No.191389

大剣に添う白銀の魔導士

序章・白銀の男は運命に向かう

2010-12-24 03:02:18 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1515   閲覧ユーザー数:1409

どこともわからぬ世界。

 

大きな建物の中には男が一人、女性が二人、少女が一人。

 

男は金色に輝く大きな魔法陣の中にたたずむ。

 

一人の女性が呪文を唱え・・・・・・終わる。

 

その女性プレシアは男に話しかける。

 

「聖護・・私の自慢の義息子」

「はい、義母さん」

 

聖護と呼ばれた男。

プレシアの娘、フェイトと結婚した男。

 

「あなたの運命は終わっていない。

まだ、ここにいるべきではない、たとえひとつの運命(フェイト)を手に入れたとしても。

あなたはそれだけでは終われない。」

「・・・はい、義母さん」

 

男は真剣にまっすぐ応える。

次に話すはもう一人の女性。

 

「聖護・・過去にとらわれず、新たな生を。

フェイトはあなたをただただ愛していました。」

「しかし、おれは・・彼女に嘘を彼女の生涯吐き続けた・・・・・」

「フェイトは知っていたんだよ!」

 

突如少女が話に割って入った。

 

「アリシア!それは本当?」

 

アリシアと呼ばれた少女。

フェイトの元の素体にして姉。

 

「うん、ここはフェイトとある意味つながっているから、わかる。

あなたには言いたくて言えないまま。

最後まで永遠に近い刻を生きるあなたの幸せを祈りながら、ほんの少しそれに付き合えない自分にかなしみながら・・・・。」

「そうか・・・・」

 

男は一瞬考える素ぶりをして

 

「なら、生きる運命を手に入れ続け、幸せになっていないとなぁ・・。

うん、ありがとうアリシア、これで、おれは運命(フェイト)とともにある。

もちろんなのはや、はやてとも。」

「聖護にはほかにもいっぱいいるでしょう?」

「あぁ、もちろんだ」

「もちろん私もだよね?」

「あぁ、もちろんだアリシア姉さん?」

 

そういわれ、フェイトの姉であり、聖護の姉でもあるアリシアは太陽のような笑顔で

 

「さすが私の義弟!!!」

 

そういって、静かになり・・・・

 

魔法陣の輝きがさらに強くなる。

 

「時間かな・・」

「ええ・・・・いってらっしゃい、聖護」

「はい、プレシア義母さん」

「いってらっしゃいませ、幸福ある人生を。

またお会いしましょう」

「あぁ、リニス・・姉さん」

「がんばってくるんだよ?」

「もちろんだ」

 

そうして、魔法陣の光が内部を満たした・・・。

 

そのあとに男の姿はなかった。

 

 

そうして始まる男の物語。

一つ目は、魔法と科学の融合した力が満たす世界。

 

そして、次の物語は・・・・。

 

 


 
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