No.195884

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん 魏ルートあふたぁ9

ネタが浮かばない~。
スランプってやつですね( ゚∀゚)o彡°

2011-01-14 16:21:58 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:11562   閲覧ユーザー数:8658

 

 

一刀くんが呉にやって来て賑う街。

 

 

そんな街より賑わっているのが城の中である。

 

 

「しばらくお世話になることになった北郷一刀です。少しでもみんなの役に立てるように頑張るのでよろしくお願いします」

『おおおおおおおおおおお!』

 

 

鬨の声が上がるのは仕方が無い事である。

 

 

一刀は熱烈な歓迎に嬉しさを感じていた。

 

 

表面上だけは。

 

 

内心この国大丈夫なのかと心配しているのであった。

 

 

とりあえず呉の面々は自己紹介することにした。

 

 

「知っていると思うけど私は孫策。一刀は雪蓮お姉ちゃんって呼びなさいね♪」

「よろしく雪蓮」

「ぶーぶー!」

 

 

見た目は子供頭脳は大人の高校生探偵……ではなく中身は立派な高校生なので今さらお姉ちゃんなんか呼ぶのは恥ずかしいのである。

 

 

「わ、わわわわ私は孫権! ま、まま真名は――」

「巨尻」

「巨尻よ! …………きゃーーーーー!」

 

 

自分が何を言ったのか気付いた蓮華は恥ずかしさからか、玉座の間を飛び出していった。

 

 

「鈴の音は羞恥を誘う道しるべと思え」

 

 

自らの主さえ裏切ってしまう。

そんな効果が一刀にはあった。

 

 

「あははー。呉って愉快な国だね」

 

 

苦笑いをこぼす一刀だった。

 

 

 

 

「私は甘寧だ。遠慮せずに思春お姉ちゃんと呼ぶが良い」

「よろしく思春」

「なんだと!?」

 

 

てっきりお姉ちゃんと呼んでもらえると思っていた思春は撃沈した。

 

 

「私は孫尚香。真名は小蓮だけどシャオって呼んでね」

「よろしくシャオ」

「やっぱりシャオお姉様って呼びなさい」

「無理です」

 

 

姉に憧れる年頃なシャオ。

 

 

「陸遜です~。どうぞ穏お姉ちゃんとお呼びください~。濡れてきました~」

「よ、よろしく穏。よ、よかったらこれ使って」

「あらぁ。びちょびちょです~♪」

 

 

なぜか足元に水たまりが出来ている穏に一刀はハンカチを渡してあげた。

 

 

すでにびちょびちょのようだ。

 

 

「ヒヨっ子どもは落ち着きがないのう。儂は黄蓋じゃ。真名は祭。気軽にお母さんと呼ぶが良い」

「……よろしく祭さん」

「なんでじゃ~。なあ、なんでじゃ~」

 

 

一番落ち着きがないのはアンタだと言ってやりたい一刀だった。

 

 

「亜莎です。真名は呂蒙です。よろしくお願いします一刀くん様!」

「逆だよね!?」

「あぅ」

 

 

落ち着いていると見せかけておちゃめな亜莎だった。

 

 

「やれやれ。私は周瑜、字は公瑾、真名は冥琳と言う…………ってどこへいった!?」

 

 

冥琳がドヤ顔で自己紹介をしたが一刀の姿は見当たらなかった。

 

 

玉座の間に緊張が走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、案外簡単に一刀は見つかった。

 

 

「モフモフです~」

「あの~?」

「モフモフです~」

「あの~?」

 

 

隅の方で忍者娘にモフられていた。

 

 

「こら明命!」

「はぅわ! も、もうしわけません!」

 

 

自己紹介を邪魔された冥琳に注意され、仕分けはしないと誓う明命。

 

 

「まったく。お前も早く自己紹介をしろ」

「はい! 周泰です! 真名は明命です! 趣味はお猫様をモフることです!」

「よ、よろしくね明命」

「お猫様は喋りません!」

 

 

ビシ!

 

 

いきなりぐったりとしだした一刀。

 

 

「モフモフです~」

 

 

そんな一刀を容赦なくモフる明命。

 

 

「もう明命! 何やってるのよ! 一刀を気絶させて」

「はぅわ! い、今は反省しているのです!」

「犯罪者か!」

 

 

雪蓮に突っ込まれる明命だった。

 

 

「とりあえず部屋に運ぶから一刀を貸しなさい」

「私が責任を持って運びます!」

「鈴が鳴る~♪」

「どれ、絵本でも読んでやろうかのう」

「胡麻団子食べさせてあげたいです」

「ごぼごぼ」

「シャオお姉様が運んであげるわ!」

「まず私の自己紹介を」

「きょ、巨尻じゃないわよ!」

 

 

穏は溺れていた。

 

 

いつ間にか帰ってきていた蓮華を含めて、誰が一刀を部屋に運ぶかという争いになった。

 

 

 

 

「ハッ!」

 

 

一刀は目を覚ました。

 

 

「うーん、明命にモフモフされていたらいつの間にか気が遠くなって……」

 

 

そこで一刀は固まる。

 

 

「南海覇王を食らいなさい!」

「甘いぞ策殿!」

「はっ!」

「まだまだだな明命。鈴の音っ!」

「濡れ濡れ~」

「お、溺れてしまいます穏様!」

「行きなさい、周々」

「ガル!」

「同じ周姓を持つものか!」

「巨尻じゃないんだもん!」

 

 

九人の乙女と一匹のトラが血みどろになって戦っているのである。

 

 

蓮華は一人でいじけているだけなのだが。

 

 

服はボロボロになり、ただでさえ露出の多い服がさらに多くなり、この場に男がいれば欲情すること間違いなしである。

 

 

「な、なんなんだ。この大乱闘孫策シスターズのような争いは」

 

 

よく友達の及川君と遊んだゲームである。

 

 

NINTEND○オールスターならぬ孫呉オールスターである。

 

 

「僕、早く大きくなりたいです」

 

 

一刀の呟きが乙女たちに聞こえることはなかった。


 
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