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真・恋姫無双 ~古の存在~ 第十六話「鬼人の微笑み」

東方武神さん

お久しぶりです。第十六話です。構想は思いついていたんですが、どうにも納得がいくものが出来上がらずここまで延びてしまいました。 ←(言い訳)

それではどうぞ。

※この作品にはオリジナルキャラが登場します。苦手な方は戻るを押してください。

2010-11-03 23:43:59 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:5120   閲覧ユーザー数:4373

一刀は返す刀で次々と重い斬撃を放つ。

 

「先程の威勢はどうした?よもやあれ程意気込んでいながらこの程度とは言わせまい?」

 

気を抜けば一瞬にして五体がバラバラになるであろうその攻撃を受け流しながら、呂布は素早く足を薙ぎ払おうとする。

 

が、それを読んでいた一刀は戟を弾くと後ろへと引いた。

 

既に数十合打ち合っていながら両者は呼吸を乱さずにいた。

 

・・・この状況になる少し前に戻ろう。

 

「俺の名は項籍。字は羽。人は皆、俺の事を『覇王』と呼ぶ。」

 

そう呂布に言い放つと、まるで窮屈な場所から這い出したときのように体を捻り始めた。

 

「項・・・羽?」

 

呂布は目の前の青年が放った言葉を頭で繰り返した。

 

あまり昔の出来事は知らない呂布でも、その名は聞いたことがあった。

 

『覇王』項羽。何百年も前に活躍したと言われている当時最高の武と策を誇ったとされる猛将。

 

かの劉邦と幾度と戦い、たった一度しか敗北をしなかったとされる。

 

目の前の青年はそれが自分だと言ったのだ。

 

「・・・嘘。その人昔に死んでる。」

 

その言葉にあちこち骨をコキコキと鳴らしていた一刀は怪訝な顔をしながら呂布に向き直った。

 

そしてギラリと紅に染まった右目と蒼に染まった左目で呂布を睨みつけた。

 

「あぁ、確かにな。俺は部下に自分の首を差し出し・・・自決した。」

 

だが、と一旦言葉を区切ると、己の手に収まる剣に目を落とし、軽く振るった。

 

ヒュオッ!!

 

空気を切る音を聞きながら再び一刀は口を開いた。

 

「事実俺は『ここにいる』。こやつの体を支配して・・・な。」

 

「???」

 

首を少し傾げる呂布に溜息を付きながら一刀は腰に手を当てた。

 

「そのようなことはどうでもいい事だ。今は刻がおしい。さっさとそこを退いて貰いたいのだが?」

 

今だあちらこちらで激突する音が聞こえ、罵声や怒声、そして絶叫が鳴り響いていた。

 

呂布は改めて気を引き締めると、力強く言い放った。

 

「ここは絶対に通さない・・・!!恋の大切なものを守るためなら・・・尚更!!」

 

全身から迸る闘気と殺気で周りの兵士達が当てられ敵味方関係なく気絶させていった。

 

その様子を見た一刀はニヤリとすると、足腰に力を溜めていきながらゆっくりと言った。

 

「ならばその大切なもの諸共貴様の命も断ち切ってくれよう・・・!!」

 

瞬間、最強と鬼人は激突した・・・

 

別の場所では張遼が夏候惇と、華雄は鈴々とそれぞれ一騎討ちを演じていた。

 

お互いの武を最大限に敵に叩きつけ、ねじ伏せようとする様は見ているものを圧巻させた。

 

「いやぁぁぁぁぁああぁぁああッッッッッ!!!」

 

「はぁぁぁぁぁぁああぁああぁああッッッッ!!」

 

力の限り叫び続け、打ち合い続ける少女達を裏目に、突如大きな地響きが足元を揺らした。

 

「なっ何だ!?」

 

驚きながら周囲を見渡す夏候惇だったが、瞬間左目に激痛が走った。

 

「ぐぅう!?」

 

あまりの痛さに発狂しそうになるが、気合で押さえつけ、そっと左目に触れた。

 

・・・そこにはあるはずの無いものが生えていた。

 

矢が突き刺さっており、左目は赤い液体で濡れていた。

 

「姉者!!・・・クソッ!!どこの誰がこんな事を・・・!!」

 

走り寄って来た夏候淵が必死に姉を傷つけた者を探そうとするが、夏候惇は片手で制した。

 

そして、自軍の兵士達が不安に見つめる中、少女は己の左目に突き刺さる矢を掴むと、一思いに引き抜いた・・・!!

 

果実が潰れたような音と共に引き抜かれた矢の先端には、少女の眼が赤い液体を垂らしながらくっついていた。

 

動揺する兵士達に見せつけながら、少女は自分の隣に驚きと不安で目を揺らす妹を見て一瞬微笑んだかと思うと、次の瞬間自身

 

の眼を『飲み込んだ』。

 

「曹魏の勇敢な兵士達よ、何も驚くことは無い!!たった今我が身の一部を天の供物として捧げた!!これより我が軍は天兵と

 

成り得たと心得よ!!何も驚くでない!!天は・・・今や我等に味方したぞッッッ!!!」

 

その姿を見た魏の兵士達は、自分達を率いる目の前の少女に促されるように腹の奥底から雄叫びを上げた。

 

その様子を静かに見つめていた張遼は、一人フッと笑むと飛龍堰月刀を構え直し、目の前にいる強敵に向かって立った一言だけ

 

投げかけた。

 

「この一撃で終わらせたる・・・覚悟しいや。」

 

対する夏候惇もそれに応じた。

 

「その言葉、そっくりそのまま返してくれる!!」

 

両者はそのまま飛び出した。

 

そして、大剣『七星牙狼』を構え、少女は消耗した体力を掻き集め最後の一撃を振るった。

 

・・・結果は張遼の得物は弾かれ地面に突き刺さっていた。

 

関の前で一騎討ちを演じる二人は、最早人間とは思えない動きをしていた。

 

互いの得物が激突するたびに衝撃が生じ、関の壁や地面などに亀裂を刻み込んでゆく。

 

周りに展開している味方や敵を巻き込みながらその戦闘速度は更に上がっていく。

 

凄まじい轟音を響かせながら二人は得物を握り締め、打ち込んでいく。

 

その時の二人の表情には・・・『笑み』が零れていた。

 

「先程と打って変わって気迫に満ちているではないか?・・・この先には貴様にそう思わせるに値するモノが確かにあるのだな

 

。」

 

実際、刃が項羽に切っ先が掠める事が何度かあった。

 

その度に項羽自身も打ち返し、切込みを掛けたが何れも全ていなされ失敗に終わっていた。

 

「ハァァァァァァアアアアアア!!」

 

そして休む暇なく再び呂布が雄叫びと共に突っ込んできた。

 

首筋から狙った斜めへの斬撃を右へと回避し、続け様に放たれた横一閃を変形した紅蓮・・・『真紅』で受け止め、変形した蒼

 

天・・・『黒死』で戟を横へ薙ぎ払う。

 

呂布はその反動を利用し真後ろに飛び退いたかと思うと、次の瞬間目にも留まらぬ速さで再び襲い掛かってきた。

 

(・・・ッチ、向こうから掛かって来たと思い、攻撃を受け止め反撃をしようとすれば、すぐさま後ろに退き、反撃をやり過ご

 

した後に再び襲撃する・・・。俗に言う『ヒット&アウェイ戦法』というやつか・・・?)

 

項羽は一刀の記憶から引き出した情報を元に即座に分析を行いながら、呂布の一撃をかわしていった。

 

(これではただ刻を悪戯に消耗されるだけだ・・・もしや向こうはそれを狙ってのことか?)

 

そうは思ったものの、目の前で戟を此方に向けてくる少女の顔には『はしゃいでいる』時に浮かべている笑顔そのものしか読み

 

取れなかった。

 

(・・・考えすぎか。だが刻が惜しいのは事実。ここは一つこ奴自身の技で一息に片を着けるとしよう・・・)

 

呂布が掛かってくる前に項羽は真紅、黒死を鞘に戻し、そのまま柄を握り締めたまま目を閉じた。

 

「・・・?」

 

その光景に一瞬反応した呂布だったが、本能のまま目の前の本気を出せる『強敵』に向かって突っ込んでいった。

 

人など軽く飛び越せるような跳躍をし、項羽を頭から真っ二つにするべく戟を全力で振りかざす。

 

「・・・二刀流が奥義。『炎天』・・・!!」

 

直後、項羽は二つの居合い切りを同時に放った。

 

その速度は音速を超え、見えぬ刃となって戟とぶつかり合った。

 

ガキガキガキガキガキガキ・・・・!!

 

耳を覆いたくなるような激しい音を辺り一面に撒き散らしながらも、両者は一歩も引かない。

 

「ヌォォォォォォオオオオアアアア!!!」

 

「アァァァァアアアアアアアアアア!!!」

 

呂布の体を上下真っ二つにしようと項羽が力を入れれば、それだけ縦に真っ二つにしようと呂布も力を入れる。

 

力はお互い今のところ五分。後は根性の問題か。

 

互いに侵食することなくぶつかり合う一本の戟と二本の剣。

 

二人の出す闘気はぶつかり合い、大気を振動させ、地表に亀裂を入れ、周りの兵士たちを跳ね飛ばした。

 

尚も引かない両者は互いの顔を見、そしてニヤリと笑った。

 

「やれば出来るではないか。この俺とここまで殺し合うとはな・・・?」

 

「そっちこそ・・・恋について来られるなんて・・・凄い・・・」

 

「・・・・・・貴様の周りには本気で闘ってくれる者が居らぬのか?」

 

「・・・・・・。(コクッ)」

 

タイミングを計ったかのように項羽は呂布を後ろへと弾いた。

 

「・・・そうか。」

 

一言だけ、ポツリと言った彼は一瞬寂しげな表情を浮かべたが、すぐさま元の表情へと変わった。

 

「ならば貴様さえ倒せさえすれば後は皆雑魚と言う訳だ。」

 

「違う。皆恋より強い。」

 

「・・・何?」

 

首を横に振りながら否定する呂布に項羽は何か言おうとしたが、突然彼女の背後から伝令兵らしき人物が慌てながら走り寄って

 

来ていた。

 

「奉先将軍ッ!!すぐさま帝都にご帰還くださいッ!!」

 

血相を変えながら話す兵士に呂布は疑問符を浮かべながら聞き返した。

 

「どうしたの?」

 

「それが・・・我等が本拠地、帝都『洛陽』が突如攻城の危機に在るとのことです・・・!!」

 

「!!」

 

その話を聞いた途端、呂布の表情がサッと変わった。

 

「・・・敵は?」

 

「そ、それが・・・敵軍勢は約4里ほどに陣を敷いておりその数3万・・・。旗印は三つあり、一つ目は、群青色をした布地に

 

黒の『紀』文字、二つ目は、同じく群青色の布地に白の『周』文字、そして三つ目、こちらも群青色の布地に灰の『夏』文字で

 

す・・・現在確認中でございますが、そのような旗印、存じ上げてはおりません・・・」

 

ピクッと項羽の眉が動いた。

 

その瞬間辺りに漂っていた空気がいきなり圧し掛かるような重みを伴い、凄まじい殺気がこれでもかと言う程漏れ出していた。

 

・・・無論、項羽を中心に。

 

伝令兵はその気にやられたのか、泡を口から吐き出しながら気絶してしまった。

 

呂布はというと、その体全身がまるで金縛りにあったかのように動けず、しかしゆっくりと顔を殺気を放っている方へと向けた

 

 

そこには、憎悪と憤怒に表情を歪め、そして右目を禍々しいほど紅く、左目を寒気すら覚える程蒼く染めた鬼人が佇んでいた。

 

「クックックックック・・・ハハハハハハハハハハハッ!!!・・・・・・やはりお前もこの世に出てきているとはな。久しい

 

・・・本当に久しいなァ!!」

 

そして天を見上げながら憎しみを込めて言い放った。

 

「そうは思わんかァ!!劉邦よォォォ―――――!!!!」

 

その雄叫びにも怒号にも似た声は、遠く幽州の外れまで聞こえたという。

 

これを聞いた人々は、この声に恐怖し、そして一部の人は発狂さえしたという。

 

口々に皆はこう言った。「何か恐ろしいものが此方に向かって笑いかけてきながら歩いてくるのが一瞬脳裏に浮かんだ。」と。

 

湖の畔。その声は劉邦にも届いていた。

 

「・・・・・・やはりキミもいるのかい・・?・・・項羽。」

 

その表情には憂いと悲しみが浮かんでいた。

 

まるで救えたはずの友人を思い出すかのように。

 

「慎・・・」

 

その姿を遠くから見ていた呂雉は、自身も一度だけ話したことがある亡き一人の少女の姿を澄み渡る空へと映しながら呟いた。

 

「もしこの場にアンタがいたらどう言うんだろうね・・・虞の姫さんよ?」

 

ニヤリと笑みを浮かべるのは果たして人間なのだろうか?

 

否。この姿を見たものは誰しもこう呼ぶのではないか――――――?

 

――――――――――――鬼人と――――――

 

体からは赤黒いオーラが噴出しており、周りへと覇気か殺気かも分からないものを撒き散らす姿はこの世の元は思えないものだ

 

った。

 

握り締めた二本の剣はそれに同調するかのようにさらに紅く、そして黒く染まっていった。

 

しかしそれでいて一刀の表情は『無』だった。

 

まだ感情が表に出ていれば良かったのかもしれない。

 

憤怒、憎悪、悲壮、辛苦、笑楽・・・どれでもいい。

 

だが今の彼には何の表情も浮かばず、ただただジッと洛陽へと目を向ける顔だけだった。

 

その間に一人、また一人と敵味方問わず気絶や発狂で阿鼻叫喚へと変わっていく・・・

 

目の前にいる呂布も意識を保っているだけで精一杯だった。

 

不意に一歩一刀が関へと歩んだ途端、全身が強張り、上から重石を幾つも乗せられたような感覚が呂布を突き抜けた。

 

それでも尚意識が保っていられるのは幸運なのか、はたまた不運なのか。

 

冷や汗が呂布の頬を伝うが、一刀は意に介さずそのまま通り過ぎた。

 

いつの間にか喧騒は掻き消え、ただ風が通り過ぎる音と一つの足音だけが周りに響くだけだった。

 

呂布は強張る首をゆっくりと後ろへと振り向かせる。

 

だが体は言うことを聞かず、中々上手くいかなかった。

 

・・・本能的にここから先は見てはいけないとでも言うかのように。

 

しかしそれでも少しずつ動かし、そして終わった後には、関の前で一人佇む青年の姿が唯あった。

 

青年は目の前に建っている巨大な関を見上げると、ポツリと。しかしこの場にいた全員にしっかりと聞こえた声で言った。

 

 

「・・・・・・邪魔だ。」

 

 

瞬間、青年は剣を勢いよく突き立てた。

 

・・・たったそれだけで地には巨大な亀裂が入り、そして関に元々あったヒビを更に大きくした。

 

そして二本の剣を引き抜き、一本の長刀へと変形させた。

 

「最終奥義の3。砕け裂けろ・・・『砕岩裂傷』」

 

横薙ぎにまず一閃。

 

シュッ・・・

 

しかし斬られたと思われる箇所には切り傷一つも無かった。

 

だがそれを気にすることなく続け様に斜め右下、右下から斜め左と流れるような動作で長刀を振るっていく。

 

「これで最後だ・・・。」

 

最後に青年は刀を地面に突き刺した。

 

一秒・・・

 

辺りはシンッと静まり返ったままだ。

 

二秒・・・

 

風がサッと一陣駆け抜けていった。

 

三秒・・・

 

「時間だ。」

 

その一言で関が『爆発』した。

 

と同時に突き刺さっていた長刀から伸びていた亀裂からも同様に赤黒いオーラが噴出した。

 

関は瞬く間に赤黒く染められ、次々と崩壊していく。

 

中にいた兵士などは言うまでも無く即死だろう。

 

そして青年は関の近くで戦い、気絶した敵味方諸共崩れてきた土砂に巻き込まれた。

 

あたり一面を大きな揺れが襲い、立っていることもままならぬ状況で大量の砂煙が辺りに漂った。

 

幸いだったのがその関周辺には世に轟くであろう名将は誰もいなかった事だろう。

 

しかし代わりに犠牲になったのは数多の兵士達。

 

・・・連合軍の被害はあまり無かったが、それでも犠牲になった兵士は二万を下らないだろう。

 

董卓軍は関に近いものは全滅。

 

そして各方面に展開していた部隊も次々と諸侯達によって捕獲、または撃破された。

 

董卓軍の武将である張遼は曹操軍に、華雄は劉備軍に捕獲され、それぞれ身柄を拘束されたそうだ。

 

一方、呂布並びに関後方で待機していた陳宮隊は虎牢関から撤退。

 

結果的に連合軍の勝利となった。

 

しかし、その直後から天の御使いと称された北郷一刀並びにその愛馬太公望の消息が消えた。

 

崩れた虎牢関から簡易的にだが捜索が行われたがもちろん見つかるはずも無く、生存は絶望的だと言うことだった。

 

連合軍の各将校達は動揺(劉備軍は特に)はしたが、既に交戦状態だと言われている董卓軍に止めを刺すべく、明朝早く再編をし

 

出陣した。

 

・・・その行軍を崖の上から見下げる人物に気がつかずに。

 

あとがき

 

いかがでしたでしょうかね?

 

今回は納得がいく文が中々出来上がらずにここまで伸びてしまいました。申し訳ありません・・・

 

今の展開がなにやら微笑ましい展開から遠ざかっているような気もしますがちゃんと入れる『つもり』ですので。

 

・・・何時になるか分かりませんけど。

 

今回は新キャラの紹介はしません。

 

代わりに次回予告でもしようかと思います。

 

ちなみに変わる可能性も無きにしも非ずなんで信用しちゃダメだぞ?(はぁーと)

 

ではこのあたりで。

 

次回予告

 

遂に侵攻を開始する連合軍。

 

その横合いから攻撃を仕掛けてこようとする群青色の旗を掲げる謎の軍。

 

その頃、帝都『洛陽』では最後の迎撃に出ようとする者がいた。

 

「恋が・・・皆を守る・・・!!」

 

策を張り巡らせ、形勢を何とか逆転しようとする者。

 

「僕が月を守らなくちゃいけないんだ!!」

 

「恋殿のお助けをするのです!!あんな奴らに目にモノ見せてやるのです!!」

 

そしてその混戦を静かに見つめる一人の人物。

 

「なぁ・・・俺はこれからどうすればいい・・・?」

 

各々が激突するのと同時、外史と正史の狭間にて幾つかの言葉が交わされていた。

 

「不味いわね・・・このままじゃいけないわーん。」

 

「だが我等にはどうすることも出来ぬ。これまでどれほどの外史に手助けをしたかは忘れたが、始めてかも知れぬ・・・」

 

「ええ、そうね。今までこんなこと在り得なかったからん・・・」

 

 

 

             古の存在。それは変えられようもない絶対の出来事なり・・・

 

 

 


 
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