仕事はどうした?」

流琉「あっ、そ、それは私じゃなくてもできますそれに、秋蘭様も居ますし」

一刀(秋蘭の苦労が二倍いやこの場合四倍に増えたな)

などと一刀が考えていると

 

流琉「それにこれも列記(れっき)とした親衛隊の仕事です」

一刀「え?」

流琉「親衛隊が守るのは、華琳様の命・身体・お気持ちにご気分だって前に言いましたよね」

一刀「ああ、覚えてるよ」

流琉「そして最後に大切なものです」

一刀「大切なもの?」

流琉「はい、兄さまは華琳様のものですよね?」

流琉の言葉に一刀は、豆鉄砲を食らう

 

流琉「ですから、兄さまを守るのも親衛隊の仕事ですそれに、兄さま言ったじゃないですか?何か在ったら手伝うって」

一刀「そ、それは・・・」

流琉「だから兄さまを守らせてください、ダメといっても付いて行きますからね」

そう言い終わると流琉は、真剣な顔で一刀を見る

 

一刀「はぁー好きにしろ」

呆れたような言葉だが、一刀は笑顔だった

流琉「はい!!好きにします」

流琉は、満面の笑みを浮べ馬を並べる

 

流琉「今の私は、兄さまの盾です絶対お守りしますからね」

一刀「ああ、期待してるよ典韋将軍」

二人は、笑顔のまま蜀に向かって行くのだった

 

 

 

 

 

 

 


 
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