No.206274

無双強靭究極王 第4話

BLACKさん

この物語は『真・恋姫†無双』のキャラを使っただけのオリジナル作品。言うなればスター・システムの作品です。
また内容は色々なロボットアニメを参考にしているため似たような展開があることをご了承下さい。
また、本作品のみのオリジナルキャラもいることをご了承下さい。

2011-03-13 22:52:47 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:753   閲覧ユーザー数:723

オープニング

 

 

 

 

 

 

大学の中庭で寝転び、空を眺める一刀。

 

その一刀の上を飛ぶ、強王、Q王、クー王。

 

一刀の側に近づき、寝転ぶ一刀に手を差し伸べる桃香。

 

一刀は手で顔を隠す。

 

格納庫にいる初老の男と胸を揺らす真桜。

 

司令室らしき場所で座り、椅子を回して振り向く中年の男。

 

暗闇の中、月光でわずかに光って映る謎の人型ロボット1機と三人の少女。

 

空を飛ぶ強王に乗る一刀とクー王に乗る華琳とQ王に乗る亜莎が映る。

 

一刀は横にあるレバーを思いっきり引く。

 

3機は合体し、究極王へとなる。

 

宇宙空間が映し出され、そこに三人の敵幹部と敵のボスが立体映像のように映し出される。

 

究極王が宇宙へと飛んで行き、立体映像の人物達に突っ込んでいくと立体映像が消え、人型ロボットが1機現れ、究極王と拳を合わせるも、究極王が勝ち、究極王はさらに上昇する。

 

究極王は背中から刀を出し、その刀を手に持ち、画面に向かって斬りかかる。

 

画面が切り替わり、大学の入り口で並ぶ私服の一刀とパイロットスーツ姿の華琳とパイロットスーツ姿の亜莎。

 

その三人の下の桃香を初めとする大学の生徒や先生が来る。

 

そして全員がジャンプし、その後ろにはジャンプする究極王があった。

 

 

 

第4話  いきなりボスで大慌て!

 

 

ガベージャー帝国がこの次元にやってきてから1ヶ月が経とうとしていた。

 

 

 

 

ガベージャー帝国要塞

 

 

「おい、お前達」

 

フレー皇帝が幹部の三人を呼び出す。

 

「「「はい」」」

「俺が何を言いたいか分かっているよな?」

 

フレー皇帝は明らかに怒っていた。

それもそうだ、この1ヶ月の間にガベージャー帝国は究極王に勝利していない。

既に12体ものロボットが倒されたのだ。

 

「俺の気がそんなに長くないという事も知っているよな?」

「「「……はい」」」

 

三人は小さい声で答えた。

 

「そこで近々…」

「俺達自身が行こうかと…」

「既に私達専用のロボットを…」

「お前達……俺の気が長くないと今言ったよな?」

「はい…?」

 

フレー皇帝は玉座から立ち上がる。

 

「お前達がその行動を起す前に既に俺専用のロボットを作っているわ!」

「な、なんと!?」

「皇帝自らですか!?」

「そうだ」

「しかし何故皇帝自ら?」

「俺は基本的に自分から動かなければ気がすまん。

今回はお前達のやる気を見て、俺はすぐには動かんかった。

だが、ここまで侵攻が遅れたとなると俺自身が動く必要がある」

「しかしですね…」

「それに組織というものは上のものが絶対的な力が必要だ。そのためにはこの帝国の一番である、俺が出たほうがいいのだ。

お前達がどれだけ諌めようが、俺は行くからな」

 

フレー皇帝はその場を去って行った。

 

「皇帝…」

「やれやれ、かなり難儀な方ですね」

「究極王を倒すのは俺だというのに…」

 

不協和音とまではいかないが、少しばかりフレー皇帝の行動に何かしら思う幹部達であった。

 

 

大学の地下の格納庫

 

 

「話って何だ?」

 

一刀は大事な話があるとして、かなり珍しく格納庫に来ていた。

 

「ふむ。このところのお前達の戦果を見てな……」

 

斬馬が何か意味ありげなことを言い出す。

 

「何か問題があるのか?」

「いや、ガベージャー帝国の侵攻を止めているというのはすごく良いことだ」

「それでは何か他に?」

「何、フレーのことについて一つ言い忘れたというか、言っておかねばならんことがある」

「フレー…、ガベージャー帝国の皇帝のことね」

「そうじゃ。奴はな、気が短い」

「…それで?」

「奴のことじゃ。奴はそろそろ自分から出るぞ」

「自分からって…」

「皇帝自らですか!?」

 

3人の中で亜莎が一番驚いた。

 

「皇帝自らか…」

 

一刀は驚きがあまりなかった。

 

「あら、あなたは驚いてないのね。一刀」

「華琳もそう見えるけど?」

「驚いているわよ。これでも…」

 

華琳はよくポーカーフェイスで居る事が多いので、どんなに悪い事でも驚きを見せないようにしているのだ。

 

「皇帝自ら出るなんて…、あまり正気だと思えないわね」

「そう考える者もいるだろう。しかし奴の認識は違う。

奴の考えている組織は、一番上の者が何かしら力などを示さねば下の者は付いていかない。

そのためには一番上の者も戦いに行く必要があるというものだ。

そうすれば下の者の苦労を実感する事も出来るからな」

「でもそれで死んでしまったら……」

「その時はその時…、奴はその程度にしか考えていない。まあ死んだら後の事なんてどうすることも出来んけどな……」

「それって無責任じゃないのかしら?」

「……かもしれんが、その考え方自体はわしは反対しとらん。というよりわしも同じ考え方じゃ」

「そうか…。まあともかく近々、もしかしたら次に出てくるのがその皇帝だということだな」

「そういう事じゃ。奴がどんなロボットで来るかは分からんが、奴が来た時のための装備をつけておいた」

「皇帝用装備かしら?」

「いや、一応強化装備とか改造機能プランは前から考えてはいた」

「それでどんなものをつけたのですか?」

「それはじゃな……」

 

斬馬が言おうとした途端、突然アラートが鳴り響いた。

 

「なんじゃ?」

「大変や! 何かすっごく強そうなロボットが出てきよったで!」

 

真桜がモニターで伝え、その強そうなロボットをモニターに映す。

そのロボットは完全に人型であり、体の色は金と銀色が混ざり合っており、腕は赤と黒色混じり、背中には巨大なランチャー砲を一つと赤色のマントつけられていた。

頭はどこかのリアルロボットのような黄色のアンテナが二つ、顔は両目が赤く、右手には明らかに何かを仕込んでいるような状態で布のようなもので隠してあった。

 

「あれは……」

「恐らくは……」

『地球人どもよ!』

 

一方的なモニター通信が割り込んできた。

そこに映し出されたのはフレー皇帝であった。

 

「あれは……フレー!」

『我が名はフレー・ギラー! 異世界帝国ガベージャー帝国の皇帝だ!

我らガベージャー帝国はこの世界を侵略に来た!

しかし我らの侵攻を阻むものがいる。それは究極王と言うロボットだ!

この通信は地球全体に流している! 究極王のパイロット共! この通信を聞いていたら、すぐに我が元に来るがよい。そして貴様の力を我に見せてみろ!

あと一時間で来い! さもなくばこの『エンペイザー』で無差別攻撃を行う! もう一度言う、一時間以内に来い!』

 

フレー皇帝は通信を切った。

 

「あれがフレー皇帝……」

「あれは……十中八九罠ね」

「いや……」

 

華琳の意見を斬馬が否定した。

 

「奴がああ言い出すときは罠はない。というより奴は罠を張れるほどの器量もない。

性格的に、正々堂々の一騎打ちを望む奴だ。

まあ、あの機体に何かを仕込んでいる可能性だけは否めんけどの……」

「それって正々堂々と言うのでしょうか?」

「奴の中では仕込み武器自体は卑怯には入らんだろう」

「何にしろ、行かんと無差別攻撃するんだろ。だったら行かないとな……」

 

一刀が既に合体状態であった究極王に乗り込もうとする。

 

「おい、待たんか!」

 

斬馬が静止を呼びかけるも一刀はさっさと乗り込んでしまった。

 

「本当に大丈夫なんでしょうか?」

「それは戦ってみないと分からん。戦いとはそういうものじゃ…」

「ところで何を装備したのかしら?」

 

華琳が斬馬に尋ねる。

 

「ああ、それはな……」

 

斬馬の説明を受けた華琳と亜莎が究極王に乗り込む。

 

「やっと乗ったか」

「あの一刀さん、説明しておきましょうか?」

「別に良いよ。ピンチの時になった時で……」

「…はぁ…」

「そんなことより出撃だ!」

 

究極王は発進シークエンスに入る。

大学のグラウンドのハッチが開けられる。

究極王はそのハッチの下から上がってくる。

 

「究極王……」

「「「発進!!!」」」

 

究極王は大学から飛んでいった。

 

 

究極王はフレー皇帝が待つ場所へと着いた。

 

「よく来たな、究極王」

「まさかこんなに早くボスが出てくるとは思わなかったぜ」

「戦う前にいくつか話したいことがある」

「何?」

「時間稼ぎのつもりかしら?」

「いや、時間稼ぎのつもりはない。俺の部下達も自分専用機を作ってはいるが早くても1週間はかかるだろう。

今、我が帝国に出せる機体はこの『エンペイザー』だけだ」

「『エンペイザー』……それがその機体の名前か?」

「そうだ。この機体の紹介も話したい事だが、俺が一番聞きたいことは他にある」

「何だ?」

「その究極王を作ったのは、シシロー・スタークスか?」

「「「!!!」」」

 

フレー皇帝は究極王の製作者をすぐに見抜いたのだ。

 

「シシロー…通信で聞いているだろう」

『ああ、聞いておる』

 

フレー皇帝の機体「エンペイザー」の通信モニターに斬馬が映る。

 

「年をとったな。シシロー」

『お前だって年をとっただろ。とは言っても、あまりふけたようには見えんな』

「お前と違って色々見た目に気を使っていたからな」

『それでなんでわしじゃと気付いた?』

「その究極王に使われてる素材はこの星のものだけで作られているが使ってある技術は帝国のものだとすぐ分かったわ。

俺以外にも気づいているかは知らんがな…」

『そうか…』

「それは俺がこの世界に来るだろうことを見越して作ったのか?」

『そうだ』

「それは面白い。このエンペイザーもお前が何かロボットを作ってきたときのために作ったものだ」

『考えてる事は同じようじゃな…』

「ああ……」

 

二人は黙り込む。

 

「話は終わりかしら?」

 

華琳がフレー皇帝に声をかける。

 

「いや、話したい事は他にもあったが何を言いたかったのか忘れてしまった」

『……実を言うとわしもじゃ』

「そうか…。なら最後に一つ聞こう。シシロー、今でも俺を恨んでいるか?」

『恨んでない訳ないじゃろ。とは言っても薄れてはいるがの…』

「……分かった。話は以上だ」

 

斬馬は通信を切った。

 

「さあ……始めようか!」

 

 

究極王とエンペイザーの戦いが始まろうとする。

先に動いたのはエンペイザーであった。

エンペイザーは素早い動きで究極王の懐に入った。

 

「なっ!」

「ふん!」

 

エンペイザーはその状態で右足から正面に出して、究極王を蹴り飛ばした!

 

「ぐわっ!」

 

究極王はその強い蹴りに飛ばされて受身も取れずに地面に倒れた。

 

「くそ…」

「衝撃は可能な限り抑えられてるはずなのにコックピット内に衝撃が来るなんて…」

「それほどの攻撃ってことね」

「来ます!」

 

究極王が立ち上がろうとした途端にエンペイザーが上空へと飛び上がり、究極王を踏み潰そうとした。

 

「ぬぅ!」

 

究極王はとっさに横に転がって踏みつけ攻撃を避けた。

 

「でゃあ!」

 

究極王はブレイクダンスの要領でエンペイザーの足を攻撃しようとしたが…。

 

「ふん!」

 

エンペイザーはわずかにだけジャンプをし、足払いを避けた。

 

「なっ!」

「くらえ!」

 

エンペイザーは自身の前に剣を召喚し、その剣で究極王の胸付近を斬りつけた。

 

「ぐわっ!」

 

究極王は再び倒れてしまう。

 

「お前の考えそうな事は既に研究済みだ」

 

フレー皇帝は一刀の戦い方を見て、どう来るかなどの予測で攻撃していたのだ。

 

「一刀!」

 

華琳が一刀に通信を入れる。

 

「何だ?」

「あなたの前に見たことないボタンがあるわよね?」

 

一刀は前のパネルを見てみると右端に赤くて大きいボタンをあることに気付く。

 

「ああ」

「それを押しなさい」

「分かった」

 

一刀はためらいもなくそのボタンを押した。

 

「これで終わりか!?」

 

フレー皇帝はそう言いながら、召還した剣で倒れている究極王にトドメとばかりに振り下ろそうとすると…。

 

「はっ!」

 

究極王の背中の究極刀が飛び出ていき、その剣を阻んだ。

 

「ぬっ! そう来るとは…」

「どういうことだ?」

 

一刀は変だと思った。

一刀は究極刀を出す操作をしておらず、一刀はその剣を手ではじこうとしていたのに究極王が行った行動は究極刀を出す事だった。

 

「まさか…華琳!」

「何?」

 

一刀が華琳に通信を入れる。

 

「これを今操縦してるのはお前か?」

「よく分かったわね、そうよ。あのボタンはいざと言う時のためにつけられた操縦者変更ボタンよ。

ちなみに左にある同じようなボタンはあなたから亞莎へと操縦を変えるものよ」

「相手が一刀さんの戦い方を研究してるなら、私や華琳さんが戦えば相手は翻弄されるはずです」

「今は休みなさい、一刀」

「…分かった」

 

一刀は操縦桿から手を離す。

 

「それじゃあ、二人に任せる。大丈夫だな?」

「何とかしてみせるわ」

 

華琳はそう言いながら究極刀を究極王に握らせて、究極王を立ち上がらせた。

 

「動きが良くなったようだな、ならば…これはどうだ!」

 

エンペイザーの剣先が鞭のように伸び初め、究極王に襲い掛かる。

 

「これがザンコーダーの力だ!」

「くっ!」

 

華琳は究極刀でザンコーダーの鞭攻撃を何とか防ごうとするも、エンペイザーの早い手の動きに翻弄され始める。

 

「何とか近づかないと…」

「それなら私が…」

 

亞莎が華琳に自分が操縦すると言い出す。

 

「分かったわ」

 

華琳が亞莎に操縦を変えるボタンを押し、究極王の操縦が亞莎へと変わる。

すると亞莎のコックピット内にあったパネルなどが引っ込んで行き、コックピット内が広くなり、亞莎が立ち上がると椅子も引っ込んだ。

究極王の操縦は横レバー式、縦レバー式、トレースシステム式の3つから選べるタイプであり、そのタイプは自由に決めれる。

一刀は好んで横レバー式で操縦しており、縦レバー式やトレースシステム式にはあまりしていない。

ちなみに先ほどまでの華琳の操縦は縦レバー式であり、亞莎の操縦はトレースシステム式になる。

これは三人のそれぞれの好みで一刀は横、華琳は縦、亞莎はトレースを基本としているのだ。

亞莎は自分の動きをトレースする究極王を動かす。

究極王はある意味、先ほどまでよりもいい動きをしてザンコーダーの鞭を巧みにかわしつつも、エンペイザーに接近していた。

 

「動きが……良いだと!?」

「もらった!」

 

究極王は究極刀を地面に突き刺し、掌打をエンペイザーの腹部に当てる。

 

「ぬおっ!」

「たあっ!」

 

究極王は地面に刺した究極刀を軸にキックでエンペイザーを蹴り飛ばした。

 

「ぐおっ! だが!」

 

エンペイザーはザンコーダーを手放しながら飛ばされた。

しかしザンコーダーを手放したのはわざとであった。

手放されたザンコーダーは自立行動を起し、究極王の体に巻きついてきたのだ。

ザンコーダーは究極王に巻きつくとその巻きつき度合いが強くなってきた。

 

「あ! あああああ!!」

 

究極王のトレースシステムはパイロットにダメージが通らないように基本設定をしてあるのだが、

亞莎は究極王のダメージが分からないと自身も上手く動けないとして、その設定を切っていたために巻きつかれたダメージがダイレクトに亞莎に伝わっているのだ。

 

「あ! ああああああ!!」

 

体の自由が利かない亞莎は苦しむ声を出す。

 

「……微妙にエロイ声出してるよな亞莎…」

「一刀、そんなこと言ってる場合じゃないわ! 亞莎!」

 

華琳が亞莎に通信を入れる。

 

「…はい…」

「操縦交代よ! 一刀、いける?」

「大丈夫だ。亞莎、ボタン押せるか!?」

「…なんとか…」

 

亞莎は両腕を体ごと縛られており、手が使えないため下にあるボタンを押すには足しかなかった。

亞莎は動きづらくなった体を何とか動かす。

 

「動きが鈍いようだな。これで本当に終わりにしようか!」

 

エンペイザーが突進していき、右腕を振ろうとすると…。

 

「でゃあ!」

 

究極王はものすごい力で体に巻きついたザンコーダーを破壊し、エンペイザーのパンチを避けたと同時にカウンターでエンペイザーの腹部にパンチを深く入れた。

 

「どあっ!」

 

エンペイザーは遥か後方に飛ばされる。

 

「ぐおおおおおお!!」

 

エンペイザーは地面へと落ち、倒れる。

 

「くぅううう」

 

エンペイザーは何とか立ち上がろうとするが、究極王は既に走り出しており、究極王はサッカーボールを蹴る要領でエンペイザーを蹴り飛ばした!

 

「ぬぅあっ!」

 

エンペイザーは蹴り飛ばされ、再び遥か後方に飛ばされた!

その飛ばされるエンペイザーに向かって究極王の背中からミサイルが数十基発射され、ミサイルの嵐がエンペイザーを襲う!

エンペイザーはミサイル全てをまともに浴び、落下予定よりもさらに離れた場所に落ちる。

 

「ぐおっ!」

 

エンペイザーの機体ダメージは少々酷いように見えた。

 

「ぬぅうううう」

「……」

「何故だ。先っきまで動けなかったお前が……」

 

実は先ほどの行動は全て亞莎ではなく、一刀の行動であった。

亞莎はエンペイザーの攻撃が届く前に何とか操縦者変更ボタンを押し、一刀が究極王にかかる負担ダメージを一切無視してザンコーダーを引きちぎり攻撃したのだ。

 

「おのれ……」

「皇帝! ここはひとまずお退き下さい!」

 

ウリーがエンペイザーに通信を入れる。

 

「なんだと?」

「相手もダメージは負っているはずですが、皇帝の方がダメージを負いすぎてます」

「ここはひとまず引いて我々に……」

「……お前達、勝てる自信は?」

「ある!」

 

サガがはっきり答える。

 

「そうか……」

 

フレー皇帝は通信を切り、一刀達にスピーカーで伝える。

 

「おい究極王のパイロット!」

「「「!!!」」」

「今日は退却するが、いずれまたこの戦いの決着をつけてやるからな!」

 

エンペイザーは瞬間移動したかのようにその場から消えた。

 

「逃げたか…」

「でも正直今は助かったわ」

「…はい…」

 

亞莎は軽い返事をして倒れてしまった。

 

「亞莎! しっかりしろ! 亞莎!」

「私達も戻るわよ!」

 

 

究極王は大学ではなく、曹達財閥の格納庫へと戻った。

大学の方にいた斬馬達もそちらの方に移動していた。

 

「早く治療室へ!」

 

亞莎はQ王のコックピットから脱出させられ、急いで治療室へと運ばれた。

 

「ダメージフィードバック率を下げた方がいいようじゃな」

「そうね。亞莎は嫌がるかもしれないけど…」

「その方が良いだろ」

「しかし一刀、お前はもう少し究極王をいたわらんか。見た目はそんなに問題ないようじゃが中じゃ深刻なダメージを負った部分もあるんじゃぞ」

「あの時はああするしかないと思った。もう一つの案としては刺さっていた究極刀であれを斬るってのもあったけど、それだと時間が掛かるし、見た目的にもダメージがあると思ったから無茶をした」

「……まあある程度は仕方ないの…」

「しかし、流石はボスだな。かなりの強さだ。俺も少しは特訓に参加した方が良いかな」

「そうしなさいよ。前から言ってるでしょ」

「まあ、俺の気分しだいだけどな…」

 

一刀はそう言いながら、格納庫を去っていった。

 

「本当に大丈夫かしら、一刀は…」

「何、ああ言いながらも目の闘志はかなりのものだ。諦める様子は全然なかった。……特訓にまじめに参加するかは別だけどの…」

「あのお兄さんもやけど、究極王の方はどないするんや?」

 

真桜が斬馬に尋ねる。

 

「時期的にそろそろかとは思ってはいたが……」

 

斬馬は究極王の収納場所から離れていき、暗い一つの広い部屋に行く。

その部屋は究極王の収納場所と同じくらいの大きさであった。

そこに明かりがピンポイントでつく。そのピンポイントで当てられた光の先には一つの巨大ロボットがあった。

そのロボットは究極王に似ていた。

 

「とうとう、これを出す時が来たんかいな…」

「そうね。一刀にはいつ知らせるのかしら?」

「直前でいいじゃろ。頼むぞお前達…」

 

斬馬の目の先には三人の謎の少女たちがいた。

 

 

 

 

次回予告

 

 

一刀「流石は敵のボスだったぜ。手ごわかったけど、何とかなるようにしないとな。

 

 

そんで次が幹部の一人のロボか。

 

 

って、なんだよあのロボ!?

 

 

ひょっとしてあれって……。

 

 

次回、無双強靭究極王  『謎のロボットは敵? 味方?』

 

 

謎のロボットが襲い掛かっても究極王の力は究極だ!」

 

 

 

 

 

おまけ(今回は真面目です)

 

 

作者「俺は生きてます」

一刀「生きていたのか」

作者「そもそも俺は被災地とは離れた場所にいたからな」

一刀「何で投稿しなかったんだ?」

作者「投稿できる気分ではなかったからだ」

一刀「…そうだな」

作者「いつ俺の身にもあんなことが起こるかわからん」

一刀「ああ」

作者「これからは少し注意しておこうと思う。

とりあえず関東の方にいた俺の知り合いは無事なのは確認できた」

一刀「そうか…」

作者「俺の親父も…」

一刀「どうした?」

作者「俺の親父は単身赴任で関東に居たんだ」

一刀「無事だったのか?」

作者「地震が起きてすぐに電話入れた。無事なのはその時に確認済みだ」

一刀「よかったな」

作者「ああ。だが被災者は亡くなった人のことを考えると一昨日と昨日はあまりいい気分じゃなかった。自分はこんなのんびりしていていいのかって……」

一刀「精一杯楽しんで生きる。それもある意味大切な事の一つじゃないのか?」

作者「ちょっとした知り合いに言われた。そうかもしれない……。

不謹慎かもしれないが、いつまでも憂鬱になっているわけにはいかん。俺は今を精一杯楽しんで生きる。

それでは…」


 
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