No.182332

一刀の記憶喪失物語~袁家√PART10~

戯言使いさん

さて、説教回です。
前回はかなりヒートアップしてましたねー。みなさんの期待にこたえられるか不安ですが、精一杯、説教を書きました。ちなみに、説教は毎回、作者である僕の本音です(´∀`*)

この頃、同人イベントでTINAMI作品+αを本にして売りたいなぁって思っているんですが、なにぶん、僕はこう言ったことは初めてで、どうすればいいのか悩んでいます。とりあえず、ネットで調べてみようと思います。

2010-11-03 17:09:52 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:9437   閲覧ユーザー数:6526

 

 

 

 

 

愛紗は桃香の演説を聞いて、やはり少し疑問に思うことが多かった。

 

 

蜀は大国。もし、呉と魏が戦争するにも、巻き込まれることは必須だ。なので、戦う、戦わないにしろ、まず同盟を組んでみてから考えてもいいのではないか?と思っていた。

 

だが、戦わずに協力し合えば、平和は必ず来る、という桃香らしい理想に、思わず笑みがこぼれた。

 

 

「劉備の考えはよくわかった。人は信じあえる。人は助けあえる、か。なるほどな」

 

 

目の前の天の使いと言われる、少し見た目が怖いが、璃々を助けてくれた優しい人がいる。だが、愛紗は仮に一刀が璃々と出会っていなかったとしても、一刀は優しい人であると直感で分かっていた。

 

 

「分かってくれた!?やったよ!愛紗ちゃん!天の使いさまにも認めてもらえたよ!だからきっと曹操さんも分かってくれるね!」

 

 

自分の手を取り、幼子のようにはしゃぐ桃香に、愛紗は苦笑いを零す。

 

 

「あ、そうだ。わりぃんだけど、関羽。頼みたいことがあるんだ」

 

 

「ん?なんですか、北郷殿」

 

 

「いや、別に大したことじゃねーよ。ちょっとの間、劉備を別の部屋に移動させてくれねーか?」

 

 

いきなり変なことを言いだした一刀に、少し疑問があったが、もしかしたら連れの二人と密談をしたいのかもしれないと思い、ならば部屋を準備するから、少し待ってくれ、と言おうとした。

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてかって・・・・わりぃ、思わず殺しそうになるからだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ?と聞き返そうとした瞬間

 

 

 

 

 

―――全身を襲う冷たい氷のような殺気に動けなくなってしまった。

 

愛紗は今まで様々な戦場を駆け抜け、そして数多くの武将たちと対峙してきた。しかしここまでの殺気を持つ武将は今までで恋ぐらいしか覚えがなかった。

 

パリン、と桃香の湯のみが粉々に砕けた。

 

微かに感じる気。そう言えば、魏で気弾を放つ武将が居たのを思い出した。それに似ている。だが、その武将と違うのは桁外れの殺気

 

そして、愛紗は不覚にもこう思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

これは、天の使いではない。

 

 

 

 

 

 

 

これは、神そのものか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしくは鬼だ、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてかって・・・・わりぃ、思わず殺しそうになるからだよ」

 

 

 

 

 

 

 

一刀の体から一気に放出された殺気が、蜀の武将を含め、玉座の間にいた全員に振り注いだ。

 

それは隣に座っていた斗詩や猪々子も例外ではなく、斗詩は今まで一刀と一緒に居て、初めて一刀が怖いと思った。

 

 

 

一刀は弱い。それは自他ともに認めるところである。

 

 

 

 

だからこそ、一刀は気を強く持ち、そして誰であろうとおも気遅れしないようにしていた。自分は弱い。でも戦いがなければその弱さは分からない。つまり、戦わないでもすむような、強い見てくれだけでも、と一刀は思って、強く振舞っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――弱い犬ほどよく吠える

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀はまさにそれなのだ。

 

だが、一刀はその吠え方が凶暴すぎる。

 

一刀の言葉は、大切なことを気付かせてくれる。それは人の心に直接問いかけるような、そんな力であると斗詩は思っていた。だからこそ、一刀の言葉には重みがある。

だが、言葉の重みはそう言った格言だけではなく、怒りまでもが対象とされていた。ゆえに、弱いにも関わらず、殺気だけは一人前なのだ。

 

 

 

 

「あ・・・・・」

 

 

 

桃香は勝手に砕けた自分の湯のみに茫然とし、それと同時に自分が何かしてしまったのではないか、と後悔の念にかられる。

 

 

「!!桃香さま!」

 

 

愛紗はその殺気に対抗して、桃香を後に下がらせると、自分の武器を持って一刀と対峙する。それにならい、蜀の武将たちがそれぞれ武器を持ち、一刀に向けて構えた。

 

しかし、一刀はただ座っているだけだ。何もしていない。

 

 

「あぁん?あんたら何してんだ?」

 

 

「な、何をって・・・・・桃香さまに向かって何をするつもりだ!桃香さまは」

 

 

「・・・・黙れ。関羽。これ以上、その女の話をするな」

 

 

「!?」

 

 

一刀が愛紗を睨む。

 

ただそれだけだった。武器も何も持っていない一刀に、愛紗を含め、蜀の五虎将ともあろうものが、思わず一歩下がった。

 

その一刀の睨みに、その場から動いていないのは、朱里と雛里と桃香ぐらいだった。と言っても、その殺気に耐えたのではなく、逆に耐えきれなくなって、腰が抜けているだけだった。

 

 

「ほ、北郷さん・・・・?」

 

 

「頼むよ。本当に頼む。頭下げるから、劉備は喋らないでくれ。今、こう見えても必死にあんたを殺したいのを我慢してんだ」

 

 

ぱりん、と今度は一刀の前の皿が砕けた。

 

その光景に、誰も動けなくなる。

 

 

「・・・・北郷さま」

 

 

ただ、一人を除いては。

 

それは、紫苑だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

紫苑は自分の武器である弓を置くと、一刀に近づいた。

 

誰もが止めようと声をかけようとしたが、一刀の殺気に思うように声が出ない。

 

 

「北郷さま、大丈夫ですか?」

 

 

どうして一刀の心配をしている?と誰もが疑問に思った。

 

 

「あ、あぁ、まだ大丈夫」

 

 

と、一刀も意味の分からないことを答えている。

 

 

「私でよろしければ、お好きにしてください」

 

 

「・・・・悪い、なら一発頬を殴ってくれ」

 

 

「はい。仰せのままに」

 

 

パン、と乾いた音が響く。

 

一刀の頬にはくっきりと跡が残っている。それほど強い一撃だった。

 

だがしかし、そのお陰か、あれほどの殺気が嘘のように引いて行った。

 

 

「いてぇな・・・・でもありがとよ」

 

 

「いえ、それはこちらの言葉です。よろしければ、手を見せてくれませんか?」

 

 

「ん?あぁ、頼むよ」

 

 

そう言って差し出した手に、斗詩が思わず立ち上がって叫んだ。

 

 

「!一刀さん!どうしたんですかその手!」

 

 

その声に他の面々も一刀の手を見て、そして絶句する。

 

 

 

―――一刀の手にはお菓子を食べるために準備されていた箸が刺さっていた。肉を貫き、箸が貫通していた。

 

 

 

当然、箸の先が刃物のように鋭利なわけはないので、つまり先の丸い箸でも突き刺さるほど強く自分の手を刺していたのだ。

 

ぽたり、と血が落ちた。

 

紫苑は一刀の手を取り、箸を一思いに抜くと、自分の服を破いて傷の手当てをしてくれた。

 

それを見た蜀の武将たちは、それぞれ顔を見合わせて、とりあえず武器を下ろす。だが、桃香だけは一刀の見えない所へと隠していた。

 

 

「おい。もう大丈夫だから、席に座ってくれていいぞ」

 

 

「し、しかし・・・・」

 

 

「大丈夫よ愛紗ちゃん。北郷さまはもう大丈夫よ。それに、このままだとお話も出来ないでしょ?」

 

 

「・・・・紫苑が言うなら」

 

 

蜀の武将たちはそれぞれ自分の席へと戻っていき、そして最後に桃香が自分の席へと戻ってきた。

 

 

「劉備、すまない」

 

 

一刀が素直に頭を下げる。それに桃香は戸惑うばかり。

 

 

「あ・・・・その・・・・」

 

 

「駄目だな。もしここであんたを殺しちまったら、呉と蜀の同盟が組めなくなって、俺を信じて送り出した呉の奴らに申し訳ねぇから我慢してたんだが、最後の最後で耐えきれなくなっちまった。すまん」

 

 

「手・・・・」

 

 

「ん?あぁ、痛みで誤魔化そうとしたんだけどな。それにしても黄忠、よく気がついたな。机の陰に隠してばれないようにしていたのに」

 

 

「ふふ、私がこう見えても一児の母親ですので、子供が我慢している姿など、簡単に見抜けますよ。あと、私のことを、よろしければ紫苑と及びください。北郷さま」

 

 

「あん?何で真名なんてくれるんだ?」

 

 

「自分の手を箸で刺してまで、耐えて下さった北郷様に尊敬してのことです。ふふ、それにしても中々の殿方ですね。私、久々に胸がときめいてしまいました」

 

 

「そうかい。なら紫苑も俺のことは一刀と呼んでくれ」

 

 

「はい。一刀様」

 

 

どうしてあんなことがあったのに、こんなにも普通に会話が出来るのか。

 

 

斗詩はそう不思議に思うのと同時に、本来であれば自分が一刀を押さえてあげるべき役割なのに、全く気が付くことが出来なかった自分に自己嫌悪。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの・・・私、何か気に障ることを言ってしまいましたか・・・・?」

 

 

桃香がおずおずと一刀に訪ねた。一刀はその問いに普段通りの表情で答えた。

 

 

「んー、そうだな。私情半分、義務半分ってとこだ」

 

 

「はぁ・・・」

 

 

「ちなみに、私情はただ「ムカついた」そんで義務は「天の使いとして、劉備を殺す。じゃないと大陸に平和は訪れない」って感じだよ」

 

 

一刀は先ほどとは異なり、明らかな敵意のこもった視線で桃香を睨んだ。それだけで、桃香は腰を抜かしそうになる。

 

 

「劉備。もし今の言葉を聞いていたのが雪蓮や曹操でも、おそらくお前を殺したくなってただろうな。お前はそれぐらいのことを言っていた。まず、それを理解しろ」

 

 

「で、でも、大陸の平和を願っているのは本当なんです!でも、その為に人が死んでいくのが耐えきれなくて・・・・」

 

 

「だろうな。確かに、お前は心から大陸の平和を願ってる。それは認めてやるよ。でもな、お前は理想しかみてない。そんで、そのせいで多くの人が死ぬ」

 

 

「で、でも戦争はいけないことです!」

 

 

「・・・・本当にそう思うか?」

 

 

「は?」

 

 

「自分の理想を現実するために、戦争をする。それは、本当にいけないことか?曹操は大陸を平和するために戦争してるんだ。それは本当にいけないことだと思うか?」

 

 

「それでも、多くの兵士が傷付き、そして死んで・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけんなっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀が蜀に来てから初めて大声で怒鳴った。

 

 

その声の大きさだけで、桃香を含め、ほぼ全員がビクっと震えた。

 

 

 

「おい、兵士が傷付く、兵士が死ぬ。それがなんだ!?

 

 

 

 

 

 

てめぇの理想は、兵士の命ひとつも賭けれないほど軽いのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

いいか!お前は優しいんじゃねーよ!お前はただ中途半端なだけだ!おい!お前は王なんだよ!民を守り、兵を従え、有能の武将の上に立つ王なんだよ!それを自覚しろ!」

 

 

 

 

 

ビリビリ、と一刀の声が胸に響いてくる。それは桃香だけではなく、桃香の傍に控える蜀の武将たちも同じく一刀の声が届いていた。

 

 

しかし、桃香は自分の手をぎゅっと握ると、一刀の眼を見た。

 

 

 

「・・・・・北郷さんの言うことが正しいと思います。でも、それでも信じたいんです。話合えばきっと、戦争なんてしなくてもいいって・・・・」

 

 

怯えながらも一刀に意見する桃香。それを一刀は怖い顔で睨む。一見すれば怒っているようにも見えるが、斗詩と猪々子には見慣れた顔であり、普段通りの一刀であることが分かった。

 

 

そして更に言うなら、一刀は嬉しいのだ。自分を怖がりながらも、しっかりと意見してくる桃香のことが。その心の芯の強さは、確かに王であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀は桃香の以外な気の強さに驚いたように、また嬉しいように笑った。しかし、その場を包んでいる空気は以前と重いまま。

 

 

 

「・・・・・劉備、お前は王になってよかったな」

 

 

「えっ・・・・?」

 

 

「じゃねーと、とっくに人に騙されて殺されてるか、売られてるだろうな。周りに有能な部下が居てよかったな」

 

 

「!?」

 

 

「でも、その部下もすっかりお前のせいで温くなっちまったみてぇじゃねーかよ」

 

 

ジロ、と一刀が睨むと蜀の武将たちは顔を伏せた。それは子供が悪戯をごまかす時のように、誰も一刀の視線を返すことが出来なかった。各自でも、自分が甘くなったことを自覚していたのだ。

 

 

「なぁ、劉備。お前は普段、街に出たら何を見ている?」

 

 

「そんなの・・・・民に決まっています」

 

 

「違うな。お前が見ているのは民たちに押し付けた理想だけだ。お前は人間そのものを見ていない」

 

 

「??」

 

 

 

「人間はお前が思っているほど、優しくない」

 

 

 

 

 

「そんなの・・・・・」

 

 

 

 

 

 

「人間はお前が思っているほど、綺麗じゃない」

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

「人間はお前が思っているほど、素直じゃない」

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

「人間はお前が思っている以上に、残酷だ」

 

 

 

 

 

 

あ・・・・と、斗詩は気が付いた。

 

もしかして、一刀は村での出来事を思い出しているのではないか、と思った。危険にさらされ、何が何でも助かろうと必死になった村人たちは、人ではなくまるで獣だった。

 

だが、実際、あれは獣ではなく人間だ。

 

でも、それと同時に旅人である自分たちに優しくしてくれた村人たちも、人間なのだ。

 

 

 

「なぁ、劉備。お前は人間の中身を見ろ。目をそらすな。民を殺し、奪っている盗賊たちがいい奴に見えるか?話合えば分かり合えると本気で思っているのか?それと同じだ。大陸中には盗賊たち以上に残酷な奴がいっぱいいる。表面だけで人を判断するんじゃねーよ」

 

 

「・・・・・・・はい」

 

 

「そして、お前はそれを見極めるのがお前の仕事だ。人間の理想ばかりみないで、そいつ個人を見てやれ。お前、曹操をキチンと見てるか?曹操のすべてを見て、信用出来るって言ってんのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――桃香は人に恵まれ過ぎていた。

 

 

 

 

 

 

愛紗や鈴々たちのように、優しく気高く、そして素直な人たちばかりと出会ったがために、人間はみな優しいと勘違いしていたのだ。

 

 

でも、愛紗や鈴々たちが優しいのは、人間だからではなく、その個人の性格である。

 

 

それは恋や紫苑、美以たちのように、かつて敵であった者が、素直に自分の仲間になってくれたことも、少なからず影響していた。

 

 

敵でも、話合えば、恋たちのように分かってくれる。そして仲間になってくれる。そう思い込んでいた。

 

 

でも、それはあくまでその人本人の性格が良かったからだ。人間すべてがそうであるわけがない。

桃香は一刀の言葉を聞いて、自分が未熟だ、と改めて思った。

 

 

「・・・・うぅ・・・・・」

 

 

桃香は目にたまった涙を腕で拭いた。

 

その様子を一刀は少し表情を和らげて見つめている。

 

 

 

 

 

 

「劉備。お前は王になれ。お前を慕って付いてきてくれた武将たちの期待にこたえて王になれ。兵士の命を賭けて、自分の理想を貫け」

 

 

 

 

 

 

 

「は、はい・・・」

 

 

 

 

 

 

「考えるのはいい。どうすればいい?と考えるのはいい。考えて考えて、そして改めて自分の理想が正しいことを自覚しろ。だけど理想のために迷うな。自分のすべてを、自分の仲間をすべて賭けて、行動することを迷うな。もし迷ってしまう程度の理想なら、最初からない方がましだ」

 

 

 

 

 

 

 

「はい・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「もし迷った時は、俺に言え。その時は、俺がしっかりと殺してやる。・・・・・関羽、もし劉備が殺されるのが嫌なら、甘やかすんじゃねーよ。お前の・・・・お前らの王なんだ。もし府抜けたことを言ったら、頬をぶん殴ってでも気付かせてやれ・・・・分かったか!」

 

 

 

 

 

 

 

「「御意」」

 

 

 

 

 

 

 

愛紗は深く頭を下げた。そればかりか、蜀の武将全員が一刀の言葉を承諾するかのように、一斉に頭を下げた。

 

自分たちは温くなっていた。自分たちは大陸に平和をもたらすために、ここまで戦ってのし上がってきたのだ。にも関わらず、自分たちの国が出来、そして束の間の平和を喜んでいるようではまだまだだ。

 

 

 

 

 

・・・・・自分は未熟だ。と、愛紗は唇をかみしめた。

 

 

 

 

 

 

その様子に満足げに頷く一刀。そして、今度は桃香の方に向き直る。

 

 

 

 

「それじゃあ、改めて劉備に問う」

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

「お前の理想、大陸の平和のために、呉と同盟を組み、魏と戦争をするか?」

 

 

 

 

 

桃香は一度だけ大きく深呼吸をすると、先ほどとは違い、力のこもった目で一刀に答えた。

 

 

 

 

 

「私は曹操さんと・・・・魏と戦争します」

 

 

 

 

 

 

 

こうして、2度目の呉蜀同盟が組まれることになった。

 

 

 

それはつまり、再び戦乱の世が訪れることを意味していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く。

 


 
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