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真・恋姫†無双 外史の欠片 -刀音†無双- 第3話 天に歌声賑やかに

ネムラズさん

こんばんは、第3話が完成しましたので投下します。
今回は二人が出会ったある一行とのお話。
今後のルートに必要な出会いでもあります。

初めての名前付きオリキャラも登場しますが、どういう人かと言えば……本編をご覧下さいませ。

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2011-04-03 00:44:34 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2459   閲覧ユーザー数:2100

※注意※

この作品には以下の点が含まれる可能性があります。

 

 

・作者の力量不足によるキャラ崩壊(性格・口調など)の可能性

 

・原作本編からの世界観・世界設定乖離の可能性

 

・本編に登場しないオリジナルキャラ登場の可能性

 

・本編登場キャラの強化or弱体化の可能性

 

・他作品からのパロディ的なネタの引用の可能性

 

・ストーリー中におけるリアリティ追求放棄の可能性(御都合主義の可能性)

 

・ストーリーより派生のバッドエンド掲載(確定、掲載時は注意書きあり)

 

 

これらの点が許せない、と言う方は引き返す事をお勧め致します。

 

もし許せると言う方は……どうぞこの外史を見届けて下さいませ。

第3話  天に歌声賑やかに

 

 

陳留を後にした一刀と陳宮は董卓が居る筈の天水を目的地にして旅を続けていた。

地理的に言えば天水は陳留の遙か西、少なく見積もっても数ヶ月はかかる道のりである。

このまま西へ進んでいけば三国志演義において難攻不落と名高い虎牢関を経て洛陽へ辿り着く。

陳宮の話によればこの世界には汜水関も存在するらしく、二重の関所が洛陽を守っているのだ。

 

しかしこの道程は洛陽から出奔した事実がある為か、陳宮が頑なに拒否した為に却下。

また現在の格好では目立つ上に自分の身の上の証明も難しい一刀が居る為関所は避けたい。

よって二人は一度南下して許昌の方向へと向かい、洛陽を迂回する形で天水を目指す事にした。

またこの道程ならば山道などを通る事にはなるが、途中で陳宮の母が向かった漢中も通る事になる。

普通に天水を目指して進むよりもかなり時間は掛かるが、陳宮にとっても母に会いに行く事が叶う為この道程に否やはなかった。

許昌までの道程には森や砂地が多く普段ならば賊を警戒しなければならない所だが、大規模な賊の集団は先頃の討伐により

その殆どが壊滅している為、ある程度安心して旅を進める事が出来るというのも理由の一つであった。

 

 

許昌までの道中で一刀と陳宮は気安く会話出来る程度にまでは仲を深めていた。

一刀の方は陳宮自身の希望もあり名を呼び捨て、陳宮の方は相変わらず北郷殿と呼ぶが、

その声には緊張も遠慮もなく、親しい相手を呼ぶ気安さに満ちている。

 

そんな二人は、ひょんな事からこの世界において言葉こそ通じている物の、文字が違う事を知った。

旅をする上で所持品を改めて確認しようとリュックサックを調べた際に出てきた一冊の本がきっかけである。

(ちなみに一刀の荷物は腰に下げた模造刀と短剣、リュックに吊した日本刀以外にも野草・茸のポケット図鑑や時代小説、

大量のボールペンや鉛筆、消しゴムにノート、メモ帳などの文房具。カッターナイフやガムテープ、金槌などの日用雑貨。

更にコンパスに飯盒、チタン製のスキットル、大きな毛布や携帯食料、飴やチョコにウイスキーの小瓶等があった。

一方、陳宮の荷物は衣類と食糧が一週間分程度、ある程度の金銭に竹管で纏められた書物とそれらを入れた背嚢くらいである)

中から出てきた様々な道具にも興味を引かれた様子の陳宮であったが、本が出てきた時には目を輝かせた。

紙が貴重なこの時代、紙だけで作られた本であった為に喜びもかなり大きかったのである。

しかし喜び勇んで本を開いた彼女は言葉を失い、やがて悔しげに一刀を見つめて口を開いた。

 

「あの、北郷殿……これはなんと書いてあるのでしょうか。ねねには読めないのです……」

「え?読めない?でもこれ、普通の平仮名にカタカナ、漢字だぜ?」

「ひら……?このよく分からない文字の事ですか?」

「……ひょっとして、言葉は同じでも文字が全然違うのか……?」

互いに顔を見合わせると、次の瞬間地面に座り込み慌ただしく情報交換を開始する。

この世界の文字も陳宮の持っていた竹管によって目にする事が出来たが、さっぱり読めなかった。

二人は各々の手元にある竹管とノートに視線を落とし、しばし沈黙だけがその場を支配する。

 

「……なあ、陳宮。一つ提案があるんだが」

「……奇遇ですな北郷殿。ねねからも一つ案があるのですぞ」

見つめ合う二人、呼吸を合わせた様に同じタイミングで一つ頷きこう言った。

 

「「文字を、教えあおう」」

二人は昼間は歩き通し、夜になると焚き火を前に身を寄せ合って互いに文字を教えあった。

幸い紙は大量にあった為、初めは恐る恐るだった陳宮も三日が過ぎる頃には慣れており、

今ではメモ帳を1冊、常に携帯している位である。

また副産物として初めは接触する事にさえ照れて赤くなっていた陳宮であったが、現在ですっかり慣れ、

むしろ常にくっついていないと落ち着かないと言った位に一刀に懐いていた。

初めての友達である一刀の事がそれだけ大事という事なのだろう。

 

二人の文字の勉強法としては、まず陳宮にひらがなとカタカナを覚えて貰う所から始まった。

最初は少々手を焼いていたが彼女は一刀の発音を必死に聞き取り、コツを掴むと後は早かった。

またある日は陳宮が竹管の内容を読み上げ、一刀がそれをこちらの世界の文字で筆記していき、

書き上がった物を陳宮に見せその文字と竹管の内容の差異を比べて覚えさせていくと言うやり方。

間違えればきっちりと指摘してくる陳宮の教え方は厳しくもあったが分かりやすく記憶にも残る。

凡そ半月をかけて許昌へ到着する頃には、一刀はすっかりこの世界の文字をマスターしていたのであった。

 

 

「お、城壁が見えてきた……あれが許昌の街かな?遠目に見ただけでも陳留の街より大きそうだな」

「当然です、今でこそ陳留の街も大きくなっておりますが元々この辺りの大都市と言えばこの許昌ですぞ。

あちらも賑わっていましたが、それでもまだこの許昌の活気には敵わぬと聞いているのです」

まだ見ぬ街に興奮しているのか、お互いに声が弾んでいるのが分かった。

何となくくすぐったい様な気持ちで二人は城門まで歩を進め、街へと入っていった。

 

「それじゃ、まずは宿を確保してそれから買い物か?」

「そうですね……あ、そうです。荷物の中のぼーるぺんとめもを、何本か貰っても良いですか?

珍しい物ですし商人に見せればきっと高値で売れると思うのです」

「だったら俺が直接売りに行って……」

「ダメです、まだ商人相手に交渉した事など無いでしょう?油断していると安値を付けられるですよ」

「う……わかった、陳宮に任せるよ」

「それで良いのです。北郷殿は大船に乗ったつもりで友達を信じていれば良いのですぞ!

……そうだ、なんなら一緒に来ると良いのです。実際の交渉を見るのも勉強になりますぞ?」

自信満々に交渉をやると言った物のやはり一人では不安なのだろう、上目遣いに一刀を見上げる陳宮。

無論、一刀に断るなどという選択肢がある筈も無く二人でボールペンとメモ帳を手に市場へ向かった。

……その結果は、二人の満足げな笑顔と膨らんだ財布が物語っている。

 

懐も暖かくなり買い物も終えた二人は待ちに宿を取ると、今後の道程などを話し合う事にした。

遠い道程である為馬を買ってはどうかという陳宮に対し山道が多いし馬に乗った事もないから、と返す一刀。

それにある程度儲かったとは言え節約できる分は節約しようという一刀に、資金がある内に使おうという陳宮。

 

だがそんな彼女も一刀の言った「どうせだったら、出来るだけ長い間一緒に居たいじゃないか」の一言に口を閉ざす。

そう言う理由で彼らは徒歩での旅を継続する事になったのだが、口ではまだ馬に未練がある様なことを言っている陳宮も

満更では無いといった表情を浮かべている事に一刀は気付いたがそこには敢えて触れないでおいた。

 

 

そうして許昌の街に滞在して数日、市場や食堂、酒場などで目的地までの情勢を調べた二人。

どうやら賊が跋扈しているという状況でもなく人の往来も多い為、気をつけていれば大丈夫だろうという結論に、

今の状況であれば安全に旅も出来そうだから近いうちに出発しようと決めた二人。

方針も定まり準備もほぼ整ったので食事に行こうと向かった市場にある広場で、人だかりが出来ているのに気がついた。

 

「珍しいですね?あんなに人だかりが出来るなんて何かあったのかも知れませんぞ?」

「そうだな、ちょっと見に行ってみるか?集まっている人もなんだか楽しそうだし」

興味を引かれて人だかりの方へ向かうと、可愛らしい歌声が聞こえてくる。

背が低く人垣の向こうが見えない陳宮を肩車してその方向を見てみれば、三人の少女が歌っていた。

桃色の髪の少女が元気に手を振り上げて歌い、青い髪の少女が指を振りつつ声を上げ、二人の歌声を纏める様に

眼鏡を掛けた紫の髪の少女が歌っている。一刀から見れば動きこそ地味だな、とも思えたが歌声はとても素晴らしい。

頭上からもおお、と感嘆の声が聞こえてきた。どうやら陳宮も彼女達の歌が気に入ったらしい。

 

やがて数曲を歌い終えた後彼女達は揃って観客に頭を下げ礼を述べる、どうやらこれで終わりらしい。

名残を惜しむ様な大きな拍手が響き観客達は彼女らをこぞって賞賛し、惜しげもなくおひねりを渡していた。

特に若い男が熱心に彼女達を褒めていたのを見た一刀は、時代や世界が違おうと男は変わらないなと苦笑しつつ、

自分もおひねりを渡そうと肩車していた陳宮を下ろし、観客からの贈り物を手に持った袋に収める眼鏡の少女へ近づいていく。

が、一刀が銅銭の入った袋を渡そうとした瞬間、小さな悲鳴と共に眼鏡の少女がこちらへ倒れ込んできた。

慌てて少女を抱き留めれば、その手に持っていた袋がない。視線を動かすと袋を手に逃げる二人の男。ひったくりだ。追いかけようと思ったが眼鏡の少女を抱き留めている為すぐには動けなかった。

 

「あ~~~!どろぼ~~~~!!」

「ちょっと、それちい達のじゃないの!返しなさいよっ!!」

桃髪の少女と青髪の少女が盗人を追うが、人混みに阻まれ追いつけない。

このまま逃げ切られるかと思い唇をかみしめたその時、突如盗人達が吹き飛んだ。

否、殴り飛ばされたのだ。こちらへごろごろと転がってくる盗賊達を追うように一人の中年男性が進み出てきた。

地面に転がって悶える盗人二人からおひねりの袋を奪い返すと、男性は慣れた手つきで盗人達の鳩尾に拳を落とす。

気絶した盗人達を駆け付けた警邏の兵に引き渡すと、男性は一つ頷いて桃髪の少女に袋を返した。

顔見知りなのだろうか、盗人を追いかけていった二人も笑顔で男性に話しかけている。

 

「ありがと~!やっぱりげんさんは頼りになるね~!」

「ホント助かったわ、げんさんありがとね!」

二人の少女に頷きを一つ返すと、男性がこちらに視線を向けてきた。

それにつられて桃髪の少女と青髪の少女もこちらに視線を動かして……。

「あ~!人和ちゃんが知らない人に抱きつかれてる~!」

「ちょ、あんた人和に何してんのよっ!!」

「……え?あ、悪いっ!」

「あ、い、いえ、ありがとうございました……」

「北郷殿?いつまでその方に抱きついているつもりです?」

一悶着あったが、無事に騒ぎも収まったのであった。

 

 

わいわいと賑やか食堂兼酒場の一角で、一刀達は先程の少女達や男性と共に卓を囲んでいた。

「それじゃ改めて自己紹介するね、俺は北郷一刀。北郷が姓で一刀が名前。今は天水目指して旅をしている」

「ねねは陳宮、字は公台。北郷殿と一緒に天水まで向かう旅の途中なのですぞ」

「私は張角、真名は天和って言うんだ~。助けて貰えたし、真名を呼んでくれても良いよ~♪」

「姉さん、良いの?ちいは張宝、真名は地和よ。姉さんが認めたんならちいも真名を預けてあげる」

「私は張梁、真名は人和と言います……先程はどうもありがとうございました」

少女達に真名を預けられ驚いた物の、彼女達は芸名の様な感じで真名を名乗っているらしい。

だから呼ばれ慣れても居るしそれほど畏まる事はないと言われた為、有難く真名を預かる事にした二人。

「それからげんさんは、馬元義さんっていうの。ずっと私達の護衛やお手伝いをしてくれてるんだよ~♪」

紹介された男性、馬元義さんは小さく頭を下げるだけで口を開かなかった。どうやら寡黙な性格の人らしい。

彼女達と比べれば親子程に年が離れて見える為、恐らく保護者的な役割もこなしているのだろうと一刀は思った。

 

出来たての熱い点心や料理をつまみつつ、和やかに時間が過ぎていく。

一刀は真名を持っていない事を説明すると三人はそうなのかと頷いていたが驚いた様子は見られない。

人和の話では地方によっては成人した時に真名を付ける所もあれば結婚して初めて付ける所もあるのだという。

それに興味を引かれた陳宮がもっと教えて欲しいと話をせがみ、天和や地和が加わって巡業の旅の話に移る。

陳宮や一刀が興味深そうに耳を傾け話に加わるのを、馬元義が杯片手に優しい目で見守っている。

次は南の新野の方へ向かうのだという三人に、それなら方角が違うから一緒に行けないと残念がる二人。

地和がしばらく寄り道して一緒に来ないかと誘えば陳宮がそちらこそ、付いてくると良いと言いだしてむぅ、と睨み合う。

天和はそれをにこにこと眺め、一刀と人和は顔を見合わせると同時に溜息を吐き、苦笑しながら二人を宥める。

また一刀が日本のアイドルの話などを簡単に説明すると三人は凄い勢いで食いつき、詳しく教えてくれと頼み込まれた。

その勢いに押され、ダンスやパフォーマンスと言った歌以外の要素も必要だ、衣装はこう言う物が言いなどと説明した結果、

三人は満面の笑みで礼を述べ早速実践してみようと頷き合っていた。

またファンクラブやサインなどの説明もすると非常に興味を惹かれた様子で真剣に頷いていたのは人和。

天和と地和は追っかけや出待ちといった言葉の方に興味津々の様子だった。

 

そんな会話の様子を眺める馬元義も、喜ぶ三人を見て微かに口端を綻ばせ一刀へ感謝の黙礼を向けていた。

 

そうこうしている内に料理の皿もすっかり空になり、話も切りの良い所だったので一行は席を立つ。

店内に先程広場にいた者達も居たのだろう、また歌うのを楽しみにしている、良い歌だったとの応援の声が掛かり、

三人はそれらの声に笑顔で応じながら食事代を払い店を後にしたのだった。

 

「それじゃ、あんた達はもうすぐ出発するのね?」

「ああ。二、三日で出発すると思う。地和達はしばらく此処で稼ぐんだっけ?」

「そうだよ~。毎日これくらい時間にあの広場で歌ってると思うから、また来てね~♪」

「先程教わった事を見て貰いたいし、是非見に来て下さいね」

「そうですな、またあの歌も聴きたいですし……時間があれば来てやるのです!」

「何を偉そうに-!?一刀が来るならあんたは来なくて良いわよ!」

「何ですと-!?」

ぎゃいぎゃいと言い争いを始めた陳宮と地和を再び宥めながら、一刀は彼女達に別れを告げた。

 

(彼女達が黄巾党の主導者だって言うのか?流石に信じられないよなあ……ひょっとすると名前は同じでも、

どういう行動を取るかなんて言うのは全然別なのかも知れないな?)

陳宮と並んで歩きながら一刀はこんな事を考えていた。

 

――――――その考えが甘いと思い知らされるのは、これより少し後の事。だが今はそれを知る由もない。

 

 

 

それから二日が過ぎ、出発の前に広場へと向かった二人は驚愕する、これまで以上に集まり熱狂する人々がそこにいた。

ほわあ、ほわあと声を張り上げるのは主に男達であり一種の異様な雰囲気が漂っている。

若干腰が引けている陳宮に苦笑しながらその手を繋いで歌う三人の方へ向かえば、あちらも気付いたらしく笑顔を浮かべた。

 

「みんな~、今日はありがと~!私達はしばらく滞在してるから応援してね~!」

「ちい達はこの歌で天下を取ってみせるんだから、応援しなさいよねっ!!」

「応援ありがとう、これからも力を貸してね」

「「「「「ほわ、ほわ、ほわあああぁぁぁぁ!!」」」」」

締めの挨拶をすると観客の興奮も最高潮に達したのか大声を上げて拳を天に突き上げる。

彼らが満足げな顔で家路に就き解散したのを見届けると、三人は笑顔で一刀達へと近づいてきた。

 

「一刀達だ~♪ホントにありがと~、凄く効果があったよ~♪」

「い、一応感謝しといてあげるわよ!……ありがと」

「あの時のお話を参考にしてみたら、こんなにお客さんが増えたんです……ありがとうございます」

三人は口々に礼を言うと、一刀と陳宮の二人へそれぞれ竹管を加工したらしい小さな板を手渡した。

表面に黄色い布が貼り付けられた板には「数え役満☆しすたぁず ふぁんくらぶ会員証 第一号 北郷一刀」の文字。

陳宮の方の板には「数え役満☆しすたぁず ふぁんくらぶ会員証 第二号 陳宮 公台」と記入されていた。

 

「ふぁんくらぶ、のお話を聞いてちょっとやってみようかなと思って……今、五十人くらい集まったんですよ」

「初日にしてはまあまあよね、これもちいの魅力のおかげねっ!」

「えへへ~、でも実際に応援してるよ~って人の数が分かるのは嬉しいよね~♪」

「そうか……俺達が最初のファンクラブ会員なんだ、なんだか光栄だな」

「ふん、有難く貰っておくのです……こんな物を作った以上、人気にならないと許しませんぞ?」

嬉しそうに笑う三人に、一刀も思わず嬉しくなり礼を述べた。陳宮は陳宮で照れ隠しの様に頬を赤らめつつ、

悪態を吐いている。だが良く聞けば激励であるとわかるだろう。

 

「それじゃ、俺達は出発するよ……また会えたらいいな。みんな、元気で!」

「次に会う時はふぁんくらぶ、千人くらいには増やしておくのですぞ!」

街の入り口まで見送りに来てくれた天和達に大きく手を振り、再び旅へ戻る一刀達。

思いがけない出会いであったが、楽しい時間を過ごせたと二人で笑い合うのだった。

今回は此処まで、初の名前付きオリキャラが中年男性なのはどうよと自問自答をしつつ投下です。

いやね、本当はもっとこうほわほわだけど頼りになるお姉様とか頑張る子犬系ちみっことか

そう言うキャラを出したかったのですよ?でもいざ話を書いてみて気がつけば寡黙な中年保護者系。

どうしてこうなった。

 

とはいえ彼にも重要な役目がありますので配役変換なんかは出来ませんが~。

どのような役目かは……また別の機会に。

 

それでは、またいずれ。


 
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