No.189521

真・恋姫無双 未来から来た子達 五胡編 16

戦国さん

やっと復帰です!
TINAMI界じゃ、良く作品を読んでいますが投稿に長引きました

リアルでまじ受験とか忙しかったので核時間がありませんでした。でもまあ、無事大学に合格できたので、未来から来た子達を再開させます!

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2010-12-13 20:40:17 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:1532   閲覧ユーザー数:1414

 

貂蝉「・・・・・・過去空・・・・・・・・・彼女こそがこの外史で生まれた本物の貂蝉なんだから」

 

貂蝉が明かした真実に部屋にいた全員が驚いた

 

光「どういうことですか貂蝉さん!空がこの外史で生まれたって!」

王蓮「落ち着け、光!」

光「・・・・・賢さんは知っていたんですか?・・・・空が俺達の世界の住民じゃないって・・・・」

王蓮「・・・それは・・・・」

光「知っていたんですね」

王蓮「・・・・すまん」

光「・・・・・貂蝉さん・・空を救ってください」

貂蝉「分かったわ・・・・って、光ちゃんどこに行くの?」

光「・・・・・ちょっと、外に行きます」

王蓮「無茶を言うな、お前はまだ治ったばかりだ安静にしていろ!」

 

光が部屋から出ようとすると、華佗が止めた

だが、光は振り返もせず出て行った

 

王蓮「・・・・・ショックだったみたいだな」

貂蝉「・・・仕方ないわ・・・それじゃ、空ちゃんを助けるわよ・・・・がんばって」

 

 

 

光「・・・・・・雨が降っているな」

一刀「・・光」

光「北郷・・・皆」

 

光が見ると、一刀や他の友人達がいた

 

一刀「光・・・もう、大丈夫なのか?」

光「ああ、身体はもう大丈夫だ・・・まだ、フラフラするけどね」

「・・・・・・・・・」

光「どうしたんだ?皆」

一刀「・・・・・ゴメン、貂蝉の話・・・・聞いて」

光「・・・・・・ああ」

 

それを聞いて光が再び顔を曇らせた

 

光「別にいいよ・・・・・・空がこの外史で生まれことはどうでもいいんだ・・・・・・・・・・・どうでも・・・」

一刀「・・・・・光」

恋「・・光・・・恋と勝負」

光「え?・・・恋さ・・・・っと!」

 

光が顔を向けるといきなり恋が武器を振り下ろした

 

一刀「恋!何をやっている!」

恋「・・・・ご主人様は黙って」

一刀「・・・恋・・・・」

 

そして、光は自分の武器を構えた

 

一刀「おい、光!お前もこんな時に『待ってください、ご主人様』・・・愛紗?」

 

一刀が二人の戦いを止めようとしたが後ろにいた愛紗が立ちはだかった

 

愛紗「武人として・・・・自分の遺伝子を持っている人として恋は光の悩みを解決しようとしているんです・・・・ですから見守ってください」

一刀「・・・・愛紗」

 

そう言って、その場にいた者たちは二人の戦いを見守った

 

 

 

光「はあ!」

恋「・・・ふん」

 

ガキン

 

二人の戟がぶつかり合う音は広場に響き渡った

 

光「だああ!」

恋「・・・・・・ふ!」

光「ぐ!」

 

光が戟を振り払い、かわした瞬間に恋が突くが光はもう一つの戟で何とか防いだ

 

しかし、何合いも繰り返しているうちに光の動きが落ち始める

 

一刀「・・・恋!光はまだ怪我をしているんだぞ!もう止めろ!」

恋「・・・・ご主人様は黙って」

一刀「恋!」

 

一刀が止めに入ったが恋の睨みでこれ以上何も言えなかった

 

彼女は本気だった

 

 

本気で光の悩みを晴らそうとしている、自分のやり方で

 

光「ぐ!」

恋「・・・今の光・・・・すごく弱い」

光「言ってくれますね」

恋「・・・・光は本気じゃない」

光「・・・それは恋さんもじゃないですか?」

 

全員「え?」

 

唖然とした、あれだけの激突があってそれでも本気ではない

 

恋「・・・光は何かに怯えている」

光「・・・・・・・・」

恋「・・・・また暴走するのが怖い?」

光「・・・・・・・・・はい」

 

 

 

以前、幽州奪還の戦いで光は『虎の血』で暴走した

 

 

その結果、恋、凪、華琳など様々な人たちに攻撃をし、傷つけてしまった

 

過去空もその被害者

 

 

光「俺はもう戦わない方が良いじゃないですかね・・・さっきの戦いでも何度も頭の中が真っ白になりかけました」

一刀「・・・・光」

恋「・・・・・・・・・」

 

バシ

 

光「・・・・・・・」

一刀「恋?」

 

気が付いたら恋は光の頬を叩いていた

 

恋「・・・・そんなの光じゃない・・・・・光はもっと強い。今の光は弱い」

光「・・・・・・・」

恋「・・恋じゃなくて凪も・・王蓮も叩いていた」

光「・・・・・・・」

恋「・・・光・・・武器を構える」

光「・・・・ありがとう・・・・・恋」

 

 

光は初めて恋を呼び捨てにして名前を言った

 

 

一刀「あれ?光、今恋のこと『さん』をつけないで呼んでなかった?」

愛紗「ええ、確かにそう聞こえました」

大気「へー、光君が対等い話すなんてね」

一刀「どういうことだ?」

大気「光君が対等に話す時は相手を認めた証拠。つまり恋さんは改めて光に認められたこと」

一刀「そうだったの?」

 

一刀が光とであった頃は数日ですでに呼び捨てで呼び合っていた

 

光「恋・・・勝負」

恋「・・・うん」

 

そして、二人の打ち合いは再び始まった

 

最初の打ち合いとは別の次元かのような試合となった

 

二人の戟はすでに何十合いも交わっているがお互いの動きは全く衰えていなかった

 

光「やっぱり、恋は強い」

恋「・・・光も強い」

光「でも、負けたくない」

恋「・・・それは恋も同じ」

 

二人の戦いは凄まじいが、それと同時に楽しそうな顔をしていた

 

一刀「やっぱり、恋たちの戦いはすごい」

愛紗「実力的には殆ど差はありません・・・・・・・光は氣を扱えるので、有利に見えますが」

一刀「恋には長年の戦場での経験があるからな」

戦国「北郷、そろそろ決まりそうだぞ」

 

戦国が言い出すと、光と恋はお互いに睨み合い武器を構えなおした

 

光はゆっくりと目を閉じた

 

 

 

光「・・・またか」

 

狩れ

 

敵を殺せ

周りにいる者は全て敵だ

お前は戦うだけの獣

 

 

聞こえるのはあの時の声・・・・・二度と聞きたくない声だ

 

 

光「黙れ・・・・・・黙れ!」

 

その瞬間、別の声が聞こえた

 

 

光「・・・・空・・・?」

 

負けないで

 

光「・・・・・・・」

 

このままで良いのか光

 

光「・・賢さん・・」

 

アンタはウチたちの自慢の弟や

光の力はこの程度じゃないでしょ?

お前は自分で築き上げた物を守れ

光兄!

 

光「歩姉・・・皆」

 

それから聞こえるのは光の家族の声、友人の声、知人の声

光を暖める声が聞こえた

 

 

 

光「ありがとう」

 

 

 

 

光が目を開けた時、恋がもう目の前にいた

 

 

恋「これで終わり」

光「俺は強くなるんだああ」

 

 

二人「「・・・・はぁ!」」

 

ガキン

 

二人の武器が交じり合った瞬間、金属の鈍い音が響いた

 

光「・・・恋の勝ちか」

 

光の劇は地面に突き刺さっており、恋の武器は手元にあった

 

光「・・・恋の勝ちか」

恋「・・・・・違う・・・また、引き明け」

光「え?」

 

その瞬間、恋が掴んでいた戟の刃が粉々に砕けた

 

光「たはぁ!・・・恋さんに勝てないのが悔しいな!」

 

光はそのまま仰向けに倒れた

 

光「・・・でもありがとう・・・・なんて言うか・・・・悩みが吹っ切れた」

一刀「光!大丈夫か?」

光「北郷・・・・・ああ、もう大丈夫だ・・皆もゴメンな・・・なんか余計な心配を掛けて」

一刀「気にするな。それに光たちが解決したんだから良かったじゃないか。・・・恋もお疲れ様」

 

ぐぅ~

 

「「・・・・お腹すいた」」

 

庭に響いた二人の腹の虫でその場にいた者達が笑い出し・・・・暖かな気持ちになった

 

「どうやら、あっちは大丈夫みたいですね・・・賢さん」

「そうだな、ワイト」

 

庭の隅で外史の管理人、王蓮とワイトは笑っている子供たちを優しい眼差しで見ていた

 

 

 

病室

 

「あれ・・・・ここは・・」

 

過去空が目を覚ますと、辺りを見回し状況を判断した

 

「・・そうだ、私、光を抑えようとして・・・・それから・・・・・」

 

次の瞬間、空はすぐ近くで寝ていた月を見た

 

「月さん」

「・・・・・そ・・・らさん・・・・・空さん!」

空が声をかけると月は涙目で空を抱きついた

 

「よかった・・・本当に良かった」

「月さん・・・・ありがとう」

「・・・え?」

 

そう言って、空はゆっくりと月をなでた

 

「・・・私、分かるの・・・月さんが私のために一生懸命にがんばってくれてたのを」

「え?・・・・でも・・・私、空さんのこと助けられなくて・・・・・」

「いいの・・・・話・・・聞こえてたの・・・・ただ、身体が動かなくて」

「・・・じゃあ、私が・・・・・・・・董卓だってことも」

「もちろん・・・聞こえたわ」

「・・・・・・・・」

 

月はとても悲しそうな顔をした

今まで隠してきた事がばれた事

そして、空を悲しませたことを

 

「・・・私は董卓なんですよ・・・空さんたちの世界では悪行をした悪い人なんですよ!」

「ううん・・・・そんなの関係ないの・・・・・私、月さんが助けてくれた時本当に嬉しかった・・・・・私の中に月さんの遺伝子が入っていて本当に良かった・・・・・ありがとう」

「空・・・・さん」

 

月は再び泣き顔で空に抱きつき、空はそのまま優しく撫でた

この時二人は本当の意味で親友になれたのだと確信した

 

 

 

 

会議室

 

「さて・・・・・これから作戦会議を行う」

 

会議室にある長いテーブルのには奥に一刀、その後ろに王蓮とワイト

そして、各武将や軍師たちが座っていた

 

「さて、今回三国同盟は幽州を取り戻すことに成功した・・・・だが、これは相手にとって予測の範囲内だろう」

「どういうことですか?」

 

王蓮が言い出すと、すぐ近くにいた桃香が質問した

 

「今回の戦いは『太平要術の書』の妖力を高めるために仕組まれたものだ」

「・・・それは・・・つまり」

「この戦いで多くの死者が出た、『大平要術の書』は人の不の感情を元に妖力を高める事ができる」

「・・・黄巾の乱の時と同じね。民たちの不満によって暴動が起きた・・・・・・まるで操られたかのように」

「そうだ・・・・言うならば、こちらはまんまと奴らの手のひらで踊らされたのだ」

「それで、これからどうするんですか?・・・・孫堅さん」

「王蓮だ構わない・・・・基本的に真名の価値はあっちの生活が長かったせいか、あんまり重視していないからな」

「分かりました、それじゃ、私のことは桃香と呼んでください」

「感謝する・・・・その作戦は北郷が話す・・・・私が指揮をとっても意味が無いからな」

「分かりました・・・・皆、聞いてくれ。俺たちは五胡に攻め込むことを提案する。こっちが攻めなければ、相手はどんどん攻めて来る。その結果、多くの人たちの血が流れる。だから俺たちで止めよう・・・・・この戦争を!」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

 

一刀が言い終わると全員は何も言わなかった

 

「・・・あれ、俺何かまずい事を・・『御意!』・・・・え」

「一刀、あなたの気持ちよく分かったわ・・・・桃香もいいわよね」

「そうですね・・・これ以上民の血を流させるわけにはいきません」

「皆・・・・そう言えば、蓮華は?」

「あいつは今雪蓮のところにいる。呉の事は心配するな。会議の内容とかは私が後に説明させておく」

 

雪蓮は未だに目を覚まさず治療室にいる

蓮華と冥琳は入れ替わりで雪蓮の看病をしている

 

「雪蓮・・・大丈夫かな」

 

「・・・・・・」

 

その言葉で、その場にいた者達が顔を曇らせる

 

「あの雪蓮だ、心配いらん」

「そうですね・・・・・なんたって、あの雪蓮さんですから」

 

 

 

雪蓮の治療室

 

その場にはベッドで寝ている雪蓮

そして、直そばで心配そうに見ている蓮華、小蓮、そして冥琳

 

「うう!」

「雪蓮!」

「め・・・・い」

「雪蓮!聞こえるか!」

「・・・・ここは?」

 

そして、雪蓮は目を覚ました

 

「・・・冥琳」

「雪蓮!・・・・・良かった!」

「・・・・お姉さま(ちゃん)」

「・・・蓮華・・・・シャオ・・・」

「・・・・良かった・・・本当に良かった」

 

冥琳の目からは涙が流れ

蓮華と小蓮も嬉しそうに笑っていた

 

「・・・・蓮華・・・お願いがあるの」

「何ですか・・・・姉さま」

「私はもう戦えないわ」

「「「え?」」」

 

その言葉に一同が驚く

 

「だからお願い、呉の民をあなたの力で引っ張って」

「姉さま、何を言っているのですか!・・・・私にそんなこと・・・」

「・・今の私の身体はダメなの・・・何かね・・・・身体が上手く動かせないの。だから呉の王をあなたに継承するわ・・・・お願い、蓮華・・・呉の民を守って」

 

そういい残し、雪蓮は再び眠りについた

 

「姉さま!」

「・・・蓮華さま、大丈夫です。ただ寝ているだけみたいです」

「・・・・・・・・・・」

「お姉ちゃん」

「・・・・私に出来るのかな」

「やりましょう、雪蓮の為にも呉の民を守りましょう。そして、雪蓮を助けましょう」

 

「・・・・わかった、姉さま」

 

 

 

 

会議室

 

一刀「決戦は四ヶ月後!各国、兵の調整、攻め込むための準備、陣形、全てを整えること!」

全員「御意!」

 

 

 

一方、五胡では

 

 

迷当「俄何、蛾遮塞、治無載、伐同、焼戈・・・・・皆いるわね」

 

五胡の会議室には数人の男女が座っていた

奥の椅子に青いバンダナを捲いた女性、迷当が座っており

 

右から、色黒で銀髪の男、蛾遮塞、袖の長い服を着た女性、治無載、右目に『五』と書かれた眼帯をつけた男、伐同、白と黒のに分けられた髪の色をした少女、焼戈、耳に変わった器物をつけている男、俄何

 

蛾遮載「いや、まだ北宮玉が来ていないが」

迷当「・・・・・・・あの子はいいわ。どうせ呼んでも来ないから」

 

伐同「それより、どういうことだ迷当、いきなり召集をかけるとは」

 

迷当「ああ・・・四ヵ月後我々は三国を攻める」

全員「「「「「「・・・・・」」」」」」

蛾遮塞「四ヶ月後・・・・・それが決戦の日って訳か?」

迷当「ああ、そこでだ。治無載と伐同は私と共に三国を攻める。残りの者達はここに残ってもらう」

 

蛾遮塞が聞くと迷当は頷くが、待機命令を出された蛾遮塞は立ち上がった

 

蛾遮塞「はぁ!どういうことだ!何で治無塞と伐同が行って俺が残るんだ!」

伐同「黙っていろ、蛾遮塞。迷当にだって考えがあるんだ!」

蛾遮塞「・・・・・っち」

 

隣にいた伐同が止め、舌打ちをしながら席についた

 

迷当「蛾遮塞の気持ちは分かる。お前だって三国と戦いたい」

蛾遮塞「だったら何故!」

迷当「于吉様の兵、八十万、そして五胡の兵、五十万が出る。・・・お前が出る必要はない。」

蛾遮塞「…お前・…何を・・・」

迷当「それから三国に潜伏させている兵たち全てに帰還命令を出す」

俄何「え?潜伏させている兵、全員か?」

 

迷当の言葉に俄何が驚いた

 

迷当「そうだ、全員。ただちに三国から離れろと伝えろ」

焼戈「迷当、何を考えている。そもそも、殆ど于吉という者の兵を使うとはどういう事だ。私は会った事はないがその者に任せて良いのか?」

 

疑問に思う焼戈

 

蛾遮塞「そうだ!これじゃあいつに任せているようなもんじゃないか!」

迷当「・・・・・・于吉様の力で三国は滅びる。私は同志たちを巻き込みたくない、それだけだ」

蛾遮塞「迷当、何故あの男にそこまで任せる!そもそもあの男は余所者だぞ、なぜそこまで信じる!」

治無塞「・・・・・」

迷当「于吉様には力がある・・・・・とても巨大な力が」

蛾遮塞「だからって!」

迷当「・・・・・黙れ!」

蛾遮塞「っ!」

他「(ビク!)・・・・・・・・・・」

 

迷当の声が響き渡り、全員が黙り込んだ

 

迷当「・・・・会議はこれで終わりにする。各自、部屋に戻って休養でも何でも取れ」

蛾遮塞「迷当!」

 

迷当はそのまま、会議室を抜けた

 

蛾遮塞「どうなっているんだ、あいつ・・・・・・・」

治無塞「迷当・・・・・」

伐同「・・・・・何が起きているんだ、ここで!」

 

 

あとがき

 

はいはい、皆さんお久しぶりです

 

待っていてくれた人も待ってくれなかった人も謝ります

 

実際、マジ受験戦争に飲み込まれて帰還するのにかなり苦労しました

 

まあ、これでようやく終わって来年から大学生です

 

これからも『未来から来た子達』の応援をよろしくお願いします

 

 

 

今回はオリキャラインタビューがありません

 


 
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