No.178737

真恋姫無双~愚者を守る忠義の者~ 第1話 二人の男

ちいたさん

AFに息つまり思いついたネタを書いてしまいました。とりあえず生暖かく見守ってください。

2010-10-17 03:43:40 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:13535   閲覧ユーザー数:10631

この作品は原作のキャラの性格が変化したり時代背景が変わったりします。またオリジナルな展開などもいれようと思っています。

なので原作好きの方また特定のキャラが好きな方はスルーしてください

 

ある青年が黙々と机にある大量の書簡に目を通していた。その青年は顔が整っており、髪の長さは肩にかかる程度であった。すると、青年の部屋の扉が開き一人の大男が入ってきた。

大男「大将!!」

大男は青年よりも年上に見える。大男は黒髪の短髪であり、左頬に斜めにのびた傷跡がある。青年が書簡から大男に視線を移す。

青年「どうしました?」

大男「へい!!徐州の劉備が国境沿いの諷陵に侵攻したもようです!!」

大男の報告を聞くが青年は沈黙したまま続きを待つ。

大男「どうやら曹操の大軍が攻め込んだみたいでして、そのまま国を捨ててこちらに来たようです」

青年「そうですか……」

大男の報告を聞き終えた席を立つとそのまま窓の前に立ち景色を見る。

大男「どうしやすか?」

青年「どうもしません……私達は与えられた職務を遂行するだけです」

大男「国の一大事にのん気に国境の警備なんてやっている場合ですか!!」

青年の言葉に大男が大声をだして反論をする。しかし、青年は顔色を変えずに外を見続けていた。

青年「……落ち着きなさい。それに五胡を警戒することも大切です…」

大男「しかし、……」

青年「益州は広いです。すぐに劉備は成都には行きませんよ…今は黙って時が来るのを待ちましょう」

大男「……へい、わかりやした」

青年の言葉を聞き大男はそのまま頭を下げて部屋を退室する。

 

 

大男が退室して一人になった部屋で青年は窓から空を見る。

青年「……劉璋様……」

そう呟く青年の顔は非常に悲しみに溢れていた。彼の名は北郷一刀、劉璋に使える将である。

 

益州の州都である成都で劉備の侵攻に混乱に陥っていた。現在、玉座では貴族や文官などが集まり話し合いを行っていた。

文官1「ここで劉備を受け入れることはすなわち益州を奪われると同じことだぞ!!」

文官2「しかし、劉備も元は劉璋様と同族。そのような恥知らずなことはしないであろう」

話し合いの劉備を受け入れる・入れないで揉めており平行線をたどっていた。そのような議論の場の中心に一人の男がいた。

劉璋「……」

劉璋は先程から一言も発言をせずに議論の様子を見ていた。

劉璋は先代劉焉の跡をついで益州の太守になったのが数年前のこと。劉璋を一言で評価すると無能。民から税を搾取し贅の限りを尽くしている。益州は劉璋の代になってから非常に荒れていた。そのような状況に民衆はもう劉璋を見限っており、新しい太守の登場を待ちわびていた。なお進まない議論の場にに一人の女性文官が口を開いた。

文官3「この状況を打破するためにも……あの方を成都に招集するしかないでしょう」

その言葉を聞きその場にいた全員が沈黙する。

文官1「あいつを……」

文官2「反対だ!!あやつは劉璋様を亡き者にしようとたくらんでいたのだぞ!!」

文官達が先程の言葉を聞き一斉に異論を唱えた。しかし、女性文官は玉座の劉璋の前に行くとそのまま片膝をつき続ける。

文官3「今は国の一大事。過去のことは洗い流し北郷様を呼び戻すべきです。」

劉璋は玉座から立ち上がるとそのまま女性文官の前まで歩く。

劉璋「お前は俺に俺の命を狙ったあいつを呼び戻せと言うのか……法正」

法正「その通りでございます」

法正と言われた女性文官は顔をあげて劉璋を見る。そこで劉璋は腰に提げていた剣を抜き取るとそのまま法正の首に突きつける。剣を突きつけられた法正はそれでも劉璋を見続ける。

劉璋「ふんっ……お前の好きにしろ。」

劉璋はそのまま剣をその場に捨てると全員を一瞥する。

劉璋「あとはお前らの勝手にしろ」

そう言って劉璋は玉座の間から出て行った。

 

 

自室に戻る劉璋はふと足を止めて空を見上げる。

劉璋「ちっ……嫌な奴を思い出した」

そう呟いた劉璋はしばらく空を見続けていた。

 

しばらくして一刀のもとに成都から使者がやってきた。

  「わかりました…ただちに準備を行い成都に向かいます。劉璋様にはそうお伝えください」

使者「では私はこれで…」

使者が部屋から出て行くと一刀の後ろに控えていた大男が口を開く。

大男「結局自分達じゃあ収集がつかずに追い出した大将に泣きつきましたか」

文句を言う大男は使者が出て行ったあとも扉を睨んでいた。

  「そんなことより張任…急ぎ軍をまとめて成都に向かいます。明日にはここをでれるようにしなさい」

張任「了解でさ!!」

一刀の言葉を聞き張任はそのまま部屋を出て行く。

 

 

次の日

  「では行きます」

準備を終えた一刀は漆黒のマントを纏い馬上から部下たちに声をかけた。そして、そのまま成都に向かい行軍を始めた。

 

後書き

皆さんお久しぶりです。AFを書くつもりで頑張りましたがネタが思いつかずにこのようなものを書いてしまいました。本当はAFか「奇妙な生活」をやるつもりだったのですがとあるゲームをやっていたら思いついてしまいました。本当にごめんなさい。また最近は現実のほうでも少しどたばたしまして…就活などで落ち着く暇がありませんでしたがやっと落ち着きあとは卒論だけになりましたので暇を見つけてもっと投稿ができるように頑張ります。

基本はAFを中心に投稿していこうと思います。この話や「奇妙な生活」はその合間に投稿できればと思います。でもネタがなかなかでてこない……苦しいです。

ではみなさんまた

 

設定

この作品の一刀。幼い時にこの時代にタイムスリップしてきて、劉璋の父である劉焉に拾われた。

劉璋とは幼なじみである。基本能力や服装などは美羽√の一刀と同じ。名前は姓 北 名 郷 字 宗伯

であり一刀は真名である。字の宗伯は拾われたときに劉焉につけられた。わずか10歳でその才覚を発揮して劉焉から重宝されていた。また成都でも民衆からかなり支持されていた。そのせいで劉璋との仲は微妙になり劉璋が太守になってから成都を追い出されて国境警備をしていた。現在、19歳である。

 

一刀の武器 日本刀 『冥天』 名前の通りその刀身は黒い。

オリキャラ

劉璋 真名?? 益州の太守。民衆からは無能と言われて見限られている。一刀の幼なじみで現在26歳ぐらい。昔は一刀のことを弟のように可愛がっていたが現在は険悪に…なぜそうなったかは詳しくは作品で…。イメージは彩雲国物語の王様。

 

張任 真名?? 一刀の軍の副官。見た目や性格はうたわれのク〇ウ。一刀に忠誠を誓っている男で強さは愛紗達より少し劣る。武器もまんまク〇ウと同じと思ってください。

張任の武器 長剣 『斬鉄』 

 

法正 真名?? 成都にいる文官。一刀の成都召集を提案した人物。文官として非常に優秀である。スタイルは良く胸の大きさはそこそこある。ロングスカートを穿いている。イメージは彩雲国物語の主人公に前述のイメージを当てはめる。


 
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